偽トリアがゆく雁夜おじさん救出劇?   作:破戒すべき全ての鬱(うつブレイカー)

10 / 17
自分「いやーwなんか色々あってあんまり描けなかったなーw1週間くらい投稿できてないかな?」

現実「約2週間やで」

自分「 」


どれだけ強くともいっぱい敵いたら逃げたいですよね?

 

 

セイバーサイド

 

聖杯問答に現れた乱入者……私は目を疑った……アイリスフィールの話が本当ならば聖杯戦争のサーヴァントは役職こそ例外があれど必ず7騎のみの筈。

 

なのにも関わらず、居ないはずの8人目が聖杯問答に乱入していた。

 

 

更に立ち姿、顔立ち、服装…どれをとっても私と瓜二つ。

 

私にとって縁が深い存在だと第六感ともいえる直感が告げている、ならば生前からの付き合いがあるだろう。

……幻術の類であるその容姿。ココまで精密な幻術を扱える者は私の知る者では2人……マーリンとモルガンしか居ない。

 

マーリンはココに存在する筈がない…ならば残るはモルガンただ1人。

 

モルガンはマーリンと同等の魔術を修めているだろう。

ならば何かしらの方法で8騎目として君臨してもおかしくはない…

なぜモルガンが私の姿を模倣しているのかは分からないが…

「……これは驚いたな、まさかセイバーが二人いたとはな……同盟の申し出をしてきたのは?」

「はい、私の方です。」

 

征服王の問いに対してモルガンは微笑み答える…優しく笑いかける笑みは魔女と恐れられていた私が知るモルガンとはかけ離れていた。

 

「そうか!なら話が噛み合わんのも頷けるな!それにこの場が何たるかも理解していると来た!

ではさっそく盟友たる王に聞こうではないか。願いが何かを!そして王の在り方が何たるか!」

 

盟友たる王か……征服王と同盟を結んでいるモルガン……

やはり最も王に相応しかったのは彼女だろうか、相容れぬ存在だったが王としての在り方は彼女が正しいのだろうか。

 

 

「王というのは………民を救い、民を導き……そして民と共に笑い合えるような」

 

『民と笑い合える』……互いに抱いた理想の王というものは同じだったのだろうか?同じだったらなぜ滅びの一端を担うようなマネを――

 

「…地獄へ導こうと皆が笑って付いてくる存在……と言えば良いのでしょうか。それが王というモノの在り方なのだと考えます」

…――いや分かっている。モルガンが狂ったのは自身が王に選ばれなかったから、私が狂わせてしまったのと変わらない。

 

もし仮にモルガンが王であったならばブリテンは滅びの運命を辿らずに済んだのではないだろうか?

 

 

…モルガンの願いは私と同じモノであるはずだ。

 

祖国の滅亡に思うところが無い筈がない。

最もブリテンを愛していたモルガンなのだから。

同じ願いの筈なのだ。

 

 

「願いは……今を生きる家臣を探す事でしょうか」

 

その願いを聞いた瞬間、頭が真っ白になった。

 

ブリテンに取り残されているのは自分だけだという受け入れがたい現実、滅びの一途を辿った要因の一つである女が未来へと進もうとしているという妬み…様々な感情が湧き出ては消えていく。

「聞いてみれば……そんなものは王の在り方ではない!ただの暴君と変わらない!」

 

気がつけばそう叫んていた。

 

「ほう?ならば聞かせてもらおうじゃないか、その懐に秘めた覇道というモノをな」

 

ライダーは嬉々とした表情で、アーチャーは興味深そうな瞳でコチラを一瞥する。

 

「………王は民の事を思い行動しなければなりません。

我が聖杯に捧げる願いは祖国ブリテンの救済、破滅の一途を辿ったブリテンの救済です」

 

「ククッ…」

民を悼み、国を悼む…ソレこそが王だ。

民を想うからこそ、国を憂えるからこそ王は王足り得るのだ。

 

「……聞いておくがそのブリテンとかいう国が滅んだのは貴様が王であった時だろう?貴様が治世だったのであろう?」 

 

…… 王とは民を守り、民を慈しむ。そのために存在している……ライダー、なぜ疑念の眼差しを向けている?

 

悲劇の末路を辿った祖国を救済するのは王として至極当然の行い、なのに……なぜそんな事を尋ねられなければならないのだ?!

「そうだ!だからこそ悔やむのだ、だからこそ願うのだ!あの結末を変えたいのだ…他でもない……私が王であるがゆえに!」

 

「クッ……フッ……フハハハハハハ!」

「なぜ笑うアーチャー!」

 

『祖国の滅びの運命を変える』これは断じて嘲笑の対象になる願いなどではない!

 

「クッ…クククッ…自ら王を名乗り……皆から王と慕われ…そんな者が悔やむだと?フッ……フハハ!

コレが笑わずしていられるか!セイバー紛いの方もなかなかに愉快だったがそれ以上に………フハハハハハ!」

…なぜ笑われなければならない?

「セイバーよ……それは…己が歩んだ道のりを、己が刻んだ歴史を否定するということか?」

 

何故訝しまれなければならない?

 

これは王としての当たり前の願いだ、当然の考えだ。

それなのに――

「なぜ笑う?!なぜ訝しむ?!

私は国に身命を捧げた身、祖国の悲惨な結末に胸を痛めるのは当然のこと!」

 

「聞いたか?……ライダー…ククッ…この騎士王とやらは…よりにもよって……故国に身命を捧げたのだとさぁ?……フッ…フハハハハハハハ!」

 

何故笑う?!何がそんなに可笑しい?!「笑わられる筋合いがどこにある!」

 

「王ならば民の幸せを願い、国の繁栄を願い!この身を捧げソレを行動に起こすのが当然であろう!」

「いや違う―」

 

…征服王……なぜ、何故理解しようとしない…何故理解できない?!

 

 

「――王が国に身を捧げるのではない。

国が、民草が王に身を捧げるのだ…断じてその逆ではないぞ、セイバー」

 

民が王に身を捧げるだと?

……か弱き民草から搾取する暴君になるのが正しいだとでも言いたいのか?

よくもそんな事が語れる…なぜそう断じれる!

 

「そんな世迷い言を!それは暴君の理屈だ!」

 

「しかり……我らは暴君であるが故に英雄

 

だ。だがなセイバー…自らの治世を悔やみ…ましてややり直したいなどと言う王はただの暗君にすぎぬ。

 

暗君は暴君よりなお始末が悪い」

…暗君だと?国を愛する気持ちが愚かとでも言いたいのか?!

そんなはずがない!

 

「違う!国を守れず何が王か!イスカンダル…貴様こそ世継ぎを葬られ、築いた帝国は三つに割かれ終わったはずだ!その結末に貴様はなんの悔いも無いというのか?!」

 

「ない…余の決断、余の生き様の果てにたどり着いた結末を悔やむなど…それは共に歩んだ臣達を侮辱するのと同然」

 

……民が居るからこその王なのだ、国を思ってこその王なのだ!

国の末路を悔やまぬ王など在っていいはずがない。

悲惨な末路など誰の1人も望んでない筈なのだ……やり直したいと思うのはそんなにも愚かな事なのか?

 

そんなにも私の願う思いは浅はかなのか?私の国を憂いての願い――「……セイバー、言いたいことは分かります…ですがいったん…まずは落ち着いてください。落ち着いて……酒でも注ぎましょう」

 

横を見れば鏡から出てきたような…私と瓜二つの姿をしているモルガンが傍に来ていた。

「……………少し熱くなりすぎましたね。申し訳ありません」

…頭を冷やす必要があるだろう、人ごとに自らの理想像というのは別なのは当然の事。

 

……願いを否定され冷静さを欠いていたのだろう、アーチャーが一笑に付すのも無理はないか。

 

モルガン……私の知る人物像とはかけ離れているが、王権などが絡んでいなければこのような人物なのだろうか?

 

「――ありがとうございますモルガン。貴女に窘められる日が来ようとは…」

 

 

モルガンは下唇を軽く噛みしめ、何か気まずそうな顔をする。

……何か気に障る事でも言っただろうか?

 

やはり私はモルガンとは相性が悪いのだ…彼女とは昔から会話が成り立たないことが多い。

 

モルガンの新たな一面を知れた、たったそれだけだが少しだけ歩み寄れたような気がしないでもない。

 

祖国が滅びてから初めて歩み寄れた………か。

もっと早くに彼女と話が出来ていたら違う運命を歩んでいたのだろうか?

 

 

 

 

 

 

どうも、実はモルガンだったかもしれないアルトリア(モルガンの妹)でーす。

 

いやーやっぱり征服王さんカッケェすわ!アサシンが可哀想に見えてくる物量だもん!

「固有結界?!それにあの兵全てがサーヴァント……規格外の宝具ね」

 

いやーそうっすよねアイリさん!まさにEXって感じの宝具だと思いますよ!

 

まじチートですよね?いやーマジでそう思います、冬木の聖杯戦争鯖はなんか異様に強いやつ多いですよね

 

……にしてもこう見るとアサシンは瞬殺されたものとばかり思ってましたけど避けに専念して結構耐えてるんですよね。

 

うーんよくよく考えたら……殆どの相手を殺せる毒を使える人に心臓触ったら殺せる人に分身できる人にと……ハサンってチートキャラ本当に多いんですよね。

 

マジで最後まで戦わなかったりしたら普通に優勝できそうだな…

 

 

あっ!アサシンの一人が包囲網を抜けた!

そしてそのまま逃げずにコッチ方面にダッシュで接近?馬鹿め!コッチには変態王ギル様がいるんだぞ!

 

アイリちゃんに手を出すつもりかは分からないけど普通にやってもアサシンなんだから正面戦闘は無理でしょ!

 

なのに全力ダッシュでコッチまで……コッチ……あっ!コレはホントにコッチ(わたし)狙ってきてる!

 

「ライダーめ……狙いが紛いの方だと気づいてわざわざ後ろに流したか。」

 

えっ?!そうなん?………って誰がパチモンの方じゃ!

私はモルガンでもなければジャンヌでもない!普通にアルトリア・ペンド――

 

直感「避けろ!アホ!」

はっ!避けろ私ぃ!!もうアサシン目と鼻の先ぃ!もう相手ナイフ構えてるぞぉ!

 

 

あー、危なかったー…あとちょっとでアサシンが目の前に迫ってきてるの分かってるのに攻撃に当たって死ぬとかいうギル様大爆笑な死因にされる所だった…

 

「フッ、寸前で避けるか……貴様は王などではなく道化の方がお似合いだぞ雑種」

 

 

殺すぞアーチャー?誰が道化ですか誰が!まぁ私は優しい王なので会話に付き合ってあげましょう!

 

「……では道化らしく踊って見せますよ」

…あー…口では言えたけど私コレが初めてのサーヴァント戦なんですよね。

コレで苦戦したらどうしよぉ……いや何も考えずに一旦斬りかかろ!

「ヤアアァッ!」

 

おりゃあ喰らえやアァ!――アッ避けられた!

 

『間合いを見誤る+カウンターを喰らう=YOU DIED

ファ?!ちょっ直感サン?!!斬りかかる前に教えて?!

 

避けろ私ぃ?!ウワァァァ!!ナイフが首筋ギリギリ通り過ぎたって!

 

「――しっ…死ぬところ!」…避けれて良かったー…マジでナイフの動き速いわ。コレ目を離したら死にますね多分

 

「フハハハッ!おい見たかセイバー?間合いを見誤り首根を刈られるところだったぞ?!

フッ……フハハハ!そこまで道化を演じようとは愉快愉快!

フハハハッ!一夜にしてここまで我を笑わせた者は幾人も居らんぞ?どうやら貴様は道化王だったか!フワハハハハハ!」

 

笑い過ぎな?あと誰が道化王だって?面白くないからね?

 

ほらもう1人の私もまったく笑ってないよ?

ギル様が笑いの沸点低いだけで100人英雄が居たら96人くらいは笑わないよ?

「道化王…か……フッ」

 

……おいコラアサシン今鼻で笑ったね?!絶対笑ったよね?

 

バーカバーカ!私も百両の破産とかって呼ぶぞ?!笑った事を地獄で反省しやがれ!

 

 

「……速い!」

――反省しやがれとは言ったものの普通にアサシンの攻勢が激しい! 一撃の威力はそうでもないけど、手数が多くて防ぐだけで精一杯なのよ!

 

右防いだかと思ったらもう次の攻撃が来てる!しかも最初の一撃以外は四肢狙い! 反撃したいけど速すぎキツイ!攻撃を当てるのがキツすぎるって!

 

………でもさっき鼻で笑われたから絶対に褒めたくない……むしろココで余裕な感じ見せなければ王としての威厳がないですよね?

「……不意打ちこそ脅威になれど、正面切っての実力がこの程度ならば恐るるに足りません」

 

まぁ実際?負けることは無いと思いますし?余裕ですよ多分?

 

正直言ってアサシンの動きに目も慣れてきましたし?このまま防ぎ続けるのも飽きてきましたし? そろそろ反撃させて貰おうじゃありません――ヴッ?!また殺気?!全力回避ィ!

「ッ!」

増えてるー!

「今のを避けるか…」

1、2、3……5人…8人……10人!

 

ちょライダーさん?!後ろに流しすぎじゃないですかね?!

ちょっあっ!ヤバい!もうカリバッてもいいですよねコレ?

 

…私は悪くない!今から聖剣ビーム放ってライダーの兵が死んでもあっちがいっぱい居るのが悪い!恨むなら自分を恨んでくださいよ?





なんかウチの騎士王メンタルが弱い気がするな……
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。