オリジナル?メモリの説明をする戦闘になりました。
あの事件があった日の夜中の出来事。町はずれの廃屋にて・・・
「お前がはぐれ悪魔のレーネルか?」
「人間だ、おいしいおいしい人間が来たぞ!」
「こいつで、間違いないようですねぇ~」
「・・・とっとと、殺す」
「そのとおりだね♪とっとと、片づけよう♪」
「かっかっかっ。お前たちが死ね!人間」
そう言ってレーネルは、罪喰いに飛び掛かった。
「なんで俺なんだよ!」
そう言いながら、神器を発動させる罪喰い。その手には、二つのクロスボウガンが収まっていた。
そして、レーネルが飛びつく寸前に背中から倒れて、レーネルの腹にクロスボウガンを連射する。
そして・・・
「よいしょ♪」
怪物喰いが横から、クロスボウガンの連射を受けて少しの間、空中に留まっていたレーネルを吹き飛ばす。
横に盛大に吹っ飛ぶレーネル。レーネルはその攻撃だけで、瀕死状態になりつつあった。
「がはっ!なんで俺様が、死にそうなんだ!今頃死んでいるのは、あいつのはずだったのに!!」
「神器持ちの人間をただの人間などと言って、なめてるからだ。あぁそうだ。光の矢のお味は、いかがかな?レーネルさん」
「光の矢?俺はそんなのくらってないが」
疑問に思ったレーネルが自分の腹を見てみると、さっき受けた光の矢がかなりの数刺さっていた。
そして光の矢を認知した瞬間に、きずかなかった痛みが襲ってきた。
「ぐぁぁぁぁあぁ!イタイ、痛いっ!」
「これが俺のクロスボウガンの恐ろしいところなんだよなぁ」
そう、罪喰いのクロスボウガンの能力の一つには、認知するまで痛みがわからない能力がある。ちなみに、当たったことにもきずかない。
「ぐぅ。許さん。許さんぞ!人間!!こうなったら、あのメモリで」
ぶつぶつとつぶやきながら、レーネルはどこからか一本のメモリを取り出した。
「なんでしょうかぁ~」
「・・・さぁ?」
「かっかっかっ!この『
そう言って、メモリのスイッチを押すレーネル。
すると・・・メモリから、機械音で「レオ」と聞こえてきた。
そして、アース・メモリを足に着けると体の中に吸い込まれるようにして、消えていった。
「メモリが体内に!?」
そして、レーネルの体に変化が起きた。
四本あった足は、二本にまとまり。二本の腕には、鋭い爪が生え。顔には、ライオンのような鬣が・・・生えなかった。
「いや、生えねえのかよ!」
罪喰いは虚空に向かって、すばらしいツッコミをかます。
そこらへんは、気にするな。
「なんか一瞬、天の声が聞こえた気がするぞ」
「気のせいですよぉ~。それよりも集中してください~」
「お、おう」
そしてレーネルの方に視線を戻すと、腹にあった無数の傷はきれいに消えていた。
「力が。力が漲るぞおぉぉぉぉぉぉぉ!」
「ちっ!傷があんな一瞬で消えるなんて」
「そんなこと気にしてる場合じゃ無いんじゃないかな」
「・・・来る!」
再び罪喰いに飛び掛かるレーネル。
「さっきのようには、いかんぞ!人間!!」
「くっ!」
そして、まさにレーネルが飛びつく瞬間に罪喰いの前に分厚い氷の壁が出現し、レーネルはその壁に激突した。
「たすかったよ、天使喰い」
「いえいえ~」
「小賢しい、マネを!」
そう叫び、氷の壁を拳一つで粉砕するレーネル。
「・・・そろそろ、死んで」
粉砕した際に発生した煙に紛れて、レーネルの裏に回り込んでいた剣喰いが、一本の刀を素早く二回振るう。
「ぐおっ!」
驚きの声と共に、レーネルの左腕がキレイに切断されていた。
「貴様!人間の分際でぇ!!」
レーネルは、右足をおもっいきり回して、剣喰いを蹴り飛ばした。
「きゃ!」
やはり瀕死の状態でも悪魔は、悪魔。剣喰いはかなりの距離を蹴り飛ばされた。
「大丈夫!?」
「・・・問題ない。腕が一本逝っただけ」
そう言いながらも、かなりのダメージを負ったみたいで、剣喰いは膝をついている。
そんな、会話が聞こえてくると同時にレーネルの低い笑い声が廃屋に響き渡る。
「かっかっかっ!人間の分際で、俺様の腕を切り落とすからそうなる!」
その言葉を聞いた瞬間に、廃屋の中に尋常じゃない、殺気が満ちる。
「だ、誰だ!この殺気を放ってるやつは!!」
「俺だよ。はぐれ悪魔のレーネル」
声のした方に体を向けると、罪喰いがこちらを睨みつけながら立っていた。
(な、なんなんだ!この殺気は!!この俺様が恐怖しているだと!?)
「レーネル。お前は傷つけてはいけない、人を傷つけたんだ。覚悟はできてるよな?」
「だ、黙れ!人間!!」
絶叫しながら、罪喰いにツッコむレーネル。
ツッコんできたレーネルを紙一重で躱した罪喰いの手の中には、二つの
「まずは、腕を細切れにしてやると言いたいところだけど・・・腕はやめとこう。そのかわり片足をもらうよ!」
振り向きざまの回転を活かして、レーネルの右足を戦扇で切りつける。
だが、レーネルは疑問に思った。予想していた痛みが全くなかったからである。
(こいつ、今何をした?まあいい。またさっきの女みたいに、蹴り飛ばしてやる!)
そう瞬時に考え、左足を軸に右足を振るおうとすると・・・
(あ、足が動かない!?)
なぜか、右足が動かなかった。
「無駄だよ、レーネル。痛みがないから、何もされてないと思っただろうけど・・・足の腱を切ったからな。もう右足は使いもんにならないぜ」
「なんだと!あの一瞬で俺様の足のアキレス腱を見切ったのか!?」
「違うかな?とも、思ったけど・・・人型の悪魔は人間と体の構造と似てるんだな。おかげで、助かったよ」
「だがまだ、片足が残ってる!貴様ら人間など、片足と片腕だけで事足りるわ!」
「その自信も直ぐに~」
「・・・なくなる!」
跪いている、レーネルに飛び掛かる、天使喰いと剣喰い。
「お前ら、いつの間に!?」
「会話に集中しすぎですよぉ~」
「・・・腕の借り、今返す」
そう言う、天使喰いの手の中には、一本の大剣。剣喰いの手の中には、一本の片手剣が握られていた。
そして、天使喰いは両足を。剣喰いは右手を切り落とす。
「ぐぁぁあぁ!俺様の足と腕がぁぁ!」
「さてと、レーネル。そろそろ、バッドエンドのお時間だぜ」
(くそっ!こんな訳のわからない奴らに、殺されるのか!?この俺様が!?)
今のレーネルの姿を説明すると、胴体と頭だけになった体が、床に転がっている状態だ。
「おっと。その前に、レーネル。お前に聞きたいことがあるんだが」
「な、なんだ」
「その『
「教えてもいいが、1つ約束しろ!」
「なんだよ?」
「教える代わりに、俺様の事は見逃してもらおう!」
その、要求に罪喰いは・・・ただ、笑っただけだったが、その笑いを肯定と受け取ったのか、ニヤリと笑い話し始めた。
レーネルの話を纏めると・・・
一つ。このメモリは、地球にいる動物などの記憶が収められたものだと言うこと。
一つ。いろいろな種類がある。
一つ。このメモリは『
「こ、これが俺様の知ってるすべてだ!」
「そうか、ありがとうな」
「ほ、ほら。約束通り、俺様のことは見逃してくれるんだよな!」
「あぁ、俺は約束は守るからな。ただし、依頼人との約束をだけどな」
「へっ?」
そうレーネルが言った瞬間にレーネルの心臓に刀が刺さった。
「な、なにを?」
「俺の言ったとおりだよ。俺が約束を守るのは友達、姉たち、依頼人だけだよ」
「ちきしょうっ!だましやがったな!!」
「だましてないさ。俺はお前に笑っただけぞ。それをお前が、約束したと勘違いしただけだろ」
「ちっくしょう」
「まぁ、安らかに眠れ。レーネルさん」
そして、罪喰いはレーネルの首を刎ねた。
「おわりましたかぁ~?」
「終わったよ」
「お疲れ様♪」
「・・・早く、帰りたい」
「あっ、そうだ。剣喰い、腕大丈夫?」
「痛いけど、何とかなりそう」
「無理は禁物だからね。天使喰い、治してあげて」
「わかりましたぁ~」
「・・・ありがと」
「いえいえ~」
「よし、治療が終わったら帰ろうか」
「そういうわけにもいかなそうだよ」
「・・・なんで?」
「こっちに悪魔が数体、向かってくるんだよ♪」
「ちっ!しょうがない。回廊を開くから、帰ってから治療だ!」
「死体はどうしますぅ~?」
「時間がないから、そのままでいいや」
「・・・回廊、オープン」
そして、喰い人たちが帰ると同時に悪魔が数体、魔法陣から現れた。
「ここなの?」
「はい、部長。ここで間違いないです」
「生臭い」
「部長、あそこに死体が」
「この死体は?」
「私たちのターゲットだった、はぐれ悪魔のレーネルです」
「もう殺されてる」
「またか・・・」
「いったい誰が?」
「わかりませんね。何か、臭いはしますか?」
「かすかにします。けど、誰なのか特定は難しい」
「せめて、何人かとかわからないかしら?」
「人数は、四人だと思います」
「そう、ありがとう。あなた達はこのまま、帰っていいわ」
「部長は?」
「あの子の家に行って、治療をしなくてはならないから。あの子の家に泊まるわ」
「わかりました」
「じゃあ、お疲れ様」
「「「お疲れ様です、部長」」」
そして、魔法陣が二つ現れそれぞれが、別々に消えていった・・・
次回は、本編に戻りたいと思います。