From outside Kivotos   作:ケトゥ毛

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暗闇の中で互いが分かるなんて事は滅多にない。


8話『救出作戦』

 

「何ですって.....?ミレニアム自治区中で停電が....?」

 

「はい!それもあちこちに.....」

 

「困ったわね....こんな事今までで始めてよ......」

 

「ユウカさん!報告が.....っ!」

 

「今度は何.....?」

 

「ミレニアム中で通信障害が発生しています!おまけに配置されていたロボットや機械は立て続けに動作不良を起こして混乱が発生しています.....!」

 

「通信障害はともかく、ロボットの暴走はいつものことじゃ?」

 

「いえそれが....校舎内だけでなく自治区中なようで.....」

 

「こちらからも報告が....!ミレニアムから数十キロ離れた地点で“正体不明のスモッグ”が発生しているとのこと!」

 

報告と共に映像が映し出される。

 

「な、何よ.....これ.....」

 

上空から街を見下ろすように写された映像には、不可解なものは映っている。

 

真っ黒なガスか何かが街に澱んで溜まっている。

全く光を反射していないのか、その部分だけ映像が映っていないようにしか見えない。

 

「これ.....よく見たら広がってきていませんか....?」

 

「そんな......」

 

「あっ.....」

 

突如として映像にノイズが走り、画面が途切れる。

 

「ドローンが....突然故障したようです....」

 

「私たちはどうしたら....!?」

 

「“会長”も居なくなったって時に次々と....!」

 

「まさか....これが先生の言っていた“怪物”....?」

 

「....可能性があってもおかしくないわ。というかそうでしょうね」

 

タイミング的にそうとしか考えられない。

 

「あぁあ....あちこちから機械の故障によって発生した事故の報告が舞い込んできます....!」

 

「ああもう!こんな時に!」

 

会長も居ない、こんな時頼れるのは.....

 

「とりあえず、先生に連絡をするわ」

 

急いで先生に連絡をする。が.....

 

「繋がらない....」

 

「先生はあの会談に後どこに行ったか分かる?」

 

「私は.....すみません...分かりません....」

 

「あっ私知ってます!」

 

「本当?今どうなってるか分かる?」

 

「確か....外出したゲーム開発部を探して今は外に.....」

 

「そんな.....先生も居ないなんて......」

 

 

ついさっきまで先生との会談によって“怪物”への対策のために様々な機械やロボットを自治区内に配備させている途中だった。

つまり多忙であったのだ。心の余裕がなくなっていく。

 

「どうしたら.......」

 

考え込んでいるとまた誰かが入室してきた。

 

「すみません、少し宜しいでしょうか?」

 

「アカネにカリン、アスナ先輩も.......やっぱりそっちでも問題が....?」

 

「実は........」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ネル先輩との連絡がつかない.......?一緒には居なかったの?」

 

「そうなんです.......少し前の時間に集合する約束をしていたのですが....いつまで経っても来なかった上に何故かメッセージも送信できなくなってしまったので.....」

 

通信障害の弊害だろう。あらゆる情報の伝達が遅れている。

気づかない間に恐ろしい事態になってしまっているのかもしれないという不安が脳裏をよぎる。

 

 

 

 

「ユウカちゃん。」

 

「ノア.....」

 

「先生も異変に気づいておられると思います。いずれ戻ってくるでしょうし、とりあえず今は出来ることをしましょう?私は各部活の部長を集めてきます。ユウカちゃんは現在把握している情報の整理して連邦生徒会に通達してもらえますか?」

 

「....わかったわ。」

 

 

 

 

 

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「なるほど...それで私たちを呼んだわけだね?」

 

「そうなんですが.....一応聞きますが、今回の騒動の発端として関わっているわけではありませんよね?」

 

ノアがエンジニア部の部長である白石ウタハに問う。

 

「ま、待ってくれノア、確かに騒ぎを起こしてしまった事はあるが私たちは今回の件には....」

 

「まあ、そうでしょうね.....」

 

少なくともエンジニア部の作ったロボットが原因ではないだろう。今のミレニアムが研究している技術でもあのスモッグのようなものを発生させるための研究に関する報告は受けたことがない。

 

 

「ユウカ。」

 

「チヒロ先輩....どうでしたか?」

 

サイバー攻撃の類である可能性も捨てきれないためヴェリタスにも声をかけて停電の原因を探ってもらったのだが....

 

「あれは多分ハッキングを受けたからああなってるっていう訳でも無さそうだね。通信がジャミングされているから障害が起きているのかと最初は思っていたけど、多分これも違うだろうね。」

 

「詳しく聞かせて頂けますか?」

 

「調査した結果からなんだけど、“そもそも電波が発信できていない”という可能性が高い。こっちの電波に周波数を合わせたものを発信して妨害するようなECM攻撃とは違って、“電波そのものが消滅してしまっている”可能性があるね。妨害というよりは“現象”に近いのかな。申し訳ないけど、こうなると私の専門分野ではなくなるからこれ以上は分からない....」

 

「そうですか....ありがとうございます....」

 

(もっと根本的....という事かしら?)

 

 

「しかし、そんな現象が起きているのなら....これは事故のようなものではなく、“災害”に近いのではないかい?」

 

確かにそうとも言えるだろう。そうとするならば、事態がこれ以上に悪化する可能性もある。

 

「.....ノア」

 

「なんでしょう?」

 

「ミレニアム自治区内の全ての生徒と住民に避難指示を頼める?もしこれが災害レベルの事態だとするなら、このまま何か処置を取らないと被害の規模も大きくなると思うんだけど....」

 

「分かりました、ユウカちゃん。それでは—-」

 

「待ってくれ、今は通信障害が発生しているのだろう?であれば機械の遠隔操作も不可能だろう。どのようにして避難勧告を出すつもりなんだい?」

 

「それは.....」

 

確かにウタハ先輩の言う通りかもしれない.....

となると取れる手段は.....

 

「口頭で....でしょうか?」

 

「口頭か.....」

 

直接伝えて行く手段。間違いなく時間もかかるだろうし、少し危機感に欠けるだろう。

 

 

「どうすれば.....」

 

〈ガタ〉

 

「あ....」

 

後ろのテーブルに手をつこうとして、置かれて何かに手をぶつけて落としてしまった。」

 

〈カチッ〉

 

眩い光が広がる。

 

「これは.....」

 

懐中電灯?

 

落とした拍子でスイッチが入ってしまったようだ。

 

「.........」

 

頭の中で何かに引っ掛かる。

 

電子機器は使えない。でも、あくまで“電子機器が使えない”だけ.....

 

「......そうだ!」

 

「....?どうしました?ユウカちゃん」

 

「この懐中電灯みたいに、通信を行わない道具ならまだ使えるでしょう?」

 

“機械が使えない”という先入観に囚われ過ぎていた。あくまで使えないのは“電子機器”。懐中電灯のように、遠隔操作でもないような“道具”は普段通りに使えるはずだ。どうしてこんな単純な事に気づかなかったのだろう。

 

「確かにそうですが.....」

 

「ウタハ先輩。“拡声器”のようなものはありますか?」

 

「拡声器かい....?確かにあるにはあるのだけれど.......」

 

「拡声器を使って避難誘導をすればいいと思いませんか?それに自動車や離陸機も自動運転のものでなければ扱えるでしょうし....」

 

「なるほど.....それらを運用して自治区内の人々に避難指示を出して行くわけだね?幸い離陸機も多く保有しているし、運転技術を持つ生徒もいるからね。」

 

単純だが、人海戦術という訳である。少なくとも離陸機や自動車が大量にそれも立て続けに飛んできたらさすがに誰であっても異常な事態である事に気づくだろう。

 

それにもし先生が異変に気づいていなかった場合、見つかればついでに回収できるかもしれない。

 

先生はゲーム開発部を探しに出て行ったと聞いた。つまりそれはゲーム開発部もミレニアム内には居ない事を意味する。

 

(心配ね......先生と合流していれば良いんだけど....)

 

先生といればきっと無事だろう。そう思う事にして、これからの作業に専念する事にした。

 

 

 

 

---------------------------------------

 

 

 

「ユウカちゃん.....」

 

「んん.........」

 

「ユウカちゃんっ」

 

揺さぶれて目を覚ます。

 

「あれ....私....寝てたの....?」

 

確か徹夜で指示を出したり、ミレニアムに避難した生徒や人々の管理をしていたはずだったが......

ノアに何か飲み物をもらってからの記憶がない。

 

「ごめんなさい.....私...眠ちゃったみたい....」

 

「おはようございます。良く眠れたようで何よりです。」

 

「.......?」

 

「それは良いのですが....実は.......」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「先生がまだ戻ってきていない!?」

 

「そうなんです.....避難指示を出しに行かせた生徒に聞いても先生は見ていないそうで........」

 

「そんな....まさかゲーム開発部も.....ネル先輩も.....」

 

「残念ですが.....」

 

「まいったわね......まさかあのスモッグの中にいる訳じゃないでしょうね?」

 

「それなんですが......まずあれを見てもらえませんか?」

 

「あれ......?」

 

外の様子を見る。そこらじゅうに避難した人々とそれを誘導する生徒。中にはヴァルキューレの生徒も混じっている。

 

「連邦生徒会には伝わったようね....」

 

当然ミレニアム内では通信できないため文書と人員を送るというアナログ的なやり方で通達を行った。どうやらミレニアム外にも異変が伝わっているようだ。

 

「そうなんですが....それではなく.....」

 

「どういうこと....?」

 

ノアがもっと遠くの方を指差す。

 

 

「あれは.....!」

 

遠くにはまるで黒く塗りつぶされたように都市をスモッグが覆っている。昨日見た時よりも大きい。空は快晴なせいかより奇妙に見える。

 

「まさか半日であそこまで広がったって事なの!?」

 

「幸い、避難自体は完了したため、これ以上あのスモッグに巻き込まれる生徒が発生するような事態にはならなかったのですが.....」

 

避難自体は終わっている....そして戻らない先生とその他.....

 

「やっぱり先生達はあの中にいるって事でいいのね?」

 

「.......そう断定してもいいかもしれません....」

 

あの内部がどうなっているかは分からない。でも何か一つ手を打たなくてはならない。

 

「.....ノア、一つ頼めるかしら?」

 

 

 

----------------------------------

 

 

 

 

 

「.....なるほどです。つまり先生や部長などの戻っていない人を探してほしい...という依頼ですね?」

 

「そうよ、アカネ。」

 

「確かに....この状況で未だミレニアムに戻らないという事から“あの中”で遭難している....という推測はできますが.....」

 

「しかし部長ならあの辺りの地理は把握しているはずだ。遭難しているとは考えづらい。」

 

カリンの言う通りだろう。仮にもネル先輩はC&C、凄腕のエージェントである。いくら暗闇とはいえ、そんな人物が見知った街で迷子になるような事はないだろうし、同時にそんな事、“あってはならない”。

 

「あなた達にも“例の話”が伝わっているはずよ。」

 

「例の話.....?」

 

「ねえ、その話って”お化け“....?のことだよね?」

 

アスナ先輩が言う。

 

「はい。そのお化け....いえ、“怪物”があの異変に関わっている可能性が高い....というよりほぼ確実にその仕業だと私は思っています、アスナ先輩。」

 

「そして部長が怪物に関係する問題に対処しているからまだ戻ってきていないと.....」

 

 

「あのスモッグの内部がどうなっているか分からないけど、どの道調べる必要があるわ。かと言って大勢の人員に調査させに行っても行方不明者が増えかねないわ。あの視界不良な状況じゃ離陸機を飛ばして上空から捜索するなんて事もできないし.....」

 

「だから少数精鋭で動ける人が必要なの。」

 

「事情は分かりました。私たちも元々部長を探すつもりだったのでむしろこちらとしては都合が良いですね。その依頼、お受けしましょう。」

 

「助かるわ。早速、具体的な内容を話しても良いかしら?」

 

「分かった。聞かせてもらえないか?」

 

「まず、先生、ゲーム開発部、そしてネル先輩の捜索。これが最優先事項ね。ネル先輩に関しては捜索というより”合流“が正しいかもしれないわね。あのスモッグ地帯の中でみんなを捜索してほしいんだけど、通信機器の使えない状況下だからこちらからの支援は一切できない事を把握しておいて欲しいの。」

 

「了解〜」

 

「そして、もう一つ。余裕があればあのスモッグの性質も調べて欲しいわ。」

 

「調べる?」

 

「まあ”調べる“、という程でも無いわ。後で分かった事を報告してほしいってことね。」

 

「確かに少しでも情報が欲しいですしね。」

 

「あっ!あと最後に一つ!」

 

「....?何でしょう?」

 

 

「もし、報告にあった”怪物“と遭遇しないようにして欲しいのはもちろんなんだけど......」

 

「できれば、交戦は避けて欲しいわね。」

 

「.....?どうしてだ?確かに体を乗っ取る危険な存在とは聞いているが....」

 

「先生が提供してくれた情報の中には”トリニティで正義実現委員会と交戦した“というものがあったのを覚えてる?」

 

「そうですね。確かその後は.....」

 

「ほとんどが気絶した状態で発見された。もちろんこれも理由には含まれるけど、今私が考えている問題はそこじゃないわ。」

 

「その問題とは?」

 

「今、もう既にミレニアム自治区内に到達してしまっているという点よ。」

 

「うん....?」

 

「つまり、正義実現委員会という武力を持ってしても撃退や拘束が不可能だった、という事は分かるわね?」

 

「なるほど。つまり“武力による制圧自体が不可能”であると言いたいんですね?」

 

「そうよ。もしかすると“怪物”自体が倒されることのない概念のような存在である恐れもあるわ。先生は“あれ”が直接殺害をしてくる事はないと言っていたけれど、危険極まりない事に違いは無いわ。だからなるべく遭遇してしまった場合は離脱に専念して頂戴。」

 

「“怪物”というより、まるで“怪異”だな.....」

 

「つまり『壊す』必要は無いという事ですね?でしたら『壊すこと』より『守ること』に特化した私たちであれば問題はないでしょう。」

 

怪異、都市伝説の類。確かに言えてるかもしれない。

 

「これじゃ捜索作戦というより”救出作戦“だな....」

 

「そういえばノアちゃんが見当たらないけど〜、一緒じゃないの?」

 

「今、彼女には”別件“に当たってもらっています。」

 

 

 

 

 

「とりあえず作戦はまとまりましたね。」

 

「ではあらためまして、その依頼、お受けします。」

 

「『00』との合流、そして先生、ゲーム開発部を救出すること.....お約束しましょう。」

 

 

 

——————————————————

 

 

 

 

ユウカと別れ、暗闇に足を踏み入れてから数時間。完全に空が見えなくなった。

しかし上を見上げると、まるで海の底から見える景色のように、微かにゆらめく光が見える。あれは太陽だろうか。辺りにはスモッグが偶然薄くなっているか分からないが、光が差し込んでいる。遠くの景色は全く見えず、近い位置の建築物はうっすらと見える。辺りが驚くほど静かで、音が全く響いていないような気もする。本当に水の中にいるみたいだ。

 

「まるで”陸の深海“ですね.....」

 

「ねえ〜、ほんと海の中みたい!」

 

光の届かない深海に沈んだ都市、そこを歩く。神秘的な体験に聞こえるかもしれないが、恐ろしさも強い。

 

「アスナ先輩!マスクをつけないと.....」

 

作戦を決行する事前にエンジニア部から”あるもの“を渡されていた。

 

「でも、このガスマスクつけなくても何ともないよ?」

 

スモッグが人体に有害である恐れがあったため作られた特製のガスマスクだ。暗視機能も付いている。だがこの暗闇が特殊なのか、暗さは変わらずあまり役に立ちそうにない。

 

 

「少なくとも、このスモッグは人体には無害....のようですね....」

 

スモッグと呼んではいるがガスのような感じでもない。

 

「だったら外しちゃってもいいでしょ?良く分からないけど、このマスクの横についたボタンを押したらケチャップとマスタードが出てくるし」

 

「なんでそんな機能が....?」

 

 

 

「.......! アカネ、あれを!」

 

カリンに呼びかけられる。

 

「.....?火....でしょうか?」

 

車が燃え上がっている。おそらく事故を起こした後だったのだろう。

しかし、火がついているなら明るくなっているはずだ。遠くから見えるぐらいには.....

 

「おかしい、そこそこ近い位置なのにさっきまで見えなかった。」

 

「....このスモッグの影響かもしれませんね。」

 

光の波長に影響しているのだろう。これも水の中を進む光の性質に似ている。音も同じような影響を受けているのかもしれない。

 

光も音も届かず、通信は完全に遮断されている。

 

先生や他のみんなは最初からこの中にいたせいで避難勧告に気付けなかったのかもしれない。

 

 

 

「ねえ」

 

「なんでしょう?アスナ先輩。」

 

「こっちに行ってみない?何かありそう!」

 

「そうでしょうか?別に構いませんが....」

 

 

 

 

 

 

 

 

アスナ先輩に指し示された方向へ進む。もちろん周囲を警戒しつつ

そうしているとまたうっすらと見えるものがあった。

 

「何か....人が倒れてる....?」

 

小さいものがうつ伏せになっているように見える。

 

「.....!あれっ!リーダーじゃないか!?」

 

「あの見慣れたジャケット........髪型.....間違いありませんね。」

 

「警戒しながら調べましょう。」

 

なんらかの罠の可能性もある。そのため、ゆっくりと近づく。

 

 

「リーダー?無事か?」

 

「.............」

 

「......ゲホッゲホッ」

 

「リーダー?大丈夫?」

 

ゆっくりと目を開ける。意識はあるようだ。

 

「....あー..........やっと“出ていったか”....あの野郎.......」

 

不機嫌そうな声、だが割と元気そうだ。

 

「大丈夫ですか?一体何が.....」

 

 

「......あん?何でてめぇらがここに?」

 

「いや......それよりも先生とチビ共は無事か?」

 

チビ共はゲーム開発部の事だろう。とりあえず事情を説明する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「.......大体話は分かった。その様子じゃあいつらは見つかってなさそうだな。」

 

「リーダーは一体何を....?もしや“怪物”と遭遇して......?」

 

「.......チッ.....」

 

「あんま言いたくねえけど、それでこの有り様だ。」

 

『00』が.....負けた....?

 

いや....

 

「乗っ取られていた.....違いますか?」

 

「.....そうなんだろうな。実際、体が言う事を全く効かなくなったしな」

 

「“あれ”には気をつけろよ。あれはどういう理屈か全く分からねえけど攻撃が通用しなかった。ただ気色悪い声で意味不明な事をほざきながら追ってくる。」

 

ほざく?意思の疎通を試みている?

 

「今、“それ”がいる場所は分かりますか?」

 

「さぁな、しばらく意識が飛んでいっちまってたから分からねえな。」

 

 

「少なくとも....先生とゲーム開発部が一緒にいるという事は分かりました。」

 

「リーダーも合流した事ですし、引き続き作戦を続けましょう。」

 

 

「なあ、爆薬は持ってきてるか?」

 

「はい....?もちろん”いつも通り“ですが....」

 

「ならいい。もしかしたら使えるかもしれないから持っておいてくれよ。」

 

 

 

 

4人で暗闇を進む。あとは先生たちの救出だ。

 

 

 

 

 




[補足]

-美甘ネル
とんでもない根性と心身の強さによって、1日以上乗っ取られていたにも関わらず普通に起きて活動している。平均的なキヴォトス人じゃ後遺症が残るぐらいの時間を耐え抜いているのでまさに不屈。めっちゃタフやし。見事やな.....(ニコッ)

-“怪物”
“蓄え”を得て、災害に近くなったもの。もはや生死の概念があるか不明。これに負けても仕方がない。



-黒崎コユキ
反省部屋にいる。メタい話、このキャラクターをどう扱えばいいか分からないので保留。セミナーだから出すべき....?


なるべくキャラクターの良さが生きる作品にしたいですね....マジでね.....

前回のネルのように一時期的に乗っ取られて〜みたいな描写はありますが決して弱いというわけではありませんし、作者としては“噛ませ”みたいな弱く見える書き方もあまりしたくはないです。もし前回の話で誤解させていたのなら申し訳ないです。でも話の都合上、時々それっぽい描写が含まれるかもしれないのでご了承ください....

念の為アンチ・ヘイトタグを付けていますが、作者は特定のキャラを嫌っているわけではないですのでご安心を。

オリキャラ周りがかなりダークな雰囲気になる可能性があるのですが、参考にしたいのでできれば......

  • 暗い。陰鬱な雰囲気は好き
  • 別にいいと思う
  • あまり好きでは無い
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