これが戦艦レ級! 悪魔の力よ!!   作:ウィルキンソンタンサン

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頃合いだな、レ級SSを投入する。

元々ダンダダンとレ級のクロスオーバー用にあった設定をブルアカに移植した結果が以下の文です。お付き合い下さい。


No.1

 

 

 

 

──オデュッセイア海洋高等学校、データアーカイヴ

▼【生物】

▼【海上】

に見 ▼【未特定】

てんだ ▼【人型】

この野郎 ▶︎【レ級】

 

 

 

 

 

レ級

威力偵察中に目撃された未確認生物

 

※当項目は証拠不十分の文献を元に作成されました。記載される情報に確実性はありません。

 

レ級は、オデュッセイア領海北方にて目撃された海上UMAである。戦艦レ級と呼称される際もある。

 

∧ 概要

コードネームは「Battleship」。

数々の艦艇が撃沈される事件が発生し、██司令官率いる威力偵察にて目撃された。

レ級によって引き起こされたとされる最初の轟沈事件にて、被害を受けた艦艇が「レ号作戦」の遂行中であったことからこの名前が付けられる。

 

動物説、想像説、人間説など数々の説が展開されているがどれも整合性が取れず、その上最後の目撃から既に100年以上経過しており正体は謎のままである。

 

 

∧ 特徴

臍まで開いた黒いパーカージャケット、黒いビキニ、青白い肌、黒く巨大な蛇のような頭部を持った尻尾等の報告及び写真が残っている。身長は1.4m〜1.6m程度。

尻尾には艤装と見られる砲台が着いており、副砲が2門、主砲が1門ある。

非常に獰猛かつ好戦的で常に笑顔を浮かべている、という記録が残っている。

 

 

∨ 脚注

 

∨ 関連項目

 

 

 

 

【この項目を書くに当たって様々な文献を見たが、これがBattleship(戦艦)だと? 笑わせる。威力が現代レベルの艦載機を放ち甲板を貫く砲を放ち魚雷を放つ。それも全て小火器サイズときた。何が戦艦だ、こんな戦艦があってたまるか。コイツにこんなコードネームを付けるとは、当時の上層部は何を考えていたのかね? 理解しかねるよ。】

 

────著,██中佐(オデュッセイア瑞宝章保持者)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ニンゲン』

 

『解放シロ』

 

『ソトにダセ』

 

『若シクはシネ』

 

『フタツにヒトツだ』

 

 

 

遥か過去に座礁し、そのまま植物が生い茂って自然の1部となった遊覧船。

 

───私は、そこであるものに出会った。

 

いや、出逢った。出逢ってしまった。

 

地べたに座り込み、フジツボの巣食う身体を捩り、手首から壁へ繋がれた鎖をガチャリと揺らして大きな双眸を私へ向ける。

 

真っ黒なフードジャケット。

異形の尻尾。

非生物的な青白い肌と真っ白な髪。

白黒ストライプ柄のタートルネック。

 

生物なのか?生き物なのか?本当に?

……いや、生きた物の訳が無いだろう。肌寒いのは気温でも室温のせいでもない。

尋常でない気配を感じさせる、少女の姿をしたソレは間違いなく──

 

 

怪異

 

怪異!!

 

怪異!!!

 

物の怪

 

妖怪

 

幽霊

 

怪物

 

 

───死

 

 

『オイ』

 

「ッ!」

 

喋る。奴は喋った。

クソが、なんだってんだコンチクショウ。

 

半壊して苔や固着動物の苗床と化した遊覧船の中、光芒が私と化け物の間を区切るように差し込む。

 

奴は息も絶え絶え。ほっといても直ぐに死んでしまいそうな程に弱っていた。さらに言えば、鎖で繋がれている。力を入れて引っ張れば直ぐに引きちぎれそうな程風化しているが、奴はそれも出来ないほどに弱っているらしかった。

 

だが、依然として私の本能は目の前の存在を脅威と認識してやまない。

奴の尾だ。その先に着いた蛇の様な船の様な、大きな牙が着いたそれは砲台を携えている。それが艦砲である、というのは見てわかった。

 

普段携行している豆鉄砲では到底歯が立たない。

あれで撃たれたのなら、私はあっさりと死んでしまうに違いない。

 

『ハヤク、カイホウしろ』

 

私の頭が揺れ、それに伴って黒髪が揺れる。

 

死が見える。ここまで弱っているように見えても、目の前の化け物は依然として化け物だ。

例え死神が少女の姿になろうとも、それは結局死神に他ならない。

故に彼女は死神だった。

死そのものと言っても差し支えない、そんな雰囲気を纏っていたのだ。

───ヘイローすら持っていない、少女の姿をしたソレが。

 

何か面白いものでも無いかと、干潮の隙にこの朽ち果てた遊覧船に足を踏み入れたのが運の尽きだった。

 

だが幸いな事に、目の前の脅威は身動きが取れない。ならば今の内に回れ右をして、元の日常に戻るのが最前であると言うことは自明だろう。

 

だというのに、私の足はピクリとも動かない。怖気付いている? 否、全て正常だ。

……彼女から目が離せない。鬼の様な雰囲気の、化け物である彼女から。

 

非日常が好きだ。毎日が焼き増しで同じ退屈な日常を吹き飛ばしてしまう、そんな非日常が。

 

非日常だ。どうやら私は、目の前の非日常にどうしようもなく魅入られてしまっているらしかった。

 

『………』

 

目の前で項垂れている彼女は、もはや言葉を発する力も無いと見えた。先程の主張が最後の一絞りだったのだろう。

どうやら相当な強がりさんであるらしい。

 

いったい、どれだけの間ここに囚われていたのか。そもそもここは遊覧船だ、決して珍生物捕獲船ではない。

 

疑問は尽きない。だがひとまず今は、やる事が決まった。

 

光芒が引いた線を越えて、地面を軋ませながら彼女に近付く。

 

『…………?』

 

しゃがんで、鼻が触れ合うくらい近くに寄り、目を合わせる。じっと私を見つめるその瞳に籠った感情は分からない。

立ち上がり、ぽん、と頭に手を当ててみると、ゴワゴワしたフード越しに不自然な感触が伝わってくる。フジツボか、あるいは───

まぁ、それはいい。

 

彼女の手首に手を添え、鎖を掴んで思いっきり引っ張る。

めきめきめき、と音を立てて金具が繋がっていた根元の木材から引きちぎれた。

木の断面はスカスカ。潮風に当てられて風化した上に、虫に食われているのだろう。

 

鎖もちぎって短くしてやる。

これで、解放された。

 

『…………ア……』

 

彼女はよろよろと立ち上がり──崩れ落ちた。慌てて身体を支えてやる……重っ!?

体の作りから根本的に人とは違う様で、見た目からは想像もできないほど彼女は重かった。

 

鞄を前に移動してなんとか背中に抱える──おんぶの形にし、持ち上げてみる。

愛用の白いジャケットにじんわりと冷たい感覚が広がる。

 

……なんとか持ち上がった。

いけるか? このまま家まで。いいや、やるしかない。非日常のお持ち帰りだコノヤロウバカヤロウ。

 

どっこいしょー、と1歩目を踏み出す。床板がシャレにならない音を出した。

気にせず歩いてみる。

だらりと力なく垂れた尻尾が床を擦り、ガリガリ音を立てる。この尻尾がたまに引っかかったりして非常にウザったらしい。

 

というか、普通フジツボって生物に着くのか?まぁ、こんな存在に常識なんて通用しそうもないが。

 

少し苦戦したものの、程なくして遊覧船から脱出。一旦彼女を降ろし、靴に鞄から出したアイゼンを装着。

再び抱えて、磯を滑らないよう細心の注意を払って進む。

 

磯を越えたあたりでアイゼンをしまい、市街へ出る。

不自然な程に人がいないことに首を捻る──が、好都合なことは素直に喜んでおく。

 

 

 

それから一度も人とすれ違うことも無く、現在一時的に滞在している宿へ到着。

風呂場に降ろし、フードを取ってやってから冷水が出る方の蛇口を捻り、シャワーをかける。

 

あ、真水で大丈夫なのかな。塩とか混ぜた水のが良かったかな。

 

水に当たって光を反射するこの子の髪は、満潮時には確実に沈むような場所に囚われていたとは思えないほど、鋭い銀色だった。

一応化け物の類で確定しているとはいえ、見た目は同いか年下の女の子。意識の無いその身体に触れるのは一介の女子高生としては少々犯罪臭がして躊躇われるが、そうも言っていられない。

 

身体に巣食っていたフジツボは、強めに指でなぞるとポロポロ取れた。やはり体表に根付くのは無理があるらしい。

だが尻尾の先の硬い頭部にいるフジツボは流石に取れない。ハンマーかノミでも無いと剥がれないだろう。

 

……まぁ、なるようになれだ。やれるだけやってみようか。

シャワーを止め、風呂場から離れてタンスから軍手とハンマーを取り出す。これで大抵は除去できる。あの尻尾にも痛覚があるならかなり申し訳ないが。

ずっと背負っていたからか、身体が痛い。背を反らし、軽く伸び。バキバキと骨が子気味いい音を鳴らす。

 

一通り骨を鳴らして満足し、再び作業を続けるため振り返る。

 

と、だ。

 

「……ッ!?」

 

 

 

 

───立っている。

 

死が。

 

死そのものが。

 

風呂場への廊下に立ち塞がるように、そこに立っていた。

尻尾の先は私へ向き、寸分の狂い無く艤装は私に照準を合わせている。

 

フードは取れているものの、濡れてかさが増した髪の毛のせいで、彼女の表情は分からない。だが、きっと私を嘲るような顔でもしているのでは無いだろうか。

解放するか、死ぬか。だが、解放した所で殺さないとは言っていない。まるで企業の大人が使うような、詐欺めいた常套手段じゃないか。まさかまさかこんな化け物も使ってくるとは思わなんだ。

 

ただし、私も素直にやられるほどヤワじゃない。学園都市キヴォトス、圧倒的銃社会のこの箱庭である程度生きられるくらいに鍛えているつもりだ。

 

ゆっくりと近付いてくる彼女を真正面から見返しつつ、後退。タンスの横にあるガンラックから愛用のARを手に取り────

 

「ッぶな!?」

 

腹の底に響く重低音が響き、私の腹があった空間に何かが風を切って飛び込んでいった。

主砲らしき艤装から硝煙が登っている事からして、あれが砲撃だろう。咄嗟に身を屈めていなければ、私は今頃土手っ腹に大穴を開けていた事は容易に想像出来る。

 

床に着いた手を軸に身体を旋回させ、立ち上がりながらバックステップで距離を置く。その間に数発射撃。

 

尻尾に着弾したが、付着していたフジツボが砕けただけでダメージを受けている様子は無し。

彼女の目が赤色の光をはなち、砲塔を私に突き付けながら前進。迎え撃つ銃撃にも意に介さず、タックルの要領でぶつかり窓を突き破って諸共外へ身を投げ出した。

 

大して高度のない宿から落下し、地面に背中を打ち付けて勢いのまま数回転がり、向かいの建物の壁に激突してようやく止まる。

あの少女の姿をした化け物は既に立ち上がっており、やはり目から赤色の瘴気を放ちながら冷たく私を見下ろしていた。

 

「あんなに……瀕死だったのに……水かけたら復活とか、クマムシか何かかよ……」

 

銃口を突き付け、悪態をつきながら立ち上がって睨み返す。辺りにはやはり人がいない。

目が痛くなるような赤い尋常ではない空が、不気味さを加速させる。

なんで解放してしまったんだという一抹の後悔が頭に過ぎるが、後の祭り。

 

「……やっぱ化け物だね、非日常だ……!」

 

発砲、砲撃。殆ど同時。

それを皮切りに、お互いを喰らい合うような闘争が始まった。ARのフルオートよりも速い副砲の斉射を地面や壁を蹴り3次元運動で避け、障害物を活用して主砲の直撃も避け続ける。

奴はどういう原理か地面を滑るように移動しており、かなりの速度が出せるらしい。

疲れている様子もなく、走り回っている私からすればジリ貧は明らか。元々体力もある方では無い為、余計に不利な状況が続く。

ARも当てたところで、果たして効果があるのかも怪しい。

ますます分からない。ヘイローが無いのにも関わらず、身体が硬すぎる。

 

『その身体をヨコセ』

 

『抵抗にイミハ無い』

 

「ッ……身体を寄越せだぁ!?意味分かんねーよバーカ!!」

 

砲撃を受けて爆裂する家屋。その爆風と材木に吹き飛ばされながら、軽く受け答え。

 

なんだ、あいつは人の身体を乗っ取れるのか。……どうやって?脳味噌入れ替えでもするのか?キッツいな。

 

と、少し考え事に意識が向いた隙を突いたのか、奴は急速接近。鈍重な尻尾を私の脇腹に叩き付けた。

 

「─────ァグッ!」

 

肺の中の空気を無理やり絞り出されたような感覚を味わいつつ、宙を舞う身体をぐるりと捻り、何とか着地。

あまりの衝撃に銃を取り落としてしまった。ストラップでも買うべきだっただろうか。

いや、手首がもげるな。

 

さーてこっからどうするかと向き直ると、何かがアスファルトを捲らせながらこちら側へ向かってきているのが見えた。まるで、潜航でもしているかのような───そんな気配。

 

ここで、奴の特性と照らし合わせて、この攻撃の実態に脳が当たりをつける。艦艇のような攻撃の手法から察するに、これは恐らく───。

 

「魚雷……!?」

 

私の足元に辿り着いた瞬間、アスファルトの下の魚雷と思わしきソレは激しい爆発を引き起こす。

その衝撃をモロに喰らって一瞬意識がトんだ、その隙。私の右半身に、何かが喰らい着いた。

 

「いっ…………た……!」

 

よく見れば、あの忌々しい尻尾。物々しいあの尻尾に着いた牙が、私の身体に深深と突き刺さっている。

 

『ズイブント手こずらせテ……』

 

『でも、コレデ仕舞いダネ──!』

 

「ゔっ!?」

 

噛む力が強まると共に、白いジャケットを彼女の目の様な、あるいは今の空の様な赤色が濡らす。

頭に心臓の鼓動がうるさい程伝わり、その強い脈動は徐々に弱まっていく。

四肢の制御も効かなくなり、全身がだらりと力なく垂れ下がってしまった。

霞む視界の中、最後に見た光景は────目の前の黒髪が白く染まり、肌は青白く、ジャケットが真っ黒に変化していく様子。

 

意志と関係なく身体が動き出し……私はそこで意識を手放した。

 

 

でも。

 

その刹那。確かに、何かをその手に掴んだのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………。」

 

赤い空の元、廃墟と化した住宅を背に、1人の生徒が目を開いた。

煌々と輝くヘイローは、くすんだ紅色。

ジッパーの外れた黒いジャケットから覗く制服は、あまり見慣れないもの。

だが、ジャケットとスカートの境目から出た学証タグを見れば、大体の人は彼女の所属が分かる。

 

オデュッセイア海洋高等学校。学園都市キヴォトスの海を牛耳る、特定の自治区を持たない船団から成る特異な学校。

 

だが。

健康を疑う青白い肌に生気の無い瞳、そしていっそ不気味な程の無邪気な笑顔を浮かべている彼女を見れば、正気では無い事も同時に分かるだろう。

 

「……成功、ダネ。─────ふ……ふへ、ひはハはァ……!」

 

先程まで激しい戦闘を繰り広げていた2人は、1人と化した。

未確認生物、()()と見られる化け物は、永年捕らわれ摩耗し切った身体を捨てて、神秘を内包しそれなりに動けるオデュッセイアの生徒の体を乗っ取ったのだ。

 

慣れた自分の身体と、乗っ取った生徒の身体との違いに多少の気持ち悪さを覚えながらも、上手く生き長らえた事に喜びを隠し切れない様子。

誰もいない、言わば彼女の()()とも呼べる赤い空の結界の中で、彼女は踊るように縦横無尽に駆け回る。

 

身体を突き破るように生やした尻尾とのアンバランスさにギクシャクしながらも、段々と慣らしていく。

 

この結界を解けば、彼女は現実世界に再び混乱をもたらす事ができる。彼女自身でも分からない、どこからか理由も無く湧き続ける破壊衝動並びに殺人衝動。

……今となれば、それにも理由が着くかもしれないが。

 

学園都市キヴォトス。海しか知らない彼女も、そこが強者の巣窟なのは理解している。どれだけの時間が経過しているのかは分からずともに、どの時代にもひっくり返るような強者がいる。そんな確信が、彼女にはあった。

故に、まだ身体に慣れていない内に行動するのは危険。暫くはこの結界で楽しむのが吉だと判断。

 

主砲、副砲、魚雷。今や依代となった生徒には使わなかった艦載機。それらを全て展開し、燃え盛る住宅街を恍惚とした表情で飛び回る。

 

あらかた結界内の建物を破壊尽くした後、一際目立つ大きな電波塔を見上げる。

彼女はどうやら好きな物は最後に取っておくタイプらしく、あの電波塔がメインディッシュの様だった。

 

ゆっくりと、焦らす様に砲塔を向け───いざ、破壊といったその時。

 

彼女───レ級の顔から、笑顔が消えた。

違和感。身体の中で、明確な違和感が出てきた。何かの光が、心臓を中心として徐々に全体へ広がっていく。

そこから、予想外が立て続けに引き起こった。

 

ジャケットが白く染まり始めた。尻尾がボロボロと崩れ始めた。それら2点が視界に入り、目を見開く。

肌の血色が健康的な白になり、髪は黒く変化していく。

 

レ級の結界(世界)が表情を変えた。

 

赤い空が段々と青く変わる。

 

先程までが水面に浮かび自由に呼吸をしていた状態とすれば、今は何者かに足を捕まれ、水中に引き込まれてるような……そんな感覚を味わう。

 

その何かに飲み込まれまいと、水面に上がろうと必死にもがいてみるが、それに大した効果は無く。抗い難い眠気に瞼を閉じられ、糸が切れたマリオネットの様に、その場にどさりと倒れ伏してしまった。

 

 

 

 

 

───次の瞬間、焼けた街の姿は動画を切り替えた様に元の街へ戻り、かえって腹が立つ程青い空の元で喧騒に包まれる。

倒れた身体は丁度路地裏で、誰の目にも止まらない。

 

やがて路地裏から微かな物音。ヌッと、1人の生徒が溜息を吐きながら歩いて出てきた。

それを目撃したのかぎょっとした様な顔をする一般ピーポーに会釈しつつ、身体に着いたゴミを払って歩き出す。

 

頭上には青い色のヘイロー。艶やかな黒髪を揺らし、右側がペンキをかけた様に暗赤色に染まっている白いジャケットをはためかせ、背伸びをしてこう言葉を零した。

 

 

「……危ねー、なんかいけたわ。」

 

 

 

 

 




なんかいけたわ(乗っ取りキャンセル界隈)

オデュッセイアの実態が分からなさ過ぎる。つらみ。
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