見た目だけは踏み台だけど、普通に生きさせていただきます!   作:蒼天 極

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全員で倒すぞ……アリサちゃん!? すずかちゃん!?

 しまったなぁ……。

 ヤマトと二戦してそこそこ疲れてたし、まさかこう言うタイミングで金髪が出てくると思わなかったからって、俺としたことが完全に油断してた。

 金髪はそう言うやつだよなぁ……。

 

「リュウヤ君っ! これはフェイトちゃんのジュエルシードなの!! 返して!!」

 

「硬いこと言うなよなのは! コイツがあればジュエルシードはもっと効率的に集められるんだからなァ!!」

 

 金髪はそう言いながら、ニヤニヤと嫌らしい笑みを浮かべながらジュエルシードをフェイトちゃん達に見せつける。

 

「ジュエルシードがあれば……? ど、どう言うこと……?」

 

「要はコイツは願いを叶えてくれるロストロギア。つまりコイツに望めばどんな力だろうが自由に手に入るし、ジュエルシードの場所も分かるって寸法だ!!」

 

 あまりに無謀な賭けを実行しようとしてんなぁ、あの金髪。

 ほら、今まで傍観に徹してくれていたユーノ君も流石にそれには看過できないって表情をしてんぞ。

 

「何をバカな!? ジュエルシードは歪に願いを叶える、思いのままに願いを叶えるなんてそんな事は出来はしないぞ!!」

 

「何言ってんだユーノ? 俺様はオリ主なんだからジュエルシードの力なんて簡単に使いこなせるぜ!」

 

「それがジュエルシードを効率的に集める理由……? ふざけないでそれはなのはから譲ってもらったもの……あなたのじゃない!! 早く返して!!」

 

 金髪に対して恐怖心を持っているフェイトちゃんでも、流石にジュエルシードを奪われたのは黙っていられないようだ。とても怖い顔で金髪に怒鳴り散らす。

 だが、当の金髪はなぜフェイトちゃんがキレているか分からないと言った表情を浮かべる。

 

「あぁ? おいおい、そんな怖い顔しなくてもいいじゃねえかよ。どうせ21個集まるまでは持て余すものを有効活用するだけじゃねえか」

 

「ジュエルシードはあなたの思うようには扱えない……。それは絶対に返してもらう……!」

 

「は、なに? まさか嫁風情が夫の俺様に逆らおうっての?」

 

「……っ!」

 

 金髪を敵と定めたフェイトちゃんがバルディッシュを構えると、金髪は青筋を立てながら手に持ってた金色の剣を向ける。

 ……あ、フェイトちゃんの身体が少し震えてる。やっぱり金髪に対しては怖いんだろうなぁ可哀想に。

 

「フェイトちゃんだけじゃないよ、わたしもいるの!!」

 

「それに僕だって援護くらいは出来る! お前の思い通りにはさせない!!」

 

「ハァ……言っても分からない嫁にはお仕置きをしないとな。軽く締めてやるぜアンリミテッドブレ「衆合地獄」おっごぉおおおおおおおおお!?!!!?!??!?」

 

「「「えぇ!?」」」

 

「いや、なんか俺の存在忘れてたからさ。ついでにTチェーンソーで股間を……」

 

 ギュィイイイイイン‼︎

 

「あぎゃぁあああああああああああっ!!!!」

 

「うわぁ……」

 

 毎度の如く金髪の股間に蹴りを叩き込んだ俺だが、なんだか物足りなかったためTチェーンソーで更に追撃を叩き込む。

 それを見たユーノ君は顔を真っ青にしながら自らの股間を抑える。

 いやいや心配しなくてもこんな事をするのは金髪くらいだし、非殺傷だから死ぬほど痛くても潰れはせえへんよ。

 

「お……お……おぉおおおお………………」

 

「これだけやってもジュエルシードを離さないのは流石だけどさっさと返せや。さもないと今度は棍棒状にしたIロッドのフルスイング叩き込むぞコラ」

 

「な、なんと言うか……流石はレオ君なの」

 

「リュウヤにとってレオは天敵なんだね……」

 

 これだけやれば気絶すると思ったが意識を保ったままだったため、金髪がいつどう言う行動をしても対応できるように構えていると、金髪はプルプルと震えながら俺を見る。

 

「ふ、ふざけやがってこの踏み台風情が…………。いつもいつも俺様の股間を狙いやがって……」

 

「否定はしねえがお前も踏み台じゃボケ。ほーら、あと3秒以内に返さないと俺の右手の棍棒が火を吹くぞ〜。纏ってんのは氷だけど」

 

「く、クソォ……こうなったら……!!」

 

「おっと」

 

 追い込まれた金髪が不意打ち気味に剣を射出してくるが、集中力を高めていた俺にそんなものは当たらない。

 身体を捻って華麗に回避すると流れるように金髪の股間に棍棒を……

 

「オラァ!!」

 

「うぉっと、マジか……!?」

 

 金髪の股間に棍棒が突き刺さる直前、なんとこの金髪、持っていた金色の剣を股間と棍棒の間に滑り込ませて俺の攻撃を守って見せやがった。

 あらら、俺が事前に攻撃する場所を予告してたから警戒されてたか。まさか金髪に塞がれるとは思わなんだ。

 

「今だ! おい、ジュエルシード!! このクソ踏み台をぶち殺せる力を寄越せや!!」

 

 あの金髪に攻撃を塞がれた件について驚愕していると、その隙をついた金髪がそう叫ぶ。それと同時に彼の右手の中に拉致られていたジュエルシードが青い光を発し始め……

 

「やべ、マキシマムブラストッ!!」

 

「ディバインバスターッ!!」

 

 咄嗟にMブラスターを展開して至近距離から砲撃を叩き込むと同時に、背後にいたなのはちゃんの砲撃も器用に金髪を捉えた。

 

「ナイス! 良い不意打ちだったよなのはちゃん!!」

 

「にゃはは、今のは褒められた事じゃないけど少しでも援護しようと思って……」

 

「なのはって意外と容赦ないよね……」

 

「ふぇ、なんで少し距離を取ってるのフェイトちゃん?」

 

「あはは……っ!? なのは、フェイト、レオ! まだだ!!」

 

 ゑ?

 咄嗟に俺となのはちゃんの砲撃で撃墜された金髪を見ると、金髪の手から解放されたジュエルシードは青い光を発しながら金髪の胸の中に取り込まれていって……これはあかん。

 

「取り敢えずダメ押しのマキシマムブラストッ!」

 

 ジュエルシードが本格的に悪さをする前に封印しようと再び砲撃をぶっ放すが、砲撃は金髪の胸に取り込まれたジュエルシードの波動によってかき消される。

 そして金髪がゆらりと立ち上がると、やつの筋肉はみるみるうちに肥大化。髪の毛も逆立ち白目を剥いた金髪は金色の凄まじいオーラを発生させながら大きく息を吸い込む。

 

「ぐぉおおおおおおおおおおおおっ!!」

 

「そんな……リュウヤ君がジュエルシードに……」

 

「取り込まれた……。だから扱えないって言ったのに……!!」

 

「と言うかあれ完全にブロリーじゃねえか。カカロットー! って言わないかな?」

 

「言ってる場合か!? 確かに言いそうではあるけど……」

 

 ……ユーノ君、なぜ異世界人のお前がブロリーを知ってる? ……え、ヤマトからドラゴンボールの映画見せてもらった?

 本当にあいつ(ヤマト)ドラゴンボール好きだなぁと考えていると、金髪がブロリー化した影響で異変を感じ取ったであろうひなちゃん達もこちらへやって来た。

 

「すごい魔力反応がしたけど、どうしたの!?」

 

「ごめん、リュウヤにジュエルシードを取られて……」

 

「なんて事してくれてんのよアイツ……!」

 

「ぐぉおああああああっ!!」

 

 どこまでも余計な事をし腐った金髪を全員で睨んでいると、それを敵意と認識したのか獣のような咆哮を上げながら襲いかかって来やがった。

 危なげなくFガントレットを展開すると肥大化した奴の巨腕を掴んで動きを止めたが、凄まじい圧力が腕にかかる。

 

「ぐぅ!?」

 

「れお君、大丈夫!?」

 

「イエス! こんな事もあろうかとガントレットにジェット噴射機構を積んでいるから無問題!!」

 

 ガントレットに炎属性に変換した魔力を流すと、それをエネルギーにしたジェット噴射で奴の腕を押し返す。

 

「今だ! やれい!!」

 

「分かった、行くよなのは!!」

 

「うん!」

 

「すずか、ひな、アタシ達も!!」

 

「分かってるよアリサちゃん!!」

 

「一気にやっつけちゃお!!」

 

 俺が金髪を掴んで動きを止めてるうちに女子達は全員が金髪の背後左右に回り込んで一斉攻撃を行う────

 

「ゔ……!?」

 

「あ"……!?」

 

「え……リサちゃん!? すずちゃん!?」

 

 その直前、突如アリサちゃんとすずかちゃんが胸を押さえたかと思うとその場にうずくまって息を荒げだしてしまう。

 

「アリサ、すずか!」

 

「どうしちゃったの二人とも!?」

 

「む……胸が……」

 

「く、苦しい……」

 

 どうしていきなり……ってこの二人はバッテリーデバイスのテスターの二人ではないですか。

 え、もしかして俺やらかしちゃったパターンか……?

 

「ぐぉおおおお!!」

 

「グフッ!!」

 

 アリサちゃんとすずかちゃんが突然倒れ込んだことに動揺してしまったのが悪かった。金髪は俺の隙をついて鳩尾に蹴りを入れると、そのまま倒れたアリサちゃんとすずかちゃんを攻撃しようとして……

 

「させるか! アルティメットプロテクショ──っ!?」

 

 ぶっ飛ばされながら防御魔法を展開しようとした俺だが、突如視界がぐらついて身体に力が抜けてしまう。

 あー、もう! 今度はなんだってんだよ!!

 

『マスターはさっきのヤマト君との戦いで割とダメージが蓄積してます。なので身体が悲鳴を上げているんですよ!』

 

「マジか!? クソ、もう少し温存しながら戦うんだった……!! ひなちゃん、二人を守って!!」

 

「うん! ウィングバリアー!!」

 

 ひなちゃんの翼が二人を包み込むと同時に、金髪の拳が翼にめり込む。

 ひなちゃんのエンジェルウィングは魔力で出来てるから痛くはないだろうけど、金髪の攻撃が二人に当たらないようにするのでひなちゃんも精一杯みたいだ。

 

「ぐぉおおおお!!」

 

「くぅうう……負けないもん!」

 

「ひなちゃん……出番だぞアスカ!!」

 

『了解! それでは私の力、存分に見せてやろうじゃ「()()()()()()()()()()()()()()()、ルインズスマッシャーッ!!」あー、私の出番無さそうですね』

 

 先ほど女子達に気絶させられたオリ主はようやく目を覚ましたようで、翼の守りを突破しようと翼を殴り続ける金髪に必殺の一撃を叩き込む。

 黒い光線により金髪がぶっ飛ばされたのを確認したなのはちゃんとフェイトちゃんは素早く倒れてしまったアリサちゃんとすずかちゃんを回収すると、ヤマトの元まで下がる。

 

「ごめんヤマト、助かった!」

 

「こっちこそすまん寝坊した!!」

 

「うぅん、気絶したのはわたし達がO☆HA☆NA☆SHIしたからだし……」

 

「話しは後にしよ! 動ける、れお君?」

 

「イエス。ひなちゃんは回復魔法でアリサちゃんとすずかちゃんをお願い」

 

「うん!」

 

 ひなちゃんにお嬢様二人の介抱をお願いして、四人で金髪ブロリーと相対する。

 さっきは予想外の事態がいくつも重なったから遅れをとったけど、奴の能力的には俺とヤマトの二人係でなら充分倒せる。

 だが念には念を入れてアスカロンを「おぉおおおおおお!!」あ!!

 

「逃げるな卑怯者!! 逃げるなァ!!!!」

 

「待て龍帝院! ……クソ、逃げられたか…………」

 

 ヤマトの合流で流石に不利を悟ったらしい金髪ブロリーは、凄まじい脚力で飛び上がると木を飛び移りながら逃げていってしまった。

 追いかければなんとか追いつけそうだけど……。

 

「くっ……」

 

「うぅ……」

 

「……流石に今は金髪よりも二人の容態の方が優先だな」

 

 取り敢えず二人を倒れさせた件について責任取らされるだろうし……遺書、書いておくか。




今回の敗因
アリサちゃんとすずかちゃんが急に倒れたことによる動揺。
ヤマトとの戦闘によるダメージの蓄積+疲労。

流石の踏み台その2もオリ主と戦うとかなり消耗するし、友人が倒れたら動揺するようだ。
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