「見て!先生!明るくなってきたよ!」
「あぁ....やっと空が見えてきた.....」
エリドゥには列車で向かっている。直接出向くより、こっちの方が早く到着するだろう。
暗闇から脱出できたようで、久々に青い空を拝む。元いた場所はまるで海の底のように暗闇に沈んでいた。
〈
充電中の端末からノイズが走る。
『先生?ご無事でしょうか?」
どうやら通信ができるようになったらしい。
「”ヒマリ、私もゲーム開発部も大丈夫だよ。“」
『さすが先生ですね。ご無事で何よりです。完璧美少女から労いの言葉をかけて差し上げたい所ですが事態は一刻を争いますので、それは全て終わってからでよろしいですね?』
「“構わないよ。今私たちは列車でエリドゥに向かっている最中だけど、そっちは順調?“」
『ユウカから作戦の内容は既にお聞きになられたようですね。”ビッグシスター“が残したあの都市は”終焉“に対抗するための造られたもの。あの人が想定していた状況とは異なりますが役には立つでしょう。』
「”それで、どうやってあれを幽閉するつもりなのか聞いてもいいかな?“」
『急拵えですが、エンジニア部によって製作された”秘密兵器“を使います。アベルさんをある位置に配置して、その位置まで”ヌル“を誘導....そして”秘密兵器“で動きを封じるといった形式になります。』
「”『ヌル』?“」
『おっと、先生にはまだお伝えしていませんでしたね。先生たちが怪物と呼んでいたあれを私たちで正式に”ヌル“と呼称する事にしました。以後お見知りおきをお願いしますね。』
ヌル.....null...何もない、コンピューター関係で”何も示さないもの“に使われる言葉だ。
『そしてその秘密兵器なんですが.....配備に時間がかかっているため、想定より早く”ヌル“がエリドゥに侵入した場合、”時間稼ぎ“をしなければならないかもしれません.....』
「”....つまり私たちの出番....と言う事でいいかな...?“」
『その通りです。先生に指揮をして頂いてヌルの侵攻を遅らせる、といった形になると思われますね。』
「“.....だそうだけど、みんなは大丈夫?”」
「問題ないです!」
「アリス、頑張ります!」
「わたしも....!」
「先生こそ、指揮を頼むね!」
「”分かった。任せて。”」
『頼もしいですね。それでは先生、また後ほど。』
「“うん、またね。”」
通信が途切れる。
エリドゥで“あれ”、いや“ヌル”との決戦になるだろう。
だが何かが引っ掛かる。もちろんヌルは脅威なのだが、何か違和感を感じる。最初は未知の恐ろしい怪物だと感じていたが、直接的な敵意を感じない上に何処か知性の無い動物にも見えた。
今まで様々な者達と相対してきた。それには全て敵意や悪意が共通していた。
“あれ”から感じるものは悪意から遠い何かのように感じてしまう。
「“...........”」
「先生?緊張してる?」
「“.....っ!いや〜ちょっとね....”」
顔に出てしまっていたようだ。少なくともこの事は今考えるべきではないだろう。疑問は心の奥にしまっておく事にした。
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「“いやーついに来たねぇエリドゥ”」
「ですねぇ」
エリドゥに到着した。
〈
「“うん?”」
着信が入る。
『先生聞こえてますか?ピースピース』
「“トキ!”」「トキさん!」
『そうです、私です。今、ヒマリ部長の代わりに連絡をしています。』
「“代わり?って事は何かあったの?”」
『そうなのです。大変です先生。』
「“トキ?もしかして暇だから連絡した訳じゃないよね?”」
『違います。断じて違います。』
『先生、”あれ“が現れました。』
「”まさか....もう“ヌル”が?“」
『そうです、”ヌル“です。ヌルヌルです。』
「”トキ....?“」
『本当です。とりあえず至急お越しください。まだ侵入はされていませんが、直に来ます。』
「”そ、そうなんだ。分かった、すぐ向かうよ。“」
( 本当かなぁ..... )
---------------------------
「”トキ!来たよ!“」
エリドゥの中央タワーの麓に到着。何やら不思議な設備が設置されている最中のようだ。エンジニア部もいる。とても忙しそうで挨拶は後にした方が良さそうだ。
「お久しぶりです、先生。可愛いアリスとその仲間たちも。」
「トキ、お久しぶりです!」
「そしてアビドス生徒会の皆様もお初にお目にかかります。ミレニアムサイエンススクール、C&C所属、コールサイン04、飛鳥馬トキです。」
「わあっ⭐︎メイドさんです⭐︎」
「うへ〜....これが噂の....」
「ん、よろしく。」
「“それで....ヌルがもう接近して来てるんだったっけ?”」
「はい、その通りです。残念な事に私たちは“秘密兵器”の配備が完了しておりません。先生達は先回りして足止めの準備をしてほしいのです。」
「“分かった。具体的にはどうするの?”」
「先生の連れて来た生徒さんには二手に分かれてもらいます。小さなアベルを守るグループとヌルを足止めするグループに分かれて頂ければ良いかと。」
「先生にはまず最初の足止め役のグループに指揮をして頂きます。可能な限りヌルの侵攻を遅らせて下さい。その後にもう一つのグループと合流すると思われますので、ここで秘密兵器を作動させるまでの間に総員でヌルをここに留めておいて下さい。」
どうやら秘密兵器は作動させるのに時間を要するらしい。
そしてその秘密兵器もまだ完成していない。とにかく時間を稼ぐ事が重要なんだろう。
「“分かった。じゃあ配分は....”」
「前も言ったように、アリスたちゲーム開発部がアベルを守ります!」
「“じゃあアビドス生徒会のみんなには足止め役になってもらう事になるけどいいかな....?”」
「構わないわよ!私だってあの化け物にしてやられたんだから仕返ししてやりたかったのよ!」
「おじさんもリベンジしたいしね〜」
いつになくやる気だ!
「アビドスのみなさん....あの.....ありがとうございます.....」
「大丈夫。それに、もしかしたらあの怪物は高く売れるものを落とすかもしれないから。」
「シロコ先輩.....」
「”ブレないなぁ....“」
------------------------------------------
「先生!ターゲットが接近しています!」
エリドゥの中央タワーから離れた位置でヌルを待ち構える。とにかく時間を稼ぐために様々なものを設置した。
あの暗闇が辺りに立ち込める。やはりここが分かると言う事はあちらも大まかに位置は分かるらしい。
高壁から”それ“が現れた。
{よこせ 寄越せ ]
「”来たね。みんな、準備はいい?“」
「「「「「はい!!」」」」」
「‘それじゃあみんな、いくよ!”」
防衛戦の火蓋が切られた。
ヌルが接近してくる。
「“撃ち方始め!”」
固定
〈ダダダダダダダダダッ〉
〈ドガアアァァァンッ〉
設置されていた爆弾がセントリーガンと生徒の銃撃により起爆する。
〈シュウウウウゥゥ....〉
煙が晴れる。その内からすぐ様再生した“それ”が飛び出してくる。
「やっぱり聞いた通り倒す事はできないんですね.....」
「これだけじゃ足りないわ!まだまだよ!」
〈ダダダダ〉
〈ドガアァァンッ〉
〈ドガアアアァン〉
爆発が次々と発生し、周囲の建物が倒壊する。
〈ドドドドドドド〉
「これでしばらくは来れないはずよ!」
「先生、後退しましょう。」
「“分かった。行こう。”」
こうなれば回り道するか瓦礫を越えなければならない。
“それ”が倒壊した建物に時間を取られている間に次の爆弾が仕掛けられている位置まで移動する。
「“シロコ、ノノミ!“」
「ん、先生。準備OK。」
「いつでも行けますよ〜!」
「来ました!」
「それじゃシロコ先輩!早く爆弾を——」
「セリカ、待って。」
「...!」
セリカが爆弾を撃つ直前でシロコが止める。
「何か策があるってことね....!」
「そうですよ⭐︎」
「“ヌルをここまで引き寄せてから爆弾は起爆させるって事かい?”」
「その通りだよ。」
とりあえず言う通りにしてみよう。
「シロコちゃん!今です!」
「了解」
〈ダダダダダッ〉
〈ドガアアァァァンッ〉
〈ドドドドドドドッ〉
「“.....!”」
爆発が“地面から”発生し、ヌルの足場が崩壊していく。
同時に周囲の建築物も崩壊して凹んだ地面を覆うように倒壊していく。
「なるほど....!生き埋めにするつもりだったんですね!」
「これでもう出てこれないわね!」
「“いや、甘く見ないほうがいいと思う。”」
ヌルの灰の体は不定形だ。時間がかかるとはいえ、いずれ這い出してくるだろう。
「ん、先生の言う通り。セリカ、アヤネ、次の防衛ラインまで後退するよ。」
「分かったわ!」
「了解です!」
地雷を設置しながら次の地点に移動する。
「待ってたよ〜」
「ホシノ先輩!」
「ここからは爆弾が使えないから私たちそれぞれの身一つで頑張ろうか。」
「はい!」
「みんな、来たよ。」
{ お前 違う 何故 邪魔する >
”ヌル“はまたやって来る。少し異なる雰囲気を纏いつつある。
「また来たわね!何度でもやってやるわよ!」
「みんな、行くよ。」
ホシノの合図とともに一斉に銃撃を開始する。
〈ダダダダダッ〉
〈ダンッダンッダンッ〉
”それ“の足が撃ち抜かれ、体勢を崩す。
{ 痛 み 阻 み 何故 >
下半身が崩れてもなお這いずって中央タワーの方向へ向かおうとしている。
「させない...!」
〈カチッ〉
手榴弾が投げ込まれる。
〈ドガアアァァアン〉
また”怪物“の全身が崩れる。そしてまた再生が始まる。
「また再生が始まります!阻止して下さい!」
「任せて下さい☆」
〈ダダダダダッ〉
銃撃が再開される。的確に”幽霊“の四肢を破壊する。
{ 何 故 な ぜ >
”侵入者“が立ち上がれないまま呻く。
その様は何処か弱々しく見える。
〈ダダダッダダダッ〉
いくら立ちあがろうとしても”ヌル“は膝をつかされ、そして崩れる。その繰り返し。
{ なんで こんな目に }
まるで弱い者いじめをしているような気分になって来た。
皆、そして私も”怪物“、”幽霊“など様々な蔑称で”それ“を呼んだ。
”侵入者“や“ヌル”とも呼称した。
正体不明、未知の存在である事に間違いはない。
だが.....
これは本当に“化け物”なんだろうか?
{ か えせ >
「“......なんだ?“」
{ かえせ )
何かが変わり始めている....そんな気がする。
( 返せ 」
少しずつ”ヌル“の動きが人らしくなっている....?
「 返せ 」
突然に”それ“の発するものが流暢になった。
それに気を取られて危険が迫っていることに気付かなかった。
〈ドガッ〉
「先生っ!危ない!」
「“.......!”」
シロコに庇われる。
しまった....!気が逸れていた!
なんで“それ”の雰囲気が明らかに変わっている事に気が付かなかった....?
見れば体が再生仕切ったそれが異様な雰囲気を撒き散らしながら立ち上がっている。
{ 邪魔を するな }
”それ“から感じなかったはずのものを初めて感じた気がした。
そう、”敵意“。
不安定なものでなく、一貫した意思を感じ始めた。
突き刺すような気迫に押される。
「シロコちゃん!先生を連れて離脱を!」
{ 返せ }
〈バサッ〉
「っ!!」
ヌルの体が霧散した。そこら中に灰が舞い、それらはある人物に収束する。
「“ノノミっ!危ないっ!”」
警告も虚しく、灰はノノミの体に侵入して行く....!
「 どけ 俺を 返せ 」
〈ダダダダダッ〉
”それ“がノノミの体を使ってガトリング銃を撃ち散らかす。
「”.....遅かった....!“」
「そんな.....どうすれば....」
「ごめんノノミ、少し眠っててもらう....!」
〈ダダダッダダダッ〉
シロコがノノミに向けて銃撃する。しかし....!
〈バサッ〉
また灰が舞い上がる。そして次はシロコの位置へ収束して行く。
「ん.....!」
「”シロコ....!“」
シロコがこちらに銃を向けて来る。
「こ、今度はシロコ先輩!?どうなってるのよ!」
「先生!」
すかさずホシノが飛んできて目の前に立ち塞がる。
〈ダダダッ〉
〈ガンッガンッ〉
銃撃が盾で防がれる。
〈バサッ〉
灰が舞う。段々とあたりが灰の粉末で満たされて行き、視界が悪くなって行く。
「はうっ」
「セリカちゃん....!」
「”今度はセリカ....!?“」
〈ダダダダダッ〉
違う方向から銃撃される。
「違います!またノノミ先輩です...!」
〈ダダダダダッ〉
〈バサッ〉
灰は舞い続ける。
「これじゃ誰が乗っ取られてるか分からない.....!」
「つ、次は誰なの!?来ないで!」
〈ダダダッ〉
「ち、違います!私じゃありません!」
「じゃあどっち?そっち?」
....まずい、生徒達がパニック状態になりつつある。
「みんな!落ち着いて!」
「全員撃つのを止めて!」
ホシノの声、それに従って銃撃がピタリと止まる。
「”誰も撃たなくなった.....?“」
「......どういうことなの?」
「まずい......」
「してやられたね。」
------------------------
「『即席かき氷くん』の設置が完了しました!」
「後は起動するだけだね。」
〈ガチャン〉
〈
「後は“ヌル”が来たらこのレバーを下ろすだけですね!」
「見て!あれ!」
モモイが叫ぶ。
言われた方向からは話に聞いていた“それ”が迫って来ている。
「良いタイミングだね.....後はここまで引き付けてから装置を作動させるだけだ。」
「アリス、任せたよ。」
「!」
「分かりました!任せて下さい!」
{ 返せ 返せ 返せ }
恐ろしい雰囲気を纏わせながらそれが直進して来る。
その方向にはアリスが立ち塞がる。
「アリスちゃん!今だよ!」
〈ガシャン〉
「光よ!!!」
〈ギュオオオンッ!!〉
“それ”が焼き払われる。そしてすぐに再生が始まる....が、
「今だ!!」
〈ガシャン〉
レバーが下ろされる。
同時に装置から5枚の半透明な壁が現れ、立方体を形作る。内側が液体で満たされて行き、高速で凍っていく。
「やった!成功だ!」
氷の立方体が完成し、“怪物”がその内で完全に停止している。
「悪いモンスターを封印しました!勇者パーティーの勝利です!」
「やはり予想通りだね。何度でも再生する不定形の存在....なら凍らせてしまえばいいからね。」
「“おーーい!”」
「あっ先生!」
「先生!アリスたちはやりましたよ!」
「うへ〜....すごいね〜これ....」
さっきまで戦っていたものは氷漬けにされている。
「“倒せないなら冷凍してしまえば良いってことか....”」
その発想は無かった。こうする事であとは管理さえ怠らなければ永久に封じる事ができる。
「ついに終わった!これでもう安心だね!」
暗闇が消えて行く。元を経った事が影響しているようだ。
「ん....待って」
「どうしたんですか?シロコちゃん」
「この氷....少し溶けて来ている気がする....」
「“それは...屋外だからじゃ.....”」
見れば氷の表面を滝の様に水が流れて来ている。
「“確かにこの溶け方はおかしいような......”」
{ 殺す }
「先生.....!良くない予感がする....!離れ——-」
{ 殺す }
〈ドガアアァァァンッ〉
「“.....っ!”」
氷が爆ぜる。内側から“紅い炎”が噴き出す。それに呼応する様に空も赫く変色し始めた。
「な、なに!?」
そして“怪物”が姿を現す。しかし今度は様子が一変している。
紅く燃え盛り、焦げた身体中からは“山羊の角”のようなものが突出している。
{ 殺す }
{ 殺してやる }
{ 食い殺してやる }
溢れんばかりの“殺気”。そして身を焼き焦がすような“憎悪”。
思わず身が竦む。
{ア ア ア ア ア}
”怪物“が近くに居たシロコに飛びかかろうとする。
「先生.....!」
はっとする。私が何とかしなければ。
こうなった時のための最後の手段、それに手を伸ばす。
”大人のカードを取り出す“
どんな代償があるかは分からない。だがシロコ救わねば————
「その必要はありませんよ。先生。」
「”.....!“」
「お前は....黒服.....!」
”ゲマトリア“の一員、『黒服』が現れて私のカードを取り出す手を止める。
「では、”ゴルコンダ“。頼みますよ。」
いつか見た首なしの体とそれに持たれる絵画。
ベアトリーチェを回収した時のようにどこからともなく現れた。
「おっと、先生。少し下がっていて下さい。」
ゴルコンダはそう言うと何やら道具を取り出して、“怪物”に“しるし”のようなものを刻んだ。
{ ア アァ }
{ アアアァアアア アアア }
“怪物”の全身が“身震い”を始める。呻き声を上げながら全身が崩壊して炎が消えていく。
{ア......ァア.......アぁ......ぁ......}
〈バキッバキッ〉
表面が裏返るようにして折れ曲がって行く。
{.....ぅぅ......お......れ........}
{ 俺に 戻りたかっ ただけ なん だ }
消え入るような断末魔を残すと同時に、崩れた灰の体が収束し、一つのひび割れた小さな球のようになった。ボロボロで内側が空洞になっているように見える。
そして、赫くなりかけていた空は青に戻る。
「シロコちゃん!大丈夫ですか!?」
「私は無事だけど.....」
唐突に起きた出来事に頭の理解が追いつかない。
ゴルコンダが話す。
「『
最初の殺人者?残滓?何を言ってるんだ?
「おっと、すみません。端的に言いますと、無力化したと言う事です。”これ“が直接危害を加えて来る事は無いという認識で構いません。」
「あなた方の努力を横取りしたような形になってしまい、申し訳無いのですが.....この存在を無力化するには一度”最初の殺人者“に戻ってもらう必要があったのです。」
「”..........”」
あの炎を纏った状態の事だろうか。良く分からないがこれでついに終わった、と言う事でいいのだろう。
「それで?何が目的?」
ホシノが刺々しい視線でそれらを睨む。
「ああ、落ち着いて下さい。わたくし達はあなた方と敵対するつもりはございませんので。」
「先生、この存在を見てどのように感じられましたか?」
「“........”」
突然そう問われる。
最初は恐ろしい怪物だと思った。
全く目的も分からず、不気味で害のある者だと感じた。
だが、つい先ほどの瞬間になるまでは全く敵意や殺意なんてものは感じなかった。
まるで何かに縋るような、渇望しているような.....
どこか動物的で、哀れで、惨めな風に見えた。
だが最後には敵意と殺意を振り撒く恐ろしい怪物に“それ”はなった。
「“.....良く分からない。結局、”これ“は一体何なんだ?”」
「そうですか........様々な側面から”解釈“しようとした結果、かえって混乱してしまったようですね.....」
見透かされたらしい。
「.....先生、私はどのようにしてこの存在が誕生したのかは知りません。しかし、”もう一つの存在“には心当たりがあるのです。」
黒服が話す。
「あなた方が”アベル“と呼ぶそれ.....いえ、それの纏う”コートの持ち主“に思い当たる節があるのですよ。」
「”........!“」
「アベルの正体を知ってるってこと!?」
「しかし何故”彼“の所有物であったそれをその存在が所持していたのか、如何にして”この存在たち“が発生したのかは不明のまま.......」
”彼“?誰のことだ?アベルの正体?
コートの持ち主....?
「私は今発生している事態の起源を知りたいのです。そして先生、あなたもこの存在達の正体を知りたいはず。」
「先生、私たちに協力して頂けないでしょうか?」
—————————————————
「”
「どうする。如何にしてこの時空の『忘れられた神々』を追放する。」
「.....”無垢なる子羊“に神性を与えよ。」
「そしてこの地の”運命“を書き換えれば良い。」
[補足]
-ヌル(null)
防御タイプは軽装甲。攻撃タイプは貫通。グロッキーゲージが非常に溜まりやすい。
前半は迫り来るnullの進路を阻むためにエリアのオブジェクトを破壊して道を塞いだり、グロッキーゲージを溜めて気絶させたりして制限時間内に次のエリアに到達させないようにする。エリアのオブジェクトは遮蔽物と違って、爆発ダメージが通りやすい。
後半になるとアクティブゲージが溜まるようになり、それ以外にもEXスキルを発動してくる。
EXスキルの一つはランダムに選ばれた数人の生徒にデバフ「恐慌」を与えるもの。デバフを与えられた生徒はすべての攻撃が味方に当たってしまうようになり、スキルが発動しなくなる。時間経過で解除される。運が悪いと全ての生徒がデバフにかかる事があるため、味方同士で体力を削り合う事になる。
ATGによって発動するEXスキルは、編成した生徒の一人を乗っ取ってくるもの。乗っ取った生徒に応じて攻撃、防御がタイプ変化する。その状態でアクティブゲージが溜まると乗っ取った生徒のEXスキルが発動する。乗っ取られた生徒は継続ダメージを受ける。この状態の生徒を攻撃してグロッキーゲージを溜める事で乗っ取り状態を解除させる事ができる。もちろんこの時、攻撃された生徒もダメージを受ける。
デバフと乗っ取りのギミックによって味方同士で消耗させ合う姑息な敵。難易度に応じてスキルの使用頻度と乗っ取られた生徒の攻撃ダメージが変動する。
オリキャラ周りがかなりダークな雰囲気になる可能性があるのですが、参考にしたいのでできれば......
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暗い。陰鬱な雰囲気は好き
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別にいいと思う
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あまり好きでは無い