偽トリアがゆく雁夜おじさん救出劇? 作:破戒すべき全ての鬱(うつブレイカー)
どうも無事に綺礼相手に生き残ることが出来たセイバー(本物)です。
マイホームに地図を取りに戻ってから綺麗に言われた通りにキャスターがいるという柳洞寺の山中を駆け回ったりしてみているのですが、全く気配のかけらも感じません。
「本当にここにキャスターいますかね?」
もうめんどくさいです。ココらへんにいるならもう宝具撃ってあらかた消し飛ばしたほうが早いのでは?
柳洞寺の地下は確か聖杯の本体ありましたよね?もうある程度犠牲を払ってここで粉砕した方が早いのでは? ……ふむ、考えてみると案外名案な気がしてきました。
キャスターは倒さなくとも大聖杯粉砕したら聖杯戦争終結しますよね?
私一人で動くのにも限界がありますし柳洞寺から真下にエクスカリバれば犠牲も建造物くらいしか出ないですよね?
意外にアリですねこれ!考えれば考えるほど別に悪くないと思いますね…でもコレしたら切嗣の方のセイバーが救済されませんよね?!それはちょっとなぁ…うーん。どうしようかなぁ
「まぁやってから考えましょう―」
「ククッ、
「?!」
……横を見ればそこに立つのは金ピカ王!うわ、私服ダサっ!なんですかその虎柄の上着!中に着てる服もズボンと同じ藍色!せめてズボンはもう少し黒寄りにするとかありますよね?なんで同じ色なんですかこの人?
…威風堂々と佇む姿、その美しさから来るカリスマ性を加えても消しきれない私服のダサさ…
「き、奇遇ですね、英雄王。ここでお会いできるとは僥倖です」
「…ふん、世辞は良い。まず
……?なんですか?詫び……喧嘩ですか?まだ昼頃ですけどやりますか聖杯戦争?隣と言える程度の距離だったらFateルートか何かでセイバーがした至近距離での真名解放斬りしたら倒せますよね?えっ?やるんですか?
「我としたことが貴様の価値を計り違えていた…聞いたぞ。警察とやらに捕らえられた阿呆がいると……」
謝って、ます?本当に申し訳なさそうな顔から放たれるその煽りは結構苛つきますよ?喧嘩売ってます?私はアホじゃないですし別に逃げようと思ったら逃げれましたよ?
私は社会のルールに則る良き王なのでちゃんとそういうのはしっかりしてるんですよ?
「至高の道化にもそこまで磨きがかかると日常が道化なのだな……目前で見れずすまなかったな。」
ギ、ギル様がすまないって言ってる?!英雄王は嘘は多分つきませんから本気で謝罪したいと思ったんですかこの人?!
えっ、えっ?私を見てたらアクシデント起こす人だと思ってません?!違いますよ?!
「えっと…どう返すのが正解ですか?」
「フッ、ただ詫びただけよ。貴様が気に病むことではない」
……うーんこれはなんか調子狂いますね。なんかあったんですか?英雄王が謝ったとか天変地異の前触れなんじゃないですか?
あれですかね?聖杯の泥が世界を飲み込んだりでもするんですかね?
―――はっ!あっちの私に気があるんですね!うんうん…恋を知ったら丸くなる人もいますからね!やっぱり英雄王はそういう良い人間関係がつくれれば丸くなるタイプだと思ってました!
「……失礼ですが英雄王はセイバーの事をどう思っておいでで?」
「フンッセイバー…あの村娘。アレは稀有よな。腐らず削れた娘……
……セイバーの話でしたよね? 村、娘?どこがですかね?滅茶苦茶物騒なもの持ってますしバリバリ王様だしで村娘にはあまり見えないですね…
「アレは
「成程…」
ひえー。微妙にキモいですねー。こんな英雄王に付け狙われてるセイバーも大変でしょうねー?なんだか言い方が良くないんですよね、『オレのものになるに値する』…やっぱここが良くないですよ!
「まぁ娶るのもやぶさかではない」
「そ、そうですか」
……ちょっとなぁ、英雄王キモくないですか?こんなのでしたっけギル様って……
もっとカッコよくて最後の最後に頼りになるような存在じゃなかったんですか?
「あー、その…頑張ってくださいね」
「当然だ。」
んー。金ぴか王からすごく視線を感じますね…なにも言えませんよ。
「――我を誰と心得る?」
…ハッ!コレ前フリですか?!褒めろって事ですよね?!
英雄王は……肝心なところで活躍する最高にかっこいい最古の王様ですからね!
「英雄王!この世界の全ての宝を我が物とせんとする貴方の志は英雄の中の英雄です!まさに王の中の王!」
ちらりと横を見れば肩を震わせている英雄王の姿! あれ?ミスった感じですかね?私死亡ですか?
怒り心頭ですか?
「――…ッフフ、フハハハ!!そうかそうか貴様はそっちの口もいけるのか…良い良い!その三流未満の賞賛を受け入れよう!」
「えっ?あ、ありがとうございます?」
なんで私褒められたんですか?この人のツボやっぱりよく分からないですね……
「そして気に入った」
英雄王が一歩、また一歩と私の方へ歩み寄る、別に敵意は感じないし真昼で戦いが始まるわけでもない……なのになんだか背中がゾワゾワする。
「貴様のような娘も悪くはない」
「正気ですか?」
……私も狙われてますか?
なんなんですかこの人?!顔が同じだったらどんな奴でもいいんですか?!
―――てか私今めちゃくちゃ不敬なこと言いましたね?!やばいです!殺されます!謝らないと私の命が危ない!
きっと今もどうやって処そうかと考えてますよね?!
「あ、その、英雄王様。すいませんでした!いや、本音が漏れたというか…その、てっきり騎士王にゾッコン…いやあの、お目にかかるのが騎士王だけかと思ってまして、あの。その…いやほんとうにすいませんでした!」
反応はどうですか?!もうガチガチにこっち睨んでませんか?!怖すぎて顔見れません!顔見た瞬間に『頭が高い』とかって言われてスパンと殺されませんか?!
「クククッ、フッ…道化の芸に腹を立てるような事はせん。見るに値するならなだがな」
ゆ、許されたした?また寿命が少し延びました。あと少しだけ呼吸できるという確信が延命につながります…早いところ切り上げたいですけど話題を変えようとすることすら死に繋がる場では動けません!
「――なんというか貴様は…過ぎ行く風のような女よな。瞬く間に現れ消え、千差万別にその有り様を変える。
全ては王たる我に靡くが……こういうものもなかなか悪くはない」
……?風?みたいな女?私がですか?
えっ?何を言いたいかさっぱりです。口説かれてるんですかねコレは?
「?どういうことですか?」
王様の言葉は難しすぎてよく分からないんですよね…大体のニュアンスは頑張って理解しようとしますけどそれでも分からないものは分からないですし…
「ふっ、煌めく日へと魅入る者も月に魅入る事があるというだけよ」
「???まぁ気変わりすることもありますよね?」
……本当に何を言ってるんですか?もうちょっと噛み砕いて優しく説明してください。誰か翻訳機持ってきてほしいです!
英雄王取扱説明書とかないですかね?
「クククッ…ではな道化。此度もいささか楽しめた。貴様の幕、しかとこの目におさめよう」
…そういって英雄王は霊体化してどこかへと消えていきました…英雄王が消える時だけ金色の塵になるの特別仕様が過ぎると思うんですよね。
私が霊体化するときは何色なんでしょうね?霊体化の仕方がよくわからないので試せないですけどね…
「…はぁ」
なんかどっと疲れましたね。とりあえず一旦家に帰りましょう…龍之介は……また夜になって活動しだす頃に探せば良いでしょう。
書きたいのに時間が……次こそ目指せ1週間投稿!