FAIRY TAIL IF 竜人の生まれ変わりin100年クエスト   作:侍魂

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三話 最初のギルド<魔陣の竜>と最強のギルド<妖精の尻尾>と元素神竜サシディアナ降臨

ここは何もない空間の世界。唯一あるとすれば沢山のシャボン玉が空を飛んでいる。

 

「やぁこんにちは。僕は案内人だよ。まさかナツたちが100年クエストに行けるなんてね〜それにまだ僕らが行った事ない大陸……ギルティナ大陸か……ワクワクドキドキの冒険だね〜頑張れみんな!!」

 

光の中からは案内人が現れるとシャボン玉を確認する。シャボン玉にはマクロたちの活躍が映っていて、シャボン玉を見ながらマクロたちの活躍を見ている案内人は応援していた。

 

「僕に腹違いの姉がいたなんて……驚いたよ」

 

驚きながら見ている案内人そのはず、案内人の見ているシャボン玉には綺麗な長い黒髪の女が映っていて、何と黒髪の女はマサラの姉のようだ。

 

「……あっ! ごめんね! まだみんなは知らないよね? じゃあ次の話を楽しんできてね〜」

 

 

[newpage]

 

X633年・・・

 

遥か昔……一つの村が燃やされていて多くの人が死んでいる。その中を一人の老人が涙を流しながら歩いていた

 

「守らねば……魔導士たちを……力を合わせなければ……」

 

こうして世界で最初のギルドが誕生した。 

 

 

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現在……

 

妖精の尻尾では新人が三人集まっていた。

 

「本日より新たに加入した新人の三人です!!」

 

妖精の尻尾のメンバーの一人マイクが新しく入ってきた新人たちを紹介する。

 

「ようこそ!! 妖精の尻尾へ!!」

 

リサーナ筆頭に次々と歓迎する妖精の尻尾のメンバーたち。

 

(……)

 

「人多い……」

 

「これが、あの妖精の尻尾ウヒョ!!」

 

新人たち各自の反応はバラバラである。

銀髪の可愛い美少女は無言で緊張していて、もう一人の小さな男の子は、フィオーレ一であるギルド、妖精の尻尾のメンバーの多さに圧倒されていて、もう一人の男はニヤニヤとしている。

 

「え?三人だけ?」

 

「マスターが余り多くてもって言うから絞ったんですよ」

 

「そうじゃったか?」

 

マカロフの指示で沢山の応募の中からミラが指名したようだ。余談であるが、過去にマクロが妖精の尻尾に初めてきた時に来ていたチャラ男のような男を入れない為にミラに頼んだのである。

 

「三人共実力は十分だぜ」

 

「ああ……俺たちが保証する」

 

「実力テストでこぴっどくやられたようだな」

 

紅一点であるレビィ抜きのシャドウギア、二人はボロボロであり、そんな二人の状態を見て、黒ネコ、リリーがツッコミを入れる。

 

「新入りだぁ?」

 

「絡まないのガジル」

 

新人たちを睨みつけ絡もうとするガジルの事を止めるレビィ。

 

「漢の中の漢のギルドに来たからにはーーっ」

 

「飲んで歌って飲んで食べて飲む!!」

 

エルフマンとカナが方を組みながら話す。

 

「飲んでばかりよカナ。仲良くやりましょ」

 

「ここは凄くアットホームなギルドだからな」

 

カナの言葉にツッコミながら言うビスカと妖精の尻尾の紹介をするアルザク

 

「友達、友だち!」

 

ビスカとアルザックの子供で最年少のメンバーアスカが腕を広げながら歓迎していた。

 

「アットホーム? ふん違うっしょ!! 最強のギルドっしょ!!」

 

「うむ」

 

鼻を鳴らしながら仲間になる者を見下す新人の一人。そんな様子の新人を見て本当に仲間として、家族としてふさわしいのか見定めるマカロフ。

 

「フィオーレ一!! 他のギルドなんてクソすぎ!! 妖精の尻尾こそ天下最強!! 俺に何でも仕事くださいよ!!妖精の尻尾をもっと強く……最強の中の最強にしてやりますよ!!ハッキリ言ってこんな先輩なんかより俺の方が使えますって」

 

「「ガーン」」

 

新人はドロイとジェットを馬鹿にする。

 

「ジェット、ドロイ……アンタね!!」

 

「下がってろレビィ」

 

レビィが同じチームのシャドウギア二人を馬鹿にされて詰め寄ろうとするとガジルが肩を掴んで止める。

 

「ガジル……」

 

「おい新入り、あんま舐めてんじゃねえぞごら」

 

「ぶおお!!」

 

ガジルが睨み殴りかかろうとするがそれよりも早く殴りつける男がいた。

 

「やかましい」

 

「おー戻ったかラクサス」

 

「か、かふ」

 

ラクサスが殴りつけたようだ。マカロフはクエストから帰ってきた孫のラクサスに声を掛ける。新人は間抜けにも倒れていた。

 

「仲間を見下す発言は駄目よ」

 

「お前が言うか?」

 

「他のギルドの軽視も聞き捨てならん」

 

ラクサス親衛隊……雷神衆、紅一点のエバーグリーンは注意し、ビックスローは不思議そうにしている。フリードはそれ以外の新人の悪い所を指摘した。

 

「お前に妖精の尻尾を名乗る資格はねえ。さっさと出てきな」

 

「ひ、ひい!!」

 

ラクサスの言葉に新人は慌てて飛び出していく。

 

「あんなクソ連れて来たの誰だよ……マクロの時もそうだけどよ」

 

「うふふ……ごめんなさい」

 

「ミラちゃんだったの!?」

 

マクロの時と今回の事で非難するウォーレン。ミラは笑っていたが図星なのか顔を隠して泣き出す。そんなミラを見て慌てて慰めるウォーレン。

 

「お前らはなぜ妖精の尻尾に?

 

ラクサスが残った二人の新人に質問すると、小柄な新人がガタガタと震える。

 

「ひ、ひい!!こえーよここ!! 何処がアットホームだよ!?」

 

小柄な新人は大慌てでギルドから逃げ出して行く。ラクサスは普段通りであるが先程の一件と鋭い視線で射抜かれたからビビるのは無理もない。ラクサスも妖精の尻尾のメンバーなので不器用ではあるが仲間思いである。だがそんな事を初対面の新人が知るよしもない。

 

「……」

 

「入ってすぐ二人抜けた。ラクサスの所為で」

 

「俺の所為かよ!?」

 

唖然としていたラクサスを責めるエルフマン。

 

「わ……私はトウカ。ナツのいるギルドに入りたくて来ました」

 

銀髪の少女が妖精の尻尾に入った志願理由を話す。

 

「ナツ?」

 

「ナツとはどんな関係なんだ?」

 

ナツの名前が出たことにレビィが不思議そうにしていて、フリードは尋ねる。

 

「ナツとはその……いいえナツ様よ。ナツ様こそ私の……マイスイートダーリン」

 

愛おしそうにナツの名前を呼ぶトウカ。

 

「被ってきたねえジュビア」

 

「グレイ様が私をおいて……」

 

「いや何でもない」

 

タルを抱えて楽しそうにジュビアに話しかけるカナだが、ジュビアは目を暗くしてぶつぶつと言っている。カナは見なかった事にした。

 

「そう運命の出会いは一年とちょっと前……盗賊に襲われた私の前に現れた白馬に乗った火竜乗った王子様!!」

 

トウカは出会いの経緯を説明する。説明は矛盾していてこの時のギルドメンバーは勿論、トウカ自身も知らなかった。火竜の上に王子様……火竜(ナツ)の上にナツが乗っている。

恐らくトウカは何かを誤解してるのであろう。

 

「でっ!ナツ様は!? 私の……スイートマイダーリン!」

 

「仕事じゃ。しばらくは帰ってこんぞ」

 

「へっ?」

 

「魔導士ギルド創設以来誰も達成出来なかった依頼その名も……100年クエスト」

 

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[chapter:《FAIRY TAIL外伝竜人の生まれ変わりin100年クエスト]

 

 

マクロたち妖精の尻尾最強チームは100年クエストを受注するために未知の大陸、ギルティナ大陸に来ていた。

 

「みろよ!!雪だ!!」

 

「あいさ!!」

 

辺り一面には沢山の雪が積もっていて大はしゃぎするナツとハッピー

 

「こんなに晴れてるのにか?」

 

「珍しいこともあるんだな」

 

グレイとエルザは快晴の天気なので可笑しく思う。

 

「光……これ……」

 

「雪じゃないわよ」

 

ウェンディとシャルルは雪のような光を手に持つ。

 

「魔力だ……」

 

「エーテルナノが目に見えるくらい大きくなってますね」

 

マクロとクリスが正体について伝える。

 

「そっかーとりあえず雪だるま作ろうぜ!!」

 

「魔力だったら魔力玉だね!!」

 

 

ナツとハッピーは互いに雪玉を投げ合い、雪を転がして楽しそうに遊び、雪だるまを作っていた

 

「世界最古の魔導士ギルド、魔陣の竜に近づいてきたという事か」

 

「いよいよね」

 

エルザとルーシィは話す。そんないつも通りのメンバーとは違い無言でいるマクロ。そんなマクロの様子に気づいたウェンディが話しかける。

 

「緊張してるの?」

 

「ウェンディ……大丈夫、俺は緊張してない」

 

「嘘だよね……大丈夫だよ」

 

ウェンディはそっとマクロの手を握り微笑む。

 

「マクロ君は一人じゃないよ……私やクリス。それにみんなが側にいるから安心して」

 

ウェンディの言葉に続けて言葉を掛けるナツたち。

 

「うむ。お前には私たちが……私にはお前がついている」

 

「まあ気楽に行こうぜ」

 

エルザが元気づけ、グレイが気を張らないように言葉を掛ける。

 

「あい!! それにマクロは多分ルーシィより強いから大丈夫だよ!」

 

「何てこと言うのかしら、このネコちゃんは!! でもそうかも……」

 

ハッピーの言葉に言い返しながらも否定できないルーシィ。

 

「ウェンディはおっちょこちょいで心配だけどアンタはしっかりしてるから大丈夫よ」

 

「シャルル!? マクロ君の前で変な事言うの止めてよ!!」

 

「あら? そんな事言って良いのかしら? 昔マサラに良いかっこしようとして連合軍の前で派手にずっこけ」

 

「わぁ!!わぁ!!」

 

シャルルが悪戯そうな笑みを浮かべると、ウェンディの黒歴史をマクロに教えようとしたので、慌ててウェンディが口を塞ぐ。

 

「マクロ様、私が側に居ます」

 

相棒のネコ、クリスが話す。

 

 

「俺たちが受ける100年クエストはあのギルダーツでさえ失敗した依頼だ……でもな……俺やお前は一人じゃない……側にはこんなにも頼れる仲間が居てくれる……仲間と一緒に行くから絶対に絶望なんてしねえよ!!」

 

ナツノ言葉にマクロを見ながら全員が頷く。

 

「ナツさん……そうですねこんなに頼もしい仲間がいれば大丈夫ですよね! ありがとうございます。頑張ります!!」

 

「おう!」

 

ナツやウェンディたちの言葉に元気を取り戻したマクロは拳を握り気合いを入れた。

 

「ここが世界最古のギルド……魔陣の竜……」

 

「大きな石像にドラゴン?」

 

マクロたちは100年クエストが受注出来る場所、目的地である世界最古のギルド、[[rb:魔陣の竜 > マギア・ドラゴン]]に到着した。

マクロとウェンディの視線の先には古びた建物と天井には大きなドラゴンの石像が置かれている。

 

「ほらドラゴンいるじゃん!!」

 

「あれ石像よ」

 

ナツは嬉しそうに石像に指を差しながらルーシィに話すと、ルーシィは冷静に答える。

 

「ねえ……このギルドってまだ人がいるのかな?」

 

「確かに古びていて人間の居る気配がしないですね」

 

「居なかったら仕事の受注できないじゃない」

 

ハッピーの問いかけに、クリスは辺りを観察して人の気配がしない事を伝え、シャルルは冷静に答える。

 

「いくぞ」

 

エルザの言葉で扉を開けて建物の中に入るマクロたち。

 

「建物の中までエーテルナノが」

 

「つーか誰もいねえな」

 

建物中にまでエーテルナノがあり驚いているルーシィとグレイが建物の中を見るが暗くて確認出来てないが気配がしない。

 

「いや……この感じ……」

 

「います……」

 

「人間?」

 

滅竜魔導士のナツとウェンディ、滅人竜魔導士のマクロは匂いで誰かが居ることが分かる。

 

「よくぞ来た99番目の勇者よ」

 

「「「ドラゴン!?」」」

 

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マクロたちの前にはドラゴンがいた。

 

「まだ生き残りがいたのか」

 

「えっと……」

 

驚くエルザとウェンディ。

 

(こいつがドラゴン……初めて見た)

 

マクロはマサラの記憶以外では初めて竜を見たので珍しそうに見ている。ナツとウェンディは育ての親が竜なので当然だが、ルーシィたち四人もアクノロギアもはじめ、何頭ものドラゴンを見たので驚きはしたものの、珍しくはなさそうだ。

 

「我が名は法竜、エレフセリア。我が願いを成就せよ魔導士よ

 

「お前が100年クエストの依頼者か?」

 

「ほら……ナツもっと丁寧な口調で話そうよ……怖いし」

 

ナツが勇敢に問いかけて、ルーシィがナツの背に隠れながら諫める。

 

「いかにも」

 

「一つ確認しておきたい。ここは魔導士ギルドのはずだが……お前は何者なんだ?」

 

「魔導士ギルドに魔導士がいねえーんじゃそりゃ気になるわな。

 

「他の魔導士はいないのか?」

 

「……ここには我しかおらぬ。人間は皆老いて死んだ」

 

エルザとグレイとハッピーの質問にエレフセリアが答える

 

「老いて……新しい人を入れなかったのか?」

 

「変なギルドですね」

 

「そういう時代だった。新しいギルドが次々に生まれ、若者は新しいギルドに集まる。やがて最古のギルドからは人の姿が消えた」

 

マクロとウェンディに言葉に返すエレフセリア。

 

「それとドラゴンが住みついてるのとは話が違うようだが……」

 

「この匂いはウェンディやナツさんたちと同じような匂い……」

 

「うん私も気になってた」

 

竜からは人間の匂いがしていて、滅竜魔導士のナツとウェンディは匂いでエレフセリアの正体に気づいていて、マクロは薄々感づいていた。

 

「お前人間だな」

 

((((((……!?))))))

 

ナツが指を指しながら正体を答えると……マクロたち正体を知るメンバー以外は驚く。

 

「フフ。よくぞ見抜いた……我こそが魔導士ギルドの創立者にして、魔陣の竜初代初代マスターエレフセリア」

 

「人間!?」

 

「魔導士ギルドの創立者って100年以上も生きてるって事!?」

 

エレフレリアの正体を聞きハッピーとルーシィが驚く。

 

「そう不思議がる事もなかろう? 分かりやすく例えるなら」

 

「アクノロギア」

 

「ほう?」

 

エレフセリアの言葉を聞いたマクロがボソリと呟くとエレフセリアは関心する。

 

「マクロ君どういうこと?」

 

「前にウェンディから教えてもらった滅竜魔法の代償。ナツさんたちは抗体があるから大丈夫でしたが……この人は滅竜魔導士で恐らく……アクノロギアと同じで竜化を防げなかった」

 

「お主の予想通り。全て合っている」

 

ウェンディの問いかけにマクロが自身の予想を教えると、エレフセリアは笑みを浮かべて褒める。

 

「とは言っても滅竜竜魔法は独学だがね……我はある“竜”を倒すために滅竜魔法を習得した」

 

「つーかちょこまか動くなよ!! じっとしてられないのか!!」

 

エレフセリアはマクロの考察に補足を付けながら辺りを瞬間移動する。ナツはジッとしてないエレフレリアにイライラしたのか怒鳴る。

 

「いやーんだって久しぶりの若い女子なんじゃ。緊張しちゃって」

 

「……!? マクロ君!! 見ちゃ駄目!!」

 

「えっ?いたぁ!?」

 

小さくなったエレフセリアはルーシィの胸の谷間に入ると、その事に気づいたウェンディが慌ててマクロに目潰しする。マクロは突然の痛みに悲鳴を上げながら床下を転げ回る。

 

「こんにゃろ!!」

 

「きゃーー!!」

 

ナツはルーシィの胸に手を入れ捕まえようとするが掴まらない。

 

「ふふふ」

 

「ふふふじゃねえ!!」

 

「てか……手……どけてくれる?」

 

恥ずかしそうに顔を紅く染めるルーシィ。エレフセリアは元のサイズに戻ると目の前に現れる。

 

「だってこの前来たのがイカついオッサンじゃろォ……」

 

(ギルダーツか!!)

 

エレフセリアの言葉に、妖精の尻尾最強の魔導士の顔を浮かべるグレイ。

 

「その前もマッチョで、その前もゴツくてその前も……良い時代になったのぅ!! こんなにも美しい女性魔導士が!!」

 

「最初と性格が違いますね……最低です」

 

「ええ。こんな人が魔導士ギルドの創立者なんて……最低ね」

 

クリスとシャルル、女性陣はゴミを見るようにエレフセリアを見ている。

 

「だが誰一人戻ってはこなかった」

 

「ギルダーツは戻ってきたぞ!!」

 

ナツはすぐにギルダーツの名前を言葉に出す。

 

「前回の奴じゃな。確かに……奴こそ唯一の生還者した者……無事とは言えん帰還と聞いたが……」

 

エレクセリアの言葉にナツはギルダーツを思い出す。左腕と内臓がやられた。あの最強の魔導士ギルダーツでさえ無事ではすまなかった。

 

「本当にこの依頼を受ける覚悟はあるのか」

 

「だから俺たちはここにいるんだ」

 

グレイがエレフレリアの言葉に言い返す。

 

 

「先に契約書にサインしてもらう。100年クエストの内容を決して他言しない事。そしてこの仕事中に命を落としても依頼主及び魔法評議員は一切の責任をとらんという事を」

 

「上等だ」

 

「「はい!!」」

 

ナツの言葉にルーシィ以外のメンバーは頷きながら契約書にサインをする。

 

 

(みんながいる!! だからアタシは進む!!)「これで良いわね!! さぁ聞かせてもらうわよ!!」

 

少し前に自身の契約する星霊からこのギルティナ大陸で再会の予感がすると言われた事を思い出したルーシィ。別れた大切な星霊ともう一度再会するために覚悟を決めたルーシィは最後にサインをしてエレクセリアにサインした契約書を見せて100年クエストの内容を問いかける。

 

「良かろう。内容は至ってシンプル。ギルティナの"七神竜"と言われる七頭のドラゴンを封じてみせよ」

 

「ギルティナの七神竜!?」

 

「七頭のドラゴン!?」

 

「100年クエストって……」

 

「ドラゴン退治だったの?」

 

グレイ、エルザ、ウェンディ、ルーシィは予想外のクエスト内容に驚きの声を隠せない。

 

「我が滅竜魔法を習得したのも全てはそ七頭の竜を封じる為。しかしその七竜は神……"神"の名を冠する破壊的な強さ。その一頭、一頭がアクノロギアと同等の力を持つ」

 

アクノロギアの名を聞いて不安げな顔のウェンディ、マクロはウェンディの手をそっと優しく握る。

 

「大丈夫。さっきウェンディたちが言ってくれたみたいに、俺にはみんなが居てくれる。前のような結末にはならないしなるつもりはない」

 

「マクロ君……うん。そうだね!!」

 

マクロの言葉に安心したウェンディは太陽のようで優しい笑みを浮かべる。

 

 

「へへへ!!そうだ……ドラゴン退治か燃えてきたぞ!!」

 

「ナツとマサラ……マクロはあのアクノロギアを倒した者です。私たちなら達成出来るでしょう」

 

ナツとマクロの肩に手を置き、エルザはアクノロギアを撃退したエレクセリアに教える。

 

「なっ!?そなたらがあの……」

 

エレクセリアはエルザの言葉に驚きの声を上げた。

 

「……」

 

「どうしたんですか?」

 

「これで最後という訳じゃな。そなたら程の者が100年クエストをクリアー出来ぬのならこの依頼は世界中を探しても誰にもこなせんという事じゃ……つまりはこれが最後の希望じゃ」

 

「俺たちが達成しちまうからな!!」

 

「うん!!少し……凄く怖いけどね……」

 

「ルーシィ汁出てるよ」

 

「汗よ!!何度言ったら分かるのかしら? このネコちゃんは」

 

ナツの宣言ににハッピーの顔を引っ張りながら答えるルーシィ。

 

「あのギルダーツが失敗したのが不安だが、俺たちなら大丈夫だろ」

 

「ふ、頼もしくなりおって」

 

「堅!?」

 

グレイの言葉に嬉しそうに抱きしめるエルザ。

 

「頑張ろうねマクロ君!!」

 

「ああ。頑張ろう」

 

気合いを入れるウェンディとマクロ。

 

「空回りしないようにね……特にウェンディ!」

 

「……!?シャルル!!マクロ君の前で言わないでよ!!」

 

親友のシャルルの言葉(暴露)に顔を赤くしながら慌てて口を塞ぐウェンディ。

 

「うふふ。もし怪我をしてもウェンディの治癒魔法と私の薬草で治すので安心して怪我をしてくださいね」

 

「ありがとうクリス。でも怪我するのは嫌だな」

 

相棒のクリスの言葉に礼を言いながらも苦笑いするマクロ

 

「ごほっん! そろそろ七神竜について説明したいのじゃが」

 

「す、すいません!!」

 

「早く教えろよな」

 

礼儀正しく頭を下げるウェンディとは対象に、ナツは無礼な言葉遣いで急かせる。

 

「ナツ、この人初代より偉い方なんだから言葉を選ぼうよ」

 

「へへへそんなの関係ねえよ!ルーシィは堅い奴だな」

 

「ほう!随分と上から言うようになったなナツ」

 

「エルザ……さま……ぎゃあ!!」

 

ルーシィの言葉に馬鹿にしたように笑うナツだが恐ろしい声が掛けられる。最強チームいや、妖精の尻尾の風紀委員のような存在で怖いエルザがいたことを忘れていた。ナツの悲鳴が部屋中に響き渡る。

 

「教えて下さいお願いします」

 

たんこぶが幾つも出来たナツが礼儀正しく聞く。

 

「う、うむ話そう。だが先まで通りの態度でよいぞ」

 

「へへへありがとな!」

 

「それならば仕方ないですね……」

 

エレフセリアは依頼内容……七神竜について話し出す。

 

[newpage]

 

何も無い空間・・・

 

ここは何もない空間の世界。唯一あるとすれば沢山のシャボン玉が空を飛んでいる。

 

「やあ!僕は案内人。エレフセリアが教えててくれた内容を話すよ!!」

 

七神竜はイシュガルで起きた竜王祭とは別の歴史を辿ったみたい。竜王祭とは何かって?みんななら分かると思うけど、400百年前、マサラやウェンディ、ナツ、ガジル、スティング、ローグ。六人がサシディームたち竜たちと暮らしていた時代……えっ?なんでマサラたちが現代で生きてたのかって……まあとある竜王を倒すために色々あったんだよ。

竜王祭は400百年以上前にフィオーレ王国があるイシュガル大陸と数年前に戦争したアルバレス帝国があるアラキシア大陸

。人間との共存を望むイシュガルとそれに反対するアラキシアの竜との戦争。

勝敗は勝者も無く終結した。共存派の竜を助けるためにとある国の王女様が滅竜魔法を開発して、滅竜魔導士たちが誕生した。“アクノロギア”彼は共存派、反対派の竜なんて関係なく滅竜魔導士の言葉通り全ての竜を滅竜して……王となった。

 

「えっと何処まで話したっけ……うん、七神竜の存在は秘匿されていて魔法評議員の中でも知ってる人は少ないみたいだ」

 

七頭の竜は余程の事が無い限り動かないし、だけど少しでも動くと大地が避け、空が燃える。天災そのものみたいだ。

エレクセリアはいち早く七頭の竜に気づいて滅竜魔法を自身で編み出して挑むんだけど強く歯がたたかったみたいだ。七神竜を倒せる者が現れる事を信じてクエストにした。それがもう100年以上経過した。

 

「100年クエストの報酬を教えてくれるみたいだ。……後はエレクセリアの会話を見てね」

 

案内人は光となって消える。

 

「最後に一つ報酬の件じゃ……一つ……望みの物を何でも与えよう。ありとあらゆる全ての物の中から何でも一つ与えよう。」

 

エレクセリアは人差し指を立てると100年クエストの報酬を伝えた。

マクロたちは余りの驚きに目を点にさせる。

 

「何でもかぁ~旨いもん腹一杯食いたいよな?なぁハッピー!」

 

「あい!オイラいっぱいお魚食べたいよ!ルーシィはやっぱり一生分の家賃だよね?」

 

「だったら家を貰うわよ!!」(それにあたしは……)

 

ナツとハッピーは美味しそうな肉や魚が山ほど皿に盛られている事を想像し、ルーシィはハッピーにツッコミを入れると、幼い頃から一緒にいた大切な友だちの鍵が頭を遮る。

 

「俺ならフロッシュみてーなネコが欲しいな」

 

グレイは剣咬の虎に所属している可愛いネコを想像する。

 

「わ、私は……おムネ……」

 

「欲がねえなぁウェンディ」

 

自分の胸を切ない表情で触りながら小さい声で呟くウェンディ。ナツは聞こえていて笑いながら呆れている。

 

「えっ!!凄く強欲なお願いですけど!? だって……おムネがあるほうが……そのぅ……マクロ君が私を意識してくれますし……」

 

ナツの言葉に全力でツッコミを入れると、最後の方は小声で呟き、顔を赤くしながらマクロの事をチラチラと視線を向けていた。

 

「ウェンディ、俺は胸なんか関係ない。俺が憧れたのは大魔闘演武でシェリアさんと最後までかっこよく戦ったウェンディだ。俺はどんなウェンディでも尊敬してるし大好きだよ」

 

「ま、マクロ君!? ……えへへ//ありがとう私もマクロ君の事大好きだよ!!!」

 

マクロの言葉に嬉しそうにするウェンディはマクロの腕に抱きつく。

 

「相変わらず熱いわね全く」

 

「うふふ仲が良いことは良い事です」

 

シャルルは扇ぐながら呆れた視線で二人を見つめ、クリスは嬉しそうに微笑んでいる。

 

「全く可愛い奴らだ」

 

「「堅(いです)!?」」

 

エルザは最年少の二人を抱きしめると、鎧なので二人は驚きの声を上げる。

 

「何でもというのは荒唐無稽で掴みどころのない報酬だ。だが先ずは先にクエストを達成せねば皮算用にすぎん」

 

エルザは考えを伝える。

 

[newpage]

 

「七神竜……それに何でも一つ願いを叶える……あはは!!相変わらずな奴ね」

 

突然馬鹿にした笑い声が聞こえる。マクロたちが声のする方向を確認すると黒色のドレスを着ている長い美しい黒髪の女がいた。

 

「誰だてめえ!! マクロ!?」

 

ナツが怒鳴りながら問いかけるとマクロが突然涙を流す。

 

「どうしたのマクロ君!! 大丈夫!?」

 

「ごめん……何だか懐かしい匂いがして……あの女の人と会った事ないはずなんだけど」  

 

心配してくれるウェンディに自分の感じてる事を教える。

 

「その子は私との関係を感じてるみたいね」

 

「えっ? きゃあ!?」

 

マクロとウェンディの間にいつのまにか現れる黒髪の女。

 

「「マクロ!! ウェンディ!!」」

 

「邪魔をするな……人間!!」

 

ナツとグレイがウェンディの悲鳴を聞き駆け出そうとする、女が手をかざすと、突然目の前に巨大な風と水が現れ二人を飲み込みんだ。

 

「ナツ!? グレイ!?」

 

「風と水……」

 

ルーシィは名前を呼び、エルザは女が使う魔法に心当たりがあるようだ。

 

「ここから出せこら!!」

 

「この水、息が出来るぞ!!」

 

「ええ。風と水の合わせ技よ。アタシなら出来て当然ね」

 

ナツとグレイは風と水の中、まるで牢屋のような中に入っていた。ナツは必死に壊そうと風を叩くがびくともしない、グレイの方は水の中にいるが息が出来ることに驚くと、黒髪の女は解説してくれる。

 

「えっと貴方は? マクロ君とはどういう関係なんですか?」

 

「アタシ? アタシは元素神竜サシディアナ……父親は元素竜サシディームよ。恐らく匂い的にその子もサシディームの息子よね」

 

躊躇いながら問いかけるウェンディの質問に答える黒髪の女サシディアナ。

 

「はい……サシディームってマサラ君のお父さん!?という事は貴方は……マサラ君のお姉さん!?」

 

「そうなるわね。まあ恐らく母親が違うから腹違いの姉と弟ってところかしら?」

 

ウェンディの言葉に笑顔で容認するサシディアナ。

 

 

「元素神竜……七頭の竜の一体……私たちの依頼の相手か」

 

エルザはいつでも仲間を守るために動けるように警戒をしながらサシディアナを観察しているとサシディアナが話しかける。

 

「アタシの力を測ろうとしてるしこの中では貴女が一番強そうね……ただ残念……滅竜竜魔法を使えないみたいね。貴女が使えたら厄介そうなんだけど」

 

「やはりお前も私たちの力を計っていたか……だがお前は分かってないな……私なんてまだまだだ……ナツたちは私より強いぞ」

 

「ふ-ん気をつけておくわ」

 

エルザが警戒して実力を計るように、サシディアナも同じ事をしていた。エルザの忠告に余り興味がなさそうに答える。

 

「俺はマクロ・エレメンタルです。貴女がマサラの姉ですか?」

 

「ええ。ふふふやっぱりね……貴女からは輪廻転生したそんな気がしてたわ。アタシの事は姉と呼んで」

 

サシディアナはマサラが亡くなった事を察していたようだ。

 

「は、はい!」

 

「け・い・ごは無しでお願い」

 

「分かった。姉さん」

 

悪戯そうにウインクするサシディアナに頷くマクロ。

 

「あ、あのう!! 私はウェンディっていいます!! お義姉さん。マサラ君とはお付き合いしていて//……そのぅ……マクロ君とも絶対にそんな関係になりたいと思ってます!?」

 

「っ//ウェンディ!?」

 

ウェンディはサシディアナ……将来の義姉に目をキラキラとさせ、顔を赤らめながら普段では考えれないほど積極的に挨拶し、ウェンディの言葉に顔を真っ赤に染めたマクロが大声で名を呼ぶ。

 

「まさか可愛い弟に会えて、可愛い義妹が出来るなんてね」

 

「俺も嬉しいよ」

 

「きゃぁ!あのう恥ずかしいですお義姉さん//」

 

「うんその気持ちは分かるぞ」

 

サシディアナは愛玩動物を可愛いがるように二人に頬擦りし、頭を撫でまくる。エルザがそんサシディアナの行動に共感したのか頷いていた。

 

「可愛いすぎよ!アンタたち!! ……気に入ったわ」

 

「あ、あのう」

 

「……なに?」

 

「ひ、ひぃ!? マクロとウェンディと、全然態度が違うんですけど!?」

 

マクロとウェンディと話しているときは幸せそうなオーラ全開でいたが、ルーシィが話しかけると、サシディアナは小さな虫を相手にしてるような素っ気ない態度にルーシィは悲鳴を上げる。

 

「……本当に七神竜の一体なんですか?マクロとウェンディの接し方を見てて災害をもたらす神竜なんて思わないんですけど」

 

ルーシィの質問に答えようとするとナツとグレイが同時に魔法から脱出する。

 

「火竜の鉄拳!!」

 

ナツは風を炎の拳で破り、グレイは水を凍らせた。二人は同時に脱出した。

 

「へえやるじゃない」

 

「へへへ当たり前だ」

 

「いや、くそ炎より俺の方が脱出するのが早かった」

 

「いや、俺の方がくそパンツ野郎より早かったぞ!!」

 

「「やんのかこら!?」」

 

サシディアナは二人を褒めると、ナツとグレイはいつも通りの掴み合いの喧嘩に突入するが……

 

「やめんか!!この馬鹿者共が!!」

 

「「あ、あい」」

 

「でたわね。ハッピー2号」

 

だがその喧嘩もいつも通りエルザの一睨みで終了する。そんな二人をルーシィが手で顔を押さえながら呆れながら見ていた。

 

「これが貴方たちの所属するギルドなの?」

 

「あ、ああ」

 

「い、いつもは仲がよくてチームワークが凄いんですよ!」

 

呆れながら見ているサシディアナに、マクロは頷き、ウェンディが躊躇いながらもナツたちを一生懸命フォローする姿が見られた。

 

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