元々、現実世界とは異なる人種、技術(滅びた超古代文明含む)がある世界でしたが、概ね国の線引きと歴史は現実と重なっている世界観です。
プロローグは現在に続く、第二次世界大戦終了時までの略歴(というか世界的大損害)について、“現代”のいち庶民観点からの振り返りになります。
1945年05月07日……ベルリンは鉄と炎に沈んだ。
1945年08月06日午前08時15分……衛星軌道上で生み出された虚無が広島を包み、直径50kmのクレーターだけが残った。
1945年08月09日午前11時02分……長崎市を失った長崎半島は、長崎海峡と長崎島に変貌した。
1945年08月15日正午……日本は敗北を認めた。
1945年09月9日……アメリカ、アリゾナ州ナバホネーション、アメリカ最大のインディアン居住区が消えた。
1945年09月12日……アメリカ、ルイジアナ州ニューオリンズが消えた。
1945年09月17日……ロシアからウラジオストク、ハバロフスクが消え、その他数十の雑多な町がその後を追った。
1945年09月22日……奉天、瀋陽、重慶、幾つもの都市が大陸から消えていった。
1945年09月28日……アイルランドからダブリン、ウォーターフォード、スライゴーが消えうせた。
1945年10月……いちいち上げるのが面倒な程の街や山河が消えていった。
自然人造に関わらず、あらゆる地形が攻撃の対象だった。
1945年11月……地上には敗者と惨めな勝者が張り付いていた。
1945年12月02日……急遽設けられた国際連合にて、軌道衛星上に鎮座する文明断絶衛星“アースクリーナ”停止プロジェクトの発動が提言され、各国の支持を受け実働。
1946年01月11日09時50分……アースクリーナ停止プロジェクトの手により、アースクリーナの停止に成功
同1946年01月11日正午……アースクリーナ停止プロジェクト、解散を拒否、「世界遺産技術利用監視機構」の設立を宣言
1947年01月01日……国連にて、世界遺産技術利用監視機構を公式組織として公認する声明が可決、具体的枠組みの検討開始。
えーと……遺産技術利用監視機構が、地球立宇宙軍に正式に変更されたのはいつだったか……年号が思い出せない。
まぁ、とにもかくにも、戦争は終わった。
アースクリーナみたいなアホな絶滅兵器から、一機で既得技術兵装で完全武装した機甲師団を壊滅させる様な自動兵器、水源に一滴垂らすだけで一国を滅ぼしかねない不思議化学兵器まで、軌道衛星上から宇宙軍の連中が、戦争に使ってないカナ?と見下ろしてくださりやがってるおかげで、いまんとこ人類その他は絶滅の憂き目にはあっていない。
未だにテロだの何だのと小うるさいのは確かだが、最後の大戦から半世紀、今んとこ日本は平和を貪る事に割と成功している。
多分宇宙軍の連中がまともに仕事をしていれば、その間戦争が起こっても、せいぜい、首都に核の雨が降り注ぐ程度で済むだろう。
まぁ……庶民にとっちゃ、どっちも厄介なことには違いない。
宇宙人共の考える事は何処かぶっ飛んでるから頭から信用するのはどうかとは思うが、連中はここ数十年うまくやってるし、少なくとも、使い方もよく分からん様な発掘技術をやたらと人に向けて使いたがるエライさんに任せとくより億倍もマシってもんだ。
そもそも、宇宙軍……いや、大本のアースクリーナ停止プロジェクトの連中があのキ○ガイ衛星を止めてくれなかったら、この地上から国なんてとっくになくなっていたに違いない。
プロジェクトの為に多数の遺産技術を提供されていたとはいえ、世界のアホたれ首脳陣に愛想を尽かして喧嘩を売った度胸も嫌いじゃない。
ま、しばらくはテロリスト扱いだったらしいが……公認の国際組織として認めさせた辺り、元より計画の上だったに違いない。
プロジェクトリーダーの名前は……又忘れたが、まぁ、スゴイ奴だった筈。
あの国籍を捨てた宇宙人どものお陰で、今のドンパチは、古式ゆかしい、俺の大好きな火薬の臭いのする火器が全盛なのだ。
ありがたや、ありがたや。
めでたし、めでた……くはないか、流石に。
To Be Countinued...
全部で3,8000文字程度の作品になりますが、最後まで微修正したものを分割投稿していきます。
滅茶苦茶地味でなろうだとどう考えても需要が存在しない作品ですが、年末年始のゆっくりした時間にでもご笑読頂ければ幸いです。
プロローグと次の第一話まで連続投稿になります。