英雄《ヒーロー 》が如く 龍を継ぐもの 作:0101シュート
「着いたぞ。ここがお前は寝泊まりする部屋だ」
鉄哲はあの3試合の後、教官に連れられてパワーエデン内にある宿泊施設に連れてかれた。そこは小奇麗な個室。中にベットや机などが置かれている。
「いきなり個室貰えるんか?」
「まあ本来なら4人部屋に入るんだが好成績を収めた者には個室を与えることになっている。お前の先ほどの活躍を考慮した結果個室を与えるのが妥当だと上が判断した。ありがたく思え」
「おおきにおおきに。で?明日の予定は?」
「本来なら合同訓練に参加するべきだが…………お前には自由訓練が許されている。必ず参加すべき講習以外は自由に施設の設備を使って訓練してくれて構わない」
「なんや偉い好待遇やのう」
「ゴッドエデンは実力主義の場所だ。実力を示した者にはそれ相応の報酬を与えることになっている。だが、もし結果を出せなくなったら問答無用で取り下げるから気を抜かないように」
「フーン。そういえば教官。聞きたいことがあるんやけど………」
「なんだ?」
「あのリ・デストロって偉い人っているやんか?もしかしてあの人はしばらくここにいるんか?指導してもらえる機会ってあったりするんか?」
「…………いや。あの方はしばらくこの施設に滞在するらしいが指導する時間はほとんどないだろう。
なんせ先ほど重要な仕事が入ったらしいからな」
「重要な仕事?一体どんな…………」
「候補生のお前が気にすることじゃない。今日はさっさと休みなさい」
そう言って教官はすぐにどこかへと行ってしまうのだった。
その後、鉄哲は明日の予定などを確認した後ベッドに横になりながら天井を眺める。
そして今日あった出来事を思い出しながら今後の計画を頭の中で立てるのだった。
(流れでこの施設に来てしまったがどうやらチャンスはあるみたいやな。リ・デストロはしばらくこの施設に滞在するらしい。ここのことを含めて、色々情報盗ませてもらうで)
彼はニヤリと笑いながら瞼をゆっくりと閉じ眠りに就くのだった。
次の日。鉄哲は候補生たちが着る専用ジャージを着てパワーエデンを散歩することにした。その道中。やはり雄英と同じように鉄哲を狙う候補生たちが何人か勝負を挑んできた。しかし鉄哲は全員返り討ちにして散歩を続けていく。そんな中彼はとある揉め事に遭遇するのだった。
「おら!!弱いくせに俺たちに逆らいやがって!!」
「弱個性が跳ね返ってじゃねえぞ!!」
「う、うるせえ!!放せ!!」
「ん?なんか騒がしいの」
鉄哲は声のする方へと向かう。するととある建物の裏で喧嘩が行われていた。いや、喧嘩ではない。
数人の男たちが小柄な一人の男を囲っている。そしてその小柄な男を一人が羽交い締めし、数人で
動けなくった彼に暴行を繰り返している。
(リンチか。まあ学校でもあるまいしこういうことが起こるのも不思議ではいわな。
それにしても……………)
鉄哲はリンチを受けている彼に目を向けた。顔が痣だらけで鼻から血も垂れ始めている。
しかし敵意むき出しのその表情はいつまでも変わっていなかった。
(ほう。あれだけの暴行を受けてまだ目が死んでないな)
鉄哲は少し彼の表情を見ると彼に興味が湧いて来た。鉄哲はゆっくりと奴らの方へと歩いていく。
そして拳を大きく振りかぶり彼を殴ろうとする一人の腕を掴んだ。
「お!?な、なんだ!?」
掴まれた奴は驚きながら後ろを振り向く。するとそこには少し上機嫌そうに柔らかい表情を
した鉄哲が。
「楽しそうやないか?その喧嘩俺も混ぜてくれへん?」
「な、なんだテメー放せ!!」
「この野郎!俺たちに逆らうってのか!お前らこいつらぶっ殺すぞ!!」
奴らは小柄な男を放しターゲットを鉄哲に変える。そして鉄哲も拳を構えるのだった
「死ねーー!!!」
候補生の一人が両手の指を鉄哲に向けるすると指先から勢いよく謎の弾丸が連続して
飛び出してきた。鉄哲は体を鋼鉄化して腕で防御し弾丸防ぐ。その隙を見計らって
両側から二人が鉄哲に向かって襲い掛かる。一人は腕にドリルを。もう一人は巨大なハンマー
両手に鉄哲に攻撃を仕掛ける。しかし鉄哲は両端からの攻撃に難なく対応してみせる。
「フン!!」
「うお!?」
「な!?」
二方向の端側から飛んできた奴らを鉄哲はそれぞれ片手で受け止める。がっしりと
右手と左手で一人ずつ二人の胸ぐらを掴んだ。そして弾丸を放つ奴に向かって二人を
盾のように向ける。
「う!?」
仲間を巻き込んでしまうと奴は指を向けるのを辞めてしまった。その隙を見計らって
鉄哲は一気に二人を倒そうと両手に力を込めた。
△極
「いくで!!うおーー!!!!」
鉄哲が奴らを掴んだ状態で両手を広げながら体を豪快に回転させ始める。
「うわー!?」
「助け………………!!」
あまりの遠心力に二人の意識が遠のいていく。そして回転が鋭くなり始めた次の瞬間。鉄哲は
回転の勢いを利用し二人を上空へと放り投げる。すると二人は空中で激突する!
「ギャ!?」
「ごべ!?」
二人はぶつかった反動でそれぞれ逆方向に飛んでいき硬い地面に叩きつけられるのだった!
剛腕・投げ飛ばしの極み
「さて残り一人やな…………お。ちょっとこれ借りるで」
鉄哲は奴の一人が持っていた長いハンマーを拾う。そして下に構えてゆっくりと最後の一人の方へと
ゆっくりと歩いていった。その姿を見た奴は怯え始めていた。
「ひい!?く、来るな!!」
奴は指先から弾丸を連続で放つ。がむしゃらに撃ち続けるが鉄哲の鋼鉄の体には傷一つ付けることは
出来ない。奴は少しづつ後ろに下がっていく。すると壁に近づいた次の瞬間鉄哲は一気に間合いを詰める!
△極
「おっら!!」
「ぐべ!?」
鉄哲はおもっりきハンマーをフルスイングさせ奴の胸を殴りつけ壁に叩きつける!
この一撃でもう立つことはできないはずだが壁のせいで倒れることができない。鉄哲は
それをいいことに再びハンマーを奴に振るう。
「よいしょ!!」
「が!?」
「もういっちょ!!」
「ごふ!?」
何回もハンマーを奴の体にお見舞いした鉄哲。すると奴は無言のまま地面にパタンと倒れるのだった。
剛剣 ・蝿啼かせ
「ひ、ひい!?」
「お、覚えていろ!?」
鉄哲の叩きのめされた奴らは醜い悲鳴を上げながら情けなく逃げて行った。すると鉄哲は
奴らの一人が落としていった本に気が付いた。
「ん?なんやこれ………………もしかしてこいつのか?」
彼はそれを拾い上げリンチされ倒れている小柄な男の方へと歩いていく。
「おーい。大丈夫か?」
「う………うう…………」
「意識がまだちゃんとしてないな…………よし保健室にでもいくで」
その後鉄哲は彼を保健室へと運んでいってあげた。そしてしばらくして彼が目を覚ます。
「ん?ここは……………」
「おう。目が覚めたか」
彼はベットから目覚めるなり鉄哲の方見てポカーンしてしまう。そして少し考え込み
先程の状況を思い出すと納得するかのようにハッとした。
「確か俺はあいつらにボコボコにされて…………あなたがここに俺を運んでくれたのか?」
「おう。それとこの本ってお前のか?」
鉄哲は先ほど拾った本を彼に差出した。すると彼は怪我で震える手でその本を受け取った。
そして安堵のため息を少しつくと彼に頭を下げる。
「ありがとうございます。この本は俺の後輩の物で。あいつらに奪われて困ってたんですよ。
これで返してやれます。そうえいばあなた名前は?」
「おう!俺は鉄哲徹鐵。昨日ここに入って来た候補生や」
「鉄哲徹鐵……………え!?鉄哲徹鐵!?鉄哲徹鐵ってあの…………………!?」
彼は鉄哲の名前を聞いて驚きの声を漏らし始めた。鉄哲も昨日のことで自分も有名になったか
と思い始める。
「そうや!昨日バトルリングで大活躍した…………」
「鉄哲徹鐵って大阪で上級生殺しと恐れられたあの!?」
「…………ん?」
予想外の発言に一瞬理解が追いつかず鉄哲は戸惑いの声を漏らした。”上級生殺し”。
実はこの言葉は全く聞き覚えがないわけではない。そんな鉄哲をよそに彼は興奮気味にその言葉の
由来を語り始めた。
「鉄哲徹鐵!小学3年生の身でありながら6年生の上級生はもちろん!中学生にも喧嘩を挑み
勝利し続けた無敗の伝説を持つ最強の漢!!」
「ああ……………そんな風に呼ばれたこともあったかもな………別に無敗じゃあれへんけど。
何回か返り討ちにあったこともあるわ」
「いやでも!そんなあなたに憧れた男たちは沢山いましたよ!!」
キラキラした目で自身の黒歴史を暴いていく彼に鉄哲は少しイライラを募らせていく。
「ああもう!!そんな過去の話はええわ!それよりお前の名前は?」
「あ!申し遅れました!俺は狼山 牙丸です!!」
「狼山牙丸か。まあよろしくな」
「はいよろしくお願いします!ところで鉄哲さん。突然なんですけどこの後時間ありますか?
実はあなたに会わせたい奴らがいるんです!!」
「ん?そうか……………まあ別にええよ。その代わりその後この施設の案内でもしてくれへんか?」
「もちろんです!!じゃあ早速行きましょう!ついてきてください!!」
先程まで大怪我を負って寝込んだ狼山だがすぐさま立ち上がりウキウキの様子で保健室を出ていく。
それを見た鉄哲はやれやれといった感じでついていくのだった。
その後鉄哲が連れてこられたのは小さな戦闘演習所。そこには小学生のくらいの年の
少年たちと狼山と同年代ぐらいの少年が。その者の指示の元、皆訓練を行っている。
「おおやってるな。おーい!!」
「ん?あ!牙丸お前大丈夫だったのかよ!?」
訓練を指示していた男が言った訓練を中断し狼山に駆け寄る。少年たちも同様に駆け寄った。
「牙丸その怪我………………お前また無茶したのか」
「悪い悪い。でもこの本はちゃんと取り返してきたぜ。ほら」
牙丸はそう言いながら取り返した本を皆に見せた。それを見た彼は頭を抱えながらため息をつく。
「全く。お前はいつも後先考えないんだからな……………ん?その人は?」
「ああ、紹介するよ。この人は鉄哲徹鐵さん。さっき会ったばっかりなんだけどボコボコにされてた
俺は助けてくれたんだ」
「ふーん。鉄哲徹鐵さんか……………よろしくお願いします」
「おう、よろしくな!で?ここは何をする場所なんや?」
鉄哲が質問すると彼は説明を始めた。
「はい。ここは解放戦士候補生 低学年クラスチームの一つ。ブレイブズの訓練施設です。
そして俺はブレイブズのチーム監督を務めています。野島と申します。牙丸にはいつもチームの
練習を手伝ってもらってるんです」
「ん?お前らがチームしきってんか?見た所お前らまだ学生的な立場やろ。こういうのって
大人が仕切るもんちゃうんか?」
「ああ…………一応チームの顧問の教官はいるんですが、いつも見に来てくれないんです」
「ん?どういうことや?」
鉄哲が少し首をかしげながらどういうことか聞くと野島は少し表情を曇らせながら
下を向いてしまった。何か嫌なことを聞いてしまったかと少し心配になる鉄哲。すると
野島はチームの現状を語りだした。
「このブレイブズというチームは…………他のチームに入団を断れた子たちが集まるチームです。みんな個性が弱いとか役に立たないとかで、どこにも入れてもらえずに最終的にこのチームに入るしかなくなった子たちが集まっているんです」
野島の声は静かだったが、その奥には悔しさと情けなさが滲んでいた。
「顧問の教官も『どうせ結果なんか出せない』って最初から俺たちを見捨ててて……訓練も道具も他のチームみたいに恵まれちゃいません。だから牙丸や俺が自分たちでメニューを考えてこうして練習してるんです」
「…………なるほどな。クソッ、こんなのただの“個性差別”やないか。しかも、まだガキのうちからこんな扱い受けて……腐ってるで、ホンマ」
鉄哲は周囲の子どもたちを見渡した。幼いながらも拳を握り、真剣な目でこちらを見つめている者。諦めと悔しさを隠して下を向く者。どの顔にも、昨日のバトルリングで見た連中とは違う“必死さ”があった。すると牙丸が鉄哲の方を見て真剣な表情で話し始める。
「鉄哲さん。もし迷惑じゃなかったらでいいんですけど、このチームの育成を手伝ってもらえませんか?」
「え?俺がか?」
「はい。さっきの鉄哲の喧嘩を見て改めて思いましたけど、鉄哲さんの戦闘技術。あれを
教われば個性が弱くても頑張ればもっと強くなれると思うんです。だからその………お願いできませんか?」
「おいおい俺は教育に関しては素人やで?」
「それでも全然大丈夫です。重要なのは子供たちがあなたの生き様や戦い方から何を学ぶかと思うんです!だからお願いします!!」
牙丸はそう言いながら頭を下げた。その様子を見て鉄哲は少し考え込む。そして子供たちの方をじっと見つめる。そしてしばらくして口を開いた。
「よしわかった。時間が空いた時に面倒見たる」
「ほ、本当ですか!?」
「ただ俺は指導の勝手が全くわからへん。だから色々教えてくれや?」
「もちろんです!な?野島!」
「わかった。じゃあ鉄哲さん今から説明を始めますが準備はよろしいですか?」
始めてくれ ←
少し待ってくれ
「ああ。よろしく頼むわ」
「わかりました。じゃあレクチャーを始めます」
[ここでは戦士候補生に練習をさせて育てることができます。個人練習、集団練習を上手く使い分けてステータスを上げていきましょう]
「鉄哲さんまず選択画面から集団練習を選んでください。そして早速練習を始めましょう」
集団練習 ⇐
個人練習
メンバー確認
指導者一覧
施設強化
集団練習
無限打ち込み特訓 ⇐
練習メニューはこれでよろしいですか?
これで行く ⇐
考え直す
「じゃあビシバシやってくで!!」
まず鉄哲はブレイブズのメンバーである5名を自身の前に並ばせる。
「おう!いいかお前ら。これから特訓を始める」
「「「「「はい!!」」」」」
鉄哲の言葉に五人のメンバー元気よく返事を返す。
「この特訓ではまずお前ら全員のやる気を見せてもらう!ルールは簡単や!!
俺に殺す気で襲い掛かってこい!!それだけや!!」
「え!?」
「な、なに!?」
5人は鉄哲の言葉に理解が追いつかずざわざわとし始める。一体とどういうことかと
皆互いの顔を見合った。しかし鉄哲はそんな彼らに檄を飛ばす。
「おら!!つべこべ言わんとさっさと俺に襲い掛かってこんかい!!」
鉄哲の怒声に皆ビクッと体を震わし背筋をピンと立ててしまう。
「ど、どうする?」
「どうするって………やるしかないだろ…………」
「う、うおーーー!!!!」
五人はなんとか覚悟を決め鉄哲に突っ込んで行く。そしてこれから地獄の特訓が幕を開けるのだった。
「ハア…………ハア……………」
「うう………痛いよ…………」
「く、クソ……………」
5人は鉄哲の前に力なく倒れていた。手加減してるとは言え鉄哲の迎撃はとてつもなく重く鋭いものだったのだ。動けずに地面でのたうち回る彼らに鉄哲は喝を入れるため叫ぶ。
「おら!こんなもんかい!!早く立てや!!」
「そ、そんなこと言われたって…………」
「もう限界だよ……………」
「限界なんか関係あらへん!!立て!!お前らこのまま終わってええんか!?お前ら見下して
馬鹿にしてきた奴らを見返したくないんか!?」
「ッ!」
鉄哲の言葉を聞いた胸の奥にズキンと衝撃が走る。強くなりたい、もっとできるようになりたいと願った
自身の願いが刺激される。そして訓練を心配そうな目で見ていた狼山と野島も声を上げて応援を開始する。
「みんな頑張れ!!ここが踏ん張りどころだぞ!!」
「そうだ!ここを乗り越えればきっと昨日の自分より強くなれるぞ!!」
二人の応援を聞いてか。皆ゆっくりとだが立ち上がる。そして気合を入れながら叫び鉄哲に
向かって再び突っ込んで行くのだった。
それからしばらくして特訓は終了するのだった。
鉄哲は先ほどの様に皆を横になれべ今回の特訓の総評を話す。
「よし。皆お疲れさん。まず今回の訓練はとりあえず及第点って所や。全員成り上がりたいって
いう気概は感じ取れた。このチームは俺は指導するに値するってことや。これからも面倒みたるからな。
全員今以上に気合入れてけや!!」
「「「「「はい!!」」」」」
【チーム全体の体力と精神力がアップした】
「いや~。鉄哲さん今日は本当にありがとうございました!皆とてもいい経験を積めたと思います!」
「おう。2人も応援してくれてありがとうな。2人の言葉もきっと皆の背中を押してと思うわ」
「それにしても次の訓練どうしましょうか?練習メニューを考えないと」
「せやな。毎回こんな無茶な特訓をやらせるわけにもいかんしな。どうしたものか」
鉄哲が次回の練習メニューをどうしようかと悩んでいると狼山が何かを思い出したのか
ハッとしながら口を開いた。
「そうだ!鉄哲さんさっき施設を案内するって約束をしましたよね?どうです?その案内がてらに
この施設の図書館に行くのは?」
「図書館?」
「はい!そこにもしかしたら練習メニューのヒントとなら本があるかも……………」
「なるほどな。よし!早速案内してくれや」
「了解しました!ってことで野島。俺鉄哲さんを案内してくる」
「わかった。じゃあ鉄哲さん。もしチーム管理をしたい時は俺に話しかけてください」
【”最強チームを育てよう”が出来るようになりました】
最強チームを育てようにについて
[野島に話しかけるとチーム育成を行うことが出来ます。指導の経験は鉄哲のステータスをあげることもあるので積極的にやっていきましょう]
その後、鉄哲は狼山に案内されこの施設の図書館を訪れた。中は一階と二階に分かれており
さまざまな本が本棚に収納されていた。
「ほう。立派なものやのう」
「はい!じゃあ早速何か役に立つ本を探しましょう。やっぱりスポーツ学とか人体に関する本を
中心に探したほうがいいですかね?」
「せやな。ちょっと時間かけていくで」
二人は一旦それぞれ気になった本を集めていく。そしてその後集めた本を二人で読み漁り
練習を考案していく。そして時間がたち練習メニューが固まって来たのだった。
【集団練習・持久走が出来るようになりました】
【集団練習・シャドーキックボクシングが出来るようになりました】
【集団練習・筋力トレーニングができるようになりました】
「ふう。こんなとこですかね?」
「そうやな。ここにはまた来ようや。また別の本見つけたら色々練習メニュー作れるかもな」
「そうですね!じゃあ今日はこの程度にしましょう」
二人は会議を終了し図書館を後にしようとした。しかしその際二人を呼び止める幼い声が。
「牙丸兄ちゃん?」
「ん?」
二人が後ろを振り向くとそこには二人の幼い男の子と女の子がいた。
「おお。キヨとミオじゃないか」
「狼山。この子たちは?」
「紹介します。この子たちはキヨとミオ。この施設に引き取られた5歳の子供たちです。
2人とも本を読むのが好きで暇があればよくここに二人で来てるんですよ」
「牙丸兄ちゃん。その人だあれ?」
「おう。俺は鉄哲ってもんや。昨日ここに来たばっかりやで。よろしくな」
「ふ~ん。じゃあ鉄哲兄ちゃん。この絵本よんで~」
「読んで読んで~」
すると二人は何故かその手に持っていた絵本を鉄哲に差し出して鉄哲に読み聞かせるように
せがみはじめた。
「ちょ、ちょっと二人とも。鉄哲さんにそんな……………」
「別にええよ狼山。少しだけ付き合ったる」
鉄哲は少しやわらかい表情を見せながら二人から絵本を受け取る。そしてそこらに
備えられた椅子に座る。すると二人も鉄哲を挟むように両側に座り始めた。
「じゃあ少し読んだるから、ちゃんと聞いてや?」
「「は~い」」
病気の国
昔々、とある大陸の中心にとても栄えた大きな国がありました。そこにはいろんな人たちが仲良く暮らすとても素晴らしい国でした。しかしそんな平和も長くは続きません出した。
ある日突然国中に謎の奇病が国中にはやり始めたのです。その病気にかかった人は心を病み、狂暴になって暴れ出すといった恐ろしい病気でした。国の王様はこの事態をなんとかしようと試みましたが、ことごとく失敗。そして王はその問題を解決することができないままお爺さんになって天国へと行ってしまいました。
そしてその息子もそのまた息子もその病気の問題を解決できないまま天国へと行ってしまいました。果たしてこの国はほろんでしまうのでしょうか?
続く
「なんやこの絵本。えらい続きが気になる内容やんけ」
「鉄哲兄ちゃん。この国は滅びちゃうのかな?」
「王様たちも頑張ってるのに………」
「どうやろうな。でも諦めたらあかんと思うで。どんな病気にも、どっかに治す方法はあるもんや。
諦めへんかったら絶対な」
(中々に気になる内容やったな。こいつらが望むならまた読み聞かせに来たるか)
その後鉄哲は約束通り狼山に施設を案内してもらった。その道中二人はとあるエリアに辿り着く。
「鉄哲さんはこの棟の建物は教官や施設の責任者の施設です。ここには俺たち候補生は
立ち入り禁止なので次に行きま…………」
「おっしちょっと入るか」
「え!?鉄哲さん!?」
(俺の目的はここの内部情報を知ることや。なら適当にここで盗み聞きとかすればええ)
鉄哲は少し口角を上げながら建物内に入っていく。狼山がそれを止めようとしたが
鉄哲はお構いなしに入っていくのだった。
その後二人は監視や教官の目を盗みながら建物の奥へと進んで行く。
「へへへ………なんか懐かしいの。ガキの頃こっそりパチンコ屋や深夜のゲーセンに
忍び込んで遊んでたのを思い出す」
「ハア…………だからってこんな場所に潜り込もうとしないでくださいよ。あとで絶対怒られますって」
「別についてこなくてもよかったんやで?ってかなんで来たんや?」
「そ、それはまあ流れ的に……………」
なんやそれと鉄哲がフッと笑った。そしてしばらくして二人は施設長部屋の前へと来た。
「確か俺はここでリ・デストロと話をしたんや」
「へえー。すごいですね。ん?」
「どうしたんや?」
「中に誰かいますね。匂いがします」
「匂い?なんやそう言う個性なんか?」
「はい!俺の体には狼の特徴が個性の影響で出てるんですよ。まあ牙出したり
爪出したりする程度で耳とかは出せないんですけど」
「なるほどな。とりあえず壁に耳を付けるんや。なにか聞こえてくるかもしれん」
「ま、まあ別にいいですけど…………」
二人は壁に耳を付けて何か聞こえないかと集中する。すると中に二人ほどいるのか
話声が聞こえてきたのだった。2人は更に集中して聞く。
「わかってるかね亀田施設長。ここから起こることを考えると解放戦士候補生にもっと
力を付けてもらわないといけない。だから育成の件はくれぐれも頼んだよ」
「わかってますリ・デストロ。しかしどうなんでしょうか。ここの候補生たちは皆まだ
子供です。そんな彼らを戦いに巻き込むなんて………………」
「君の言いたいことはわかる。しかし我々がこれから起こる戦いに勝利しない限り
異能解放軍の理想を実現させることはできない。だからこういった非常な手段もある程度
許容しなくてはならない。奴らの手を借りることも同じだ」
「………………はい。そうですね…………」
「なんや一体なんの話をしてるんや?」
「鉄哲さん!別の匂いがこっちに来てます。恐らく警備員です。もうここから離れましょう」
「あ、ああ。わかった」
その後、二人はなんとかバレずに建物から脱出することに成功するのだった。
次回、サブストーリー編
間もなく開幕する低学年チーム対抗トーナメント大会に向けて練習!!
そして現れるチーム指導者四天王。
剛剣 ・蝿啼かせえぐすぎー!!書いてて思ったけど本当に危ないヒートアクションだと思いました。