見た目だけは踏み台だけど、普通に生きさせていただきます!   作:蒼天 極

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魔法少女リリカルなのは EXCEEDS Gun Blaze VengeanceのPV見てリリなの熱が息を吹き返したんで取り敢えず一話投稿。


次元震発生!? ふざけんなよ金髪ぅうううう!!

 さて、俺たちもようやく合流出来た事だし、とっとと反撃タイムと行こうか!!

 ────と、言いたいところなんだが……

 

「はぁ……はぁ……」

 

「ちょ、ちょっとみんな。大丈夫?」

 

「だ、大丈夫なの……!!」

 

「うん、まだまだへっちゃら……!」

 

「コラ、無茶しないの!」

 

 なのはちゃんやフェイトちゃんはもちろん、あのヤマトですらかなり消耗してしまっている。

 挙げ句の果てにアルフとリニスの使い魔コンビに至っては、モロに金髪ブロリーの一撃をもらったのか意識はあれどダウンしてしちまってる状況。

 

 これではヤマト達は戦闘を継続することは出来ないだろう。

 

 …………ここに()()()()()()()()()()()()()

 

「ひなちゃん、みんなに()()使ってくれない?」

 

「ひなのとっておきの事だよね?

 丁度使おうと思ってた所だったんだ〜。フェニックスウィングッ!!」

 

 俺の頼みを受けて立ち上がったひなちゃんは、魔力で構成された天使の翼を生やす。

 しかしそれはいつもの純白の翼ではなく、焔を纏った真紅の翼。

 

「まずはリニスから!

 痛いの痛いの飛んでけ〜。ぎゅ〜!」

 

「あぁ、怪我がどんどん……ありがとう、ひな」

 

「どういたしまして!

 次はアルちゃん、ぎゅ〜!」

 

「こ、これは回復魔法かい?

 し、しかも最高位……いや、最高位以上の!?」

 

「うん! ひなのとっておき、フェニックスウィングだよ!!」

 

 フェニックスウィング。

 ひなちゃんがあの邪神から貰った転生特典の一つであり、ヤマトの言霊と並ぶ……下手したら言霊よりも強力なチート能力だ。

 なにせこの翼を展開している間、ひなちゃん自身とひなちゃんに触れている人を問答無用で完全回復させる能力を持っている。

 しかも回復スピードも尋常ではなく、かつて腹に風穴が空いて気を抜いたら邪神の元に帰還しそうだった俺にフェニックスウィングを展開したひなちゃんが抱きついた瞬間、1秒も満たずに腹の穴が塞がった程だ。

 

 そしてなにより、フェニックスウィングの一番恐ろしいところは、寿命や病気以外の外的要因で死んだ生き物を、死後12時間以内と言う誓約はあるが蘇生させる事すらできるところ。

 

 オリ主が万能チートなら、オリヒロインは回復チートの使い手だったのだ。

 この事実を知った俺は、流石にひなちゃんに嫉妬しちまったもんだ。

 

 ……まぁそれはさておき

 

「オォオオオオオオオ──「パーフェクトプロテクション」ガッ!?」

 

「アリサちゃん、すずかちゃん。

 ひなちゃんがみんなを回復させてるけど、それを待ってくれるほど金髪もアホじゃない」

 

「ひながみんなを回復させる間、アタシ達でリュウヤを抑えればいいのね?」

 

「分かったよ。任せて!」

 

 ひなちゃんがみんなを回復させる間の僅かな時間、時間稼ぎすればいい簡単なお仕事。

 ぶっちゃけこの程度アスカロンを解禁した俺なら一人で完封できるけど、金髪にはみんなストレス溜まってるだろうしここは数の暴力で行かせてもらおう。

 

「インフィニット・ゼロ!!」

 

「タイラントレイヴ!!」

 

「グゥウウウ……!」

 

 すずかちゃんの氷魔法で金髪の動きを止め、アリサちゃんの強大な一撃でぶっ飛ばす。

 至ってシンプルな戦略であるが、理性のない金髪では対処することは困難だ。

 

「オ、オレ達が苦戦してたリュウヤ君があんな簡単に……」

 

「アリサもすずかもすごい……」

 

「私も驚いてるよ。

 だってこんなにも力が湧いてくるんだもん!」

 

「これならヤマト達の回復を待たなくても、アタシ達だけでやっつけられるかもね!!」

 

 今までCランク程度の魔力しか行使できない制約があったのに、なのはちゃんやフェイトちゃんと同レベルで戦えてたお嬢様コンビ。

 そんな二人がなのはちゃん達と同等の……AAAレベルの魔力を得たらそりゃあ前とは比べ物にならないほどに強くなりますよ。

 

 ……でも。

 

「シャァアアアアアアッ!!」

 

「っ! アリサ、危ない!!」

 

「え──?」

 

「はい、パーフェクトプロテクションっと……アリサちゃん、強くなったからって油断したら痛い目見るよ?」

 

「ご、ごめんなさい……」

 

 どうやら不利を悟り本気を出したのか、無限の剣製で作成した剣を射出してきた金髪。

 今回は俺がガードしたけど、もし俺が気づいてないと当たってたな。

 よし、そろそろ俺も動くとしますか。

 

「いくぞアスカ」

 

『はいは〜い、ロストロギアとも肩を並べられる究極のデバイスの力、存分に見せてやろうじゃないですか』

 

「シャアッ!」

 

「サイクロン!」

 

 懲りずに剣を射出する金髪に対して行使したのは風魔法。

 Wファンメランで放つ暴風域を超える超風により剣は吹き飛ばされて、全て明後日の方向へと飛んでいく。

 

「もう一発撃っとこ。フレイムフォトンっと」

 

 無論それだけでは終わらない。

 指先に1センチ程度の小さな火球を呼び出すと、サイクロンに巻き込まれて宙をグルグル回っている金髪に向かって指で弾く。

 

「くらえ、エクスプロージョンッ!!」

 

 直後、鼓膜を破くほどの爆裂音。

 

 あの火球は一言で言うならば爆弾。

 爆発魔法で金髪にダメージを与えつつ、爆破により生じた炎が爆風に煽られて巨大な火炎旋風と化して更に追加ダメージを叩き込む。

 これぞ技の連鎖反応ってやつだ!

 

 それにしても爆破系統の魔法ってすっごくしっくりくるんだよなぁ。

 数多の魔法を習得した中でも一番の得意分野だし。

 もしかしたら転生特典を抜きにしても爆発魔法に関して特別な才能があるのかもしれないな。

 

「え……れ、レオの使った魔法って全部儀式魔法だよね……?」

 

「ユーノ君、儀式魔法って?」

 

「詠唱や溜めが必要な大魔法。

 発動に大きな隙が生じるけど、その分威力は絶大なんだ」

 

「つまりは必殺技ってことなんだ」

 

「うん。でもレオはそんな儀式魔法を無詠唱、溜めゼロで発動したんだ。

 いや、それだけなら無茶をすればなんとかなるけど、その場合暴発のリスクがある。

 でもレオの魔法は極めて安定してた」

 

「え……?」

 

「前に言っただろ。あいつ最強なんだよ。

 まぁ、それはともかく……レオ! ひなの治療が完了したからオレ達はいつでも動けるぞ!!」

 

「オッケー!」

 

 治療完了と聞きひなちゃん達の元へ戻ると、まるで戦闘前かのように怪我もバリアジャケットも綺麗に回復したひなちゃん達。

 

「よーし、今度こそみんなで反撃開始だね!」

 

「アリサ達に格好悪いところ見せちゃってし挽回しないと」

 

「にゃはは、そうだね。みんなで力を合わせるの!!」

 

「すずか、この際だから最大火力の魔法がどれくらい強くなったか確かめてみましょ!」

 

「もぉ、アリサちゃんったらまた油断して……

 ……でも私も全力でやったらどうなるかなって気になってたんだ!!」

 

「あ、これ全員同時に砲撃魔法ぶっぱするパターンかな?」

 

「みたいだな。だがひなの治療の最中に溜めてた魔力を使うには丁度いい。

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()! ……あ、()()()()()()()()()()()()()()!!」

 

「……なぁ、これアタシら出る幕あるかい?」

 

「ないと思う。僕、砲撃魔法得意じゃないし……」

 

「ここは見守りましょうか」

 

 爆破と火炎旋風は流石にタダでは済まなかったようで、膝をついて息を乱す金髪ブロリー。

 奴が動けなくなっている隙を狙い砲撃魔法の準備を整えると、ようやく動けるようになった金髪は流石にまずいと思ったのか、顔を青くして数歩後ろへと下がる。

 

「アアァ……マ、マッテ……マッテェエエエッ!!」

 

「待たない! これがわたし達の全力全開!!

 ディバイーン……」

 

「シャイニング……」

 

「ライトニング……」

 

「タイラント……」

 

「フローズン……」

 

「ルインズ……」

 

「マキシマム……」

 

「「「「「「「バスターッ!!」」」」」」」

 

「ギャァアアアアアアアアッッ!!!!」

 

 本来ブラストと言うところを、空気を読んでバスターと言いながらMブラスターから砲撃を発射。

 俺の銀色の光線はみんなの砲撃魔法と重なって一つになりながら、情けなく背を向けて逃げる金髪を飲み込んだ。

 

 

 ◇

 

 

 砲撃をやめて金髪に向き直ると、ボロボロになって白目を剥いた金髪と金髪の近くに転がった二つのジュエルシード。

 

「がっ……あ……」

 

「うーん、リュウヤ君には悪いことしちゃったかな?」

 

「なーに言ってんのよ。普段酷い目に遭わされてるんだしこれくらいやってもバチは当たらないわ」

 

「なのはちゃんからジュエルシードを取って暴走させたんだから自業自得だと思うな」

 

「リュウヤの事はどうでもいいよ。早くジュエルシードを封印しなきゃ……。

 ひな、手伝って」

 

「うん! ひなはこっちを封印するから、フェイちゃんはそっちを封印してね」

 

 金髪に注意を向ける三人娘の横で、ジュエルシードの封印を始めるフェイトちゃんとひなちゃん。

 だが二人がジュエルシードを封印する直前、ジュエルシードが今までにない程に光り輝き始めて……っ!?

 

「フェイト!」

 

「ひなちゃん!」

 

「きゃっ……!」

 

「あう!」

 

 ヤマトがフェイトちゃんを、俺がひなちゃんを抱えてジュエルシードから距離を取ると、直後、二つのジュエルシードが青白い光の柱と化し、辺りに凄まじい衝撃を発生させる。

 

 アスカ、あれ止められる?

 ……え、流石に無理? マジか

 

「こ、これって……!?」

 

「これは……もしや次元震!?」

 

「ゆ、ユーノ君、次元震ってなに!?」

 

「膨大な魔力によって生じる次元の歪みの事だ! 下手したらこの世界が滅びてしまう!!

 ……でも一体どうして。封印は止めたのに!!」

 

「おそらく金髪がジュエルシードを二つ取り込んだ時点で、両方のジュエルシードに負荷がかかってたんだろうな。そして金髪を鎮静化させるためにぶっぱした砲撃魔法の衝撃で臨界点を超えたんだろうな……」

 

「な、だとしたらアタシ達が悪いんじゃないの!!」

 

「え〜、ひな達のせいで世界滅びちゃうの!?

 そんなのやだー!!」

 

 いや、アスカロンを用いた大魔法でも金髪を倒す事は出来なかった。

 アイツを止めるには全員での砲撃魔法しかなかっただろうから、仕方なかったと言えるだろう。

 

 しかしこれは不味い。

 この程度の規模ならユーノ君が想像する様な最悪な結果にはならないだろうけど、この街くらいは軽く消し飛んでしまう……!

 

「ヤマト、言霊使うための魔力貯めてるだろ。あとどれくらいかかる!?」

 

「あと約30秒だ!」

 

「無茶して急げ!

 これほどの暴走、ジュエルシードにも相当な負荷がかかってる!!

 もしジュエルシードが爆発したら核兵器ばりに辺りが吹っ飛ぶ!!」

 

「ジュエルシードが爆発……!?

 それはダメッ!!」

 

 俺の言葉を聞いたフェイトちゃんはバルディッシュをしまったかと思うと、魔力の波を掻き分けてジュエルシードの元へ駆け寄る。

 そしてなんと二つのジュエルシードを鷲掴みしてしまったのだ。

 

「ふぇ、フェイトちゃん、ダメ!!」

 

「今すぐ手を離しなさい!!」

 

「っく、うぅ……っ!!」

 

「行くよ、ひなちゃん!!」

 

「分かった!!」

 

「フェイトちゃん!!」

 

 俺とひなちゃん、そしてフェイトちゃんの身を案じたなのはちゃんの三人でフェイトちゃんの元へ向かうと、フェイトちゃんの手を包み込む様に手を重ねてジュエルシードを押さえ込もうとする。

 

 フェニックスウイングの使い手であるひなちゃんなら次元震の衝撃で生じる負傷を即座に回復できるし、魔力の扱いに長けた俺なら次元震の衝撃を緩和できる!!

 

「……っ! 行こうアリサちゃん!!」

 

「えぇ!!」

 

 その様子を見たアリサちゃんとすずかちゃんも次元震の食い止めに参戦し、六人がかりでなんとか止めようとジュエルシードに魔力を押し流す。

 

「ぐぅううう……! キッツイわねぇ、コレ!!」

 

「ハッ! キツイ……だけなら……どうって……事はねえ!!」

 

「うん、そうだね。みんな、頑張って!!」

 

「止まれ、止まれ。……止まれ、止まれ……!!」

 

「お願い、止まって……!!」

 

「ふぎぃいいいいい!!」

 

 魔力をフルパワーで流し込んでなんとか次元震の相殺を試みるが、流石はジュエルシード二つ分の次元震。

 威力が弱まるだけで止まる気配が見えない。

 ……コレはやっぱりヤマトの言霊が頼りかね……!!

 

「くぅ……ヤマト! 言霊はあとどれくらい!?」

 

「もう十分だ! みんな、ジュエルシードから離れろ!!」

 

 どうやら言霊の魔力の充填が完了したみたいだ。

 ならばこんな所にいつまでもいるつもりはねえ!!

 

 この場にいる全員と目配せをして同時にジュエルシードから手を離すと、抑えていた次元震の出力が元に戻り、魔力の波にみんな仲良く吹き飛ばされた。

 

「ひなちゃ──あがぁっ!?」

 

「れお君!?」

 

 吹き飛ばされた際にひなちゃんを抱きしめて地面に叩きつけられる衝撃から守ろうとしたら、思いっきり電信柱に頭をぶつけた俺氏。

 もし守ってなかったらひなちゃんが頭打ってただろうし後悔はないね。……イテテ。

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()!!」

 

 俺が頭打ってピヨってる側でヤマトがそう叫んだ次の瞬間、青白い光の柱を形成していたジュエルシードは魔力を発生させるのをやめ、力尽きた様にポトリと地面に落ちた。

 ……無事封印成功な様だ。

 

「と、止まった……?」

 

「あぁ、フェイトが根性を見せてくれたからだ。ありがとう」

 

「……よかった」

 

 トサッ

 

「フェイト……っ!?

 フェイト! フェイトォオオオッ!!!!」

 

 痛む頭を押さえながらなんとか立ち上がると、アルフが悲鳴の様な声でフェイトちゃんの名前を呼んでいた。

 咄嗟にフェイトちゃんの方を向くと……なんとフェイトちゃんの両方の手首から先が無くなっていて……無くなってる!?

 

「れ、れお君頭から血が出てる!! すぐに治療するね!!」

 

「俺は大丈夫! それよりも先にフェイトちゃんだ!!」

 

「お願いしますひな!!

 あの子を……フェイトを……!!」

 

「え……う、うん! 分かった!!」

 

 ひなちゃんもフェイトちゃんの状況を見て優先順位が俺より上と分かったのだろう。

 すぐさま彼女の元へ駆け寄るとフェニックスウイングでフェイトちゃんの……怪我を……いやし……はじ…………め……

 

「……よし、フェイちゃんのお手て治ったけど、大丈夫だよね?」

 

「……う、うん。大丈夫、痛くないしちゃんと動くよ」

 

「ひな、ありがとうね! 本っ当にありがとうね!!

 リニス、良いご主人様を見つけたじゃないか!!」

 

「えぇ、とても優しい自慢の子です」

 

「えへへ〜……他に怪我がひどい子はいない?」

 

「……それなら先にレオを治療してやってくれないか?

 なんか頭の出血が酷くなって……え、これマジでヤバいって!!

 ひな、早く!!」

 

「えぇ!? だ、大丈夫れおくーん!!??」

 

 

 ◇

 

 

「イテテ……危うく三途の川を渡り掛けた」

 

「フェイトちゃんも酷かったけど、レオ君も災難だったね……」

 

「全くだよ……ん?」

 

 ひなちゃんのお陰で死の淵から蘇り、命が助かった事を安堵していると安らかに眠っている金髪が目に入る。

 

 …………。

 

「おい待て、その手に持ってるチェーンソーはなんだ?」

 

「え? 俺の雷属性対応デバイスのTチェーンソーですがなにか?」

 

「そのチェーンソーで何を斬るつもりだ?」

 

「ここにある金色の木材を斬るつもりですがなにか?」

 

「ちょっとレオやめなさいよ!」

 

 ヤマトに肩を掴まれて何をするのか問い詰められたので、素直に答えたらアリサちゃんに止められたでござる。

 どうやらドサクサに紛れて非殺傷設定をオフにしていたのがバレたらしい。

 

「私にやらせなさい! もうこの金髪絶対許さないわ!!」

 

「分かったじゃあ一緒にチェーンソーを握ろう。

 さぁ、共犯者になりましょう」

 

「だからやめろって! やるにしてもせめて非殺傷設定でやれ!!」

 

 その後アリサちゃんともどもゲンコツで止められました。

 金髪もあれだけの事したんだから、やっても問題なかっただろうに……と言うか頭強打した相手にゲンコツはアカンて。

 

 ……そう言えば

 

「なんで頭打った程度で死にかけたんだ俺は?

 あの程度ならバリアジャケットで守られる筈だけど……」

 

『次元震の影響で当機が悪影響を受けて、一時期にバリアジャケットの維持が困難になってしまい……コレばかりは私の責任です。申し訳ありませんでした』

 

「いや、流石にこれは想定外だった。次のメンテで次元震耐性をつけておかないと……って、ん?」

 

 ……待てよ?

 ぼくがつくったさいきょうのデバイスであるアスカロンですら次元震の悪影響を受けたって事は、俺以外のデバイスは……?

 

「うぇーん! れお君、ひなのホープ壊れちゃった〜!!

 ママに怒られちゃうよ〜!!」

 

「ご、ごめんレオ!

 せっかく改良して貰ったばかりだってのにフレイムアイズが……」

 

「スノーホワイトもだよ……

 本当にごめんね。直せるかな……?」

 

「ご、ごめんねユーノ君! レイジングハートが壊れちゃったの!!」

 

「しょうがないよなのは。なのは達が無事だった事をまずは喜ばなくっちゃ。

 ……レオ、君はデバイスマイスターなんだろ? レイジングハートの修理は……」

 

「あ、あぁ……!!

 リ、リニス! ごめんなさい、バルディッシュが……」

 

「リニス、なんとか修理出来ないかい?」

 

「これは……ごめんなさい、これほど壊れてしまうと私では……。

 ですがレオさんなら……!!」

 

「……だよねぇ」

 

 魔力SSSでも耐えうる最高峰のフレームでもない他のデバイスはぶっ壊れるよねぇ。

 

「……レオ」

 

「……なんだよ。お前、ジュエルシードを手掴みしてないし問題ない筈だろ?」

 

「……すまん。言霊の使いすぎで負荷がかかったのかグラディウスのフレームが割れてしまって…………」

 

「…………」

 

 なるほどなるほど。

 とどのつまり7人分のデバイスを全部俺が修理しないと行けないと。

 しかもジュエルシードの事もあるから大急ぎで、7人分を…………。

 あの時みたいに……社畜みたいに……………

 

 ……………………。

 

「ア"ァ"アアアアアアアアアアアアアアッッ!!!!」

 

「うぇえええん! れお君も壊れちゃった〜!!」

 

「ごめんね、本当にごめんねレオ君!!」

 

「ケーキ! ウチのケーキ差し入れするの!!」

 

「れ、レオ!

 とりあえずリュウヤを気が済むまでぶん殴っておきなさい!!

 それくらいなら良いわよね!?」

 

「あ、あぁ! な、なんなら殺さなければ何したって良いから!!

 責任は全部オレが取るから……な?」

 

「いいですかフェイト、アルフ

 レオさんも辛いんです。だから決してデバイスを急かしてはいけませんよ?」

 

「わ、分かったよリニス」

 

「ア"ァ"アアアアアアアアアアアアアアッッ!!!!」

 

 俺の絶叫が結界内に響き渡った。

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