Re.蒼碧の艦隊3199 〜黒の剣士よ永遠に〜   作:短号司令官

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デザリアム事件から一年が経った頃、地球にガルマン帝国総統:アベルトデスラーが訪れた。
地球の復興に期待しつつ、彼はキリト一行の存在を知り合う事になる。
一方で大石長官はその事を彼らには知らせず……


デスラー来たる 後編

 

二度に渡る戦いの末、ここ宇宙軍港基地もかなりの改修工事を経て生まれ変わった。

地下水路の増加工事や他国の艦艇も整備を受けられる汎用型ドックの設置や対空用埋め込み型VLSの設置も行われた。

そして何より目を引くようになったのは新たに基地の一部となった戦艦マキシマスである。

マキシマスは戦艦モード以外にも基地モードのシティマキシマスなる形態が存在する。

 

 

 

 

話を戻して、富士港に到着したデスラーはマキシマスについて出迎えの原と話していた。

 

デスラー「あれが例の戦艦だと…?」

 

原「はい、全く異なる世界の種族 超ロボット生命体 と呼ばれる者達によって作られ、運用されている艦です」

 

デスラー「ロボット生命体…?」

 

デスラーの興味は益々掻き立てられていくばかりであった。

 

 

 

 

 

鎮守府 談話室

 

キリト一行はこの日大石に予定がある者はそれをキャンセルして談話室に来いとだけ言われて、全員集まっていた。

 

キリト「えっと…大石さん、俺達を集めた理由ってのは…?」

 

大石「うむ、まぁ簡単に言えば君達に会いたいとある人物からのご要望でな」

 

リーファ「要望…ですか……?」

 

アスナ「どんな人なんですか?」

 

大石「それを言ったら君達に要らぬ緊張を与えるからな、敢えて言わん」

 

リズ「なんか辛気臭いですねー」

 

しばらく待っていると扉が開く音と共に足音が聞こえて一同は視線をその方向へと向けるが、大石を除くメンバーはその人物に目を奪われた。

服装が変などというわけではない、彼らがガミラス人を見るのが初めてだったからだ。

 

大石はそんな彼らを意に介さず立ち上がってデスラーに挨拶する。

 

大石「お待ちしておりました。デスラー総統」

 

デスラー「急な訪問で済まないね、アドミラルオオイシ」

 

大石「桐ヶ谷君、君達に会いに来たのはこの方だ」

 

デスラーは少し前に出て自身の名前を名乗った。

 

デスラー「初めまして諸君、私はガルマン・ガミラス帝国総統のアベルト・デスラーだ。よろしく」

 

リズ「総統って…」

 

ユイ「えっと… 総統とは、「全体をすべくくること」、国政・軍事全体を統括すること、またはその統括者、最高指導者、最高主権責任者……という事です……」

 

ロニエ「と…統括ってことは⁉︎」

 

大石が要らぬ緊張と言った理由がこの瞬間分かった。

 

「「…えぇぇぇぇぇぇ⁉︎」」

 

人目を憚からず、一同は思わず大声を出して驚いてしまった。

 

シノン「まさか……私達に会いに来たのって……」

 

アスナ「こ…国家元首…⁉︎」

 

シリカ「あはは…私達……きっと疲れてるですよね……キリトさん」

 

キリト「あぁ……事実だ……」

 

アリス「前に言っていた別の星間国家の元首……ということなのですね…?」

 

ユイ「……はい」

 

驚きを隠せないでいる一同を見てデスラーは大石に語り掛ける。

 

デスラー「実に元気の良い若者だね」

 

大石「はぁ…まぁ自分が詳細を伝えなかったのもあると思いますが……」

 

デスラー「諸君、落ち着きたまえ」

 

デスラーのその一言でキリト達は凍りついたように静まり返った。

 

デスラー「私はただ単に君達に会いに来ただけだ。君達が何者でどのような世界の人間かを聞きに来たのだ」

 

そう言いながらデスラーは置かれていたソファに腰掛けた。

 

デスラー「さぁ 聞かせてくれたまえ…君達の冒険譚を」

 

彼の荘厳な雰囲気とは裏腹に童心に帰ったような目で自分達を見てくるデスラーの対応にキリト達は困っていた。

 

キリト「お…大石サン……」

 

助けを求めるように大石の方に視線を向けるも、彼は話すように目で促すだけだった。

 

キリト(嘘でしょぉーーー……)

 

内心叫びたい気持ちで一杯だったが、なるようになれと折れた一同は座ってそこから数時間に渡って自分達の境遇について話した。

 

 

 


 

 

 

ひとしきり現在に至るまでの話を終えたとき、デスラーは満ち足りた表情でいた。

 

デスラー「いやぁ…実に満足した……君達、その話を本にでもすれば必ずヒットすると思うよ」

 

リーファ「そ…そう言ってもらえる程満足してもらえたなら光栄です……」

 

デスラー「それにしても突然押しかけて悪かったね、久しく童心に帰った気分だったよ。心から礼を言わせてくれ、ありがとう」

 

ユージオ「あの……一ついいですか…?」

 

デスラー「なんだね、少年?」

 

ユージオの質問にデスラーは答えようとする。

 

ユージオ「()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

「「⁈」」

 

デスラー「………」

 

一瞬何を言われたか分からず思考が停止するデスラーと驚きの余り言葉が出ない一同。

特に大石の背中には冷たい物が走った、もしここで総統の機嫌を損ねよう物なら即座宣戦布告もありうる。

謝らせようとするとデスラーが肩を振るわせた。

 

デスラー「っくくくっはははは!」

 

当人はなんと高笑いしていた。

 

デスラー「初めてだよ…!食べ過ぎてこんな色になったのかと聞かれたのは…食べ過ぎ…っはははw」

 

どうやら()()ツボったようだ。

 

デスラー「別に食物のせいではないよ、我々の種族は生まれた時からこの肌の色なのだよ。ところでユージオ君だったか?」

 

ユージオ「は はい」

 

デスラー「君の事が気に入った、君達もそうだがいつか我がガルマン星へと来るといい」

 

ユージオ「は…はいッ⁉︎」

 

まさかの国家元首に気に入られた上、母星への招待を受け彼は内心困惑していた。

 

 





こうして、満足したデスラーは富士港を後にした。
最も当人はサイバトロン戦士らにも会うつもりだったが、殆どの者が出払っているとのことで断念した。

そしてデスラーからの好感を得たユージオの心境はなんとも言えないものになっていた。
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