ダンジョンにジェダイの弟子がいるのは間違っているだろうか?   作:究極の闇に焼かれた男

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皆さん、お久しぶりです。 こちらは久々の更新なので上手く出来てるかは分かりませんが、お楽しみ頂けると幸いです。


PROLOG:パートIII

 

 

 

(何だ……この娘、いつの間に俺の背後に?)

 

 

ギルは自身を呼び止めた少女に警戒心を抱いていた。

 

そんなギルの様子に気付いたのか、薄鈍色の髪をポニーテールに似た髪型にした少女は驚いていた。

 

 

「(気の所為…だったのか?)すまない。 突然話し掛けられて、思わず警戒してしまった」

 

「い、いえ、こちらこそ驚かせてしまって……」

 

「それで、俺に何か用か?」

 

「あ……はい。 これ、落としましたよ」

 

 

ギルの問い掛けに少女は手を差し出すと、掌に小さな魔石が乗っていた。

 

 

「魔石?(おかしいな、全て換金した筈…もしかして、換金する際に出し忘れがあったのか?)あ、ありがとう」

 

「いえ、お気になさらないでください」

 

「そ、それじゃあ、失礼する」

 

「あっ……」

 

そう言うとギルは直ぐさまホームに向けて走り去って行き、そんなギルの後ろ姿に少女は手を伸ばした状態で立ち尽くすのだった。

 

 

 

 

 

──────────

 

 

 

人気のない路地裏、そこに建てられた既に廃墟同然と化しているうらぶれた教会。 その地下にある小部屋で車椅子に乗った1人の少女がいた。

 

雪を思わせる純白の髪は腰まで伸び、兎を彷彿とさせる紅玉色の瞳を持ち車椅子に腰掛ける少女──【ベル・クラネル】は、一冊の本を読んでいた。

 

ベルが手にしている本は幼少の頃から愛読している英雄譚を綴ったもので、故郷から持ち出した唯一の代物だった。

 

 

「やっぱり、いつ見ても英雄譚は楽しいな」

 

 

そう呟きながらベルは英雄譚を読み進めようとした時、扉の外にある階段を駆け下る足音が聞こえ扉に視線を向けると、扉を開けて1人の少年が部屋の中に入って来た。

 

 

「ただいま、ベル」

 

 

扉を開けて少年、ギルが食材が入った買い物袋を手に部屋に入って来るとベルは優しい笑みを向けながら迎える。

 

 

「おかえり、ギル」

 

「少し遅くなったけど、今日は沢山稼げたから色々と食材を買えたから今夜は豪勢な食事になるぞ」

 

「本当!」

 

「ああ。 と言っても、いつも通り一緒に作るんだろ?」

 

「うん。 腕によりをかけて作るね」

 

 

腕をまくりながらベルが言うと、そんなベルの姿にギルは微笑み返すとふと周囲を見回した。

 

 

「そう言えば神様の姿が何処にも見当たらないけど?」

 

「神様なら、ついさっきバイトに行ったよ」

 

「なるほどな。 それじゃあ神様がバイトを終えて帰ってくるまで大分時間があるし、その間に2人で何か作りながら待つとしよう」

 

「うん」

 

 

そう言って2人は買い物袋から食材を取り出すと、調理器具を手に料理に取り掛かるのだった。

 

 

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