っということでやってきたのは刹那の拠点。
プレイヤー目線で言えばセーフティーエリアとでもいえばいいのだろうか。
『この風景見てるとほんとに滅びるんかねぇ…』
本当に滅びるのか不思議なくらいに、獣人…この世界の人間が生活している。
飲食店で酒を飲んでる奴もいれば、訓練場で素振りしてる奴らもいる。
刹那勢力にいる英雄達ものんびりしながらリラックスできているようだった。
ちなみにここの基本的な構造は泉を泉を囲むような設計をしている。
入り口から行くと飲食店・銭湯・装備強化(カード)・訓練場。
入り口から一番奥にあるのが会議室兼、刹那の部屋につながっているだろう部屋だ。
環・刹那・志貴の3人の誰かに母親がついているが…。刹那のところにはいないらしい。入り口から中にいる人物を発見できるガバガバ構造どうにかした方がいいぞ?
一通り見まわった俺は、階段を下って泉の前に来た。
『まぁ、泉はそうなってるわな…』
本来の泉は、水が溜まっていると同時に泉の上から水が発生している。
これこそが恵みの水だ!と言わんばかりに轟音を立てながら水が供給され続ける…はずなのだが、今の泉はただただ貯水庫のようになっている。
水が左右の端から流れ出ているところを見るにまだ水は残っているようだが。
『いつまで持つのかねぇ』
この一言に限る。
この水の量で温泉や、スープなどの食べ物の調理、されには農作物の水やりまで済ましているというのだから相当にすごい。
だからこそ、泉が無くなったり、どこかの場所が決壊しよものなら世界の滅びが待ったなしなわけなんだが…。
『さて、さっさと出ようか…なって思ってたんだけどなぁ…』
俺が確認したいことをすべて済まして帰ろうと後ろを向いた時だった。
刹那勢力の要注意人物である「織田のぶニャが」と「アーナス」がその場にいた。
「さて、お主は何じゃ?」
のぶニャがが銃をこちらに向けて問いを投げてくる。
「織田のぶニャが」普通の子供の半分以下の身長しかもっていないネコではあるものの、あの織田信長をモチーフに制作されたキャラクターだからか。
隙の無い戦略を立案し実行が可能なっクッソ有能な英雄だ。刹那の場合はどっちかと言えば脳筋キャラ、多少の策は用意できたとしてもその策が崩壊すれば次の指示に時間がかかる。
その弱点を補填し、補うどころかのぶニャがいればもういいんじゃね?と思えるほどに指揮能力に長けている人物でもある。
それと同時に、その魅力にひかれて、俺同様に巻き込まれた戦国武将や、各勢力の隊長までもが傘下に入りたいと申し出るくらいだ。
「あなたは、どの勢力にもいなかった…いったい誰なの?」
同じく警戒しながらこちらに問いかけてくるのは、「アーナス」
「よるのないくに」に登場し人間半分、妖魔半分の半妖という存在になっている少女だ・
彼女の戦闘スタイルは眷属であるセルバン(魔物)を従え、連携攻撃を叩き込む戦略を主軸としている。
刹那が家族と戦うことに不安を示したり、隠し事をされた際には一度は協力関係をやめるなど、絆を大切にしている。
というのも彼女が半妖になり自我を失いかけた時に助けてもらったっというのが一番の理由かもしれない。
刹那勢力で数の多い女性英雄の中でも、1位か2位を争うほどに高い戦闘能力を保持している。
それと同時に、刹那の精神的支柱でもあるため、彼女から拒絶された時には相当なショックだったであろう描写もあった。
ムードメーカーでもあり戦力としても優秀。アーナスはそういう存在だ。
現状はどう考えても不利、というかこんな拠点のど真ん中、しかも上の手すりから丸見えの状態で発砲でもされようものなら刹那も、他の英雄も続々と集まってくる。
『あ~、一旦武器置かない?ほら、落ち着いて話ができないからさ?』
俺はもっともらしい理由を並べていくけど、そう簡単に他人の話を聞き入れるほどこの「織田のぶニャが」は甘くはない。
「敵陣に1人で白昼堂々歩き回る奴が何を言う」
「悪いけど、私も同じ考えだよ。敵の本拠地に気軽に侵入できる度胸がある人が、この程度で落ち着かないなんてある訳がない。」
織田のぶニャが言うのは分かっていかが、アーナスも同調するのは少し意外だ。
でも、マズい状況には変わりない。最終手段は何体か召喚してその隙に逃げることなんだが…。
『最悪だ、何で今くるんだ…刹那』
おかしいだルルォ!?何でトップが護衛の1人もつけずに歩いてここまでくるんだよ!?危機管理どうなってます~?(怒)