英雄《ヒーロー 》が如く  龍を継ぐもの   作:0101シュート

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第四章 事件勃発 パート1

雄英高校体育祭終了から二日後。いつも通りの授業をこなす毎日へと戻る。

今日は一限目からヒーロー実習。コスチュームを着てグラウンドβに集合である。

切島のコスチュームはただのスーツなのでさっさと着替えてグラウンドβに集合する。

A組の他のメンバーも続々と集まり始めた。しかしまだ授業が始まる時間ではない。

 

(まだ時間があるな……誰かに話しかけてみるか)

 

 

 

A組のクラスメイト達に話しかけろ

 

 

 

切島は当たりを散策してその場にいる者たちの様子を見まわる。そして

最初に耳郎に話しかけた。

 

「あ!切島調子はどう?一昨日の怪我はもういいの?」

 

「ああ。なんとか演習受けれる程度にはな。お前こそ鉄哲に

首を手刀で叩かれたが大丈夫なのか?」

 

「フフ、何言ってんの!あんたの大怪我と比べたらこれからいなんともないよ」

 

 

 

 

 

耳郎と話を終え切島は次に尾白に話しかける。

 

「やあ切島。ブログの更新はかどってる?」

 

「ああ。まだ一件ほどしかできてないが」

 

「そっか……あ!そういえば訓練エリアの近くにある休憩所で

なにか起こる予感があったぞ!時間があったら行ってみてくれ。

あ!あともし訓練の時チーム編成をする時は俺も誘ってくれ!」

 

「もちろんだ」

 

 

【尾白猿夫が絆語録に追加されました】

 

 

 

 

 

 

尾白と話し終え次は上鳴に話しかける。

 

「おお切島!今日も頑張ろうぜ!俺はやく体を動かしたくてうずうずしてるんだよ!」

 

「フフフ……そうか、今日は元気いっぱいだな」

 

「そりゃそうだろ!もうすぐ職業体験もあるんだぜ!俺の蹴り技がどれだけ現場で

通用するか楽しみで仕方がねえよ!」

 

「そうだな。何事も楽しんでやることも大事か」

 

 

 

 

上鳴と話を終え次は轟に話しかける。

 

「切島……その……お、おはよう」

 

「ああ、おはよう。どうしたんだ?なんか様子が変だぞ?」

 

「いや……そ、その……俺あまり人と進んで喋らないからさ……緊張しちゃって」

 

「内気なのか?意外な一面だな……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数人と会話をした切島。その時グランドの入り口付近だなにやら騒ぎが起こった。

 

(ん?なんか騒がしいな)

 

切島はグランドの入口付近へと向かう。するとそこに女子たちを中心に人だかりが

出来ていた。その中心に誰かがいるらしい。

 

「や、ヤオモモ。そのコスチュームどうしちゃったの!?」

 

「前のやつと全然ちゃうやん!!」

 

「ケロ、だけど似合っているわね」

 

その人だかりの中心にいたのは八百万。彼女はどうやらコスチューム変えたらしい。

そのコスチュームの内容に全員驚いていた。

 

「八百万!?こ、これは……!?」

 

「あら、切島さんおはようございます。どうですか私の新たなコスチュームは?」

 

八百万が身に纏っていたのは日本の自衛隊員などが現場で着用している

迷彩の戦闘服。そしてその上には防弾チョッキ。弾薬などを入れるポケット。

頑丈なヘルメット。情報を収集するための小型無線機。そしてその両手に大型のアサルトライフルが

所持されていた。

 

「ど、どうしたんだ?かなり変わっちまたじゃねぇか」

 

「はい!実は先の雄英体育祭で私は文明の利器にして人類の英知の象徴でもある

武器という存在にに夢中になってしまいまして!どんな巨大な化け物でも

武器があれば立ち向かえます!それを私は雄英体育祭で感じましたの。武器の

熟練度が上がればどんな敵ですら倒すことができます!個性ばっかりに頼っている

怠惰な方々など私がぶちのめして差し上げますわ!個性なんかクソ食らえです!

やはり武器です!武器を使い、それを使いこなす者こそ最強ですわ!!」

 

上品な口調で随分過激なことを興奮気味に話す八百万。その目はとても光り輝いていた。

 

「それで皆さん!皆さんは武器に興味はありませんか?もし少しでもあるなら私の元で

武器の使い方を学んでみませんか?私今日から放課後はこのグランドに毎日顔を出します!

そこで武技をレクチャーさせていただきますわ!刀やトンファーと言った近接武器は

もちろんのこと銃全般のレクチャーもしてあげます」

 

(武器のレクチャーか……少し興味があるな。時間がある時に顔を出してみるか)

 

 

【"八百万軍曹の地獄の武器特訓”がプレイ可能になりました】

 

 

 

["八百万軍曹の地獄の武器特訓”では武器の熟練度を上げることが出来ます。

熟練度を上げれば新たなヒートアクションを覚えることも。放課後のグランドβに

彼女はいつもいるので話しかけてみましょう]

 

 

 

 

 

 

「八百万すごい変わっちまっていたな」

 

「クソ!オイラはこの前のコスチュームの方が好きだったのに!」

 

変わってしまったコスチュームを嘆き峰田は血の涙を流す。

 

(……こいつはどこまで変態なんだ?)

 

 

 

 

「おーい!切島君!」

 

「ん?この声は緑谷か」

 

グラウンドβに緑谷が現れた。彼は元気よく手を振りながらこちらに走ってくる。

その姿にその場にいた者たちの注目が集まる。何故なら彼のヒーローコスチュームが

変わっていたからだ。

 

「おい。どうしたその服装?あまりヒーローには見えないが?」

 

「え?そうかな?」

 

緑谷が身に纏っていたのは白シャツ、黒ズボン、そして緑のネクタイと黒いウィンドブレーカージャケットである。これではヒーローとういうより刑事みたいな格好だ。

 

「でもさ!僕のお母さん特製のマフラーと犯人追跡サングラスを

身に待とえば!ほらヒーローぽいでしょ?」

 

「そ、そうか?俺にはあまりヒーローには見えないな」

 

「いや切島。お前も人のこと言えないだろ」

 

「え?」

 

冷めた目で切島にツッコミを入れる上鳴。しかし切島はその言葉にあまり

ピンと来てなかった。彼もグレースーツという服装なので緑谷のことを

あまり言えないはずはのだが。

 

 

 

「おーい!!生徒諸君!!そろそろ訓練を始めるよ!!」

 

オールマイトの掛け声とともに訓練が始まった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さあ今回の訓練はなにかな!?ズバリ今日の内容は鬼ごっこだ!!

2対2でヴィランチームとヒーローチームに分かれてもらう。そして

ヴィランチームはヒーローチームから逃走し制限時間まで確保テープを

付けられずにいたら勝ち!そしてヒーローチームは制限時間内にヴィランチームに

確保テープを付けられたら勝ちだ!!余った一チームは私とやってもらうよ!」

 

オールマイトのくじ引きによる最初の対戦チームが発表された。

 

 

 

ヒーローチーム 緑谷出久、障子目蔵  ヴィランチーム 爆豪勝己、麗日お茶子

 

 

 

 

 

プレイアブルキャラを緑谷出久に変更します

 

 

 

 

 

 

 

 

緑谷たちヒーローチームは住宅地を模した訓練エリアの入場ゲートで

訓練開始の合図を待っていた。そして二人は開始する前の作戦訓練を行った。

 

 

 

「障子君!君には索敵を任せたい!二人の位置を随時無線で報告して欲しいんだ」

 

「もちろんだ。全力でやらせてもらう。だがそうなると緑谷は一人で二人を相手することになるが

大丈夫なのか?麗日と爆豪は個性で機動力がかなり高いぞ?」

 

「機動力の問題は……僕が何とかしてみせる」

 

 

 

 

 

 

 

 

訓練開始!!

 

 

 

 

 

 

訓練開始の合図と共に2人は演習エリアへと入っていく。そして障子は高めの

アパートの建物の屋上へと移動し索敵を始めた。そして無線を介して緑谷に

情報を伝達する。

 

『状況を説明する。ヴィランは二手に分かれて逃走中。西エリアには

麗日。東方向には爆豪だ」

 

「そっか……じゃあ麗日さんからだな。ワンフォーオールフルカウル5パーセント!!」

 

緑谷は身体能力を底上げしてダッシュで彼女の元へと向かった。

それからしばらくして緑谷は彼女の姿を目視した。麗日は個性で宙を

浮きながら住宅街の家々の屋根を飛び回っていた。

 

「あ!デク君や!早く逃げないと」

 

麗日は緑谷から背を向けるように移動し始めた。しかし緑谷の

鍛えた個性はこういう時こそ進化を発揮する。

 

(あっち方向に逃げようとしてるな!なら!!)

 

緑谷は家と家の間にある狭い路地裏へと入る。そして壁と壁の間を身軽に

蹴りながら上へと向かって行った。すると緑谷の体はひらりと身軽に回転しながら

屋根の上に着地する。それも麗日の前に。

 

「え!?いつの間にここまで!?」

 

「麗日さん!観念してもらうよ!」

 

緑谷は素早く彼女に向かって突っ込んで行く。そして触れられて無重力に

される前に緑谷は彼女の腕を掴む。そしてそれを後ろに回して腕を後ろに組ませて

持っていた手錠をかけた。

 

「え!?」

 

「麗日さん失礼するよ」

 

身動きが取れなくなった彼女の体を軽く持ち上げてうつ伏せに倒す。

これで麗日は行動不能になった。もがく彼女の背中に確保テープをはる。

 

「はい確保!次はカっちゃんだ!!麗日さんしばらく待ってて!」

 

「えー!?手錠は外してよデク君!待ってーー!!」

 

麗日の叫びも虚しく緑谷はその場から走り去ってしまう。

 

「ああ……デク君に逮捕されてもうた」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

緑谷は障子の指示に従い爆豪の元へと向かう。緑谷は彼が麗日と同じように

逃げ回っているとは考えてなかった。その考え通り爆豪は堂々と広い道路の

真ん中に立っていたのだ。そんな爆豪を緑谷は見つけ彼と遠目に向き合う。

 

「ハア……君のことだから逃げも隠れもしないと思ってたよ」

 

「当たり前だ。負けの条件がテープを付けられるだけならわざわざ逃げることはねぇ。

テメーをぶっ殺せばテープを付けられることもねぇしな」

 

「なるほどね……いいよ。力づくで無効化してテープを付けさせてもらう」

 

緑谷は静かな闘志を目に宿しながら拳を構える。その姿を見た爆豪はまるで気合を

入れるかのように怒鳴り始める。

 

「俺を倒せるわけがねえ!!ぶっ殺してやるぞデク!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

1年A組 

爆豪 勝己

 

 

 

「行くぞデクー!!」

 

爆豪雄たけびを上げながら爆速ターボで緑谷の方へと突っ込んで行く。

そしてその手のひら赤く輝かせながら爆破を叩き込むとその手を振るった。

緑谷は「捌き」で彼を後ろに受け流そうと考えた。しかし彼には機動力だけではなく

臨機応変に軌道を変更できる俊敏性もある。そして爆豪のことだ、「捌き」にも

何かしら対策を用意しているかもしれない。そう考えた緑谷はスウェイバックで

爆破を避けながら爆豪から距離を取っていく。

 

「逃げんなやデク!!おら!!」

 

爆豪が距離を潰そうと仕掛けてくる。緑谷はそんな彼にあえて向かって行った。

彼の武器は「捌き」だけではない。

 

「フン!エイ!!」

 

「お!?」

 

緑谷は逆にスウェイ移動で爆豪との間合いを自ら潰していく。そして右ストレート一閃から

の回し裏拳打ちを放つ。爆豪は予想外の動きに対応できずにその2連撃を食らってしまう。

 

 

△極

 

「エイ!」

 

「!?」

 

緑谷が回転蹴りの体勢に入るがそれは間合いを詰め過ぎていたため命中しない。しかし

これでいい。緑谷は回転蹴りの動きのまま膝の裏側で爆豪の首を挟み込み一回転する。

爆豪は地面に引っ張られてしまいその場に倒れ込む。そして緑谷は膝の裏で

挟み込んだ首を自身の体を捻ることでひねり上げた。

 

「が!?」

 

首が良くない方向に曲がりポッキっと何かが折れる音が鳴り響く。

 

 ⇐押せ!!

 

「スマッシュ!!」

 

「ぐあ!?」

 

そして彼の顔面に容赦なく拳を叩き込んだ。

 

コンボ追撃の極み・壱

 

 

 

 

しかしこの程度で爆豪はやれてしまうほど甘くはない。すぐに立上がり

緑谷を睨みつける。

 

「こんなちんけな小細工で俺様がやられるかよ!!おらー!!」

 

「!?」

 

その時爆豪が両手を合わせて爆破を起こす。それは強力な爆風だけではなく

強烈な光を放った。

 

「う!?目が!?」

 

爆風による風と強烈に光により緑谷は視界を奪われてしまう。その隙をついて爆豪が

緑谷に向かった渾身の爆破を何回も叩き込む。

 

「おら!おら!おら!!」

 

「う!?ぐ!うわー!!??」

 

強烈な爆破による応酬を受けた緑谷はあまりの威力に吹き飛ばされてしまう。

そして地面を何回かバウンドしながらその場に倒れた。しかし伊達に

緑谷も体と精神を鍛えてない。ふらつきを見せながらも素早く立ち上がる。

 

「う……ま、まだだ!!」

 

「これで終わらせてやる!!」

 

(今がチャンスだ!!あのダメージなら後ろに受け流す小細工を出される前に潰せる!)

 

「死ねーー!!!」

 

爆豪が爆速ターボで高速移動しちょうど立ち上がった緑谷に向かって突っ込む。

これで爆破を叩き込まれたら緑谷は完全にダウンしてしまうだろう。しかし

緑谷はあえて心を落ち着かせた。そう!「捌き」このようなシチュエーションで

真価を発揮するのだ!

 

「シュッ!!」

 

「な!?し、しまっ……」

 

緑谷が「捌き」を発動させ彼の体を後ろに受け流す。完全に背後を取った緑谷は

勝負を決めに行く!爆豪の後ろ首を掴んだ。

 

 

 

△極

 

「えい!」

 

「が!?」

 

両手の拳で両側のこめかみを思いっきり叩く!あまりの痛みに怯んでしまう爆豪に

緑谷は高くジャンプし急降下の肘打ちを頭に叩き込む!

 

「スマッシュ!!」

 

「うが!?く……」

 

あまりの衝撃に爆豪は立ったままフラフラとし始めた。

 

気絶の極み

 

 

立ったまま意識が飛んでしまった爆豪。頭上に星が回るような感覚を覚えながら

彼は立ち尽くしてしまった。しかし緑谷は一切容赦しない!

 

 

△極

 

気絶した爆豪の腕を両手で掴み地面にひょいと体を投げる。すると

爆豪は半回転しながら地面に倒れる。そしてうつ伏せに倒れた爆豪の

体にスムーズに跨る。動かそうとしていた腕を叩いた。そして一瞬の内に

両手を無理矢理後ろに組ませて手錠をかけるのだった。

 

「な!?く、クソが!!」

 

「観念してよね!!」

 

爆豪は必死にもがこうとするが完璧に付けられてしまった手錠により

身動きが取れない。この状況では爆破もうまく機能しないのだった。

 

捕縛の極み

 

 

 

 

 

 

 

こうして爆豪の背中に捕縛シールをはったのだった。

 

 

『ヒーローチーム勝利!!』

 

 

 

 

「クソが!!デク!!これをさっさと外しやがれ!!」

 

「……」

 

「おい聞いてんのかクソナード!!外せって言ってんだよ!!」

 

「……」

 

緑谷は地面にひれ伏し芋虫の様に暴れる爆豪をじっと見つめていた。

その目は虚無のように見えて実はその奥で光り輝いていた。

 

(カっちゃんが……あのプライドが高くて気高いカっちゃんが手錠で

身動きが取れずに地面にひれ伏してる。地面から僕を見上げてる。なんだよこれ

……メッチャ気持ちいい……!!)

 

 

「デークー!!いい加減にしろよ!!マジぶっ殺すぞ!?」

 

「あ!?ご、ごめん!!今手錠を……あ、あれ?」

 

「おい!!なにぐずぐずして......」

 

「ごめん......どっかに鍵を落としちゃったみたい」

 

「......は?」

 

時間が止まったような沈黙が二人のいる空間を支配する。そしてビューと間を取るように風の音が辺りに響き渡った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それから数時間後。午前の授業は終わりを迎えた。

 

「よし!!今日はここまでお疲れ様!!」

 

オールマイトの終わりの掛け声とともに授業は終わる。爆豪と麗日の

手錠は急遽派遣されたサポート科の生徒たちの懸命なピッキングにより解除された。

 

「デク......本当に覚えておけよ?マジで今度ぶっ殺す」

 

「え?う、うん」

 

(人って本当にキレると静かになるんだな......)

 

「デク君!ひどいよほんまに!手錠、結構痛かったんだからね!!」

 

頬を膨らませながら緑谷の体をぽかぽかと叩く麗日。

 

「ご、ごめんね麗日さん!」

 

「もう!次やってら許さへんから!!」

 

そう言って頬を膨らませたまま彼女は走り去っていった。色々やらかしてしまったと

思いながら頭をかく緑谷。そんな彼に切島と上鳴が話しかける。

 

「緑谷。手錠を使うことによって戦闘の幅を広げたな」

 

「めっちゃかっこよかったぜ!まるで本当の凄腕刑事見たいだった」

 

「ありがとう二人とも。なんか最近寝るとき以外は技のことばっかり

考えちゃうんだ。どうやったら相手を崩せるかとかどの技と技が組み合わせがいいのかとか」

 

「なるほど。その探求心がお前をこんなにも強くしたらしいな」

 

「いつもブツブツいいながらノート取ってるしな」

 

「ハハ......そうだね。でも......やっぱり思っちゃうんだよね。僕このままのやり方でいいのかなって」

 

そう言うと緑谷の顔が少しだけ暗くなった。

 

「僕はいつかオールマイトの様なヒーローになって色んな人たちを助けなきゃいけないんだ。

なのに僕は今自分の楽しい方に行き過ぎてしまっている。やっぱり僕はもっと......」

 

「緑谷少年」

 

そんな彼の元にオールマイトが現れた。

 

「あ。オールマイト……」

 

「緑谷少年。君はそのままで私は良いと思うぞ」

 

「え?」

 

オールマイトは微笑みながら緑谷の両肩を掴みその瞳をじっと見つめる。

 

「君が完全に私に似せていく必要はない。君は君にしかなれないヒーローになってくれ。

君は私とは違うやり方で平和を守るヒーローになるんだ。いいね?」

 

「お、オールマイト……はい!僕……がんばります!!」

 

「ははは、その泣きむしも直さないとな!」

 

涙を流しながらオールマイトに頭を下げる緑谷。こうして彼は

技の道を進んで行くこととなるのだった。

 

 

 

 

 

 

 

プレイアブルキャラを切島鋭児郎に変更します

 

 

昼休憩が終わり午後の授業が始まる。これから行われるのはヒーロー情報学。

その内容は職業体験に向けたヒーローネームの考案だった。ミッドナイト先生の

指示でみなそれぞれのヒーロー名を考案し発表していく。

 

「俺はスタンガンヒーロー!チャージャズマだ!!」

 

「え、えっと……ウラヴィティ///」

 

「テンタコル」

 

「ショート......」

 

「僕はデクです!!」

 

「……天哉」

 

多くの者たちがヒーロー名を発表していく。そして切島の番が回って来た。

彼は特に何も言わないままホワイトボードに書いた自分のヒーロー名をみなに

見せる。それに書いてたのは『切島鋭児郎』。

 

「あら切島君。あなたフルネームだけどいいいの?」

 

「いいんですよ。俺は目立ちたいわけではないんで。俺はヒーローとして

堂々と誰かのために拳を振るえるなら、それでいいんです」

 

 

こうしてみんなのヒーロー名が決まったのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それからしばらくして今日の授業はすべて終わりを迎え放課後の時間が訪れる。

クラスの者たちは帰宅や部活にいくための準備をしていた。そんな中軽い雑談をしている

切島、上鳴、緑谷の3人に轟が話しかける。

 

「さ、三人とも!よかった今日俺と夕飯でも食べに行かないか?」

 

「え?俺はこのあと少し軽音部の方に顔出しに行かなきゃいけないんだけど......」

 

「僕もヒーロー研究会にいかないとだし......」

 

「大丈夫だよ。俺も実はこの後用事があってさ。2時間後にここに集合にしないか?」

 

「ああ!それならいいぜ!」

 

「僕もそれならいいよ」

 

「やった……!えっと切島は?」

 

「俺も構わないぜ」

 

「やった!!」

 

その後緑谷と上鳴は一旦部活へと向かう。そして轟も教室を出ていく前に切島に

話しかける。

 

「切島悪いな。結構待たせてしまいそうだ」

 

「別にいいさ。俺はその辺ブラブラして時間を潰してくるよ。それより

用事はそろそろ行かないといけないんじゃないか?」

 

「あ!そうだな!俺行ってくるよ。人と話してくるだけだからすぐに

戻ってくると思う!ここで待ってるからな!」

 

まるで子供の様にはしゃいだ轟は切島に向かって手を振りながら教室から出て行った。

その様子を切島はフッと笑いながら暖かい眼差しで見送る。

 

(フ、なんというか……弟みたいなやつだな)

 

 

 

 

しかし切島は轟の背中をそのまま見送ったことを深く後悔することとなるのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次回、雄英を揺るがす大事件が起きてしまう

 

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