私の名前は筒美火伊那またの名をレディ・ナガン、元公安所属の(免許は持ってるけど)元プロヒーロー、元って事はその仕事をやめたって事になる、今はなんやかんやあって先輩がいる家で居候してます、
なんか文字にすると自分がダメ人間になってそうで怖い…いやもう手遅れか色んな意味で。
そして何日が経ったある日
「それじゃあここで過ごす為の準備が整ったから早速やっていくよ」
オーゼンから渡されたのは赤のカラーコンタクトに伊達メガネ、髪染め(赤メッシュ用)…はやった事ないのでして貰った。
「まぁこれでひと目でわかる奴はいないだろうね、じゃこの服を着てもらうよ、何時までも私の服を貸す訳にはいかないからね」
そう言ってて渡されたのは─
「え"っこれ着んの?!」
クラシックなメイド服だった
「なんだい、なんか文句あるのかい?」
「いや、でもコレ…私これでも26─」
「嫌か?、なら私のとっておきのを出そうじゃないか」
そう言って次に出したのは…
なんかめっちゃフリフリが着いたピンクと白の所謂ゴスロリ系統のだった
「なっ…!╱╱╱」
すんごい可愛らしいというかなんで持ってるんだと言いたくなる服だった
「私これすごい気に入ってるんだけどねぇ…」
「よーし!これでいいや!うん!1度でいいからメイド服着てみたかったんだよね!気に入った!」
「……………そうかい」
露骨に残念そうな顔をするオーゼン
「ならアイツにまた着させるか…」
なんか小声で恐ろしいことを言ってるようだけど気にしない事にした
(うう…卒業して以来全く会ってなかったから失念してた…、先輩かなりの少女趣味だった事を…!、でもあれを着させられるくらいなら…でもやっぱりこっちも恥ずかしい…)
「ただいまー」
「!!!」ビクッ
「おや、もうこんな時間か…」
「げっ!そんな時間経ってたのかよ!じゃあ着替え─」
「何処に行くんだい?」ガシッ
「いや流石にこの格好はまだ慣れてないというかなんというか…」
「んー?」
「いやだから」
「アンタは居候なんだから拒否権は無いよ」(※そんな事はありません)
「だからってこの格好を人前に見せるのは─!」
「はーい、じゃあ下降りるよー」
「話を聞いて─うわ押すなって力強!、待って!せめて私のタイミングで行かせて!お願いします!先頭を歩かせないで!」
「下には誰もいないな…」(こん時中学二年生)
「ネェヤッパリモウチョットフツウノフクヲ!」「ウルサイネ、ミテテオモシロインダカラスコシツキアイナヨ」
「ん?なんか騒がしいな…おーい何してんだ?」
「んえ?!坊主お前か?!」
「雨宮だ、いい加減名前で呼んでくださいよ、なんか騒がしいけどどうしたの?」
「あ、ああちょっと待っte」
「おや、帰ってきたのかい?ちょっと今面白いことやってるんだが見てみるかい?」
「せ、先輩!」
「いやなんか面倒そうなんで別にいい─」
「はいどうぞー」ガチャ
「話聞いて?、え?」
「╱╱╱……」
(うう…いくら子供の前とはいえ流石にメイド服っていうのは…)
〚素晴らしいですね〛
「ストレートに言うなぁ!?というかなんでその声なの?!」
〚こっちの声の方が雰囲気出てて面白いかなと〛
「そういうのいいからふつうに頼む!」
「ん、わかったよ、それでなんでクラシックなメイド服着てんの?」
「いやその…」
「私が着せたんだよ」
「あぁ…成程ね…」
(なんかすんごい同情した目で見られるんだけど!なに?あいつも同じような事されたの?!)
「丁度ここで過ごす為の準備が整ったからね、今はその最中なのさ」
「服はお前の趣味だろ」
「勿論さ」
「だと思ったよ」
「それで…その…」
「?」
「どう…なんだ…この格好?」
「え?………最初に言った通り素晴らしいよ雰囲気にあっているし何より髪染めやカラコン伊達メガネも相まって十分魅力的だと思う」
「〜〜〜!!!」
「おやおや、随分ませたことを言うじゃないか」
「素直に褒めただけだけど?」
「やれやれ、そんな事じゃこの先大変だよ…本当に偶に度し難い事をするよねぇ…」
「解せぬ」
顔が熱い、なんで思いっきり年下に褒められて顔を赤くしてるんだ?私24だぞ?相手は中2だぞ?いや中2にしては語彙力がありすぎな気もするけど…でもだよ?、確かにあと少しで高校生になるけどそれでもだぞ?あれか?私はショタコンだったのか?違うだろ私別に子供に褒められるくらいなんてこと……。
あれ?最後に褒められた事って何時だっけ?、確か最後に褒められたのは高校卒業して内定貰った時以来のような………それで仕事始めて…それで……
………………………。
無い
全くといって無い
それもそうだ、いくら平和のため、ヒーロー社会の維持の為とはいえ私は多くのヒーローを、人をこの手にかけた、最初は平和の為にとやっていたけど次第に疑問を持ち、ついには考える事すらやめてただ機械のように動いていた、職場のホークスが『あまり気にし過ぎない方がいい、考えるなとは言わないが適度に割り切らないと辛いだけだぞ』って言ってたっけな…、そういえばなんでタメで話してたんだ?そんなに根を詰めた表情してたか?、してたな。
「サァオマエモコッチニキナ」「エッソレッテドウイウコト?ナンデロープヲモッテウワナニヲスルヤメ」
でも結局私は割り切ることが出来なかった、出来なかったから初めて自分の意思で誰かを殺そうとした、いや今まで散々やってきたから始めても何も無いか、それで今は人様の家に半ば転がり込んだ形になっている…か。
「ヨイデハナイカヨイデハナイカ」「マッマサカマタアレヲキサセルツモリジャ…!」
結局何がしたかったんだろうな私は、昔は何かしらの目標というか夢みたいなのがあったのかな、今はもう思い出すことすら難しいけど。
「ホラコレナンテドウダ?」「ダカラキナイッテ…チクショウナワガホドケネェ!」
でもそんな居場所がない私を迎えてくれた、だから自分に出来る最大限でこの恩は返したい。
「ウルサイクチダネ、フサイジャオウカネ」「オマ、ナンカマエヨリゴウインジャ–」
「ところでアンタら何してんの?」
「むーっ!むーっ!」
「なにって見ての通りさ」
「アタシには誘拐紛いな事の真っ最中にしか見えないんだけど?」
「なぁにせっかくなんだ着てもらおうと思ってね」
「いや何を着る─」
そこで私は思い出した
(そういえばあのフリフリの服、アタシが着せられそうになったやつよりも小さいサイズのがあったような…まさか)
小さいサイズ
坊主の同情的な目線
そして何より……先輩の趣味……
「あっ(察し)」
「そんじゃちょっと待ってな、面白いの見せてやるよ」
「ムゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥーーーーーーーッッ!!!!!!!」
( i ꒳ i )
「………( ゚∀゚ ; )」
アタシは、体を縄でぐるぐる巻きにされ口に布を噛ませられた哀れな少年を見送ることしか出来なかった。
〜しばらくして〜
「うぅ…(´;ω;`)なんでいつもこんな目に…」
「おお、やっぱり素材がいいと映えるねぇ」
「おぉう…コレは、なんというか…」
私の目の前には頭にメイドカチューシャを着け、青を基調とし二の腕と鎖骨の辺りが露出したちょっと際どい上着にエプロンのような真っ白なスカートから除くニーハイ、そして水色のボブカットされたヴィックを被っていた。
元々女っぽさもある顔がよりいっそう際立っていて、つまり何が言いたいかと言うと。
「えっ、マジでめっちゃ可愛いじゃん」
「うぐぅあああああああ!!!」
顔覆って耳まで真っ赤にして悶える霊士
(えっなにあいつ普段はあんな感じなのに女装するとこんなになるの?!女より女らしい男って何?!)
私はあまりの衝撃に釘付けになりその横でオーゼンが「そうだろうそうだろう」と言いたげに満足そうな笑みを浮かべていた
「ただいまー!」
「「!!」」
この声は…確かトガっていう子か、…ん?
チラッ
「ヽ(д`ヽ)。。オロオロッ。。(ノ´д)ノ」
………。
「なぁ先輩」
「わかってるよ」
「まっ、待ってくれ!これだけは!」
「ハイドウゾー」
「ちょぉぉぉぉおい!!」
「あっどうもってレイちゃん?!その格好……」
「ホワアア!!」
おや?流石に引いたか?
「か」
か?
「かああぃぃぃぃぃぃぃぃい!!!!!」
「╱╱╱」:(´⊃ω⊂`):
おいおいやめろ、更に赤くして悶えるのは。
「ちょっとイイじゃん」って思っちゃったじゃないか、そんなゴスロリメイド服で真っ赤な顔を隠して悶えるなんていう漫画でしか見た事ないシチュエーションを完璧にこなすんじゃあないよ。
「でもナガンさんも着たらかあいいと思います!」
「え"っ」
「!」(`✧∀✧´)キラーン
「ほう…やっぱりそう思うかい?」
「ハイ!なんならワタシも着てみたいです!」
「ほうほう…」
やばい
この流れはマズイ、なら早くここから離れなければ─
「何処へ行くんだ?」ガシッ(ブロリー声)
「な!、ちょおま、お前!何すんだ!」
「ふふふ…死なば諸共よ…」
くそっ!コイツ私を巻き込むつもりか!そうはいくか!
「ええい!私はあんな恥ずかしい格好はしないからな!」
「でもちょっといいなって思ったろ?、そうなんだろ?目がそう言っていたぜぇ…!」
「ほぅ、やっぱアンタもそういう…」
「じゃあ一緒にやりましょうよ!新しい自分になれるかもしれませんよ!」
「そんな新しい自分なんざNO!thank you!!だよ!!」
「ほらお前も一緒に堕ちようや…」
「お前はさっきからなんなんだよ!つかトガも掴むなって─や、やめろ来るな!お前ら離せ!HA☆NA☆SE!、い、いやーー!!」
足を雨宮に捕まれ、トガに羽交い締めされ、せんぱ…オーゼンがニヤニヤとさっきの服を持ってジリジリとにじりよって来た。
「わ、私の傍に近寄るなーーッ!!!!!!」
「なんてこともあったな」
「そうですね…」
あの後着せ替え人形のようにされ2人して感情を失ってたよな…人ってあそこまで感情を殺せるんだなぁって改めて実感したよ。
「しかもその後緑谷と爆豪も来て最悪だったな」
「やめて思い出したくない」
そうあの後特訓しにふたりが来て見事に目撃されて誤解されそうになってしばらく近寄ってくれなかったんだよな…
そう雨宮が愚痴る
「しかもそれで私の正体がバレるって言うね、本当お笑いかっていうくらいだよ」
私もまさかあれが原因でバレるとは思わなかったよ
「まぁなんにせよ今はこうしてゆっくり過ごせてるんだからね、感謝してるよ」
「それはどうも」
2人して空を見上げ、遠くを見つめる。
今まででこんなにゆっくりと過ごすのは何年ぶりなんだろうな、これからどうしてこうかな、と考えていた
ふと隣を見てポケ〜っとしてる坊主の横顔を見る
(そういえばコイツに助けられたんだよな、ほんとなにか起きるかわかったもんじゃないな)
今はまだもう少しこの時間を過ごそう、いつかまた立ち上がれるその時まで。
「おーい2人とも〜」
「「!!!!」」ビグッ
「この新作なんてどうだろうか多分似合うと思─」
そう言って見せたのはなんかのコスプレのようなメイド服
『『に"ゃ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"???!!!』』
2人の絶叫が木霊する。
やっぱり早くに立ち直れるようにした方がいいかもしれない。
雨宮の女装はマルルクをモデルにしてます。
今回は番外編なんで執筆カロリーも抑えめです
今回は…
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読みづらい
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まぁまぁ
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いいんじゃね?
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おやおや…作者は可愛いですね。