モブ生徒だけど(多分)神になりました   作:星を見るパイ

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スト6を買いました
コマンドむっずモダンに逃げようかな
前回のあらすじィ!
合格者2人なので合宿でございます


第61話 補習授業部人狼、はーじまーるよー

「失礼します。」

 

「フリナさん。お待ちしておりました。」

 

ティーパーティーに来るのは2度目

今回もナギサ様からのお呼び出しだ

 

「立ち話もなんですし、お掛けになってください。」

 

ナギサ様の対面側の席につく

正直、なぜ呼び出されたのか心当たりが無い

 

「補習授業部、最初の試験は上手く行かなかったようですね。」

「ですがまだ、後2回残っていますので...頑張ってくださいね。」

 

「はい。精一杯頑張らせていただきます。」

 

ナギサ様からの激励...なかなか見られないことだよな

でもまさか、それだけで呼ぶような人じゃあるまい

 

「今日はフリナさんに、お伝えしておきたいことがあるのですが...もしかして、かなり緊張されてますか?」

 

「えっ?」

 

あっバレた

 

(いや緊張しますよ!1回試験落ちた後の呼び出しですよ!?しかもナギサ様からの!なんかあるに決まってるじゃないですか!)

 

(ポーカーフェイスは結構上手かった気がするんだけどな...受け答えでバレたのか?)

 

トリニティの権力者、ましてやティーパーティー

人と話すことというか...腹の探り合いが上手いね

 

「そうですね、それでは...チェスは分かりますか?」

 

(ある程度なら、フリナは?)

 

(知らないわね...それじゃあ、お願い)

 

任された

と言うわけでチェスをしながらお話することになりました

私が(先行)で、ナギサ様が(後攻)

 

「それで、お伝えしておきたいこととはなんでしょうか?」

 

お互いにポーンを動かし、様子を伺いながら問う

 

「...単刀直入に言いましょう。補習授業部にいる『トリニティの裏切り者』を、探していただけませんか?」

 

黒のビショップが動き、白のポーンが番外に送られる

 

「『トリニティの裏切り者』、ですか?」

 

ポーンを盾にナイトを前に出す

 

「『エデン条約』は、ご存知ですか?」

 

「ゲヘナとトリニティの不可侵条約、という概要程度ですが。」

 

ナギサ様が盤面から目を離し、こちらを探るような目で見つめる

 

「その概要どころか、存在自体も機密情報のはずですが...今は目を瞑るとしましょうか。」

 

...ちょっとフリナー?なんで知ってたの?

っと、顔に出さない動きを乱さないっと...

ナギサ様を騙すほど上手くやるのは大分キツイな

騙せてるかもわからないが

 

「この条約の核心は、ゲヘナとトリニティの中心メンバーが全員出席する、中立的な機構を設立することにあります。」

「名は『エデン条約機構(Eden Treaty Organization)』、『ETO』と呼ばれるであろうこの団体が、もしもトリニティとゲヘナの間で紛争が起きた際、それに介入、鎮圧することになります。」

「その紛争が両校の全面戦争だった場合は...どちらも、学園ごと鎮圧されるでしょうね。」

 

ほんほん、要するに武力の抑止力という訳か

どちらかが仕掛ければ、どちらもやられる

圧倒的な第三者によって

お互いが牽制し合うよりはそっちのほうがいざこざは少なくなりそうだな

 

「それがエデン条約ですか...悪くなさそうな話ですね。」

 

お互いに駒の少なくなった盤面に目線を落としつつ、話を続ける

 

「これの原案は、ゲヘナとトリニティの関係を改善しようとした、連邦生徒会長が作成したものです。」

「彼女の行方不明により空中分解しかけたものを、私の元でどうにか立て直し、ゲヘナとも大まかな合意が取れ、念願の締結となる直前のこのタイミングで...」

 

「裏切り者の存在を知った。ということですか...。」

 

そりゃ、神経質にもなりますわ

 

「補習授業部はその容疑者をひとまとめにした部活です。」

「残念ながら特定することができず、このような措置にするしかなかったのです。」

 

だから補習授業部にいるって言い切ったのか...って

 

「一応私、その補習授業部所属なんですが...伝えて大丈夫なんですか?」

 

ナギサ様は顔を上げ、駒の代わりにティーカップを手に取り紅茶を嗜む

私も盤面ではなくナギサ様と顔を合わせて話を聞く

 

「...補習授業部構想時は、確かにフリナさんを警戒し、疑っていました。」

「シャーレに所属というのは、少し影響力が大きすぎます。」

 

今思えば、時期も悪かったのか

裏切り者がいると知ったのが話した前後どちらだとしても、学園外の超法規的組織に無断で所属してたんだ

疑うに決まっている

 

「ですが、フリナさんは先生から最も信頼されている人と言っても過言ではありませんですし、先生と同じ、他者に手を差し伸べられる人です。」

「こんな血生臭いことに巻き込んでしまって、ごめんなさい。」

 

「むしろ、ありがとうございます。教えていただけて。」

「ゲヘナとトリニティの仲に一石を投じようと言うのですから、反感の1つや2つ、無い方が不思議です。」

「...確実に、補習授業部内に居るんですよね?その裏切り者は。」

 

お互いの顔から軟らかさが消える

 

「...ええ、断言させていただきます。」

「補習授業部内に、裏切り者は居ます。」

 

「分かりました。ゲヘナとトリニティのこれから、いやキヴォトスのこれからの為に...必ずや、見つけ出します。」

 

その返事に安心したのか、1つ息を吐いた後、軟らかな笑みを再び浮かべ、目線を下へ向ける

 

「お伝えしたかったことは以上ですが...まだ、こちらの決着がついていませんね...いつまでもナイトの動かし方を覚えてくれないミカさんよりも手強いです。」

 

「そう言っていただけて喜ばしい限りです。」

 

実際ナイトの動かし方めっっちゃややこしいからなぁ...

2歩進んで右左×4で覚えるのが多分1番楽

 

終わっていないと言ってももう最終盤、駒は白黒合わせても10個ほど

私はルーク、ナイト、クイーンが1つずつとポーン1つ

ナギサ様はルークが2つ、クイーンが1つポーンが2つ

 

正直不利な盤面だ

特にクイーンが私から見て手前に居るのが非常にやりずらい

 

「…」

 

「…」

 

お互いが駒を取ったら取り返せるような位置を取り、盤面の動きが止まる

 

「まさに千日手...いえ、それでは将棋ですね。」

 

「将棋は...取られた駒が相手に使われるのが、あまり好きではありません。」

 

気にするとこそこなんだ

でも言うてチェスもなぁ...

 

王妃(クイーン)を盾にしてでも生き延びる(キング)というのも、どうかと思いますがね。」

 

ルークを奥から2列目、右端に置くことでナギサ様のキングを一番奥の列で固定する

これでクイーンをキングがいる列に置ければほぼチェックメイトだ

 

「...フリナさん、助言というか、私の自論を1つ。」

 

ナギサ様がクイーンを持ち、私のキングの目の前に置く

 

「『詰み』というものは、入念に隠されて準備され、突然その牙を現すものです。」

「その一撃で、確実に仕留められるように。」

 

左横がルークによって止められ、クイーンを取らなければ確実にキングが持って行かれる盤面

そのクイーンを取れば、もう1つのルークがキングを取る

 

「...完全に、チェックメイトですか...。」

 

話による収穫は大きい

でも負けたのは...少し悔しいかな

 


 

「失礼しました。」

 

フリナさんが退出し、再びこのティーパーティーの場が静まり返る

トリニティの裏切り者について、補習授業部内で伝えたのは先生、フリナさん、ヒフミさん

ある程度以上の信頼を置ける人達です

フリナさん()

 

...チェスを始めた時から、急に顔や仕草から感情が読み取りずらくなりました

まるで、人が変わったように

 

警戒を解いてはいけませんね

フリナさんでは無い、フリナさんに対して

エヴァ民とブルアカ民の割合が気になった

  • どっちも履修済み
  • ブルアカ民
  • エヴァ民
  • 二次創作だけ
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