偽トリアがゆく雁夜おじさん救出劇? 作:破戒すべき全ての鬱(うつブレイカー)
どうも、片手に地図を持って朝から商店街を歩き回っているアルトリア(聖剣持ち)です
……別に遊び歩いてるからじゃないですよ?
実は私、連続誘拐事件が起きてる範囲をだいたい丸して探して回ってまーす!
コレで雨生龍之介を発見できるって寸法ですよ。
雁夜おじさんには『あなた達を守る結界が〜』とか言って
さては私天才か?
ただ捜索は難航しております、もうお昼過ぎまで探し回っても龍之介の龍の字もない…結構探すの大変になりそうだな……
候補の端から端まで回ったんだけどなぁ?
「セイバーか?騎士王よ!余の元に下る気になったか?」
!この野太い声、後ろを見れば赤髪のゴリマッチョ…征服王がいる?!ということはー?
「ライダー!何やってるんだよ?!敵同士だろ?!」
おぉ!ロードエルメロイ二世ことウェイバー君じゃないか!
本物だ…なんか脳内のイメージより小さい?多分私と身長差12cmくらいあるよな、うん可愛い!
「いや何、セイバーを見つけたのでな話しかけようと思ったのだが……人違いであったか」
「征服王、人違いではありませんよ」
まぁまぁ嘘はついてない……よね?人違いなのかもしれないけど私もアルトリアだからね?
「うむ?その声はセイバーか?」
「はい、私です…なぜ人違いだと?」
「いやなに、昨日合間見た時より少々風貌が違って見えたものでな」
?どういう事?雰囲気が違うってこと?
ちょっとだけクールってやつ?もしかして私乳上だった?いやでも胸はまな板ですよ?どの角度から見てもどう見てもツルペタですよ?
「ところでセイバーよ、此度は1人か?」
「はい、今は1人ですね」
うーんイスカンダルさんこう見るとデカいなー。
デカい征服王と小さいウェイバーが隣同士のせいでウェイバーが人形みたいになってる、なんか可愛いな。
「そうか……ではセイバーよ!ここで会ったも何かの縁!共に食事でもせぬか!」
「え?いや私は……「ライダー、セイバーと僕達は敵同士だぞ?!食事なんて出来るわけないだろ?!」
「何を言うか小僧、余はただ食事を共にするだけだぞ?それに敵同士になるのは日が落ちてからであろう」
え、何コレ?どういう状況?えっ?ご飯誘われてる?
イスカンダルにご飯を誘われるのはマジで嬉しいよ?でもね?私は龍之介捜索に来ただけだからお金持ってないよ?だからごめんけど無理なんだ。「貴方のマスターが言う通り敵同士ですし今回は――」
「何を言うか!かの騎士王の器はその程度であったか?」
なんて?
あん?今なんて言った?器じゃないとか言いました?いや別に誘いは後々受けるつもりでしたよ?
今は龍之介を探しに来ただけだから…お金とか持ってなかったから断ろうとしただけですけどね?
「……イスカンダル……今すぐでも行きましょう」
はいもうプッツン来ちゃいましたー、お金とか一銭も持ってないけどもう知りませーん。
「ライダーのマスター、今すぐにでも行きましょう。」
「うぇえ?!ちょっと落ち着けよセイバー!」
うるさいぞウェイバー!私は君とも一緒に食事がしたいんだよ!一緒にご飯食べようぜ?な?
「……ライダー僕は行かないぞ」
えっ?貴方が行かないなら誰がお金を払うというのですか!
征服王は霊体化して逃げれるかもしれないですけど自分は霊体化の仕方分からなくて出来ないんですからね?!
聖杯戦争脱落の理由が無賃飲食とかずっと聖杯戦争の歴史に残り続けるレベルの大惨事ですよ!
嫌ですよ私『自称アーサー王を名乗る身元不明の女性が…』とかテレビで流れるの!
…お願いします来てくださいウェイバーさん!いやウェイバー様!
「そう言うな小僧、かの騎士王が行くと言っているのだぞ?ココで尻すぼみしては1人のマスターとして名が廃るぞ」
「なんだよそれ……僕は行かないからな。そもそもライダーはお金持ってないだろ?!どうせ僕が払わされるんだから行くわけ無いだろ……」
…やれやれ、感の良いガキは嫌いだよ。
かぁ〜コレだから対面で論文バカにされただけで触媒パクって日本に飛んできたクソガキはよー!
「セイバーも敵視してない事も加味し有益な情報も交換できると思うたのだがな……」
!コレだ!
「私も実は共有したい事柄がありまして…コレに協力してくれるならば貴殿らにもそれ相応のメリットが有るのではないかと思うのですが……」
「そらきた!さぁ行くぞ小僧!」
「え?!いや僕はまだ………あー!もうどうにでもなれ!」
えー来てくれるんすか?ウェイバーの兄貴マジ尊敬っす!必ずこのご恩は返させていただきやす…
…グヘヘ、兄貴の事コケにする様なヤツァわたくしめがきつく言っときますんで……
「さぁ行くぞ!セイバーよ」
「はい、ライダー!」
■
「………ビールを二つ、この上ホルモンというやつと上カルビ、このー塩タンというものを三つずつ頼む。」
「生ビール二つと……上ホルモン上カルビ、塩タンを……三つずつ……ですか?かしこまりました」
…?昼から焼肉店マジ?焼肉店て分かってたらもうちょっと遠慮したよ?
今だってほら……ウェイバー君が目ん玉が飛び出るくらい驚いてるし。
そりゃそうだよ、ウェイバー君は金欠だから一般ホームステイしに来てたんだよ?奢ろうと思ってくれただけでも神様なんだよ?
「上ホルモンと……生ビール二つですねー」
あっビール来た…私お酒マジで苦手なんだよね……特にビール。全然酔わないから麦臭いとしか感じないんだよね、安っぽいチューハイのメチャクチャ甘いやつは呑めるんだけどね……
……にしてもウェイバー君マジ可哀想。多分最初は『ライダーは大食いだから行きたくない!』とかの考えだったよ?
この店出た後のことじゃなくてこの店出れるかの心配してるからね?
あと征服王?メニュー人数分頼むのやめな?1人1皿じゃないよ?
「はい!塩タン三つ!上カルビ三つですねー!」
ほら!ウェイバー君全てを諦めた目をして焼きだしてるじゃん!10代そこらの子がしちゃいけない目してるもん!
「…さて酒も来た、肉も来た事だしセイバーよ…話とはなんだ?」
えー…もうちょっと楽しんでから話そうよ征服王…話の間、焼肉しか気にならなくなっちゃうじゃん!
「…………はい、ではまず直球に…一時的に手を組めませんか?」
「ほう?ソレはどんな理由でだ?」
ウェイバー君怯えてるじゃん!なんでそんな威圧するの?! 征服王もなんかいつもより声低いし……コワイ!!
いや私はブリテンの王、少し落ち着いて……会話は掴みが大切…掴み掴み。
「…キャスター陣営を見たことがありますか?」
「……いや、潜伏しておったのか姿形見ておらん」
ククッ!だよなぁ?私には転生者知識というチート情報源がありますけど貴方は見てないですよね?
「まず、キャスター陣営のマスターの名はウリュウ リュウノスケと言います。」
「リュウノスケ?」
「はい、そして彼は魔術師ではありません。魔術の魔の字も知らぬ一般人です。」
「……それで?なぜ同盟の話が上がってきたのだ?」
ふっ…食い付いたね……多分
「リュウノスケは冬木市に隠れ住み女子供を狙って活動している殺人鬼の様です。」
「なに殺人鬼だと?」
「はい、度々行方不明者が報道はされていましたが最近まで多少鳴りを潜めていました……ですが昨日から幼い子ばかりが行方知れずになっているのです。それもかなりの数」
「成る程、その変化に英霊が一枚噛んでいる……と?確かにきっかり昨日から…というのは違和感を感じるな…」
「はい、ですから貴殿と同盟を結びソレを打ち倒したいと………打ち倒せればおそらく令呪を分け合えると思います」
「ほう令呪を?………ふむ、悪くない話だ……しかし余はそのリュウノスケとやらがどのような存在かは知らぬ。
もし仮に会ったとてそれがリュウノスケとやらは気付かぬだろう…それでも良いならば構わんが……」
よしゃっ!コレは同盟結べるって確定してもよくないか?!
「はい、キャスターの戦力が未知数なので話を持ちかけたまでですから拠点の発見などは私が行いますよ。」
「成る程………よし!その同盟の話乗った!小僧もそれで良いな?」
「えっ?あ、あぁうん良いよそれで。お肉焼けてるよ……」
ウワァ……ウェイバーくんが肉焼きボットになっちゃった…今ウェイバー君には店を無事に出れるかどうかの心配しか無いよ……
「よし!ならばこの同盟を祝して共に酒を飲み、語り合おうではないか!さぁ飲め!セイバーよ!」
「え、あ……はい」
イヤー頑張って頭使ったあとに他人の金で食べるお肉おいしいなー
……ウェイバー君マジで可哀想。奢られる場が焼肉店だと私が気付いていれば……
ごめんよウェイバーくん……せめてものお詫びにこの上ホルモンとタン塩をあげよう。
「このホルモンとやら…美味い!これを追加で二つ頼もう!」
ウェイバーが倒れた!私たち本当にココから出れなくなるぞ?!征服王の人でなし!
※なんとか店を出れた