七神リンによると、連邦生徒会長の行方不明により、たった数週間の間にキヴォトス各地で混乱が発生しているとのこと。各種武器の流出や戦闘機の盗難。そして不良たちと呼ばれる奴らによる生徒たちの襲撃による治安悪化。そして、「サンクトゥムタワー」と呼ばれる重要施設への行政制御権を失ったこと。
どれもこれも、ダンテの日常とは縁がありそうで、程遠い世界の話ばかりだった。そもそもどうしてティーンエイジャーが物騒な鉄塊の銃を何の不自然さも無く持ち歩いているのか。彼女達の装飾を見る限り、キーホルダーを付けたりシールを貼ったりして自分だけの個性を出そうとしている。それは、ダンテが居た世界での「学生」の姿そのままである。
「皆様、安心してください。連邦生徒会長は行方知れずですが、フィクサーを残してくれました。それがこの方です」
リンの指の先には、どっしりとソファに座るダンテの姿。
様々な思考の中で急に名指しをされたものだから、反応が少し遅れる。そのどんくさい一面を第一に見せてしまったものだから、中心にいる青髪のツインテールの女の子「早瀬ユウカ」は瞳を細め、疑いの声でダンテに声を飛ばした。
「この方が~? どこの先生なの? そもそもどうしてここにいるの?」
「言葉に気を付けなさい早瀬ユウカ。こちらのダンテ……先生はこれからキヴォトスの先生として働く方であり、連邦生徒会長にご指名された方です。きっと、このキヴォトスの大混乱を調停してくれることでしょう」
「え、俺が?」
「行方不明になった会長が指名? それって、いなくなる前提で物事を進めてたってこと!? あと先生何も知らないっぽいけど……」
「ダンテ、しっかりしてください。あなたはこれからキヴォトスに平穏をもたらすのですよ。仕事は山積みです。まずは……経緯を説明しますね」
キヴォトスに呼ばれたダンテの仕事は、主に、ある部活の顧問としての役割を任される予定であった。
連邦捜査部「シャーレ」。
様々な自治区に介入する事が出来、その権利は多義に渡るが、一番の注目は武力介入の権利だ。つまり、何かしらの揉め事が起これば現地の生徒と協力し、強制的に鎮圧をしても罪には問われず。制約無しに戦闘活動が可能という点。この大混乱に陥ってるキヴォトスで、武力と言うのは一種の浄化装置。争いは起こしても良いが、争いの種は捲いてはいけないのだ。
「まずは、ダンテをシャーレの部室に案内しなければなりません。場所はここから約30㎞離れた外郭地区。すぐにヘリを手配し向かいたい所ですが……」
「何かあったのか?」
「少々、問題が起こりまして。矯正局を抜け出した生徒が暴れている状況です。暴れているとは言い難いですね。つまるところ戦場となっています」
「戦場ね。じゃあ早速、その戦場で戦闘を行えばいいのか?」
「滅相もございません。先生はキヴォトスの外からこられたお方。私達とは根本的に作りが違います。っと、丁度そこにお暇な方が三人いらっしゃいますから、手伝って頂きましょう」
どうして私達が!? と駄々を捏ね始めるユウカ。それも束の間で、キヴォトスでは慣れた光景と言わんばかりに銃火器のチェックやマガジンの残数を確認する姿に、ダンテは訝しげな瞳で彼女達を視界に入れる。
(根本的に作りが違う? 戦場だって? このティーンエイジャー達がか? 確かに銃火器は本物に見える……が、この世界の事がよく分からねー以上下手な質問は不審に繋がる。まずは黙って着いていこうじゃねーか)
早速赴こうと席を立ちあがるダンテ。そのタイミングを見計らっていたのか、リンたちの向かう足先とは真逆の、つまりダンテの元へと足を延ばす一人の少女。
さっきまでツンケンしていた顔とは裏腹に、今度は年相応の咲いたような笑顔を見せる。少し背伸びした目元の化粧は自身の素材を十分に理解しており、言わずもがな、ダンテも彼女の無邪気な笑顔に一瞬目を奪われてしまうのであった。
「こんにちは先生! 改めまして……初めまして、ミレニアムサイエンススクールの早瀬ユウカと言います! 先ほどは失礼な口を利いてすみませんでした! えっへへ、この中では私が一番乗りですね! 所で先生は今まで先生をしたことがあるのでしょうか? それとも初めて? ていうか身長高いですね! 肩幅も大きい。何かスポーツのご趣味でも?」
多重な質問にダンテが戸惑っている間、同じくタイミングを見計らっていた二人の生徒も彼の元へと駆け寄る。いつものダンテなら美女三人に言い寄られて口元が緩むはずなのだが、あまりにも彼が住んでいた世界との世界観がかけ離れ過ぎて、理解が追い付かず質問に答えるのに精一杯であった。
そんなダンテがおかしく見えたのか、ユウカは彼の耳元まで顔を近づけ、囁くように言葉を頭に入れ込む。
「大丈夫ですよ先生、緊張なさらないでください。戦場と言っても決して激しい物ではありませんよ。キヴォトスでは案外普通な事です! ちょっとした行事だと思われてください。危なくなったら私達の陰に隠れていれば安全ですから。ね?」
ーー
ーー
列挙したビル群の中心から、外郭側へと延びる一本の道路の中心で激しい爆発音が鳴り響く。一度ではない。連鎖的に、二度三度となったと思えば、今度は5発同時に響いて周りの自動車やバイクを粉々に破壊していた。
銃声の余波が弾になり、ダンテ達の足元で踊る。アスファルトだろうがコンクリートだろうが容赦なく銃痕を付ける光景はまさしく戦場と呼ぶに相応しく、時間が経つにつれその勢いは増していった。
ダンテ達は危険だからと遠くの場所でヘリを下ろし、橋の下に潜って作戦を練る。が、あまりにも戦闘が激しい事からいつ橋が崩れてもおかしくないと判断した彼らは、とりあえずユウカ、ハスミ、チナツ、そして自警団のスズミを筆頭に、道という道を銃火器と共に練り歩いていくのであった。
「こんな激しい戦闘なんて聞いてないんですけどー!? あいたた!? あいつら違法弾使ってんじゃないの!? 今の結構痛かったわよ!?」
ユウカに銃弾の雨が降り注ぐも、痛いと声を上げるだけで済んでいる姿にダンテは驚きを隠せなかった。
彼自身も銃弾を受けるのは容易い事だが、それは悪魔だからであり、彼女の行動は人間の範囲とは到底思えない。
「落ち着いてくださいユウカ。今のは違法弾ではありません」
「うちの学校じゃ違法になるの! 正義実現委員会なんだからしっかり把握してよ!」
(想像していた以上の戦場じゃねぇか。これがキヴォトスでは日常だってのか? つーか、今弾当たってたよな? どんな原理だよ。俺も魔力で硬質化は出来るが……)
「ハスミ、ユウカ、スズミ。今はとにかく先生の安全が最優先です。キヴォトスの外から来られたのでしたら、私達とは違って弾丸一つでも生命の危機に扮します。注意しなければなりません」
黒淵眼鏡を着用したチナツという少女は、ダンテの視界先を陣取り、常に隠れててくださいと声を掛ける。だが、ダンテは反しチナツの肩に手を置き、護身用とリンから貰ったハンドガン「コルトガバメント」を片手に、一番先頭に出ていたユウカの前まで足を進める。
「ちょちょちょ!? 先生!? どうしたんですか!? 死にますよ!?」
ユウカが慌てているのも束の間、黒のセーラー服を纏った少女が急に道路の真ん中へと飛び出し、狙いなど定めずにユウカ達に向けてライフルを乱射。
ハスミやチナツ達は慌てて先生であるダンテの前へと体を動かすも、初速で銃弾以上の動きなどが出来る筈も無く、既に銃弾はダンテの前へと降り注ぐ。
──先生!!!
幾たびの少女の声が重なると同時に、ダンテはその銃弾よりも早く眼前に腕を伸ばし、ハンドガンとは思えない速度、まるでマシンガンの如く銃弾を発射した。
自身の魔力を弾丸に変え、尚且つ銃のコッキング速度を限界まで加速させる彼の技。スケバンから放たれる銃弾は全て撃ち落されると同時に、正確無比な一発は彼女の腹部へとめり込ませる。
キヴォトスの生徒は、たった一発の銃弾で致命傷を負う事も、ましてや倒れる事などありえない。だが、ダンテの老獪を積んだ濃密な魔力の一撃は、そのキヴォトスの常識を打ち破るのに十分な威力であった。
「大当たりだ! 理解したぜ。お前らはシンプルに頑丈なんだな。あの一発で気絶で済んだのなら大体感覚は掴めたぜ」
少しずつ、このキヴォトスという世界を理解していくダンテ。だが、背後にいる彼女達の反応は真逆。新しい先生であるダンテの謎が深まるばかりであった。
「チナツ、見ましたか?」
「ええ、目に焼き付けました」
「ど、どういうこと!? 何が起こったの!? スズミ見えた!?」
「……全く。ですが、あの一瞬の出来事。きっと銃を乱射したと思いますが……」
そんな彼女達の心境はよそに、ダンテは内側からくる闘争本能が燃え上がるのを抑えられずにいた。新しい世界での初めての戦闘。しかも中々に手ごたえのある連中との戦闘なんて、悪魔でさえ飽き飽きしていた彼にとっては絶好の遊び場。
「お前ら何してんだ? さっさとそのタワーに行くんだろ? ガンガン行こうぜ!!」
「あ! ちょ! 先生!? せーんせーいー!! 先に行ったら危ないですってええええ何その跳躍力!?」
車の影から戦車の影からダンテに向かって降り注ぐ銃弾の雨。もちろん、何千発と降り注ぐそれをハンドガン一丁で撃ち落とすなんてのはいくら彼でも無謀な挑戦だ。ダンテは無鉄砲だが馬鹿ではない。こと戦闘においてはプロ中のプロ。
「上等だぜ!!!」
目の前に乗り捨てられたパトカーを蹴り上げる。
根本から爆発物でも使わない限り飛び上がるはずもないパトカー。その風景にスケバン達はビビり散らかすが、それでも追撃の手は止めず。だが、ダンテにとってはただの一手。
飛び上がったパトカーに向かい、左足を前に、右足を後ろ斜めに。腰を深く落とし、呼吸を整える時間など取らず。左手に構えた銃をパトカーに向けて肩を入れ込む程前に出すと、その反動を利用した右手の張り手がパトカーの底面を捉えたと思ったら、衝撃で一気に前へと吹き飛んだ。
当然、ただの投擲ではない。銃弾を守る鉄の壁であり、尚且つ敵の視界を遮る戦略の壁。
そのパトカーに向かって落とした腰のをばねに飛び上がり、回転しながら何十メートル先へと前進する。
「Hoooooooooooooooooooo!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
スケバン達は、目の前の光景に疑いしか持つことしか出来なかった。
奥から戦闘機の如く前進してくるパトカーと、その背後からマシンガンの様に降り注ぐ弾丸。しかも、潜んでいるビル群の上に構えているスナイパーも例外なく正確無比に打ち抜く。一人、また一人と頭部を撃ち抜かれると、数十秒前まで元気にライフルを撃ち込んでいたスケバン達は一人残らず地面に突っ伏すのであった。
が、ダンテの追撃はこれで留まる事はない。
「まだ奥にいやがるな。このまま俺から逃げられると思うなよ!!!」
足元に魔法陣が浮かび上がる。単純な生成物だ。物理干渉が可能であり、戦闘で常日頃ダンテが好んで使用している。
トリックスターと名付けた技術の内の、基本技術。
空間を華麗に飛び回る戦闘方法の一種だが、ダンテはたまにこのように自身の脚の加速装置としても使うことがある。
両足を屈め、魔法陣が生成した瞬間、飛び上がるように横の方向に加速し、そのまま前転。
慣性の法則で摩擦の抵抗をし始めたパトカーの底面に両足をぴったりと張り付け、方向を動かすように斜め下の方へと力を加えると、パトカーは勢いよく地面と接触し、その反動を利用してまるでスケボーの様に地面を滑り始めた。
道中、抵抗しようとするスケバン達に何発も銃弾を浴びせるダンテだが、当然、彼が扱う銃はこの世界でも同じ運命を辿る。
「ち、ハンドガンもう壊れちまったか」
以前の世界でもダンテの扱いに耐えられる銃は存在すらしなかった。愛銃であるエボニー&アイボリー以外は。
愚痴を言っても始まらない。ダンテはそのまま勢いよく滑り、敵の本拠地へと辿り着く。これは挨拶変わりだと、相手の中心に向かってパトカーを投げ捨てるように降り、近くに落ちていたバットを拾い上げた。
「ふふ、連邦生徒会の子犬達が現れましたか。お可愛らし……え? どなた?」
和のテイストを制服に混ぜた、一風変わった着物の様な布を身に纏う少女。
狐の面は表情を読ませない為か、妖しさと不気味さを醸し出している。
いつもなら余裕を見せる彼女だが、今日この日に限ってはそうはならず。首元から滴り落ちる汗は体の中心部へと引き込まれ、足が震え始めた。
彼女の距離から見ても分かる程の大男だが、まだ遠くの小粒程の大きさの人物。危なくなったら逃げればいいと高を括るのも束の間、いつの間にか眼前へと迫り、愛用している銃剣を突き指す様に構えるのみ。
「あ、あなた様は……一体?」
「俺か? 俺の名前はダンテだ。すまねぇ、ナンパしに来たわけじゃないんだが……お前、かなり可愛い声してるな。きっとお面の内側も美人なんじゃないか? ああすまん、それだけだ」
呆気に取られる彼女の腹部に、ひとつの拳が打ち込まれる。
すると、彼女の呼吸は瞬間静止。酸素が回らなくなった頭は酸欠状態になり、そのまま意識を遠のかせるのであった。
「やべぇ、スーツがびりびりじゃねぇか。まぁいい。おいリンちゃん、終わったぜ」
耳に掛けられた通信端末に声を掛けると、ただ一言。
「……流石は連邦生徒会長が指名しただけはありますね。圧巻です。まさかワカモを捕えるとは……。ともかくお疲れ様です。これにてシャーレ部室の奪還完了。後で中で落ち合いましょう。あとリンちゃんってなんですか。ちゃんって」
ーー
ーー
シャーレ部室
「後処理があるからって先に中に入ったが、さっぱり何もわかりゃしねぇ。なんで石が浮いてんだ?」
「うーん、これが一体なんなのかさっぱり分かりませんね。これでは壊そうにも」
「ん?」
「あら?」
「お前……ワカモだな? どうしてここにいる。まさか脱走してきたのか?」
「えーっと、その……見逃してくださると嬉しいのですが」
もじもじと手元をくねりさせるワカモの手を握るダンテ。
やはりそうですかと服従の声を上げる彼女。だがダンテの反応はまた彼女の予想を反する行為だった。
片方の手を面に添え、さする。
「嫌じゃなかったら、素顔を見せてくれるか?」
「へ? ええと……はい」
ダンテの片方の手が、面を掴み、そっとずらしながら外す。
挑発的な、薄赤い椿が降り注いだ瞳は、外側に向けて目尻と共に下がり、柔らかな温もりと彩を咲かせたと思ったら、長いまつ毛に挟まれ儚さを醸し出す。純恋を患った頬は熱を帯びたのか、彼と瞳が重なる度に彩度が上がり、きっと月夜でも花火の様に舞い上がるだろう。
「すげぇ美人だな。びっくりしたぜ」
「あうっ……えっと、その」
「俺の読みは当たったな。なぁ、さっきは腹を殴って悪かった。まだ痛むか?」
決して触れる事はないが、さするように手を添えるダンテ。
「え、あ、うぅっ……う~……し、失礼しますうううううう!!!!」
ーー
一時間後
ーー
「お待たせしました。……どうかされましたか? 落ち込んでいるように見えるのですが」
「……リンちゃんか。いいや、なんでもない」
「そうですか。でしたらこれを受け取ってください。幸い、無傷です」
「これは?」
ダンテが受け取ったのは、一枚のタブレット端末。
「これが、連邦生徒会長が残した物、シッテムの箱です。連邦生徒会長はこのシッテムの箱は先生の物で、先生がこれでタワーの制御権を回復させられるはずだと言っていました」
「でも、使い方なんててんで分からないぜ」
「そうは言いますが、これは先生にしか出来ないことです。では私は離れているので、後はお任せします」
言われた通りに起動するダンテ。
すると、中心にいくつかの文字が浮かび上がる。勝手に頭に浮かんだパスワードを音声入力すると、そのままシステム音が起動したと思ったら、段々と意識が飛び始めた。
抵抗することなくその感覚を受け入れたダンテ。今度は意識的に空間を移動していると悟り、その過程で自身の内側にある魔力が使用されている事に気付く。
(やっぱりか……。きっと、ここキヴォトスに来た時も、あの列車に行ったのも俺の力を利用したんだな。どんな腕前の奴なんだよ)
感覚のブレが戻り、瞼を開く。
そこには見たことの無い教室で、一人の女の子が机の上にうつ伏せで居眠りをしていた。
足元は海水だろうか。でも真水のように跳ねが良く、ぴちゃりぴちゃりと音を出してみる。
「うへへぇ……イチゴミルクは……うへぇ」
気持ちよさそうに寝ている少女を無理に起こすのも憚られると感じたダンテは、隣の席に座り、じっと彼女を観察することにした。
青を基調としたカラーリングは親近感を憶えるもどこか神秘的で、触れるなんてもっての他だ。とろりと、極楽に浸かったかの様な寝顔は意地悪したくなる可愛さを感じるが、神聖な領域。
「むにゃ? うにゅう……すやぁ。すやぁ? ううん、うーん」
眠気眼を擦ると、彼女の視界は彼を捉える。
「うにゃ? うーん……え? ここにいるってことは……すやぁ」
「おい、せめて人の顔を見たのなら起きてくれねーかな」
「うにゃ? ううん……、ん? わぁぁ!! せ、先生!? えっといや違う!? でも……! いや、先生です。先生!?」
「なんだ? 人違いってか?」
「ち、違います……! でもこの空間にいるってことは、きっと先生ですね!」
「適当だな」
慌てふためく彼女の両肩を優しく掴み、もう一度席に座らせるダンテ。
彼女は二度三度深呼吸をし、一度姿勢を整えた後、今度はまっすぐな瞳で、ダンテを見つめる。
「ええっと、まずは自己紹介ですね! 私の名前はアロナ! このシッテムの箱に常駐しているシステム管理者であり、メインOS。そしてこれから先生をアシストする秘書です!! あの、所で、先生のお名前を伺ってもよろしいですか?」
「俺の名前はダンテ。ダンテだ。よろしくな、アロナ」
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とあるSNSにて、キヴォトス人の会話。
ねぇねぇ知ってる? あの噂。
聞いた聞いた。あの七囚人のワカモが一発でやられたんだろう?
え!? 何それ!? 私が聞いたのは自分で投げ込んだパトカーをスケボーにして不良たちをハンドガン一本で壊滅させたって話だけど。
それこそなんだよw にしても、それがシャーレの「先生」なんだろ? 恐ろしい話だよな。超法規的機関だなんだか知らないけどさ。
七囚人を一発で打ちのめすなんて、私じゃ裸足で逃げちゃうね。
お前だけじゃないだろ。きっと、それこそ
──悪魔だって逃げ出すさ。
プロローグ終わりました。
次回の大きな物語の公開の合間に、幕間の物語を数話差し込む形になります。
不定期連載になるかと思いますが、暖かい目で見守って頂けると幸いです。