日常の仕事
おかーさん!おとーさん!
「「死ね」」
うわぁぁぁぁぁぁ。
はっ!目が覚めたら、自室のベッドだった。
「あの夢か・・・」
俺が7歳の時にあった、あの事件。
今でも時々夢に出てくる。
とんとん。
「・・・○○。開けていい?」
「あぁ、いいよ」
ガチャ。
「で。どうしたの?○姉さん、こんな時間に」
「・・・仕事の、電話が入った」
「あぁ、わざわざありがとね」
そう言って、ベッドから立ち上がり、電話機のあるリビングまで向かう。
「・・・○○。大丈夫?」
「えっ?何が」
「・・・さっきすごい、叫び声、あげてた」
「大丈夫だよ。ちょっと、嫌な夢を見ただけだから。さっ、依頼主が待ってるから早く電話にでないと」
そうして、リビングに着き電話を待機状態から、通話状態にする。
「もしもし、おまたせしました。何でも屋の○○です。あぁ、あんたか。で、何の用ですか?」
どうやら、電話の相手は常連客のようだ。
「えぇ。はい。わかりました。報酬は後払いだから、よろしくね」
その言葉を最後に、電話がきれた。
「・・・今回の仕事の、依頼主は、だれ?」
「今回は、お得意様の堕天使だったよ。○姉さん、ほかの二人も起こしてきてくれない?今回の仕事は、結構急ぐから」
「・・・わかった。少し待ってて」
そう言い残して、○姉さんは他の二人を起こしに行った。
それから、十分後。
「○○、なんですか~?こんな時間に~」
「ボクまだ眠いんだけど・・・」
「いやぁ~、悪いねこんな時間に起しちゃって」
「それで~。今回の仕事の内容は~?」
「じゃあ、今回の仕事の依頼内容を説明するよ。内容は・・・・・・」
いっぽう、時を同じくして。
とある学校のとある部室。
そこには、背中に悪魔の翼と尻尾を生やした、およそ人間とは思えない人たちが集まっていた。
「部長。はぐれ悪魔の討伐依頼がきました」
黒髪ポニーテールの人が言う。
「そう。場所はどこ?」
部長と呼ばれた人物が受け答えをする。
「場所は、町はずれの空き地だそうです」
「わかったわ。すぐに向かうけど、皆準備はいい?」
「はい。大丈夫ですわ」
「・・・はい」
「僕はいつでも、行けます」
「それじゃ、行くわよ!魔法陣の用意を」
場所は戻り、○○の家。
「今回の仕事は、はぐれ悪魔の討伐だよ。場所は、町はずれの空き地」
「わかりました~」
「了解ですっ!」
「・・・わかった」
「それじゃあ、行きますか」
それから、二分後。町はずれの空き地。
「お前が、はぐれ悪魔のウェイパーだな?」
「おやおやぁ?誘ってもないのに、人間がきたよぉ~?えっとぉ、1,2,3,4。おぉ、大量だぁ」
「悪いが、お前に討伐命令がでている。だから、お前を殺すぞ」
「ただの、人間がこの俺様を殺すだって~?そんな生意気を言うやつは、食べようかな?どうしようかな?・・・よしっ!そこの女。お前を食べよう!」
そう言ったのと同時にウェイパーは、六本ある足を高速に動かして標的に定めた、人間に迫っていた。
(ただの人間が、悪魔である俺様を殺すなんて・・・)
「無理ムリむりぃ!」
そして、あと一歩で標的の人間にとどくという距離で、異変にきずき体を横に移動させた。
「あれっ?はずしちゃった♪」
ウェイパーは、戦慄していた。悪魔である自分に、ただの人間がついてこられるはずがないと思っていたのに、今まさに標的にしていた女が、自分の立っていた場所のすぐ目の前に移動してきていたのだ。
「ウェイパー。お前は、相手の力量を量り損ねたな。俺たち、『
「お、お前たちが、あの『
ウェイパーは、その名前を知っていた。はぐれ悪魔どころか、どの組織にもその名前は浸透していた。
いわく、依頼された仕事は必ず遂行する何でも屋がいると。ウェイパー自身も、まだ普通の悪魔だったころに話は聞いていた。
「ひひひっ。ひひひひひひひひっ」
「あれ。どうしたのかしら~?」
「・・・さぁ?」
「そうか、お前があの。あの、
そう、絶叫して
「させないよ♪」
ブチっ!
突進した瞬間に、足の半分をものすごい力でもぎ取られていた。
「うぎゃぁぁあぁぁ!お、俺様の足があぁぁぁあぁ」
「ありがとう、『
「いえいえ、どういたしまして♪」
「あらあら~。人の主に手を出そうなんて、悪い悪魔さんですねぇ~?」
そう言った、人物はどこからか、大剣を取り出すと倒れているウェイパーの両腕を切り落とす。ウェスパーは、声にならない悲鳴をあげていた。
「『
「わかってるわよ~」
「・・・私からも、あげる」
ザシュ!
そうつぶやいた、人物はどこからか、刀身が稲妻型の剣を取り出して、ウェイパーのもう半分の足をキレイに、切り落としていた。
「ちょっと、ちょっと。『
「・・・わかってる」
ウェイパーは、恐怖していた。彼らの噂は聞いていたが、しょせん人間だ。我ら悪魔にはかなわないと、思っていた。
だが、現実は違った。現に領主さえも殺せたウェイパーは、圧倒されている。
『死』という、恐怖が彼を初めて襲った。
歯はガタガタと鳴り、体はブルブルと震える。
そして、口からでた言葉は・・・
「た、頼む!もう人間は殺さないから!お、俺様を見逃してくれ!!」
そう、命乞いだった。
だが、彼は知らなかった。喰い人たちに対して、命乞いは無駄なことを。
「そうか、そうか。もう人間は、殺さないか・・・」
「ああ!もうほんとに、人間は殺さない!約束する!!!」
「あぁ、約束はしないでいいよ」
「えっ?」
「対象者は、必ず殺す。それが俺たちの仕事だから。だから、バイバイ。はぐれ悪魔のウェイパーさん」
その言葉を最後に、罪喰いの手の中に刀が収まった。
そして・・・ザシュ。
「はぁ、やっと終わったぁ・・・」
「死体はかだつけておきますね~」
「その能力、便利だよね♪」
「・・・はやく、帰ろ」
そうして、何でも屋たちは去って行った。
町はずれの空き地から、何でも屋が去ったあと。約十分後。
そこには、血だまりが一つあるだけで人影どころか、猫一匹いなかった。
「ねぇ、場所はここであってるのよね?」
「・・・・・・あってます」
白髪の女の子が答える。
「でも、何にもありませんね」
剣を持った、男が言う。
「部長。あそこの血だまり」
「まさか、また誰かに先を越されたっていうの!」
「部長、どうやらそのようです」
「しょうがないわ。帰るわよ」
どこからか、魔法陣が出現して四人は帰って行った。
次回、イッセーが出てくる予定です。