英雄《ヒーロー 》が如く  龍を継ぐもの   作:0101シュート

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緑谷のサブクエスト パート1

壊理という名前の少女を保護したその日の夜。緑谷は一人夜の町を当てもなく歩いていた。

これはパトロールではなくただの散歩である。この夜彼は自由に街を探索していた。

 

(そうだ。ジムにでも行こうかな?なんか体を動かしたいし)

 

緑谷はジムへと向かって走っていった。そしてすぐにミスターケインのジムに着き

その扉を開けるのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「すまないロキシー。ミーは君との決闘を受け入れることはできない」

 

「何故ですか!?俺はあなたと一戦交えるためにわざわざ日本に来たのに!!」

 

(ん?何か言い争っているな………)

 

緑谷がジムに入った瞬間、ミスターケインと若い男性の言い争いの声が耳に入ってくる。

その若い男性は金髪で若い男。スーツを着ているがその上からでもわかる筋肉が目立っている。

 

「だから言ったろ?ミーはもう現役の頃のフルパワーを出せるような状態じゃないんだ。

君が超えられなくってしまった彼の代わりとしてミーを目標にしてくれているのはとても嬉しく思う。

けどもし全力でのファイトを望んでいるならミーは君を失望させたくない」

 

「そ、そんな……じゃあ俺は今後誰を目標に……すればいいんだ……!」

 

「まあでもせっかく来てくれたんだ。よかったら一緒にトレーニングでも……」

 

「う!!」

 

「あ!ちょっと……」

 

金髪の男は悔しそうな顔をしながらいきなり走り出しジムの扉を乱暴に開け出て行ってしまった。

 

「ああ……怒らせてしまったかな………ん?ああデクじゃないか!」

 

ミスターケインは緑谷がジムに来ていたことに気が付く。彼はいつもの笑顔を見せながら緑谷に

話しかけた。

 

「こ、こんばわ。大丈夫ですか?何か揉めてたけど……」

 

「ハハハ……お気遣いサンキュー。気にしないでくれ。

それより!今日はどうしたんだい?トレーニングチャレンジ受けに来たのか?」

 

 

 

 

トレーニングを開始する  ⇐

今日はやめておく

 

 

 

「チャレンジ受けさせてください!」

 

「よし!じゃあ始めようぜ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「イジメぬくよ!僕の筋肉!!」

 

緑谷はトレーニング用のシャツに着替え自身の腕の力こぶを膨らませながら気合を入れる!

 

「さあ始めようぜ!!今回するトレーニングは……デッドリフトだ!!」

 

 

スーパートレーニングチャレンジその2  

デッドリフト ルール説明

 

 

 

【右上にあるゲージを指定されたボタンを連打し制限時間内にマックスにするこどでベンチプレスを持ち上げることが出来ます。指定された回数をこなしましょう】

 

 

 

 

緑谷は地面に置かれたバーベルのすぐ目の前に立ち腰を低く下げる

そしてバーベルを両手を広げた状態で掴み。大きく深呼吸をしながら開始の合図をまった。

 

 

「さあ!始めようぜ!!」

 

 

 

スタート

 

 

「フン!!」

 

 

  ⇐連打しろ!!

 

「う!ハァ!!」

 

バーベルをゆっくりと持ち上げ立ち上がる。そして持ち上げたバーベルをゆっくりと地面に

下ろしていく。そして再び体全体に力を入れた。

 

「フン!!」

 

 

  ⇐連打しろ!!

 

 

再びバーベルを持ち上げる立ち上がる。緑谷はその工程を何回も繰り返していく。

そして遂にラスト一回の所まできたのだった。

 

 

「デク!ラスト一回だぜ!一回深呼吸して鼓動を落ち着けてから持ち上げるんだ!」

 

「ハアハア………。はい!フウー…………フン!!ハァ!!」

 

「よし!ナイスガッツだ!終了だぜ」

 

「う、腕だけじゃなく腹の筋肉もプルプルしてます……」

 

「よし!じゃあ休憩に入るぞ!このプロテインを飲んで柔軟をやりしっかり筋肉をほぐすんだ!」

その後はお待ちかねの技の伝授だ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そしてしばらくの休憩の後二人は中央に設置されたリングの上に立つ。

 

「じゃあデク。今から技を伝授するための特訓を行う!」

 

「はい!!」

 

その後緑谷はマンツーマン指導で技指導を受ける。それからしばらくして

ついに大仕上げに入る。

 

「よしでは仕上げだ!!デク!ミーに技を仕掛けてみろ!!」

 

 

「はい!!行きます!」

 

緑谷は素早くミスターケインに近づき彼の頭を両手でガシと掴む。そして

首を動かせなくなったミスターケインの頭蓋にヘッドバッドを食らわせる。

 

「せい!!」

 

「う!?」

 

ミスターケインの頭の中に鈍い衝撃が走る。脳震盪を起こしその場に

フラフラと立ち尽くす。混乱状態になった彼の体を緑谷は掴む。

 

△極

 

「シュ!!」

 

緑谷は素早く彼の後ろへと回る。そしてミスターケインの腰に

両手を回しがっちりとホールドする。

 

「フン!!」

 

「ぐべ!?」

 

そしてそのままおもいっきり彼の体を持ち上げ自身の体を後ろへと反らしていく。

そしてミスターケインの脳天を地面に叩けるのだった。

 

 

追撃コンボ・ジャーマンスープレックス

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

トレーニングが終わり緑谷は汗を拭いた後ヒーローコスチュームに着替える。

そしてミスターケインに今日のトレーニングの評価を聞いた。

 

「デク!今日のトレーニングもエクセレントだったぜ!

今日は色々負担がかかるトレーニングだったから帰った後もストレッチを

忘れずにな!」

 

「今日もありがとうございました!」

 

 

 

 

 

【”ヘッドバッド”を覚えた】

 

【”追撃コンボ・ジャーマンスープレックス”を覚えた】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふう。今日のトレーニングも疲れたな。ん?」

 

緑谷がジムから出て行った時、先ほどミスターケインと言い争っていた金髪の男が

遠くからジムを眺めているのを見つけた。緑谷は少し気になり話しかけようとするが

彼は緑谷の視線に気が付くと慌ててその場から走り去っていった。

 

(行っちゃった………あの人は誰なんだろう?今度ミスターケインに聞いてみるか)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後緑谷は再び当てもなく夜の街を歩く。その道中ゲームセンターで少し遊んでみたり

バッティングセンターで景品を貰うためのチャレンジを受けたりした。バッティングを

しばらく楽しんだ後彼はベンチに座っている人たちに話しかけてみる。すると面白い情報を持っている

老人がいた。

 

「兄ちゃんこの街にある神社にはもう行ったかい?あそこは夢を胸に頑張る若者の運気を高める

という言い伝えがあってな。もし暇なら今度参拝してみるといい。きっと神様が願いを

叶えてくれるぞ」

 

「神社ですか。ちなみにそれはどこに?」

 

「この街の東側に高台があったろ?その上に続く階段の上にあるぞい」

 

(神社か……暇なときに行ってみるか)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後緑谷は例の神社を訪れたとある峠に作られた石造りの少し長い階段を

登ると街一帯を見渡せる高台に辿り着く。その高台のおくに例の神社があった。

緑谷は軽く高い台から見える夜景を楽しんだ後その神社へと近づいてみる。

見た所どこにでもある普通の神社だ。両端には狐の像が飾られている。狐の神様でも

祀っているのだろうか?とりあえず彼はお賽銭箱の前に立ち五円玉を入れてみる。

 

(何かお願いごとでもしてみようかな?何をお願いしよう………)

 

緑谷は何をお願いしようかと考える。今の所欲しいものはない。自身の過去を思い出してみる。

すると自分は欲しいものはもうオールマイトや仲間たちに貰っていると気づく。

 

(僕がどうしても欲しかった個性はオールマイトからもらった。戦い方は切島くんや

みんなのおかげで身に着けることが出来た。今の僕が欲しい物………そうだ!)

 

緑谷は手を合わせめをつむり静かに心の中で願い事を唱え始める。

 

(もっとヒーローとして色んな人たちを助けられるように今より強くなりたいです。

だから僕が強くなるための経験が今後もたくさんありますように)

 

『いいだろう。叶えてやる』

 

「ん?なんだ急に眠たく………」

 

緑谷の意識が突然なくなり横に倒れるのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

サブストーリー もしもあの時

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………ん?あれ僕いつの間に寝てて……」

 

緑谷が横になった体を起き上がらせ体を伸ばす。目を覚ました彼は強烈な

違和感をすぐに感じた。

 

(ん?今って夜のはずだよね?なんでこんなに明るいんだ!?)

 

緑谷は慌てながら周りを見渡す。そこには自身が見慣れた光景が広がっていた。

なんと自分が目を覚ました場所は自身が通っている雄英高校のその廊下なのだ。窓から太陽の光が入っている。

しかしその場は静かで生徒が誰一人歩いていない。どこの教室からも人の気配を感じない。

 

「な、なんで僕が雄英に!?誰かの個性で飛ばされたのか!?」

 

(静かだな……人が誰もいないぞ。とりあえずそこら辺を歩いてみよう)

 

緑谷は立ち上がりその辺を散策する。そこら中の教室を覗いてみるが誰もいない。

飾られている時計を見てみると時間は10:30分。何故生徒はおろか職員すらいなのだろう?

そんな風に考えていると廊下の掲示板を見つけた。緑谷はそれを見てみる。

 

「ん?8月のカレンダーが飾られているぞ?今って6月じゃ……ん?」

 

カレンダーの隣にとある記事が貼られていた。その記事はこの前行われた雄英体育祭に

ついての話題が記されていた。その内容は爆豪勝己が優勝したというもの。2位は轟。

 

「え?…………ん………んん?ああそう言うことか」

 

緑谷はしばらく考え込んだあとようやく理解した。8月のカレンダー、自分の知っている

体育祭とは違う結果の内容。これから導き出される答えは……。

 

「ここってパラレルワールドってやつじゃないか?それに8月ってことは今夏休みか。

だから人が全然いないんだな。んー。僕どうすればいんだろう?」

 

その時緑谷の頭に誰かの声が。

 

『体育館γに向かえ』

 

 

「ん?なんだテレパシーか?まあ当てもないし従ってみるか」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後緑谷は体育館γへと訪れた。やはり誰もいない。

 

「来てみたけど……何もないじゃないか」

 

緑谷は体育館の中心に立ち周りを見渡してみるが特に何もない。そんな風に

ポケットに手を入れて立ち尽くしていると体育館の扉が開いた。誰か来たらしい。

 

「クソが!なんでお前らもここに来てるんだよ!?」

 

「いいじゃねぇか爆豪!訓練ならみんなでやった方がいいって!!なあ緑谷!」

 

「そうだなね切島君。ん?どうしたの麗日さん」

 

「見てデク君。あそこに誰かいるよ」

 

入って来た4人組が緑谷の方へと目線を向ける。緑谷もサングラスを下にずらして

彼らの方を見る。

 

「あ……」

 

「え!?」

 

緑谷はすぐに気が付いた。たった今、目が合った人物は………パラレルワールドの自分なのだと。

そして一緒にいるのは爆豪、切島、麗日だ。

 

「え!?あの人デク君と顔が瓜二つや!」

 

「ど、どういうことだ!?」

 

別世界の麗日と切島がこっちをみるなり驚愕の声を漏らす。爆豪の瞳がより鋭くなる。

 

「テメー……何もんだ?」

 

「えっと……こ、こんにちは。パラレルワールドの緑谷出久です」

 

「え?」

 

「「「え~~~~~~~!!!???」」」

 

「あん?テメー頭おかしいのか?クソヴィランに決まってら!ぶっ殺して……」

 

「ま、待ってかっちゃん!」

 

爆豪が彼に襲い掛かろうとするとあっちの世界の緑谷がそれを止める。

 

「え、えっと君が別の世界の僕っていう証拠はないかな?例えば……

そうだ!委員長決めの後に何があった?」

 

「ああ。確かマスコミ騒動が起こってその後結局飯田君が委員長になったな。

後さっきから気になってるんだけど切島君どうしたのそのはっちゃけた姿?髪まで染めちゃって」

 

緑谷があちらの世界の切島の姿をみるなりドン引きするかのような冷めた目をした。

 

「いや!はっちゃけたってなんだよ!?どうもこうもいつもの漢らしいコスチュームだろ!」

 

「お、漢らしい………?なんか妙にテンション高いし……どうやら僕の知ってる切島とは

全然違うみたい」

 

「そっちの世界の切島君はどんな人なん?」

 

麗日が少し気になり質問してみる。すると緑谷はん~、と唸りながら説明を始めた。

 

「えっとね……まあ寡黙で冷静な人だな。けど意外とノリがよく舞台で歌を歌ったり

オタ芸を披露したりするよ。後よくケンカした相手を容赦なくボコボコにして重症にする」

 

「は!?俺爆豪よりやべぇ奴じゃねぇか!?」

 

「おいどう意味だクソ髪!!」

 

「お、落ち着いてカっちゃん。じゃあ体育祭はどうなったの?優勝者は?」

 

「ああ今話した切島君が優勝したよ」

 

「お、俺が!?マジか……」

 

「おい!俺じゃくなくてなんでこいつが優勝じゃねぇんだ!?俺が負けたってのか!?」

 

「うん。準決勝でカっちゃんを負かして、その後決勝戦で鉄哲君との戦いで切島君が勝って

優勝を決めたんだ。いや~あの戦い本当に凄かった。まさに二匹の龍が激突したような

熱い戦いだったよ。それも観て僕ももっと強くなりたいって思った……!」

 

その時のことを思い出し緑谷は目を熱く輝かせながら拳を握り締めた。その様子から

パラレルワールドの皆は本当に凄い戦いだということを感じ取る。

 

「そうか!じゃあそっちの世界の俺も熱くて漢らしいヒーローを目指してるのか?」

 

「え、えっと」

 

向こうの世界の切島と自分の知っている切島が違い過ぎて調子が狂ってしまう。

緑谷は言葉に少し詰まるが何とか言葉を絞り出した。

 

「いや漢らしいだとかあんま彼の口から聞いたことはないな。そもそもどんなヒーローに

なりたいとかもはっきり言ってたこともないかも………」

 

「そ、そうなのか?で、でも漢らしくこの個性で正面からぶつかっていくんだろ!」

 

「ああ、そうか君が上半身が裸なのは硬化の個性をフルで活かすためなのか。

君もしかして個性に頼りきった戦い方してるんじゃないの?」

 

「え………?ま、まあ個性をフルで活かす戦い方だけどよ……」

 

(なんか前の自分を見てるみたいだな)

 

緑谷は自身が個性をあまり使いこなせていなかったころのことを思い出す。

そして切島に実践を通して色々教わったことも思い出した。

 

「あのさ……僕の知っている切島君は灰色のスーツを着ているんだ」

 

「スーツ!?そんなコスチュームじゃ正面からぶつかっていけねぇじゃん!」

 

「そうじゃないんだよ。僕の知ってる切島君の武器は硬化だけじゃない。

適切なタイミングでの回避と防御。荒々しいようで全く無駄がなく鋭い攻撃。

そして臨機応変に武器を使い分ける柔軟性。あと意外とおしゃれだ。」

※緑谷の美的センスと珍しく合っているだけです。

 

「お、おしゃれ?」

 

「そう!あのスーツは彼のアイデンティティでもあるみたいだね。

僕思うんだ。彼があんなにあのスーツを着こなせているのはただ単に

似合っているからじゃない。彼の気迫や雰囲気があのスーツの魅力を

引き上げているからなんだ!」

 

「え……?え……////なんだ?急にこの格好が恥ずかしくなってきた/////」

 

今の話を聞いたパラレルワールドの切島は顔を少し赤らめながら自身の姿を恥じた。

自身はおしゃれを気にしたことはあまりない。だが向こうの自分はしっかりとおしゃれな

服を着ているのかと思うと自身の服装への無頓着さが恥ずかしくなってきたのだ。

 

「へえー。私たちの知ってる切島君からじゃ考えられないわ」

 

麗日の一言がトドメとなり切島はその場にへたり込む。そんな切島を爆豪邪悪そうにゲラゲラと笑っていた。

そんな中パラレルワールドの緑谷はじっと緑谷のことを見つめていた。

 

(別世界の僕……コスチュームと雰囲気が僕と全然違う。一体どんな戦闘スタイルなんだ)

 

「ね、ねえ別世界の僕!」

 

「ん?」

 

「よかったら僕と模擬戦してみない?」

 

それを聞いた緑谷はフッと笑いながらサングラスを外し上着の胸ポケットにしまった。

 

「いいよ。じゃあやろうか」

 

 

 

 

※これからは本編の緑谷を緑谷。異世界の緑谷をデクと表記させて頂きます。

 

 

 

 

 

 

 

体育館γの一つのフィールドに二人の緑谷が立つ。そして二人は定位置に立つと

お互い拳を構えた

 

 

 

 

 

 

 

異世界の緑谷出久

 

 

 

 

「行くぞ!」

 

「来い!!」

 

緑谷とデクはワンフォーオールフルカウルを発動させ身体能力向上させる。

そして最初に動いたのはデクだった。彼は素早く地面を蹴りぬき緑谷の方へと

一直線で向かうそして強化されたその拳を緑谷に振るう。緑谷は冷静にそれを

避け、防御していく。そして一瞬の隙を見計らってデクの腹に蹴りを叩き込む。

 

「グハ!?」

 

「フン!!」

 

デクが腹を蹴られ怯んだその瞬間緑谷は彼の胸ぐらを掴む。そして素早く

デクの後ろへと回り彼の肘を極める。

 

「う!?」

 

後ろから関節を無理矢理固定されたデクは未知の痛みに顔をゆがませる。

そして緑谷はデクをその体勢のまま後ろへろ投げ飛ばした。

 

「うわ!?く!」

 

投げ飛ばされたデクは地面を転がるも身軽な動きで体を捻り立ち上がる。

そして再び地面を蹴り緑谷の方へと向かい。先ほどより素早く拳を振るう。

 

「スマッシュ!!」

 

「く!?」

 

緑谷はデクの拳を頬に受けて殴り飛ばされる。移動の際の勢いを乗せた

鋭い拳は緑谷は宙へと舞い上がらせる。しかし緑谷は空中で体を捻り回転させ

地面に何とか着地する。そんな緑谷に追撃しようとデクは猛ダッシュ。そして

その拳を振るおうとした。しかし次の瞬間緑谷は「捌き」を発動させた。

 

「シュ!!」

 

「え!?」

 

デクが後ろへろ勢いを完全に受け流される。その光景を見ていた爆豪たちも

目を見開いた驚く。そのあまりにもスムーズで速い流れは皆には理解できなかったのだ。

 

 

 

△極

 

後ろに受け流された次の瞬間!緑谷はデクの後ろ首の袖を掴み足の関節を蹴って

体勢を崩させる。そして後ろから奴の顔面をひっぱたいた。

 

「う!?」

 

体勢を崩して怯んだ奴の体をグルグルと回転させる。目が回り体の体が鈍っていく

その時緑谷は回転の勢いを利用しデクの腕を掴み捻り上げることで極めていく。

 

「うあ”あ”ー!?」

 

「大人しくしろ!!」

 

捌き腕取りの極み

 

 

 

この技は完全にデクの肩の関節を外した。緑谷はデクを地面に投げ一旦距離を取る。

するとデクは過呼吸な状態で右肩を抑えながら立ち上がる。そして関節を外された痛みに悶絶していた。

 

「うう……あ”あ”ー!!クソ!!」

 

「これは僕の勝ちかな?」

 

「まだだ!うおおおおおー!!」

 

「え!?」

 

その時デクは自身の肩をガシっと掴み力み始める。すると彼の肩から

痛々しい鈍い音が響き渡った。

 

「うわ”わ”ーーーう……!フーフー……」

 

(か、肩の関節を無理矢理元の位置に戻した!?)

 

「ま、参ったな……そこまでされるとは思わなかった」

 

異世界の存在とは言え自身が取った行動に緑谷は戦慄していた。まさか

痛みをお構いなしにあんな行動するとは予想外だったのだ。額に汗を流しながら

思わず口角が上がってしまう。

 

「まだ勝負は終わってない!ワンフォーオール100パーセント!!」

 

「な!?」

 

緑谷の左手のワンフォーオールの輝き更に増す。そしてその拳を大きく振り上げた。

 

(負けたくない!僕はオールマイトの後継者なんだから!!)

 

「デトロイト……」

 

「く!!」

 

(間に合え!)

 

緑谷は慌てた様子でデクの方へとひた走る。そんな緑谷にデクはその拳を振るった。

 

「スマッシュ」

 

「シュ!!」

 

その時とてつもない風圧が体育館の中を駆け巡っていった。すべてを吹き飛ばす

圧倒的な一撃。それは緑谷は吹き飛ばしたかに見えた。しかし……。

 

「おら!!」

 

「グハ!?」

 

緑谷はあらかじめデクに近づき体勢を低くしながら飛び掛かってことにより

それをギリギリで回避していた。その勢いのままデクの腰へと突っ込み

彼につかみかかり地面に倒した。

 

「うう…」

 

「あ、危なかった………」

 

 

 

 

 

これでデクは戦闘不能になり緑谷の勝利となった。その時緑谷の体が突然光りはじめる。

 

「な、なにが起こってるんだ?」

 

「ああ。そろそろ時間みたい。じゃあね。いい経験になったよ。ありがとう」

 

その時緑谷の意識がなくなった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……ん?う…ここは?」

 

緑谷は目を覚ますとゆっくと周りを見渡した。するとそこは自分が先ほどいた

夜の神社だった。スマホの時計を見てみると十分しかたっていない。

 

「あれは夢だったのか?それにしては結構リアルだったな」

 

(痛みをものともしない精神力か……。僕も見習うべきかもな。いい経験できたよ。

ありがとうごさいます。神様)

 

緑谷はお稲荷様の像をじっと見つめ感謝の意を示すのだった。

 

 

 

 

 

 

サブストーリー  あの日あの時  終了

 

 

 

 

 

【”究極奥儀・デトロイトスマッシュ”を覚えた】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

神社の社と像に頭を下げた後、緑谷は再び夜の街へと再び赴く。しかし

もうかなり街を散策した。そろそろ事務所に帰ろうと思った時、彼の携帯が鳴った。

 

「ん?通形先輩からだ」

 

緑谷は通話に応じる。

 

「どうかしましたか?先輩」

 

『ああ。緑谷君ちょっとお願いがあるんだよね。今からレンタルビデオの店行ける?』

 

「たぶん行けますけど、どうしたんですか?』

 

『実はね!壊理ちゃんを楽しませるためにみんなで映画の鑑賞会をしようって

感じになったんだよね。そこで緑谷君には壊理ちゃんが楽しめそうな映画を

ちょっと借りてきて欲しいんだけど……お願いできるかな?』

 

「わかりました。じゃあ適当に借りてきますね」

 

 

緑谷は通話を終了した。

 

 

 

 

 

 

レンタルショップへと向かえ

 

 

 

 

 

 

その後緑谷はレンタルへと入店。何を借りようかと頭を悩ませた緑谷は

助言を求めるべく店の従業員に話しかけてみる。

 

「いらっしゃいませ!何かお探しでしょうか?」

 

「じ、実は小さな女の子向けの映画を探しているんですかが

何か良い映画はありませんか?」

 

「はい!幼児向けの映画ですね!おすすめはこちらになります」

 

その時従業員が三つのビデオを見せてきた。

 

 

 

フランスパンマンと魂の星 

難易度 易しい

 

人気アニメ、フランスパンマンの劇場版。子供向けのアニメですが

大人もしっかりと楽しめる完成度の高いストーリーが楽しめます。

 

 

 

働く車の妖精たち 

難易度 普通

 

働く車を紹介する妖精たちの話です。数々の働く車が紹介されます。

乗り物に興味を持ち始めた子供にはたまらない映画です。

 

 

   

ピューちゃんの冒険

難易度 難しい

 

教育番組 ”ピューちゃんと遊ぼ”が初の映画化。3歳からでも視聴が可能な作品。

ただ内容があってないようなものなので親御さんはつまらないかも。

 

 

「ん~。どれにしようかな」

 

 

 

 

 

フランスパンマンと魂の星 

働く車の妖精たち 

ピューちゃんの冒険     ⇐

 

 

 

 

「じゃあこのピューちゃんの冒険ってやつをお願いします」

 

「はい!かしこまりました」

 

 

 

 

【”ピューちゃんの冒険”を借りた】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後、緑谷は事務所に戻りDVDを通形に渡す。そしてしばらくして事務所にいた

ロックロック、ナイトアイ、リューキュ、ファットガムら集まり映画の鑑賞会が

行われた。プロジェクターから映画映し出され、皆はそれを用意されたパイプ椅子に

座る。そして緑谷も膝の上に壊理ちゃんを抱えた通形の隣に座った。そして映画が始める。

 

 

 

『みんなーピューちゃんのお名前を呼んでみよう!せーの!』

 

(……駄目だな。子供向け過ぎて全然面白くない。ああ……眠くなってきた)

 

緑谷はあまりのつまらなさにウトウトとし始める。そんな彼の頭を誰かがひっぱたいた。

 

「あが!?」

 

「おい!子供が真剣に見てるのに寝てるんじゃねぇよ」

 

「ろ、ロックロック」

 

後ろからひっぱたいてきたのはロックロックだった。そう彼は妻子持ちである。

そんな彼だからこそ緑谷の今の態度が許せなかった。

 

「ちゃんと見なきゃこの娘と後で感想を言い合ったり出来ねぇだろう?

そしたら彼女も悲しみだろうが。しっかりしやがれ」

 

「す、すいません……」

 

(確かにちゃんと見ないとな、壊理ちゃんは真剣に見てるんだから……。

でも……やばいな。すごく眠い)

 

緑谷は眠らないように背筋を伸ばしてしっかりと目を見開く。しかしその時

彼の周りを謎の霧が包んで行く。すると彼の背中に気配が!

 

(な、なんだ!?視界が消えていく!?)

 

「メ~!」

 

「メ~!」

 

突然聞こえてきた羊の鳴き声。後ろを振り向くとそこにはスーツを着た羊たちが!

 

(お前たちは!睡魔!?まずいぞ!このままじゃあ眠っちゃう!なんとか意識を保たないと!)

 

 

 

 

 

ミニゲーム 映画鑑賞 ルール説明

表示されたボタンを素早く押して睡魔たちを退けましょう。

 

 

 

 

「メ~」  「メ~」 「メ~」      「メ~」     「メ~」

 〇     △    ↑         →        ☓

  

 

「メ~」     「メ~」   「メ~」    「メ~」     「メ~」

 ☓        ▢      △       →        ☓

 

 

「メ~」         「メ~」 「メ~」 「メ~」      「メ~」

 ☓            ☓    △     ↓          ▢

 

 

出現した睡魔たちを素早く退治してく。そして遂に映画も終盤。もう少し

で終わるというタイミングで緑谷出久に最大の試練が!

 

 

「メ”~!!!」

 

その時!一体の睡魔の肉体が膨張し筋骨隆々で巨大な睡魔へと変貌を遂げる。

今までの睡魔を超える睡魔王が彼を襲った。

 

(ま、負けない!うおーーー!!!!!!!!)

 

緑谷は体を輝かせながらその睡魔王に飛んでいく。そして超絶強化されたその拳を奴に振るう。奴も拳を振るうとお互いの拳が激しくぶつかり合いとてつもない衝撃波が周りに走った。

※妄想の世界の話です

 

「うおーー!!!!!」

 

ボタンを連打して奴を退けろ!!

 

 

  ⇐連打しろ

 

 

 

「とりゃーーーー!!!!!」

 

緑谷が押し勝った!奴を空高く殴り飛ばすとその拳から放たれた衝撃が上空を覆いかぶさっていた

紫の雲を吹き飛ばす。そして勝利した彼を晴れ渡った空が照らすのだった。

※妄想の世界の話です

 

 

 

 

 

 

 

『はーい!良い子の皆!ピューちゃんの冒険は楽しんでくれたかな?次はまた

テレビで会おう!じゃあまたねー!』

 

 

 

「終わった……」

 

 

ゲームクリア

 

 

 

 

 

 

「壊理ちゃん。映画は面白かった?」

 

「は、はい!とても面白かったです。特にピューちゃんが勇気を出してお友達を

助けようとしたところが……なんだろう……すごかったです!」

 

「そうだね。臆病で弱虫なピューちゃんが勇気を振り絞って友達を助けようと

動いたのはとても感動的だったね。僕も少し目頭が熱くなったよ」

 

映画を最後までちゃんと見れたため緑谷はしっかりと彼女と感想を共有することが出来た。

そして通形が壊理ちゃんに話しかける。

 

「壊理ちゃん!やりたいことがあって遠慮なく俺たちに言って欲しいんだよね!

外にお出かけとかまだ無理だけどしたいことがあったら俺と緑谷君で準備してあげるから」

 

「ほ、本当にいいですか?迷惑とかじゃ……」

 

「迷惑なんかじゃないさ!ねえ緑谷君!」

 

「そうですね。君はまだ小さいんだから遠慮なんてしなくていいよ。もし

また映画みたいなら一緒に観るし!いつかこの事件が無事解決したら先輩や僕と

一緒に外へお出かけしに行こうね」

 

「デクさん……!ミリオさん……!ほ、本当にありがとうございます!」

 

 

 

 

【壊理ちゃんの満足ゲージがEまで上がった】

 

【”壊理ちゃんの飴(Eランク)”を手に入れた】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次回、死穢八斎會の幹部メンバーの死体が街で至る所に!?

そしてついに起きる爆破テロ!未曽有の被害を食い止めろ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




原作世界と邂逅はいかがでしたでしょうか?
次回から本編が更に動いてきます。次回もお楽しみに
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