仮面ライダー555 パラダイス・エンディング   作:明日葉のキッシュ

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第一話『僕の夢』

 

 

 純喜は重い瞼を擦りながら、やけに硬い何かの上で目覚める。

 

「ここは…」

 

 知らない天井、というべきなのだろうが、彼はこの景色に見覚えがあった。

 

「手術室…」

 

 そこはまさしく、手術室といった感じだった。

 自分が寝ている固い何かはきっとオペ台だろう。

 目の前には無影灯のようなものもある。

 

「僕は…なんで」

 

 意識が途切れる前の記憶をどうにか引き抜こうとする。

 甲高い音、大きな影、身体の側面への強い衝撃…きっと事故だと気づいた。

 

 だが、事故で病院に運ばれたとして、そのまま手術室で目覚めるなんてことあるのだろうか?

 周囲を見ても医者らしき人物は見当たらない。

 どうにかしびれた身体を動かそうとすると、かろうじて腕だけがゆっくりと動いた。

 

「え…」

 

 健康的な色だったはずの自身の腕は、生気のない灰色になってしまっていた。

 しかもただ灰色になっただけではなく、そもそも人間の手とは言えない見た目になっている。

 例えるなら、中世の甲冑を少しイカつくした感じというか。

 そんなことを考えているうちにしびれが解けて行き、全体の感覚が戻る。

 すると、腕だけでなく全身が角張った甲冑のようになっていると気づく。

 

 そもそも手術か何かが終わったなら手術室にいるのはなぜなのか。

 疑問から疑問が派生していき頭がこんがらがっていると、金属が擦れるような音と共に、医者らしい男が現れた。

 

「具合はどうだい?まずは状況の説明からしなければね…」

 

 人間だった。

 そう、人間だ。

 だからこそというべきか、なんなのか。

 頭の中に何かが走る。

 

「う、うぅ…!」

「…!大丈夫か!?落ち着け、ひとまず呼吸を落ち着けるんだ…」

 

 殺せ。

 殺せ。

 殺せ。

 頭の中で声がする。

 

「が、あぁ…がァッ!」

 

 たまらず飛びつく。

 すると、医師かなにかだと思っていた男の姿が、たちまち自身と同じ灰色の獣に変わる。

 

「ほう、この姿になっても闘争心が消えないとは、やはり好奇心で因子を混ぜたのは不味かったか…」

 

 同じと言ったが、男の姿は純喜の鎧のような姿と違い、牛か何かを思わせる形だった。

 

「今の君に聞く耳があるかはわからんが、この姿、君や私が持つこの灰色の身体を、オルフェノクと呼ぶ。君も一度はCMで見たことがあるだろう?『こういう見た目のやつがいたらスマートブレインに通報を』と」

 

 未だ身体は男に向かい暴れているが、どうにか男のいうことを噛み砕き理解する理性はあった。

 オルフェノク。

 確かにスマートブレインのCMで数回聞いたことのある名だ。

 目の前にいるのがそれなのかと思うと同時に、自身がそれになったということに今更気づく。

 

「君は車に轢かれ瀕死の状態でな。何分我々では病院に運ぶことも難しい。それ故、少しばかり強引な手段で君を救った」

 

 男は変わらず話し続ける。

 かのスマートブレインが通報を頼んでくるほどなのだから、どれほど恐ろしい怪物なのかと思ったが、男の声は柔らかかった。

 

「私は一時期医者のようなことをしていたことがあってね。その時の知識を使い、君をオルフェノクとして蘇生した。人間のままならあそこで死んでいたが、オルフェノクの生命力なら蘇生も可能だ」

「ぐ、ゔぁ…」

 

 段々と落ち着いてくる。

 すると、灰色の鎧は溶けるように消えていった。

 

「ぼ、僕…」

「ふむ、一旦落ち着いたか。さっきのは一時的な発作とでも思えばいい。さぁ、こちらに来たまえ」

 

 男も人間の姿に戻り、純喜を部屋の外に連れていく。

 先ほどのオペ室も若干荒れていたが、廊下と思われる場所はさらに荒れていて、廃墟そのものだった。

 やがて扉にたどり着いた。

 

「この先には、私や君と同じ、オルフェノク達がいる。一般人の君は怖がるかもしれんが、基本的にはみんないいやつだ」

 

 そして男はゆっくりと扉を開ける。

 

 そしてその中には5人の人間、いや、オルフェノクがいた。

 

「おっ!そいつが新入りか!それじゃ早速腕試しを…」

「やめろ。まだ衝動を完全に抑えきれていないし、怖がらせるだけだ」

 

 タンクトップに迷彩柄の長ズボンを履いた、筋骨隆々なスキンヘッドの男。

 こちらに向かってきていたが、牛男がそれを止めた。

 だが、純喜にはスキンヘッドの男に見覚えがあった。

 

「南田登一…?」

「おっ!もしかして俺のこと知ってんのか?」

「大学の友達が、よく見てたので」

 

 南田登一。

 スーパーヘビー級のプロボクサーで、『日本に敵なし』と言われたほどの実力者。

 海外進出してからもいくつもの大会で優勝し一躍スターとなったが、AIBAへの出場が決まり一度帰国した際に行方不明となり、当時はかなり騒がれた。

 純喜の大学時代の親友も彼のファンであり、時折純喜に彼の凄さを語っていた。

 

「そーかそーか!サインいるか?」

「あっいやぁ、大丈夫です」

 

 親友から教えられたから知ってるだけで、純喜自身はあまり興味がない。

 

「まぁ、知ってるなら早いだろうが、彼は南田登一。うちのナンバー3だ」

 

 ナンバー3。

 人をナンバー呼びするなんて悪の秘密結社くらいしか思い浮かばない。

 

「で、そこに座ってるのがナンバー2」

 

 奥の方に座って本を読んでいる癖っ毛にメガネの男。

 本の内容をチラリと覗くと、小難しい詩がいくつも書かれていた。

 

「…こんにちは」

「…こんにちは」

 

 お互い軽く会釈をする。

 

「名前は琢磨逸郎。スマートブレインの元重鎮だ」

 

 さっきから出てくる名前がデカすぎる気がする。

 元世界的プロボクサー、大企業スマートブレインの元重鎮…

 

「では次」

 

 男は今度は隅っこで体育座りをしてる女子高生らしき人の方を向く。

 腰まで届きそうな黒い髪に、雪みたいに白い肌。

 そういうものに興味がない純喜でも思わず息を呑んでしまうくらいには美少女というやつだった。

 

「…こんにちは」

「…………」ジーッ

 

 今度はこちらから挨拶してみるが、しばらくこちらを見つめた後、見事に無視されてしまった。

 

「あー…彼女の名前は東雲瑠璃。少しばかりトラウマを抱えていてね…まぁ、無理に関わることもないさ」

 

 男はそそくさと次の人の紹介に移る。

 

「彼は武藤晃大。元バンドマンだ」

 

 少しチャラい感じの青年。

 髪は内側が紫色に染まっており、ピアスもじゃらじゃらしているが、身長は低く雰囲気以外は割と中性的だった。

 

「ぜひぜひ晃大って呼んでください!よろしくっす!」

「あ、あぁ、うん」

 

 ここはド陽キャとド陰キャの2種類しかいないのだろうか…

 

「で、最後に彼」

「鐘打祐希だ。よろしく」

「窓位、純喜です。よろしく」

 

 30代前半くらいの爽やかな男。

 黒いライダースーツを着ていて、スタイリッシュここに極まれりという感じだ。

 …やっとまともな情緒の人に会えた気がする。

 

「そして、私は本井学。よろしく頼むよ」

「あ、はい」

 

 男改め学はやっと自己紹介をし、これでここにいる全員の紹介が終わった。

 すると学は純喜を自然な誘導で目立つところに立たせ、

 

「じゃあ最後に君の自己紹介を頼めるかな?」

「え、あぁ、そうですね…」

 

 一瞬困惑したが、まぁ自分だけしないのはおかしいだろうと思った。

 

「窓位純喜です。年齢は24で、職業はフリーターです」

「……それだけかい?」

 

 恥ずかしながら実際それだけだった。過去の話をすれば尽きないが、今はまっさらといっていいい。

 

「ん〜?」

 

 あぐらをかきながら話を聞いていた晃大が、少し首を傾げる。

 

「もしかして純喜さんって、山手行ってました?」

「…………………ぇ?」

 

 予想外の言葉に固まる。

 不意に出てきたその言葉は、純喜にとってあまり触れられたくない過去だった。

 

「その反応、やっぱそうっすよね!?」

「知ってんのか?」

 

 南田が興味深そうに聞く。

 

「この人、俺が行ってた音大で超天才って半分伝説みたいになってたギタリストっすよ!」

「ぁ……」

 

 思わず言葉が詰まってしまう。

 

 

 

 

 …窓位純喜、元音大生。

 日本でも有数の音大、山手音楽大学に在籍し、クラシックギターを専攻。

 入学試験から圧倒的な才能を見せつけ、20数年前同じく天才と評されながら事故でギターが弾けなくなった学生、海堂直也という男に準え、『海堂直也の蘇り』や、『海堂直也の再来』と呼ばれた。

 そしてその名を聞いてやってきた山手音楽大学のOBであり、世界的ギタリストである黒田和彦に教育を受け、さらにその才能を伸ばしていた。

 

 

 

「で、その黒田さんみたいにすげーギタリストになるって期待されてたんですけど、事故でギターできなくなって、そこも『海堂直也の再来』っていわれる理由、で………あっ」

 

 晃大はやらかしてしまったという顔をしていて、対して純喜は冷や汗をかき、目はそこかしこに動き回り、冷静さを欠いていた。

 

 

 

 晃大の言うとおり、純喜がもう少しで卒業し、黒田とのつながりで将来も明るいと噂されていた頃、事故………ではなく、親友に手首を刺され、指先が麻痺。

 ギタリスト生命は絶たれ、霧のように大学から姿を消した。

 後年の生徒たちには講師陣の考えなどもあり不運な事故ということにされている。

 その悲劇とも言える逸話を含めて、純喜は今もなお山手音大生の中で、『海堂直也の再来』として語られている。

 

 

 

「す、すんませんっ!俺、テンション上がるといつもいらないことばっかり言っちまって…」

「あ、えっと、いや、はは、いいんだ全然。僕はもう吹っ切れてるし、こうしてなんとかフリーターとして生きていけてるから」

 

 純喜の顔は、この部屋の誰が見ても大丈夫だとはとても言えなかった。

 

「…えぇっと、とりあえず、自己紹介はここまでだ。各自、解散」

 

 学が少し言葉を詰まらせながら部屋を後にする。

 あからさまに気まずい空気のまま、その場はお開きになった。

 

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

 

 その日の深夜。

 

「………」

 

 純喜は学が案内してくれた部屋のベッドに横たわっていた。

 自宅に帰ろうとしたのだが、また暴走したりしたら危ないし、経過観察も兼ねてしばらくここで暮らしてくれとのことだった。

 ここの皆のことを信用したわけではないが、命を救ってくれたのは事実だし、嘘をついてるような目には見えなかった。

 

「………」

 

 数時間前の、自己紹介の場面が頭に焼きついて離れない。

 純喜にとって、過去を知られることほど嫌な事はなかった。

 かといって、バレた以上無かったことにはできまい。

 憂鬱な気分のまま部屋の電気を消そうとした時、

 

 

 トントン

 

「…?」

 

 扉がノックされた。

 こんな時間にとも思ったが、経過観察と言っていたし、様子を見にきたのかもしれない。

 そう思ってドアを開けると、

 

「…こんばんは」

「え?」

 

 本井が瑠璃と紹介していた女子高生が立っていた。

 

「ど、どうかしたの?」

「………」スタスタ

「ちょ、まっ」

 

 瑠璃は純喜の脇を抜け、ベットに座る。

 

「………」ポンポン

「え?」

 

 瑠璃はマットレスをポンポンと叩き、まるで犬に『おいで』と言っているようだった。

 純喜は素直に従い、少し間を空けて隣に座る。

 

「…あなた、親しい人に裏切られたこと、ありますよね?」

「……え?」

 

 瑠璃がまっすぐこちらの目を覗き込みながら尋ねる。

 純喜の答えはどうかと言えば、『ある』だろう。

 知られてこそいないが、彼がギターが弾けないのは親友のせいだ。

 

「自己紹介の時のあなたの目、私と同じ目をしてました」

 

 そう言われて瑠璃の目を見ると、輝きがなく、少し赤みがかった黄金色の瞳は、光を反射していなかった。

 

「武藤さんは事故って言ってましたけど、嘘ですよね?」

「……………そう、です」

 

 直感的に、彼女には隠し事ができないと思った。

 

「話してください、ほんとのこと」

「……その日は、月に一回あるテストの日で、」

 

 

━━━━━━━━

━━━━━

━━

 

 

『今日もお前、先生に褒められてたな。俺なんて全然』

『あはは、いや、黒田さんとか、みんなのおかげだよ』

『そうか…』

 

 

『……ごめん』

『え?』

 

 

 

 

 

 

 

ざく

 

 

━━

━━━━

━━━━━━

 

 

「と、まぁ、こんな感じ、です」

「…そうですか」

 

 瑠璃は純喜の話を静かに聞いていた。

 

「私も、同じなんです」

「同じ…?」

「私も友達に裏切られて、ここにいます」

 

 瑠璃は少し俯いて、語り始めた。

 

「私、この中で、一番オルフェノクになった時の年齢が若いんです。小学生の頃、飲んだくれのクソ親父に首を絞められて、一回死んでオルフェノクになって、その日に父を殺しました」

「………」

 

 思わず黙ってしまうほどに酷い話。

 客観的に見ればどちらも酷い話なのだが、純喜は思わず自身の苦痛は生ぬるいと考えてしまう。

 

「クソ親父は灰になって消えたから、結局行方不明ってことになって、私は親戚の家に預けられました」

「はぁ…」

「そこからはオルフェノクの自分を隠しながら、平和に過ごしてました。でも、去年の夏に、飼育小屋の鶏が急に鳴いて、驚いた拍子に友達の前でオルフェノクになっちゃって」

「……」

「わかってくれると思ってたんです。2人の間の秘密にしてくれるって信じてたんです。でも、あの子は私に『化け物』って叫んで、スマートブレインに私のことを通報しました」

 

 正直、純喜はその友達の気持ちもわからなくなかった。

 スマートブレインのCMじゃオルフェノクのことを害獣かなにかのように宣伝しているし、通報するだけでもお金がもらえる。

 SNSとの繋がりが深い高校生ならなおさらそういうものを目にするだろうし、根も葉もないガセネタを信じてしまうかもしれない。

 

「…だから、私は人間が嫌いです。リーダーは人間は傷つけないって言ってますけど、私はみんな殺したい」

「ぼ、僕は、リーダーさんの意見に賛成だなぁ…」

「私の夢は、私と同じで、私のことをわかってくれて、私もその人の全てが理解できるような、信頼できる人と出逢うことです」

「は、はぁ…」

 

 そんな人、そうそういるもんじゃないと思うが…

 

「えっと、叶うといいね」

「…もう、叶っていますよ」

「え?」

 

 瑠璃は俯きがちな純喜の顔を下から覗き込みながら、

 

「あなたなら、きっと私を裏切らない…」

 

 頬を染めてそう言った。

 対して、純喜の顔はぞくりと青く染まる。

 

「え、いや、えっと、そんなこと、ないよ。僕は君が思ってるような人間じゃない。買い被りすぎだって」

「そんなことありません。裏切られたことのある人は、どんなことがあってもそれを他の人にすることはありません。だって裏切られる苦しみを、誰より知っているから」

「ちょ、近い…」

 

 最初わざわざ空けた1人分の距離は、もう0に近かった。

 

「私、あなたがそれを望むなら、嫌いな人間も守ります。共存も目指します。あなたにずーっとついていって、あなたの夢を、一緒に見たい…」

「……えっと」

 

 まずい。

 純喜はそう思った。

 明らかな依存、殺人も厭わなそうな危険思想、そして何より相手はJK。

 対して純喜は24歳。

 大学生で24歳ならまだ若いが、そうでもないと24はもう20代折り返し地点ギリギリ、のような気がする。

 

「ふふ、まだ混乱されてるでしょうけど、大丈夫ですよ。あなたに迷惑はかけませんから」

 

 そういう話ではないと純喜は思ったが、その言葉は飲み込んだ。

 

「もう夜も遅いですし、失礼しますね」

「……ちょっと、待って」

「…?」

 

 思わず彼女を引き留め、一度大きく息を呑む。

 

「…その、君を化け物って叫んだ友達は、どうなったの?」

「……………食べちゃいました」

「…っ!」

 

 その瞬間、ただでさえ濁っていた彼女の瞳が、まるでちびっ子がクレヨンでめちゃくちゃに塗りたくったような色に変わった気がした。

 

「…なーんて、冗談です。きっと元気にしてますよ。それじゃあ、また明日」

 

 ひらひら手を振って部屋を出ていった瑠璃。

 

「…」

 

 純喜はただ立ち尽くすしかなかった。

 正直、さっきのがただの冗談だとはとても思えなかった。

 歳の差とか、JKだとか、そういうの以前のやばいものに好かれてしまった気がする。

 

「はぁ…」

 

 もう一度ベッドに横たわり、一度深く深呼吸をして、心を落ち着かせる。

 

 

 

 なんとか落ち着いてきた。

 そしてとりあえず彼女の件は後回しにし、今日一日で起こった様々なことを頭に巡らせ、ひとつの単語を反芻させる。

 

「………僕の夢、か」

 

 再三言うが、純喜には夢などなかった。

 そもそも、ギターを辞める前から夢らしい夢など持っていなかった気がする。

 音大に入ったのも進路が結局決まらず、小さい頃から褒められていたギターで決めただけ。

 とはいえ、音大に入ってギターに本腰を入れてからは、少しは夢らしいものもできた気がするが、それも遠慮気味で、黒田さんに『お前は才能と夢の大きさが比例してない』と言われた。

 だから、純喜には夢というものが持つ力がわからない。

 きっとそれは、人間を突き動かす素晴らしいものなのだろうが、一度レールを外れれば、憧れ駅行きだった電車は後悔駅に行ってしまう。

 でも、さっきの彼女はその方向性は置いておいて、夢で動いていた。

 …もう少し生きていれば、そういうのもわかるのだろうか

 

「………わかる気しないなぁ」

 

 ベットから香る、なぜか少し焦げ臭いシトラスのような香り。

 ある意味で、生きる気力、狂気的なまでに執念に満ち溢れた少女の匂い。

 もしやこれが、夢というものの匂いだったりするんだろうか。

 

「いやぁ、ないな…」

 

 純喜はその匂いに包まれたまま、なんとか眠ることができた。




かなり間が空いてすみません…
もう3話まで書いてるのですが、なんか違う気がしてちょこちょこ直しながら書いてます。多分乾パートに行くまであと4話くらいあるので、ご容赦ください
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