英雄《ヒーロー 》が如く  龍を継ぐもの   作:0101シュート

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第一章 龍の意志を継ぐもの パート2

入学翌日の朝、切島は朝早くに学校への道を歩いていた。そんな彼の顔には

朝の気だるさだけではなくどこか寂しさも出ていた。

 

「………ハア……朝に誰とも……話してないな」

 

(みんなと朝の挨拶を交わさないだけでこんなに寂しいなんて。

みんなは今元気にしているだろうか?)

 

切島の頭に思い浮かぶのはアサガオの大切な家族たち。切島は今まで

多くの者たちと生活してきた。そんな生活の中に寂しさなんてものは

一切なかった。しかし今は彼は一人で生活している。この寂しさになれるのは

まだ時間が掛かりそうだ。

 

「おーい!切島君!!」

 

「ん?」

 

切島が後ろを振り向く。すると緑谷が元気よく手を振りながら自分の

者とへと駆け寄って来た。

 

「緑谷か」

 

「うん。おはよう切島君!」

 

「ああ、おはよう」

 

(ん?なんだ緑谷の目に隈が出来ているな。寝不足か?)

 

「おい。どうしたんだよ?具合が悪そうだが?」

 

「ハハハ……やっぱりわかっちゃう?実は昨日の夜、研究ノートの

作成に夢中になっちゃって……」

 

「徹夜しちまったのか?」

 

「うん……でも僕にはこれがあるから大丈夫!」

 

そういって緑谷はどこからか1本の小さな瓶を取り出す。

それは栄養剤。その名も……。

 

「このスタミナンXが!」

 

「スタミナンX?」

 

「うん。僕も最近飲み始めたんだけどこれはすごい栄養剤でね!

体力回復だけじゃなくやる気も出て来るんだ。よかったら一本君にあげるよ」

 

「いいのか?」

 

「うん。お近づきのしるし」

 

切島はそれを受け取るとじっくりとそれを見て観察する。そして

瓶の蓋をあけ中の液体を一気に飲んだ。その時彼の体に

力が湧き出る感覚が走る。

 

「こ、これは!?」

 

そして彼の体を一瞬だけ青いオーラが包み込んだ。

 

「どう?少しだけ元気になったでしょ?」

 

「ああ。ちょっと眠気が吹き飛んだ気がするよ」

 

(スタミナンXか。俺も今度買ってみるか)

 

[回復アイテムは校舎の購買部で購入することができます]

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後二人は共に登校することに。そして学校に着くと二人は校舎中へと入っていた。

二人はそのまま廊下を歩き教室へと向かう。その時謎の3人組が二人の前に立ちはだかる。

 

「おい。お前らヒーロー科のモンだよね?」

 

3人は制服を着ているのでおそらくここの生徒だ。そして何故か全員の目が殺気に染まっている。

 

「ん?なんだお前ら」

 

「な、何か用ですか?」

 

「何か用かって?これに決まってんだろ!!」

 

すると3人組の一人が個性でだした鉄の棒を切島に向かって振るう。しかし

切島は冷静に奴の鉄棒をひらりと躱す。

 

「おい、なんなんだ一体?」

 

「ちょ、ちょっと!乱暴はよく……」

 

「うるせえ!!」

 

「うわ!?」

 

奴は鉄棒を緑谷の方へと振るう。しかし切島はその鉄棒を掴み直撃を防いだ。

 

「ち!」

 

男は一旦後ろへと下がる。三人に対して切島は怒りの表情を見せた。

 

「ダチにまで手を出されちゃ……もう黙っていられねぇな。来いよ……

まとめて面倒見てやるぜ!!」

 

「上等だ!!お前ら行くぞ!!」

 

 

 

 

 

 

謎の生徒たち

 

「食らえ!うお!?」

 

男が鉄棒を振りかぶろうとした瞬間切島は奴の胸ぐらを掴む。そして

強引に引っ張りながら壁際へと移動する。

 

△極

 

「おりゃ!!」

 

「うお!?」

 

切島が男を壁に叩きつける。そして二連続で拳を体に叩きつけ顔面を鷲掴みに

後頭部を思いっきり壁に叩きつけた。

 

「ぐお……!?」

 

壁クラッシュ

 

 

「調子にのるんじゃねぇ!!」

 

もう一人の男が拳から火を出しながら切島に後ろから殴りかかる。しかし

切島冷静に後ろに向かって肘を振ると奴の顔面に突き刺さった。

 

「グ!?」

 

「フン!おら!!」

 

切島は奴に顔面に軽いジャブを放った後渾身のダウンブローを食らわせ

ダウンを奪う。そして奴の腹を思いっきり足で叩きつけた。

 

「うお……!?」

 

「ま、まだだ!!」

 

最後の一人が切島に向かって突っ込む。だがその前に切島は動いていた。

 

 

△極

 

「フン!」

 

切島が大勢を低くしながら奴の懐に突っ込んで行く。そして低姿勢からの

掌底アッパーを奴の顎に叩き込んだ!

 

「グァ!?」

 

あまりの衝撃に奴の意識が一瞬飛んでしまう。しかし切島は止まらない

右手左手と連続で奴の頬をひっぱたく。そしてとどめの張り手を頬に食らわせ

奴を地面に叩きつけた。

 

張り手尽くしの極み

 

「ギャーー!!??」

 

 

 

 

 

 

戦闘が終わりその場は静寂に包まれていた。そこらには先ほどの

3人が意識を失い倒れている。

 

「………」

 

「ちょ、ちょっと切島君!これは……」

 

「せ、正当防衛だ……」

 

「にしてもやりすぎだよ!!これじゃ先生に怒られるじゃ済まないよ!!

ど、どうしよ……こ、このままじゃ……」

 

「………きょ、教室に行くぞ」

 

「え!?ちょ、ちょっと……」

 

切島は冷静を保っているように見えるが内心心臓がバクバクだった。

彼は急ぎ足で教室に逃げるように向かって行った。

 

 

 

 

 

 

 

2人が教室に着くと何故かみんな困った様子で頭を抱えていた。

 

「おはよう飯田君、麗日さん何かあったの?」

 

「ああ緑谷君おはよう。実はさっき教室に来る前に変な生徒たちに絡まれてな。

それが僕だけじゃないらしいんだ」

 

「そう!私も絡まれたんや!なんとか逃げ切れたからよかったけど」

 

「え!?みんなも絡まれたの!?」

 

(…………一体どういうことだ。俺ら以外にも危害を加えられそうになったなんて

この学校は一体どうなっているんだ)

 

切島は考えるが答えはでない。そして間もなくして朝のホームルームが始まり

教室に相澤先生……ではなく二足歩行のスーツを着たネズミが入って来た。

 

(ッ!?なんだありゃ!?)

 

切島だけではない。教室にいる全員が驚きざわざわし始める。

 

「はい!静かにして欲しいのさ!!初めまして!!私はこの学校の校長

根津校長なのさ!昨日君たちは相澤君の勝手な行動のせいで入学式に

参加できなかった。実はその影響でわが校の新ルールを説明できなかったのさ。

なので今から僕が説明させてもらうのさ」

 

(い、一体何の説明をするんだ…………)

 

「え~。おそらくこのクラスのほとんどの者が今日の朝、謎の生徒に

暴力を振るわれそうになったと思うのさ。その者たちの正体はヒーロー科の

転属を狙う普通科の生徒なのさ!」

 

(な、なに!?)

 

「実はわが校は今年度から新ルールを取り入れたのさ!その名も

成り上がり下剋上システム!!」

 

(な、成り上がり下剋上システム!?)

 

「その内容だが、普通科の生徒たちは校内においてヒーロー科の生徒への暴行が許可されているのさ。もしヒーロー科の生徒を倒すことができれば、ヒーロー科への転属のチャンスを与えることになっている。もちろん、君たちも

反撃して相手を制圧しても構わないし、都合が悪ければ逃げても問題ないのさ。

……ところで、切島君。さっきの喧嘩についてだが、あれはルール上まったく問題ナシなのさ。」

 

(め、メチャクチャだ!!)

 

「こ、校長先生!!な、何故そのような野蛮なシステムを!?」

 

飯田が手をピシッと上げながら質問する。

 

「君たちに日頃から緊張感を持たせ、ヒーローとしての警戒術を身につけさせるためなのさ!

ヒーローは常に危険と隣り合わせ!例えプライベートの時間であっても、事件に巻き込まれることは

十分あり得るのさ!だからこそ、この試練をプルスウルトラの精神で乗り越えてみたまえ!

……以上が僕からの説明なのさ!」

 

 

[校舎内では敵が出現することがあります。もし目を付けられてしまった場合

返り討ちにするか逃亡しましょう。倒した敵からは現金やアイテムを貰うことができます]

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして先ほどの常識外れなルールの説明と打って変わり一限目の授業が始まる。

最初は英語の授業。英語教師のプレゼントマイクの声量以外は至って普通の

授業でありみんな拍子抜けしていた。そして二限目、三限目と続き昼休みへと

入る。そして昼休みも終わり午後の授業が始まる。そうヒーロー基礎学だ。

担当はナンバー1ヒーロー、オールマイト。

 

 

「これから行うのはヒーロー基礎学!ヒーローの素地を作るため、様々な訓練を行う課目だ!!

単位数も最も多いぞ!!早速だが、今日はコレ!!戦闘訓練!!

そしてそいつに伴って……こちら!!

入学前に送ってもらった『個性届』と『要望』に沿ってあつらえた……ヒーローコスチューム!!

着替えたら順次グラウンド・βに集まるんだ!!」

 

クラスの者たちはヒーローコスチュームの入ったケースを持って教室を出て行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ヒーローコスチュームに着替えた後みなはグラウンド・βに集まった。

全員それぞれの個性的なコスチュームに身を包んでいる。全員目立つような格好をしていたが

別の意味で目立っている男がいた。その男は切島鋭児郎。彼の格好はとても

ヒーローには見えなかった。彼のコスチュームは襟を立てたワインレッドのシャツの上に

灰色のスーツというなんとも言えない格好なのだ。

 

(みんな俺の方を見ているな。まあ仕方ないか………おじさんの姿真似しただけだし)

 

「はい注目!!これから訓練の説明をするぞ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ルール

 

 

 

・ヒーローチームとヴィランチームに分かれる。

 

・ヒーローはヴィラン捕獲か核兵器の確保で勝利。

 

・ヴィランはヒーロー捕獲か制限時間まで核兵器を守り切ることで勝利。

 

 

「基礎訓練もなしに?」

 

「その基礎を学ぶための訓練さ!チームはクジ引きで決める」

 

「適当なのですか!?」

 

「現場にいるヒーローと即席でチームを組むこともあるから、そのための訓練じゃないかな?」

 

「なるほど緑谷君!失礼いたしました!」

 

「別にいいよ!じゃあ早速クジ引きを始めよう!」

 

 

 

Aチーム 切島&緑谷

 

Bチーム 障子&轟

 

Cチーム 八百万&峰田

 

Dチーム 飯田&爆豪

 

Eチーム 青山&口田

 

Fチーム 尾白&葉隠

 

Gチーム 上鳴&耳朗

 

Hチーム 蛙吹&常闇

 

Iチーム 芦戸&砂藤

 

Jチーム 麗日&瀬呂

 

 

「続いて最初の対戦相手はこいつらだ!Dコンビがヒーロー!Aコンビがヴィランだ!!」

 

(俺と緑谷がヴィラン役で爆豪と飯田がヒーロー役か………)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後切島と緑谷は共に核のオブジェクトの置いてある建物の屋上へと

赴いた。目的地に着いた二人は作戦を話し合うことに。

 

「さて…俺たちはどう動こうか緑谷」

 

「切島君。提案があるんだけど………」

 

緑谷が真剣な眼差しで切島の方をみる。

 

「ほう………なんだ?」

 

「カっちゃん………じゃあわからないか。あの爆豪って人。僕に

任せてくれないかな?」

 

「な、なに……!?」

 

「実は彼は僕のことが大嫌いなんだ」

 

「そ、そうか………」

 

(まあ昨日のあれを見たら嫌でもわかるが…)

 

「だからさ。僕が彼の前にでればきっと僕に注目すると思うんだ。

僕はそれで彼を食い止めるよ。君には飯田君を頼みたい」

 

「だ、だがお前があいつを一人で相手にするなんて危険じゃないか?」

 

「切島君。僕はここに来てから君に二回も助けられた。だから僕は少しだけでも

君と対等な立場になれるようになりたい!だからここ僕に任せてくれ」

 

 

 

『訓練スタート!!』

 

 

「じゃあ僕行くね!!」

 

「あ、おい!」

 

切島の静止の声も虚しく緑谷は核のオブジェクトのある部屋から出て行った。

 

(まったく………仕方ないあいつに任せてみるか……)

 

切島は緑谷を信じてその場にとどまることにした。

 

 

 

 

 

 

 

それからしばらくしてこの部屋に入ってくる者がいた。

 

「来たか………」

 

「見つけたぞ!ヴィランめ!!」

 

1年A組

飯田 天哉

 

 

 

「ほう。お前一人か……緑谷の奴うまくやれているみたいだな」

 

「たとえ僕ひとりでも核は回収させてもらうぞ!!」

 

「そうか。じゃあ俺も手加減しない」

 

切島は拳を鳴らしながら個性を発動させ自身の体を硬化させる。

 

 

 

 

 

 

「行くぞ切島君!!」

 

「来い!!」

 

「うおー!!」

 

飯田の足のマフラーが激しく唸る。そして地面を割るかのように地面を

蹴りながら切島に突っ込んで行く。そしてマフラー出る炎の勢いのまま

足を切島に向かって振るう。切島は冷静に蹴りを避け後ろに下がる。しかし

飯田がもう片方の足を振るう。これは避けられない。切島は硬化した腕ガードする。

切島は少し前に吹き飛ばされるが難なく地面に着地する。そして距離が出来た

二人は闘志を目に宿し構えながら睨み合う。

 

 

1年A組

飯田 天哉

 

 

 

次に動いたのは切島。彼は飯田に突っ込んで行きその拳を振るう。

そして素早いラッシュコンボを叩き込み、そして重い一撃を食らわせようとした

その瞬間!飯田の激しい蹴りが切島の体を捉える。

 

「食らえ!!」

 

「うおー!?」

 

飯田の一撃に切島は激しく吹き飛ばされる。しかし古牧流・猫返りによりなんと

地面に倒れるのを防ぐ。しかし彼の腹には痛みが走っていた。

 

「クソ……やるな」

 

切島は痛みに耐えながら拳を構える。そんな彼に飯田は容赦なく突っ込んで行く。

そして再び蹴りを放った。しかし何度も同じ手は食わない、彼は素早いスウェイと

古牧流・達磨避けによる前転によって飯田の背後を取る。そして彼の背中に

拳を叩き込みハイキックからの回転蹴りを食らわせる。

 

「おりゃ!!」

 

「うお!?」

 

回転蹴りを受けた飯田は激しく吹き飛ばされうつ伏せに倒れる。

倒れた飯田に切島は近づく。

 

 

△極

 

飯田の頭を掴み強引に上に引っ張る。そして体を上にそるような

体勢になった飯田に切島は豪快にローキックを放った。

 

「おら!!」

 

「グァ!?」

 

追い打ちの極み・裏

 

 

 

「ま、まだだ!!」

 

飯田がマスクの下で鼻血をだしながら立ち上がる。そして今まで以上に

マフラーから激しく炎を出し唸らせる。そして飯田は目にもとまらぬスピードで

切島に突っ込んで行く。そして足を出しながら自身の体を回転させる。

 

「レシプロ……バースト!!」

 

飯田家に代伝わるターボヒーローの必殺技レシプロバースト。

この攻撃には飯田の自身の一族への誇りが込められていた。

しかし誇りを胸に戦っているのは彼だけではない。切島も同じである。

 

(おじさんならこんな時こそ退かないんだろうな!古牧師匠!あの技を使います!!)

 

勝機!!

 

切島の体に青いオーラが流れ込む!そして自身の体が熱く燃え盛るような

気合が彼の体を駆け巡った。

 

「ここだ!!」

 

飯田のレシプロバーストが直撃するというコンマ数秒のタイミング!

切島は体を屈め彼の懐に強烈な突きを放つ!

そうこれこそ古牧流三大奥義の一つ。古牧流・虎落としである!

 

「ぐわーーー!!!???」

 

飯田のコスチュームのアーマーが砕ける音と共に彼の体は真っ直ぐに

吹き飛んでいった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「う!?」

 

飯田が地面に仰向けに倒れ込む。切島は血で染まった拳を構えながら

倒れた飯田を見つめた。

 

「ハァハァ………」

 

「ク………無念………だ」

 

飯田の意識が失われる。この勝負の天秤は切島に傾いたのだ。

 

「う………」

 

しかしその代償はあまりにも大きく切島の虎落としを放った拳は割れ血が流れていた。

そして今になって蹴りを受けた腹も傷み始めた。彼はその場に少し片膝をつく。

しかしまだ訓練は終わっていない。

 

「緑谷が心配だ………」

 

切島は腹を抑えながら部屋を出て行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃下の階では緑谷と爆豪が戦っていた。しかしその戦いはあまりにも一方的なもので

緑谷の体に大量の痣や火傷が付けれていた。だがそれでも緑谷は爆豪の前に立ち続けたいた。

 

「クソが!!早く倒れやがれデク!!」

 

「い、行かせない!!切島君と約束したんだ………!!」

 

「クソが……いい加減に死にやがれ!!」

 

爆豪が再び爆破を叩き込もうとしたその瞬間その場に彼の声が響く。

 

「緑谷!!」

 

「き、切島君………」

 

「アアン!?クソがお前まで来やがっ………」

 

 

 

 

 

『タイムアップ!!ヴィランチームの勝利!!』

 

 

 

「な!?」

 

「や、やった………」

 

「緑谷!!」

 

あまりのダメージを受けた緑谷はもう限界だった。そしてアナウンスによって

緊張の糸が切れたのかその場にフラっと倒れそうになる。しかしその前に

切島が彼の体を支えた。

 

「おい!大丈夫か!?」

 

「う、うん………やったよ切島君………僕たち………勝ったんだ」

 

「ああ………そうだな。お前のおかげで俺も飯田との勝負に集中できたよ。

ありがとうな」

 

「うん。あ、ありがとう切島君………」

 

「く、クソが……俺がデクの野郎に負けただと……!?」

 

爆豪今の現状を信じられず唖然とするしかなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それから訓練は続いていき全員のターンが終わる。そして今日の授業は終わりを

あっという間に放課後になる。切島は保健室で手当てを受けた後すぐに

アジトへと帰っていった。

 

 

切島は風呂から上がりベットの上で横になっていた。

 

「ふう……今日も色んな事があったな」

 

そう呟きながら彼は今日起こった出来事を思い出していた。ここに来てから

彼を襲うのは常に非日常のできごとばかり。彼の心は疲れ切っていた。

すると彼は寝そべりながらある封筒を手に取る。それは古牧宗太郎からの

手紙だ。

 

 

(古牧宗太郎。俺が使う古牧流古武術の正当後継者。

あの人と初めて出会ったのは神室町の雑居ビル「龍宮城」。きっかけは

遥姉さんの何気ない話からだった。桐生のおじさんに技を教えた老人がいるという

話を聞いたのをきっかけに俺は夏休み期間を利用し秋山さんの協力も得てあの人の

道場の扉を叩いた。そして俺は夏休みの間あの人からの特訓を受けることになったんだ)

 

 

 

 

 

 

我が弟子切島鋭児郎へ

 

鋭児郎よ。どうやら雄英高校とやらの入学試験に合格したようじゃな。

まだお主の夢のスタートラインに立った段階じゃが祝福しよう。

覚えておきなさい。本当の試練はここからじゃろう。だから日々の鍛錬

欠かさずに学校生活を過ごすことを忘れずにな。

最近お主が初めてワシの道場に訪れた日のことを思い出すようになった。

お前は桐生と違ってワシのことを素直に師匠と呼んでくれたな。あの時は

嬉しさを感じたものじゃ。その後の修行もお前さんのおかげでしごき甲斐があったよ。

一人前のヒーローになった時はまた道場に来なさい。その時は

成長したお前とワシで仕合おうぞ。それまでは絶対にくたばるでないぞ

 

古牧宗太郎より

 

 

 

 

 

「フフフ……懐かしいな。銃を避ける訓練やホームレス集団と戦う特訓。

あと般若の仮面を被った人と虎の仮面を被った大柄の人とも戦わされたっけ?

あの人たち誰だったんだろうな?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次回、サブクエスト編

 

武術家仲間

熱血道場 緑谷編

耳郎の軽音部 

 

の3本をお送りします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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