偽トリアがゆく雁夜おじさん救出劇?   作:破戒すべき全ての鬱(うつブレイカー)

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グダグタですまない…


避難訓練の時とかの校長先生めちゃくちゃウザくなかったですか?

 

どうも…前科がつきそうなアルトリア・ペンドラゴンです。

…終わった、何もかも……

 

戸籍もないし、身分を証明する書類なんかなんにもない!

雁夜おじさんになんて言おう……どうしよう……いやそもそもこれから私は外に出れるのかな?

 

戸籍不明の自称アーサー王容疑者とかテレビで報道されたりしますか?!

 

「アルトリアさん」

「はい」

どうしましょう!

……いやもう私はおしまいです…戸籍がないとか擁護できる範囲にいないですよ

 

「本当に申し訳ありませんでした。コチラに手違いがあったみたいで……」

「はい?」

 

手違いですか?何を間違えることがありますか?私を調べても何もでてこないので即ヤバい奴って分かりますよね?何も一つとして確認できないんですよ?手違い起こす要素0じゃないです?

 

「コチラ預かってたお荷物です。同伴の方が外で待っておられますので…お気をつけて」

 

まさか雁夜おじさんが助けに来てくれたってこと?!さすが雁夜おじさん!行動力はピカイチですよね!

 

「いつもお仕事お疲れ様です。では私はこれで」

 

いやー雁夜おじさんに助けられました。お礼しないといけないですよー

 

そうそう…外に出れば服も黒、ズボンも黒、靴も黒といつもの黒尽くめ…そして十字のネックレスをしてる男の人が立って!

 

?!?!?十字のネックレス?!えっ?茶髪のウニ頭…麻婆神父じゃないですか?!

 

「えっ?あ…神父様……こんにちは」

なんでここに綺礼いるんですか?!雁夜おじさんは?!えっ?私いつの間に綺礼と同伴の方になったんですか?てかなんで雁夜おじさんじゃないんですか!

 

「サーヴァントモルガンで間違いないな?」

「……えっ?あっはい」

「少しだけ付き合ってもらうぞ」

…なんでいるの?えっ?雁夜おじさんは?まさか愉悦された?私が居ない一瞬で?雁夜おじさん流石にチョロすぎませんかね?!いや、雁夜おじさんは悪くないです!悪いのは全部ギルナンタラ王とかいうサーヴァントですよ。

 

「あの……」

「なんだ?」

えっ?なんでそんなに高圧的なんですか?私一応サーヴァントですし普通にここで貴方を殺せますよ?

私普通に高いとこからエクスカバって教会とか遠坂邸とか狙撃して桜ちゃんを安全に手に入れるルートもあるんですよ?今貴方がなんにもやってないと思ってるから手を出してないだけですからね?

 

「神父様、どこに行っているんですか?」

「……」

 

 

シカトですかそうですか……気まずいんでそういうのやめてもらって良いですか?

 

気まずい……気まずいのホントに苦手ですよ!

 

「……その服…どこで買ってるんですか?」

「教会からの支給品だ」

 

…会話完結しましたよ?!そんなに私をシカトしたいんですか?モテませんよ会話をすぐに終わらせる男の人は!

「……この辺りで良いだろう。」

 

ちょっと周りを人が全然居ない場所…まさかここで私を始末しようとか考えてませんよね?アーチャー王に頭上から狙撃されたり……ないか。

 

「サーヴァントモルガン…貴公の目的が何であろうと私含め聖堂教会は邪魔立てするつもりはない……が神秘の秘匿に反するような行為は控えてもらおう」

 

「えっ?……あ!はい」

神秘の秘匿…警察とかにお世話になるなって事ですよね?私魔術とか使えないので逃げたら警察に追いかけ回されるのが目に見えてますし気をつけます!

 

「…一つ聞きたいことがある構わないか?」

「えっ?」

 

聞きたいこと?!この神父から?!ヤバいですよコレ!気が付いたら殺されるかもしれないですよ!気を抜かないようにいきましょう…「…構いません。質問を受け入れましょう」

 

…死なない?私殺されてない?

「感謝する」

 

 

「…聖杯への願いはなんなのだ?色々あり聖杯問答とやらを拝見させてもらったがあれが願いなのか?…ただの興味本位の質問と思ってもらって構わない」

「願い……ですか」

 

正直急に願いとか言われても困りますね、雁夜おじさんを助ける……コレは大方叶ってますし……桜ちゃんを幸せにする……コレも臓硯を殺した今あとはどう生きたいかは桜ちゃんが決める事ですしあんまりないですかね?

 

「……まぁ特別したいといった願いはありませんね」

「やはりそうか、それが聞けただけで結構だ。もう自由にしてもらって構わない」

 

……えっ?それだけですか?ここまで呼んでおいて? ……本当にこれだけですか?なんかこうもっとアゾられそうになる展開とか『ここで死んでもらうぞー!』みたいなのを期待した私が馬鹿だったんですかね?

 

「あの……それだけですか?」

「あぁ、それだけだ。もう帰ってもらっても構わない」

 

……ちょっとー!そこは話を広げようとするところじゃないんですか?!

私の事死んだ目で見てくるしそんな事ばっかりしてたらモテませんよ!

 

………いやコレは、私が気を使えって事ですか……まぁ?私は?気が使えるタイプの王様なので?余裕ですよ?

……せっかく愉悦の喜びしる前の言峰神父に会えたんですし何か交友を温める一言でも

 

…!そう言えばココは最近中華のお店が出来たと言いますし、せっかくなので綺礼と食事にでも行きましょうか!

 

「神父様…せっかくですしご飯でも一緒しませんか?」

「……良いだろう。当然私から出させてもらおう」

 

「え?」「?」

え?良いの?教会の人だよね?なんで?

 

「あの……」

「どうした?何か不満か?」

「てっきり断るものかと…」

 

「私個人として時間を割いてもらった身。それへの礼をするのは当然のことだ」

……この人そう言えば無駄に義理堅かったりする方でしたね。

感性が終わりすぎてるだけでソレに目を瞑ったらパーフェクトな修道士ですもんね…しかも愉悦に目覚める前なら更に良いんじゃないですか?

 

「では、遠慮なく……神父様は何食べたいですか?」

「私は何でも構わない」

 

……ちょっとー!そこは話を広げようとするところじゃないんですか?!

私の事死んだ目で見てくるしそんな事ばっかりしてたらモテませんよ!

 

………いやコレは、私が気を使えって事ですか……まぁ?私は?気が使えるタイプの王様なので?余裕ですよ?

 

「……私はマーボが食べたいです」

ここで相手の好きな食べ物を言う事で好感度を上げて交流を深めたりしておいてから愉悦部回避を狙う私……天才かな?

 

「そうか……では中華料理か。近くの商店街に中華店が出来たと聞く、そこへ行こう」

 

「あ、はい」

……私ね?ちょっと正直綺礼とは相性悪いと思っていますよ。

私は王道を征くルートとかの攻略は得意ですけど愉悦するとかの裏道で勝ち残るタイプは苦手なんです!

 

でーすーが!私は天才なので頑張ればなんとかなります!見ててください…私の愉悦回避ルート!

 

「…なぜ私に聖堂教会の貴方が直接会いに来たか聞いても?」

「……イレギュラーが聖杯戦争にどの程度の影響を与えるか、なぜイレギュラーが現れたかの確認のためだ。」

 

へぇ〜私の確認と?なにか分かりましたか?ぜひ教えてほしいんですよ。

 

特になんでモルガンって言われるかとか、なんでモルガンって間違えられるのかとかを入念に調べてほしいです!

「…なにか分かったことはありますか?」

 

「最低限確認したいことは把握できた。」

…え?マジですか?!あの短い会話の中で?!よく有能って言われませんか?

 

「さっきのでですか?」

「あぁ」

 

すげー!やっぱり天才ですよね!言峰父もそりゃ自分の唯一誇れるものだとかなんだとか言うわけですよ!

 

 

 

「さて、ここが最近出来たという中華店…紅洲宴歳館(こうしゅうえんさいかん)泰山(たいざん)か……ここで構わないな?」

 

「ええ、ここで構いませんよ」

看板を見ればデカデカと『泰山』と書かれて、かなり配色オシャレなお店……なんだか凄くドキドキしてきました!

 

 

「いらッしゃいアルー。お二人様アルね?奥のテーブル席へどうぞネー」

 

店に入るとそこには凄くロリな人の姿が?!

 

これは児童なんたら方に違反してますよ!……いや、なんか店の店員この人しかいないな?

まさかこのロリっ子がオーナーなの?!この世界にビックリってかんじですね!

「メニュー表ですヨー。決まったら呼んでアル」

 

アルアルアルアルって…なんか昔の中国人のイメージを具現化したみたいな人ですね!

「では私は…この激辛麻婆豆腐にします。私は何も食べてないので頼みますけど貴方は?」

 

無理言って来てもらっただけで多分朝ご飯食べてますし、いかに言峰神父が激辛麻婆好きでもすぐには頼まないでしょう。

 

「…店主よ。激辛麻婆豆腐を二つ頼もう」

「承知アルー」

 

ん???なんて言いました?

「……何個頼むと?」

「すまない…二つだ。同じものを頼まれるのは不快だったか?」

 

「朝ご飯を食べていないのですか?」

「そういうことではない。わざわざ誘いを受けておいて何も食べずに相手を遠慮させるなど普通の人間ならば憚るべき行為だと思うが…」

 

…言峰さん凄いモテますよね?そんなカッコいいこと私も言いたいですし、是非とも見習いたいです。

 

「…私からも聞いても良いですか?」

「なんだ」

 

「もし知っているなら場で構わないのでキャスター陣営について知っていることがあるなら教えてほしいです」

 

聖堂教会なら陣営全ての情報とか把握してそうですよね…私は一刻も早くキャスターをなんとかして桜ちゃんを安心させたいので……

「キャスター陣営の情報…マスターの名は雨生 龍之介だ。これは知っているだろう?」

 

それは知ってますよ?私はそれ以外の情報が欲しいんですよ!具体的にどこで活動してるのかとか!

「それは知っています。私はどこに潜伏しているかが聞きたい」

 

「……キャスター陣営は魔術の痕跡からして大方の場所は把握している。

現在は柳洞寺付近に潜伏しているであろう事は分かったが元の土地由来の膨大な魔力とキャスターによる隠蔽で特定は困難だ。」

……なんかこういう風に答えられると『この人仕事できるなぁ』って思っちゃいますよね…

 

柳洞寺かぁ…柳洞寺って葛木先生が住んでる場所でしたよね?もういるんでしょうか?

というかあの場所は逸般通過アサシンとか初見なら英霊殺せる先生とか山育ち多くないですか?

 

「なるほど…ありがとうございます」

「礼には及ばない。元より本日中に全陣営に呼びかける予定だった内容だ」

 

…貴方そんなに働いて大丈夫なんですか?そんなに仕事してるから自分の師匠を後ろから刺したりしたんじゃないんですか?

 

「激辛麻婆豆腐お待ちアルー」

「……ありがとうございます……」

 

…なんか…赤いというか…赤黒い。出来立てなのかグツグツと煮えたぎる音が聞こえてマグマのようなイメージを感じます。

一呼吸する度に肺が焼ける…火元の近くで息をしたように胸が異常に熱くなり、湯気に当たった目は痛くなる…コレを体内に入れるのはマズイと全身が警告を鳴らしている。

 

料理ですかコレ?えっ?私今からコレ食べるんですか?正気ですか?

 

「……いただきます」

レンゲで掬って顔に近づけば湯気に当たった皮膚がチリチリと痛んで毒物の類ではないかと疑いそうになる。

 

 

――意を決して口に入れれば、まず感じたのはやはり痛み、私は顔に出さないようにそのまま勢いに任せて飲み込む…

 

それが間違いだった…痛みは口の中で治まることを知らず喉、食道、胃を順番に焼いていく。

 

全身が火照るのではなく燃える……火中に飛び込んだように体が熱い。

「……」

 

私は綺礼ルートに入る為に表情には出さない、そのまま水の入ったコップへと手を伸ばして少しだけ口に含む。

水も痛く感じておそらくしばらくは何食べても痛みしか感じないだろうと覚悟を固める。

 

…あくまでも冷静に、言峰綺礼にはこの劇物を美味しく感じれる仲間なのだと振る舞う為に笑顔で……

 

「思ったよりも辛――「ゴホッ、ゴホッ!……すまなゴホッ!水をとってくれ!」

「あ、はい」

 

…神父様、なんで普通に咳き込んでるんです?私もそれしたかったんですけど……キレイキレイが食べれないって分かってたらこんな所にしなかったのに!

「……ふぅ、すまない。」

「いえ、お気になさらないでください」

 

…こんな会話をしてますが掻き込んでるわけでもなく一口しか食べれてないんですよ。

 

…ほんの少しだけ口に水を含ませて覚悟を決める。食べ物を残すなんて事はしない……私は…いや私達は必ず食べきってみせる!





感想、ここすきに誤字指摘してくれて感謝!全てがモチベになってます!
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