Re.蒼碧の艦隊3199 〜黒の剣士よ永遠に〜   作:短号司令官

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ついに都市帝国への侵入を果たしたキリト達。しかし待ち受ける試練に彼らはどうするのか⁉︎
そしてズォーダーとは何を語るのか……


最終話 絆の戦士たち

 

 

沖田の命令通り、カラクルム級を瓦礫としてアステロイドリングをヤマトは形成。

 

古代はコスモゼロで発進、上陸に合わせて日本武尊からもLAAT数機が飛び立つ。

 

しかしそこで有人型イーターⅠに妨害を受け若干の被害を受けるも赤松貞夫率いる日本武尊航空隊の活躍でこれを破壊する。

 

 

大石「よしっ……行くぞ‼︎」

 

煙を上げながらも上昇する2隻は桂木の操作で開いたゲートの中へと突入していく。

 

桂木「レルテの門……開きます…!」

 

ヤマトの航法室から操る桂木がゲートを次々に開いて道を作る。

 

 

ガイレーン「まさかここまで…!」

 

ズォーダー(……サーベラーよ)

 

桂木「!」

 

ズォーダーは精神波を用いて桂木透子(シファル・サーベラー)に語りかける。

 

ズォーダー(聞こえているな?)

 

桂木「っ‼︎」

 

ズォーダー(閉ざすな‼︎何故私を否定する⁉︎誰よりも人の不毛を知るお前が…滅びの方舟を目覚めさせたお前が‼︎)

 

 

 

サーベラー「目覚めさせるべきではなかった!」

 

ズォーダー「何故だ…ミルは殺されたのだぞ……二度までも‼︎」

 

サーベラー「そう その死を悲しみ絶望する心を貴方は持っている」

 

ズォーダー「!…心」

 

サーベラー「…貴方は人間!誰よりも人間だった!」

 

 

 

ズォーダー「……そこか‼︎」

 

桂木「っ‼︎」

 

現実へと引き戻された彼女は悟った…嵌められたと。

彼女の居場所を特定したニードルスレイヴ達が一直線に彼女のいる航法室目掛けて降下を開始した。

 

「敵無人機 ヤマト航法室へ向けて降下を開始‼︎」

 

大石「っ…!はたき落とせぇ‼︎」

 

二隻の主砲がニードルスレイヴの大群に目掛けてショックカノンをばら撒く。一瞬止まったかに見えたが敵は尚も数で迫る。

次第に二隻の主砲ではカバーしきれない程の大群が押し寄せ、遂に航法室から船体下部に貫通していった。

 

操作を失ったゲートは閉じていき、降下した部隊も一部に影響が出た。

 

『急げ!扉が閉まる‼︎』

 

しかし間に合わずに扉が閉まる。

 

レックス「っ!おい‼︎駄目か……」

 

ハンター「ここから先は俺達だけみたいですね」

 

運良く到達できそうなのはレックス・ハンター・キリト・アスナ・ユージオ・古代・山本らだけであった。

 

古代「ともかく行きましょう」

 

先を急ぐ一同はゴレムへと通じる扉の前にまで到達し、中に入る。

直後照らし出されると同時にズォーダーが現れる。

周囲には無数のニードルスレイヴが待ち構えていた

 

「「‼︎」」

 

ハンター「ほほぉ…こりゃ盛大なお出迎えだな……」

 

ズォーダー「ここまでは良くやったと褒めてやろう!だが…次はどうする?もうあの女の加護は無いぞ…」

 

古代「っ!透子さんを……!何故⁉︎彼女は貴方を!」

 

ズォーダー「何故と問うか⁉︎あの女を利用し…多くの犠牲を積み上げ…引き金を引かぬと言ったお前が!」

 

古代「っ……」

 

キリト「古代さん…!」

 

レックス「これ以上、アイツには何言っても無駄みたいだな……」

 

ズォーダー「ここまでだ……人間共…‼︎」

 

ニードルスレイヴが攻撃を開始した。初撃を回避したキリト達は二手に別れた。

 

山本「古代さん!」

 

古代「あぁ!」

 

ユージオ「キリト、ここは任せて行って!」

 

キリト「あぁ!アスナ レックス!」

 

アスナ「分かったわ!」

 

レックス「今行くぜ‼︎」

 

ユージオ・山本・ハンターの3人が残ってその場を引き受けた。

二人がブラスター・十四年式で応戦する一方でユージオが一気に詰め寄って次々と切り倒す。

 

山本「凄い…なんて子なの…」

 

ハンター「俺の弟分だ」

 

ユージオ「ハァァァ‼︎」

 

一体また一体と倒しても尚敵が出てくる。

 

ユージオ(まずいな…このままだといつまで持つか……)

 

すると突然扉が爆発するのと同時に斉藤・永倉・コーディ達が突入して来た。

 

山本「隊長!」

 

斉藤「すまねぇ遅れた!」

 

永倉「ゴレムの制圧を早く!」

 

不利と悟ったガイレーンはズォーダーに退くよう促す。すると彼は背後に気配を感じる。振り返ると先程の4人がそこにいた。

 

ズォーダー「勝負は決した……とでも言うつもりか?」

 

キリト「いや…アンタらも人間なら分かる筈だ」

 

古代「そう…話し合う余地がある筈だ」

 

ズォーダー「……人間…だと?」

 

古代「貴方の未来が そう教えてくれた…」

 

ズォーダー「その未来は………死んだ」

 

一方でユージオ達は相変わらず苦戦を強いられていた。

 

永倉「相変わらずキリがないわねぇ‼︎」

 

ハンター「どっちが先にくたばるやらな…」

 

すると潜んでいた一体が上空から奇襲を仕掛けようとするも斉藤が気づいて迎撃する。

 

斉藤「危ねぇ‼︎」

 

彼の撃った機銃弾は頭部を吹き飛ばすがその影響で操作を失い内蔵した銛をそこら中に射出、その内の1本がズォーダーの方へと飛ぶ。

 

ガイレーン「‼︎」

 

それを見たガイレーンは咄嗟に彼の身を庇った。

 

ズォーダー「‼︎」

 

「「‼︎」」

 

ズォーダーは直様ガイレーンを抱き起こすが助かる気配は全くない。

すると彼は最後の力でズォーダーに手を添える。

 

ガイレーン「無事……だ…な…」

 

そう言い遺すとガイレーンは静かにズォーダーの腕の中で力尽きる。そしてその瞬間、ズォーダーは自身が認めてたくなかった事実を遂に認めた。

 

ズォーダー「……認めよう…」

 

キリト「ズォーダー…?」

 

ズォーダー「我らもまた…"人間"」

 

彼はガイレーン…先代ズォーダーの遺体を横たえるとゆっくりと立ち上がる。

そして彼は自身が腰に据えていた大剣を抜く。

 

古代「待て‼︎」

 

キリト「やめろぉ‼︎」

 

しかし二人の言葉が彼の耳に届くことはなく、ズォーダーはそのまま大剣を台座に突き刺す。台座から割れるように光が漏れ、真下から一直線に都市帝国へと突き刺さっていく。

 

その光景を見たサーベラーは悲鳴を上げた。

 

サーベラー「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ‼︎」

 

ズォーダー「滅びの方舟よ!真の目覚めを‼︎」

 

キリト「ズォーダァァァァァ‼︎」

 

キリトは腰に刺していた『星空の剣』を抜いてズォーダーに飛びかかろうとするも直後に激しい揺れが起きて体勢を崩して倒れる。

 

ズォーダー「無駄な足掻きだ、小僧」

 

キリト「なんで…アンタは⁉︎」

 

ズォーダー「これが私の答えさ。ガトランティスという歴史をここで抹消する。だがただでは逝かん、貴様らもな!」

 

キリト「っ‼︎」

 

ズォーダー「ガハハハwハーッハハw‼︎」

 

ズォーダーは高らかに笑いながら、自身を飲み込む赤い渦の中へと吸い込まれていった。

 

アスナ「キリトくん!」

 

キリト「アスナ!」

 

レックス「離脱だ‼︎急ぐぞ‼︎」

 

駆け寄った二人に肩を担がれながらもキリトはなんとかその場を離れた。

 

 

方舟は内部から崩壊を開始する。撃沈したガトランティスの戦艦、そして破壊された都市帝国の残骸すらも吸収し、方舟は目覚めよようとしていた。

 

コーディ「急げ!こっちだ‼︎」

 

コーディらは既にガンシップに乗っており古代達も一足早く離脱していた。

ガンシップに向かう中キリト・ユージオは途中で立ち止まった。

 

アスナ「キリトくん、ユージオくん⁈」

 

レックス「何してんだ‼︎早く来い‼︎」

 

キリト「……悪い、皆先に行ってくれ!」

 

ユージオ「僕とキリトはやり残したことがある」

 

「「⁉︎」」

 

アスナ「な…何言ってるのキリトくん?いやだよ……また一人で何処かに行ったりしないで‼︎」

 

涙ながらに訴える彼女をキリトは優しく抱きしめると耳元で囁いた。

 

キリト「大丈夫…絶対帰ってくるから」

 

アスナ「キリトくん…!」

 

手を離すと彼女に『星空の剣』を託した。

 

キリト「約束だ」

 

アスナ「うん…絶対だよ。絶対に……絶対に帰ってきてね…⁉︎」

 

涙を拭う彼女を見つめて彼は静かに頷く。

 

ユージオ「ハンターさん、これをアリスに」

 

ユージオも『青薔薇の剣』をハンターに手渡して言う。

 

ハンター「お前…」

 

ユージオ「お願いします…」

 

ハンター「……あぁ分かった…!」

 

何かを悟ったハンター、また彼らのやり取りを見てレックスもまた悟った。アスナ達を見送った二人は崩壊するその場で互いの顔を見る。

 

キリト「準備はいいか?ユージオ」

 

ユージオ「あぁ…いつでもいいさ、キリト」

 

二人は以前にテレザートで入手した短剣(エボルトラスター)神器(スパークレンス)を取り出す。

 

ユージオ「でも…上手くいくのかな…?」

 

キリト「今更言っても仕方ないさ、行くぞ‼︎」

 

ユージオ「あぁ‼︎」

 

ユージオは両腕をクロスし、腕を大きく回して神器を空に掲げる。

 

キリトは柄を持ち、横向きにして前方で構えて鞘を左手で掴み、水平に引き抜くと一度本体を持った右手を引き込む。そしてそこから右腕を空に掲げた。

 

二人はそのまま発せられた眩い光に包まれて行くのだった。

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

斉藤「道行きだぜ、ガミ公!」

 

キーマン「隊長…!」

 

二人が光に包まれたのとほぼ同じ頃。

放射線を浴び余命いくばもない斉藤とキーマンは敵のコアに向けて特攻を仕掛けようとしていた。

 

斉藤(さぁ……これで……!)

 

斉藤が身構えたその瞬間、自分達と敵の間に眩い光が現れて敵を一瞬にして吹き飛ばした。

 

キーマン「なんだ…⁉︎」

 

光は徐々に人の形を作り、二人の前に光の巨人となって現れた。

 

斉藤「…⁉︎」

 

巨人は静かに二人をその手で包み込むと再び光となってその場を去った。

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

大破したヤマトと日本武尊はそれぞれなんとか都市帝国内から脱出することができたが、それと引き換えに都市帝国の完全な起動を許す事となった。

翼を広げた巨大な鳥もしくは悪魔のような常軌を逸したその威容に全ての者が絶望した。

 

西条「そんな……」

 

艦橋の中に絶望感が漂う中、それは起きた。

突然光が現れたかと思えばその中からキーマンと斉藤が現れた。

 

古代「隊長⁉︎それにキーマン⁈」

 

山本「なんでここに⁉︎コアに突っ込んだ筈じゃ……」

 

キーマン「それが…」

 

斉藤「俺達にも分からねぇんだ…いきなり光の巨人が現れたかと思ったら…俺達をそのまま包み込んで……」

 

キーマン「ここに連れて来た……としか言いようが…」

 

真田「一体何を…?」

 

キーマン「俺達も何を言ってるのか分からないが…ともかくそんな事が起きたんだ」

 

斉藤「それによ…俺なんだか身体が軽くなった気がするんだ……どう言う事だ?」

 

一同が疑問に駆られる中、古代の元にある声が聞こえて来た。

 

「後は 任せください 古代さん」

 

古代「‼︎」

 

驚いて振り返るとそこにはキリトの姿があったが、様子がおかしかった。何故なら彼自身が光輝いているように見えたからだ。

 

古代「和人君…君なのか…?」

 

キリトはそのまま静かに頷くと光の粒子となってそこから消えた。

その光景は古代だけではなくその場にいた全員が目にしていた。

 

相原「今のは一体……⁉︎」

 

南部「疲れてんのかな…俺達……」

 

するとレーダーが何か探知したのか前方に何かを表示する。

 

雪「前方二千に高エネルギー反応‼︎」

 

「「⁉︎」」

 

彼らから視認できる場所に二つの光が現れたかと思えば、それが徐々に人の形を作り出していき遂にその姿形が露になる。

 

斉藤「アイツだ!アイツらが俺達を!」

 

斉藤が指刺しながら言う。

 

巨人はそれぞれ片方は銀を基調色とし胸に弓のような赤いパーツが浮き出た者と赤・青紫・銀の3色が特徴的な2体であった。

 

一連の光景は日本武尊からも確認できていた。

 

原「あれは……⁉︎」

 

リズ「巨人…⁈」

 

驚きに包まれる中、アスナは銀色の巨人にある人物の姿が映った。

 

アスナ「キリトくん……!」

 

 

 

 

 

 

 

『皆さん‼︎ご覧下さい‼︎ウルトラマンが、あの伝説の戦士が我々の危機に駆けつけてくれました‼︎』

 

テレビ中継で戦闘の一部始終を見ていた民衆も滅びの方舟が起動した時には諦めかけたが、この一言が人々に希望の光を見出したのであった。

 

 

 

 

 

都市帝国の周辺に漂っていた残存するガトランティスの艦艇をその目にとらえると身構えて臨戦態勢を取る。

残存していたのはバルゼー率いる第7艦隊であった。

 

多数のデスバテータがミサイルを放つがそれを軽く避けた二人は艦艇へと肉薄していく。

 

バルゼー「近づけるな‼︎奴らを堕とせぇ‼︎」

 

すかさず迎撃を支持するも回転砲はスイスイと面白いように避けられていく。

 

突然一人がその場で静止すると額の前で腕をクロスさせる。すると赤一色の姿に変わり体もマッシブなものに変化した。

 

またもう一人も胸の前に腕を添えると同じような赤い姿になる。

 

急降下した勢いで一人はそのままカラクルム級にパンチを繰り出すが、なんという破壊力か、一撃で真っ二つに粉砕して次から次へとパワー任せに破壊していく。

 

もう一人は両腕をクロスさせ、もう一人は稲妻が迸る腕を右側でL字に組んで光線を放つ。

 

ユージオ『やるじゃないか、キリト!』

 

キリト『お前こそ、ユージオ』

 

とうにお分かりだと思うが、二人はそれぞれネクサス(キリト)ティガ(ユージオ)である。

 

再び艦載機の大群が向かってくるのに合わせて二人はそれぞれ『ジュネッス・ブルー』『スカイタイプ』にチェンジする。

 

ティガは一足先に特徴とも言うべきスピードでデスバテータ群を翻弄し『ランバルト光弾』を敵目掛けて放つ。

 

そして遅れたネクサスは両腕をから『シュトロームソード』を展開する。

 

キリト「よし…やるぞ…‼︎」

 

空中を蹴るように飛翔し自身が最も得意とする二刀流での戦闘スタイルをそのまま発揮する。

 

敵はなす術も無く次々に切断・両弾されていき、残すはいよいよアポカリプス級のみとなった。

 

バルゼー「っ‼︎退避ぃ‼︎」

 

もはや勝ち目は無いと悟って逃亡を図るもそれが間違いであった。

ティガが放った『ティガフリーザー』がアポカリプス級の真上で炸裂し

氷漬けにする。

そこへネクサスが右腕に光の弓と矢を形成し狙いを定める。

 

キリト「そこだ…!」

 

不死鳥のような光の矢を発射すると炸裂した箇所から光が漏れ始め一気に大爆発を起こした。

 

『それで勝ったつもりか?』

 

二人の脳内にズォーダーの声が響く。

今や滅びの方舟そのものとなったと言っていいズォーダーは方舟の真下にある槍のような部分を地球に向け、先端にエネルギーを集め始める。

 

ユージオ「まずいッ‼︎」

 

二人は急いでその前に立ちはだかりエネルギー波の巨大なシールドを形成する。

 

『滅びるがいい、小僧‼︎』

 

方舟が放った光線は地球に目掛けて飛翔するもの二人が死に物狂いで食い止める。

 

キリト「ぐおぉぉぉぉぉぉ‼︎」

 

ユージオ「あぁぁぁぁぁぁ‼︎」

 

その光景は無論全ての人類が目にしていた。

アスナが アリスが 大石が 古代が見ていた。

 

目の前で身を挺して守る二人を見て古代は悔しさでいっぱいだった。

 

古代「俺は……俺はこのまま……何もできないで終わるのか…⁉︎」

 

雪「古代くん…」

 

だがそんな古代にある声が届いた。

 

「 信じるのです 」

 

古代「‼︎…テレサ⁉︎」

 

その声はテレサの声であった。姿は見えないが確かに聞こえた。

 

「 私は今 全ての人類に呼びかけています 皆さんにできる事はただ一つ 彼らを信じ祈る事です 」

 

古代「祈る…」

 

「 そうです 皆さんが持つ心の光 即ち希望を 彼らに託し 祈るのです 」

 

その瞬間、世界中の人々が祈り始めた。

大人が 子供が 自然が 全てが彼らに希望を託すように祈り始めた。

 

古代「和人君…!」

 

大石「桐ヶ谷君…!」

 

ティーゼ「ユージオ先輩…!」

 

ロニエ「キリト先輩…!」

 

セルカ「ユージオ…!」

 

リズ「キリト…ユージオ」

 

シリカ「キリトさん…ユージオさん…!」

 

リーファ「お兄ちゃん……!」

 

シノン「キリト…ユージオ」

 

ユイ「パパ…!」

 

アリス「ユージオ……!」

 

アスナ「……キリトくん…!」

 

そしてその希望は光となり、地球のあちこちから、艦から、月からと様々な場所から二人の元に届き始める。

 

キリト「っ!分かるか、ユージオ⁉︎」

 

ユージオ「あぁ…分かるよキリト!アリスが…セルカが…ティーゼが…!」

 

キリト「アスナ…ユイ…皆……‼︎」

 

ユージオ「キリト!」

 

キリト「あぁ‼︎」

 

皆からの想いを受けた二人は金色の光の粒となった想いに包まれ始めていく。

 

 

 

『⁉︎』

 

 

 

異変を感じたズォーダーはビームを放つのを止めた。

 

二人の元に集まった光は彼らを覆い、力となった。

 

ティガは金色に光輝く『グリッター』と化し

ネクサスは白銀に輝く同じ方舟の名を冠する『ノア』となった。

 

『それは…⁉︎』

 

キリト「そうだ…分かるかズォーダー。俺はアンタに言ったよな、想いは力にもなるって…これがその人々の…想いの力だぁ‼︎」

 

『っぐ‼︎ほざけェェェェ‼︎』

 

方舟は再びエネルギーをチャージし始めるが、それに呼応するように光線を放つ為の動作を取る。

 

『消え去れぇぇぇぇぇ‼︎』

 

「「うぉぉぉぉぉぉぉ‼︎」」

 

ほぼ同時にそれぞれビームと『ライトニング・ノア』『グリッターゼペリオン光線』を放ち正面からぶつかる。

 

その光景を見ていたある男がいた。

 

 

 

 

 

 

 

須佐男号 セイル

 

前原「この光を…返す時が来たか……」

 

そう言いながら彼は胸に当てていた右腕を空に掲げる。

そしてその掲げた手から光が放たれ彼を包み込んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

キリト「負けて……たまるかぁぁぁぁぁぁ‼︎」

 

すると突然二人の光線の間に新たな別の光線が割って入って来た。

 

ユージオ「これは⁉︎」

 

二人が首を後ろに向けると、そこには右腕を突き出しM87光線を放つゾフィー(前原)の姿があった

 

ユージオ「あなたは!」

 

キリト「前原さん⁉︎」

 

前原「遅くなって悪かった。ここからは俺も加勢するぞ!」

 

3人の光線は更に威力を増して徐々に押し返し始めた。

 

前原「もう少しだ!行くぞ、二人共‼︎」

 

「「はい‼︎」」

 

想いを再び一つにした3人を励ますように、今度は世界中から「頑張れ‼︎」「負けるなぁ‼︎」という声が届き始める。

 

キリト・ユージオ「「いっけぇぇぇぇぇぇぇ‼︎」」

 

前原「貫けぇぇぇぇ‼︎」

 

 

そして遂に光線の渦は方舟のビームを打ち破り、中心から頂点にかけて貫通していく。そして方舟も機能を失い、真の崩壊が始まる。

 

ズォーダー『これが……想い……か』

 

最後の最後で想いの強さがこの宇宙で最も偉大な存在であると感じたズォーダーの意識は光と共に消え去った。

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

方舟の崩壊を見たその瞬間、人類は本当の意味で勝利を確信し歓喜した。

見知らぬ誰かとハグをして喜ぶ人、泣きじゃくりながら喜ぶ人、安堵感からその場に座り込む人など様々であった。

 

 

雪「古代くん!勝ったわ、私達勝ったのよ‼︎」

 

古代「あぁ…勝ったんだ……!」(ありがとう…和人君…!)

 

 

 

シリカ・リズ・リーファ「「やったぁぁあ‼︎」」

 

艦橋の中で歓喜の声を上げた彼女達もお互いにハグをする。

 

シノン「やったわね…キリト…!」

 

アリス「それでこそ貴方です、ユージオ…!」

 

原「長官っ!自分達は……勝ったのであります!」

 

原は珍しく号泣しながら大石の方を向いて言う。

 

大石「おぉ…勝ったよ…参謀長…!」

 

アスナ「……キリトくん……‼︎」

 

ネクサス・ノア・ゾフィーはそれぞれ光を分離させると何処かへと飛び去っていく。

うち二つの光は日本武尊の中へと吸い込まれていき、中で人の形となって彼らが帰って来た。

 

キリト「ただいま、アスナ」

 

アスナ「っ‼︎」

 

アスナは涙ながらに彼に抱きついていく。

 

アスナ「お帰りなさい、キリトくん…!」

 

 

 

 

 

〜THE END〜

 

 

 

 





ED 〜君になにができるかな〜


戦役を傷つきながらも乗り越えた地球。

復興に従事する中、様々な出来事もあった。
アスナ達は無事訓練過程を終えたとみなされ、晴れて日本武尊の乗組員として迎え入れられる。
またキリトは二階級特進で大佐へと昇進した。

そして3人のウルトラマンが地球を守るようにデザインされた塔が建てられ、そこは『英雄の丘』と呼ばれるようになった。


ヤマトクルーらもその功績を讃えられた。
沖田十三は怪我から復帰し新たに創設された『第65護衛隊』の司令となった。
そして古代進は遂に正式にヤマトの艦長となった。


そして前原一征は自身とゾフィーについては「かつて衰弱した彼が私と一体化し体力の回復の為に私の中にいた」と説明。






またテレサが最後に示した座標には別宇宙から召喚された『宇宙軍艦ラ號』が発見されたという。


宇宙軍艦ラ號
(海底軍艦羅号にリメイクヤマトの要素を足した外観)
諸元
全長:590m
全幅:77m
基準排水量:推定30万t

機関
主機:モノポールエンジン×1基
補機:次元波動エンジン×2基
乗員:400名

武装
艦首ツインノヴァ次元爆縮放射機*1×1基
艦首波動ドリル(波動エネルギーを纏ったドリル)
主砲:49cm四連装ショックカノン砲×3基
副砲:20cm三連装ショックカノン砲×2基
後部亜空間魚雷発射管×8門
亜空間短魚雷発射管×20門
艦首ミサイル発射管×10門
艦底部ミサイル発射管×8基
煙突型八連装ミサイル発射管×1基
マスト部波動爆雷投射機
対空パルスレーザー砲多数

搭載機
MS・航空機多数が可能


本艦を持ち帰って調査した結果、途轍もないレベルの技術が使われていることが分かると同時にモノポールエンジンに関する研究も進められることになった。
そして本艦の処遇だが、前原一征が高野総長と語らった上で『紺碧艦隊旗艦』に抜擢されるのだった。








*1
波動・モノポールの融合砲。発射時には艦首のドリルを左右にスライドさせて砲口を展開

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