Re.蒼碧の艦隊3199 〜黒の剣士よ永遠に〜   作:短号司令官

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西暦2208年 
ボラー連邦の一方的な攻撃により米第8艦隊は壊滅。
事態を重く見た大高弥三郎はすぐに臨戦態勢を整える。
緊張は確実に広がりつつあった。


episode.2 冥王星沖海戦

 

地球圏 冥王星沖

 

ガノンダ型航宙母艦 ラブロコフ

 

ボラー連邦東部方面艦隊司令官ウィルキ・ボローズは内心燃えていた。

1年前の領海侵犯の際目撃した《ウラリアの光》と思われる一連の出来事を報告した後、「地球がウラリアの光を独占している」と推測され調査を命じれ再び地球圏へとやって来た。

報告の内容次第によっては再び昇進する可能性もあるとのことから彼の目は活気に満ち溢れていた。

 

しかし領海内部に深く入り込んでいる為敵のとの戦闘は必須、とはいえ先の地球艦隊撃滅の報を聞いた彼は大した奴らではないと思っていたが………

 

 

ボローズ「全艦全速前進‼︎まずはあの惑星から調査するッ‼︎」

 

 

 

 

 

 

 

冥王星 米第7艦隊基地

 

司令部ではけたたましくアラームが鳴り響き職員らが慌てた様子でいる。

 

リーガン「何事だ?敬礼はいい」

 

そこへ基地司令兼艦隊司令のリーガンが入ってくる。

 

「提督!ボラー連邦の艦隊です!」

 

リーガン「何ぃ?」

 

彼はスクリーンに映し出されたボラー連邦艦隊を見て唸った。

 

「提督、どうしますか⁉︎」

 

リーガン「艦隊は出撃させん……」

 

「「⁉︎」」

 

彼の衝撃の一言に全員が驚愕した。

 

リーガン「何故出撃させないかって?この距離では奴らの到着が早い、今からでは手遅れだ」

 

「ですが…このままでは……」

 

リーガン「分かっておる。だが……()()()なら間に合う筈だ」

 

「‼︎了解、直ちに発進させます!」

 

リーガンの命令を受け、地下格納庫からある巨大な武装コンテナの塊のようなものがカタパルトから発進していくのはそれから凡そ20分後のことであった。

 

 

 


 

 

 

ラブロコフ

 

「ん?」

 

ボラー連邦がその異変を察知したのは冥王星基地から謎の物体が発進してから10分後のことだった。

 

「艦長、レーダーが未確認飛行物体を探知!」

 

「何、数は?」

 

艦長のジェルバ・グダンは直ぐに確認しようとする。

 

「一機のみです」

 

ボローズ「一機だと?」

 

いつもなら艦隊が通告に来るだろうと思っていたが、今回は飛行物体であることにボローズは妙なものを感じていた。

 

「如何しますか?ボローズ閣下」

 

秘書官のチェフ・レバノフが声をかける。

 

ボローズ「……ともかく確認だ。スクリーンに映し出せ!」

 

ボローズの指示でメインスクリーンに接近する飛行物体が映し出せるが、それは彼らも見たことのない異様な物だった。

 

グダン「⁉︎」

 

レバノフ「なっ…なんだアレは⁉︎」

 

モニターに映っていたのは後部に無数のロケットノズルを装備し、右側からは砲身が突き出て、向かって左にはモーターのような物を取り付け、下には蟹の鋏にみえる何かを装備、上部にはコンテナらしき物を装備し、そして中央には人型兵器が乗り込んでいる。

 

 

リーガン「さぁて見せてもらおうか、"ガンダム開発計画"の遺産の力。新たに生まれ変わったデンドロビウムよ!」

 

 

機体名 ガンダム試作3号機 デンドロビウム

 

型式番号 RX-78GP03

所属 地球連合軍

開発 アメリカ宇宙海軍技術研究所

生産形態 試作機

全長 140.0m

全高 38.5m

本体重量 226.4t

全備重量 453.1t

出力 波動コア装備により測定不能

推力 波動コア装備により測定不能*1

装甲材質 ガンダリウム合金

固定武装 150mmショックカノン砲、大型クロー・アーム/大型ビーム・サーベル×2、ウェポン・コンテナ×2、波動防壁発生装置

 

 

デラーズ紛争後、ティターンズの思惑によりガンダム開発計画は凍結・抹消され開発された機体の殆どが解体された。

そして紛争に参加したGP-03も当初は解体されたかに思われていたが、アナハイムの地下倉庫にて埃を被って放置されているのが発見、またオーキスに関してもデルタ分隊が設計データのコピー密かに入手していたお陰で再現が出来た。

 

しかし配備するにあたってビーム砲では頼りないとして、艦船用ショックカノン砲の装備、波動防壁発生装置の搭載、そしてそれらのエネルギーを賄う為の波動コアを装備したが為に『史上最強の拠点防衛用モビルアーマー』が誕生したわけである。

 

 

 

 

 

 

 

ボローズ「げ…迎撃だ!発砲を許可するッ‼︎」

 

ボローズの命令を受けた各艦は隠顕式陽電子砲を展開して迎撃を試みるが、波動防壁の前には何の意味もなく易々と弾かれる。

 

そして今度はお返しにと言わんばかりにデンドロビウムからショックカノン砲が発射されクロトガ型の一隻が瞬く間に轟沈させられた。

 

グダン「なっ…⁉︎」

 

レバノフ「た……たったの一撃で⁉︎」

 

だが驚愕する彼らを差し置いて、デンドロビウムの武装コンテナのハッチが開きマイクロミサイル・大型収束ミサイルが一斉に発射される。

 

マイクロミサイルが炸裂し各艦にダメージを与え、傷ついた船体に追い討ちをかけるように分離したミサイルが炸裂し轟沈せしめる。

 

 

ボローズ「っ……ひっ引け!後退だ‼︎」

 

恐怖のあまりボローズは後退を指示するが時既に遅く、背後からデンドロビウムが猛スピードで迫り、そのクローアームには大型ビームサーベルが握りしめられ、ビームを発振していた。

 

 

そして遂にラブロコフの正面まで迫るとその大型ビームサーベルで艦橋を一気に切り裂くのと同時に、コンテナ内部に残っていた爆動索を射出する。

 

距離を取ってビームライフルを取り出し、爆動索を撃って起爆させラブロコフを破壊するのだった。

 

 

 

*1
ステイメンは別





ボラー連邦との戦いが遂に本格化する中、古代に…キリト達に新たな命令が下される。

次回 episode.3 銀河の中心へ
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