From outside Kivotos   作:ケトゥ毛

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大人と無垢なる子の間に生まれつつあるもの


※猿展開注意


6話『育まれる絆』

 

「なあ、見ろよ。あれ。」

 

「あれが噂のか」

 

「『シャーレの先生』」

 

「シャーレの先生は色んな生徒会とアホほどつるんどったんや。そんな奴から金ゆすったらいくらになると思う?」

 

「その額、500億....」

 

「でもわざわざ誘拐するなら専門の業者に頼めばいいのに」

 

「ボケーッ、分け前が減るやろうが」

 

「みんなで誘拐するから尊いんだ、絆が深まるんだ」

 

「いやちょっと待てよ、そんな奴を誘拐するなんて難易度が高すぎるんだぜ」

 

「具体的な策を教えてくれよ」

 

「おいおい誰も“先生を”誘拐するなんて言ってないでしょうが」

 

「ふうん、つまりどういうことだ」

 

「おそらく最近話題の”先生の娘“の事を言っていると思われる」

 

「そしてこれが娘の画像」

 

「なんやこの可愛い子は....(ギュンギュン」

 

「あかんやん欲情したら 神様も悲しむで」

 

「 性異

  愛常

  者  」

 

「お....お前 変なクスリでもやってるのか」

 

「どうせ先生のガキみたいなもん金ゆするだけの道具やんけ なにムキになっとんねん。うーっやらせろ」

 

「ククク....ひどい言われようだな まあ事実だからしょうがないけど」

 

「愚弄を超えた愚弄」

 

 

「では行くぞ選ばれし者

500億円を掴むチャンスを与えられた強き者

単刀直入に言おう ミレニアムにいる、ある子供を攫ってきてほしい

先生の娘で”長い白髪“を持つ少女だ

もちろんめちゃくちゃ小さい

しかもこの戦いには絶対守らなければならない条件がある

子供を攫う時に先生を傷つけてはならない

銃や爆発物などの武器は使用禁止

なぜなら万が一にも"先生"を殺してはならないからだ

何よりも"先生が生きている事"が大事なんだ

ぶっちゃけこのガキの命なんてどうでもいいんだ

"金"さえあればなぁ

さぁ腕に自信のある者は今すぐミレニアムへ行け

先生を失神KOさせろ

急げっ 乗り遅れるな 500億を掴むんだ

"誘拐・ラッシュ"だ」

 

 

———————————————

 

 

 

 

 

 

「”ふう....終わったぁ....“」

 

セミナーとの話を終えて一息つく。とりあえず学園内外問わず厳重に警戒する事になった。私がミレニアムと話を進めている間、連邦生徒会の他のメンバーはまた別の生徒会との連携を図っていたようで効率的に物事が進んでいる。

 

 

その間、アベルはゲーム開発部に預けておいた。今その迎えに行くところだ。

 

端末を起動してモモトークで今から行く事を伝えようとするが....

 

「“........あれっ”」

 

なかなかメッセージが送信されない。回線が悪いんだろうか.....?

まあどの道行くんだからあまり気にしなくていいか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「“あれっ、あれっ”」

 

ゲーム開発部の部室に来た.....が......

誰もいない。もぬけの殻だ。

 

何処かにいってしまったんだろうか。

 

(こりゃ探さないと駄目そうだな....)

 

 

 

「“ねえ、そこの君”」

 

近くに居た適当な生徒を捕まえて問いかける。

 

「.....?はい、何でしょう?」

 

「“ゲーム開発部の子達を見なかったかな....?”」

 

「あー.....あの子達ならさっき外に出ていくのを見ましたよ。」

 

「“本当?教えてくれてありがとう!”」

 

外出しているのか.....しかし.....どこへ!

 

 

————————————

 

 

 

ダダダダダッ〉〈ダダッダダッ

 

「ひぃ〜〜!」

 

「なんで私たちがあんな野蛮人に襲われなきゃならないの〜!?」

 

一方そのころ、ゲーム開発部とアベルはチンピラ達から逃げていた......

 

 

 

 

「アハアハ見つけたぞクソガキ」

 

「ボクゥ?ミレニアムのコやね?ちょうお姉チャンたちにつきおうてや」

 

「きっとあのガキ共は清純そうな顔をして私達の銃口をしゃぶりたくてウズウズしてるのさククククク」

 

 

泣いて詫びている弱者に対して冷徹非道にぶちのめす精神(メンタル)が“強さ”だと信じている野蛮人達

 

彼女らがゲーム開発部を執拗に狙う......!

 

 

 

 

「......!」

 

「し....しまった....!」

 

「追い詰められてしまいました!」

 

 

 

「おーい、クソガキを行き止まりに追い詰めたぞォ。集合ォ」

 

ぞろぞろ野蛮人達が駆けつける音が聞こえる。

 

「すごい数のチンピラが集まってきてます....!」

 

 

「チンピラ....?今なんか言ったかクソガキ」

 

「アリスは人面獣心のクソ野郎と言ったんですよ!」

 

「アリス、これ以上は危険だよ!インターネットで見たセリフ使うのを止めて!」

 

「はっはー英雄色を好むと言うじゃないか コレが強い奴は“コッチ”も強いものよ」

 

「聞いてないし!というか誰!?」

 

 

 

「何が目的なの?こんな事して何になるって言うの....?」

 

「あたし達に意見するんじゃねーよクソヤロー」

 

チンピラが拳銃を向ける。

 

「やるしかなさそうだね....」

 

「アリス、負けません!」

 

「わたし達は....C&Cを相手に戦った経験もある....だから、なんとかなる....きっと......!」

 

 

「ふうん、一応色々な経験を積んできたらしいな。」

 

「だがその積み重ねて来たものをグチャグチャに崩壊させるんだ、これはもうギャンブル異常の快楽だッ」

 

 

「まともじゃない....!」

 

「多勢に無勢だ いっけぇ」

 

ダダダダダッ〉〈ダダッ

 

野蛮人達が一斉にゲーム開発部目掛けて発砲する。

 

「みんな!アリスの後ろに隠れてください!」

 

カンッカンッ

 

「なにっ」「なんだあっ」

 

アリスが“光の剣(スーパー・ノヴァ)”を盾にし、仲間を守る。

 

「その銃身を、振り回せんのかよ....!」

 

「な...なにっ、まるで通じない」

 

 

 

「そうだ!ミドリ、ユズ!今のうちに誰かに助けを!」

 

「さっきからやってる!でもメッセージも送れないし通話も上手く繋がらない!」

 

「おかしい.....回線が悪いってレベルじゃない.....」

 

 

 

「ふうん、真正面からの攻撃は駄目か....」

 

「高壁部隊を放てッ」

 

リーダー格のように見えるチンピラが叫ぶ

 

「な、何...?」

 

〈ドタッドタッ〉

 

「みんな!真上から何か降ってくる!」

 

 

「私なんて10階以上あるビルから華麗に着地する芸を見せてやるよ」

 

「チイッなんでビルの屋上からチンピラが降ってくるの!(カッカッ)」

 

「ムフフフ チンピラなのは朝の8時まで、それ以降は犯罪組織に変身するの」

 

 

「くっ....!」

 

〈ダダダダダッ〉

 

「痛いなあ...」

 

高壁野蛮人がモモイに迫る。

 

「この指が悪いことをするんだね?」

 

〈ガシッ〉

 

「あうっ」

 

「お姉ちゃん!」

 

モモイが組み伏せられる。

 

「ハハハハ 本当アホですねぇ お前はっ 数秒後に同じ目に合うと言うのに」

 

「ミドリ!ユズ!後ろ!」

 

「はうっ」「ひっ....」

 

2人も組み伏せられる。

 

「みんな!アリスが助けます!」

 

「おっと、動くなよ」

 

「!」

 

「そのデカブツを下げてもらおうかァ?」

 

「ほいだらこいつらをあの世に送ったろか あーーーん?」

 

「くっ、卑怯です!」

 

 

「おいコラッ何を遊んどんねん 早よ“ガキ”を回収せんかい」

 

「やめて!アベルを離して!」

 

「私はジェンダーレスだぜ 女も子供も平等に凌辱してやるのよ....」

 

「ムフッ 今からする事は二人だけの秘密にしようね....」

 

 

「アホっ!無駄な事せんと早よガキをこっちに———」

 

 

ドガアアアアアァァァンッ‼︎‼︎

ダダダダダッ

 

「うっ」「はうっ」「あっ....」

 

ドサドサッ

 

「な、なんだあっ」

 

 

突如として爆発が発生、それと共にゲーム開発部の仲間を拘束していた犯罪チンピラが倒れる.....!

 

 

 

「ったく......仲間の誰とも連絡が取れなくなったって時に.....」

 

 

「「「「ネル先輩!!」」」」

 

「“私もいるよ!”」

 

「「「「先生!」」」」

 

「お前ら、無事か?」

 

「ネル先輩....!どうしてここが....」

 

「話は後だ。立てよチビ共、まずはあいつらをやる。」

 

「アリス、ネル先輩に合わせます!先生もいれば無敵です!」

 

「先生、指揮をお願いします!」

 

「“任せて!”」

 

 

「あの、ガキと大人が増えたんスけど、いいんスかこれ」

 

「ボケーッええわけないやろっ あれはただのガキやないっ、あの凄腕エージェント集団『C&C』の悪名高き『00(ダブルオー)』やっ あの異常性愛者(ペド)が早よガキ連れてこんかったせいで面倒い(めんどい)事なったやんけクソボケがーッ」

 

「なんだよこのクソ展開 あたし達はヒャッハーって突っ込んですぐにやられるザコキャラかあッ」

 

「なめてんじゃねえぞ こらあッ」

 

 

「てめぇら、ぶっ壊してやるよ!」

 

「光よ!」

 

ダダダダダッ〉〈ドガアアンッ

 

う あ あ あ あ あ」「い や あ あ あ あ

 

「こんなのがいるなんてワタシは聞いてないよっ」

 

助っ人、美甘ネルの登場によりチンピラ達が一網打尽にされていく。

 

 

「あないなハナクソにええようにいわされて こいつらワシの兵隊のツラ汚しじゃ」

 

「C&Cはルールで禁止スよね」

 

「キヴォトスはルール無用だろ」

 

「クソッ どないしたらええんやっ」

 

 

「おいっ なんとかしてくれ」

 

「なんじゃあ、この無惨な有様は」

 

「あのう、先生撃ちましょうか?」

 

「『00』を倒すんですか?」

 

「そんな事できるかあっ」

 

「あのう、先生ぶち殺しましょうか?」

 

緊迫した状況の壮絶な会話である。

 

「そんな事....ってその手があるやん」

 

「お前らァ、先生をぶち殺せぇっ」

 

「えっでも金は....?」

 

「今は生き残るのが先やっ、あの先生の指揮を止めへんとこいつらには勝てへんっ」

 

「先生の死刑決定ェ」

 

 

「っしゃあ!」「殺す.....」

 

 

ダダダダダッ〉〈ダダダダダッ

 

野蛮人達が様々な方向から先生に向けて掃射する。

 

「っ!!まずいッ!」

 

「先生!危ない!」

 

「”っ!しまった—-“」

 

たたっ

 

何者かが先生をかばうように前に乗り出す。

 

「”....!?アベル!?“」

 

「危ない.....銃弾が......!」

 

バチンッ

 

「なっ、なんだあっ」

 

「”これは......っ!“」

 

数百を超える数の銃弾がアベルの周囲に円を描いて全て野蛮人達撃ち返された。

 

ダンッダンッダンッ

 

「う あ あ あ あ あ」

 

「インチキ.....糞」

 

「あれズルくないスか?」

 

 

 

 

「このチビ.....そんな力があったのか....」

 

「”....良くわからないけど、ありがとう!アベル!“」

 

「ふふん」

 

「やるじゃん!」

 

 

 

「クソがッ」

 

「.....さあ、どうする?このままあたしにぶっ壊されるか?」

 

「どうするんやっ“キャプテン”ッ」

 

「....怒らないでくださいね」

 

「.....?」

 

「強いだけの女ってバカみたいじゃないですか?」

 

「喧嘩売ってんのか?」

 

「ククク........」

 

不適な笑みを浮かべる野蛮人達のキャプテン。咄嗟にゲーム開発部の仲間達も身構える。

 

 

 

 

 

 

 

「“何をする気だ....”」

 

ククククク

 

(何かとんでもない策があるに違いない....!)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「.....逃げる」

 

シュタタタ

 

「えっ待てよっ」

 

「ふざけんなっ まだ仲間が残っとるやないか オラーッ戻ってこいやチンカスーッ」

 

 

「....ついてねえな、お前。」

 

「う.....うああああああ」

 

「おそい」

 

ダンッ

 

「がっ....」

 

ドサッ

 

 

 

 

 

 

「や、やったの....?」

 

「勝ったの?」

 

「パンパカパーン!アリス達の勝利です!」

 

 

「か....勝った!良かった〜!」

 

「お姉ちゃん....!大丈夫...?」

 

「ネル先輩.....あの......助けてくれてありがとうございます.....」

 

「気にすんな。それより、あの数を相手に良く耐えたな。」

 

「”とりあえず....無事で良かった.....“」

 

 

——————————————

 

 

 

「“よしっ....と”」

 

「ありがとうございます....先生」

 

負傷した生徒の手当てを終える。幸い大きな怪我はなかったようだ。

 

「それで、なんで先生とネル先輩は私たちの場所が分かったのさ?」

 

「“元々セミナーとの会談が終わったからアベルを探しに戻ったんだけど.....みんなが外出してるって聞いたから探しに出たんだ。そうしていたらネルと偶然会ったんだよね。それで激しい銃声が聞こえたから駆けつけてみたら.....って所かな“」

 

「そうなんですか.....それじゃあネル先輩は何をしていたんですか?」

 

「あたしはまだ任務が入って無かったから暇を潰してただけだ。」

 

「”本当にネルが偶然暇で良かったよ。居なかったらどうなってたことか....“」

 

 

 

 

「....ねえミドリ、まだ繋がらないの?」

 

「....駄目みたい。ユズちゃんは?」

 

「わたしのも繋がらないみたい....」

 

「先生は?」

 

端末を起動してメッセージ送ろうとしたりしてみるが......

 

「“私のも駄目みたい.....”」

 

「チッ....何がどうなってやがる....」

 

先ほどから端末がインターネットに繋がらない。アリス達を探すのに苦労したのもそれが原因だ。私が今日ネルと会った時、彼女も同じように困っていた。

 

 

「こんなに回線が悪い事ってある?」

 

「この辺は別に電波が通りづらい地域って訳でもないし....」

 

「”.........“」

 

「”とりあえず部室に戻ろうか“」

 

「まあ、どっちにしろ そうするしかないよね〜....」

 

そう言う事でミレニアムに戻る事にした。

 

その時——-

 

 

 

 

先生.....

 

先生......

 

「A.R.O.N.A?どうしたの.....?」

 

突然シッテムの箱から語りかけられる。しかし少し様子がおかしい。ノイズがかかったような音声だ。

 

 

.....何者から......妨害を受けています......警....かい.....を......

 

『(ザーーーーーッ)』

 

「A.R.O.N.A....?A.R.O.N.A!?」

 

 

「先生.....?どうしました?」

 

「”いや....えっとね.....“」

 

どう説明したものか.....

 

 

「おい、先生」

 

「”ネル?”」

 

「何かがあたしらの後をつけてる。」

 

「“なんだって?”」

 

カチャッ

 

ネルが突然後方に“ツイン・ドラゴン”を向ける。

 

 

「な、なに....?」

 

「どうしたんですか?」

 

「チビ共、あたしの後ろに回れ。」

 

 

ザザッザザッ

 

 

「....!」

 

 

 

 

 

 

その方向は暗くなっていた、気づかないうちに。

その奥から“何かを擦ったような音”

 

 

 

 

 

 

 

ザザッ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

{ み つ け た]

 

{ お前 は 俺 か >

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




二次創作に猿語録を放てッ

[補足]
-野蛮人
“タフ”な奴ら。野蛮を超えた野蛮。『金(マネー)好きの暴徒(モブ)』を略した『金暴(マネモブ)』を名乗る半グレ集団。”金暴“は良く“キンボー”や“キーボー”と読み間違えられる。どこの生徒か、どのぐらい留年したのかは不明。朝の8時まではチンピラ、それ以降は犯罪組織に変貌するらしい。強盗、略奪、誘拐、殺人など、より悪事を働いた者が英雄となれると信じているため、同情の余地なし。一発死刑決定ェ


-アベル
娘とは言われているが性別は不明。髪の長い子供いたら女の子かと思うよね。



オリキャラ周りがかなりダークな雰囲気になる可能性があるのですが、参考にしたいのでできれば......

  • 暗い。陰鬱な雰囲気は好き
  • 別にいいと思う
  • あまり好きでは無い
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