Engage Boost   作:XIYON

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では、どうぞ。


・チョコの領地にいるはぐれ者

ショウマ「ストマック社じゃない何か…か。」

 

そんなことを呟く菓梨那は厨房で1人で悩み事を抱え込んでいた。

 

星南「ショウマ、何か悩んでいるように見えるけど?」

 

龍二「アイツには俺たちにも言えない過去があるんだよ。」

 

星南「なにその言い方。まるで知ってるみたいな。」

 

龍二「アイツ、10年前に倒産したストマックの家系で産まれた末っ子なんだ。」

 

星南「え!?そうなの!?」

 

龍二「アイツはストマックのヤツらとは劣悪な関係だったんだ。」

 

ブーシュと人間の女性との間に産まれたショウマは混血児だ。グラニュート界ではそこら辺の草しか口にしておらず、およそまともな食生活すら送れていなかったらしい。

 

ブーシュの死がキッカケでランゴ達過激派が台頭したことでが原因で彼女と母親の立場は一変し、闇菓子のスパイスにされることが決定されてしまった。

 

そして母親はショウマを逃がして自ら闇菓子の材料にされてしまったそうだ。

 

星南「んじゃ、目の前で母親を闇菓子の材料にされるために殺されたってこと?」

 

龍二「あぁ…そしてこの世界に来た時には既に倒れていたんだ。その辺の道でな?」

 

星南「そして10年後の今、ストマック社は…」

 

???「ショウマたちが必死に戦って倒産へと追い込んだ…ってワケでしょ?」

 

星南「清夏!?」

 

彼女は紫雲清夏、このフレージングガトーに住む不真面目な白ギャルだ。色々とサボることが多い彼女だが、実際はかなりの腕利きの情報屋で戦闘もお墨付き。

 

清夏「やっほ〜龍っち、セナナン♪」

 

星南「アナタ、何しに来たのよ!」

 

おちゃらけた態度で元気で明るく、誰とでも仲良くなれる気質の陰キャだが、頼りになるヤツだ。

 

清夏「いやさぁ〜ちゆから白の闇菓子を持ってるグラニュートが現れたって聞いたからついつい興味があってさ?」

 

ショウマ「元気だね…清夏さん。」

 

清夏「おっ、ウマショーも来てたんだ!」

 

ショウマ「うん。」

 

龍二「だが、白い闇菓子を聞くにはどーしたらいいか。」

 

清夏「それならあそこの刑務所に行くのはどう?そこは罪を犯した怪人も収容しているはずよ?」

 

龍二「あぁ、あそこか。」

 

星南「ティラザッハトルスにある刑務所ね?」

 

清夏「そこって確か、チョコレートが有名な領地よね?」

 

ちゆ「チョコレートだけじゃないわ。あそこは繁華街の聖地。経済も発展しているところなの。」

 

清夏「噂によればあそこは怪しいお店もいっぱいあるんだ。ほら、あの事件のニュース、一時期話題になってたじゃん。」

 

ショウマ「なんか…色々と危なそうだなぁ…」

 

龍二「だな…星南、お前はちゆのところに、ティラザッハトルスには俺とショウマ、んで…」

 

清夏「( *´꒳`* )」

 

龍二「はぁ…俺と清夏、それと菓梨那で行く。星南、ちゆのことを頼む。」

 

星南「OK、任せておいて。」

 

こうして俺たちはランゴに現在も活動をしている謎のグラニュートとエージェントたちを聞き出すために車でティラザッハトルスへと向かうのだった。

 

龍二「はぁ…まさかティラザッハトルスに向かうことになるとはな?」

 

清夏「どーしたの龍っち、何か気まずいことでもあるの?」

 

龍二「あそこには知り合いがいるんだよ。ただ、少々と接し方が難しくてな?」

 

ショウマ「そ、そうなの?」

 

龍二「まぁ、会えば分かるよ。」

 

てなわけで、俺たちは一部のグラニュートが収容されている刑務所へとやってきた。そしてそこには腰まである紫色のウェーブヘアで、すらっとしていて大人びた雰囲気の女性と赤髪のショートヘアの女性2人が待っていた。

 

あきら「きたよ。ゆかり。」

 

ゆかり「久しぶり龍二、元気にしてたかしら?」

 

龍二「相変わらず派手な迎えで感謝するよ。ゆかり。」

 

琴爪ゆかり、このティラザッハトルスで一番の権力を持っている女性。そしてその隣にいる一見、中性的美少年に見える赤髪のショートヘアの人物、剣城あきらはそんなゆかりの幼馴染である。

 

あきら「久しぶりだね?聞いたよ。フレージングガトーで色々なことが起きたって。」

 

龍二「あぁ、その前に…」

 

ゆかり「えぇ、ここに収容されているグラニュートね?ちょうど、面白い子がいるのよ?」

 

龍二「面白い子?」

 

ショウマ「そういえば、ここの人たちのおかげでグラニュートが悪さをすることはなくなったよ。これもみんなのおかげだよ。ありがとう。」

 

ゆかり「ストマック社のことは前々から聞いていたからね?」

 

龍二「あぁ、その面白い子たけど会わせてくれることはできるか?」

 

ゆかり「もちろんよ?……でも、そのグラニュートに会う前に…」

 

龍二「なんかあるのか?」

 

ゆかり「えぇ、ちょっとね?」

 

そう言ったゆかりは紫色の鞭を取り出し、それをとあるヤツの首に巻き付けた。そしてそのまま彼女が鞭で引っ張りあげると、そこにはなんとランの病院をグラニュートと襲った白いエージェント…

 

とは別のオリジナルの黒いエージェントが両手に手錠を付けられた状態で現れたのだ。

 

しかも、顔に走る発光体は赤色…そう、ショウマが倒したランゴのエージェントだ。

 

ゆかり「ふふっ♪コイツ、まだ生きているのね?」

 

清夏「なっ!?え、えぇ!??」

 

ショウマ「ランゴ兄さんの眷属!?どうしてここに!?」

 

ゆかり「刑務所を巡回していた警備員が捕まえたのよ?」

 

龍二「……」

 

あきら「また始まったよ…」

 

ショウマ「も、もしかして龍二がゆかりさんと会いたくない理由って…」

 

清夏「彼女がドSだから……ってこと?」

 

龍二「そ、俺もあきらも絶句するほどのドSっぷりだよ。」

 

あきら「うん。全く困ったものだよ。」

 

ショウマ「君、どうしてここの刑務所に入ろうとしたの?」

 

エージェント「アンタたちに伝えるもんか!私たちはあの方にあることを報告するために来たんだ!お前たちみたいなヤツらのとこに出くわしたせいで!」

 

龍二「(あの方?)」

 

ゆかり「どうやら色々と訳ありみたいね…いいわ、彼女も連れて独房へ向かいましょう。」

 

そう言いながら俺たちは捕まったエージェントと一緒にランゴがいる独房へと向かった。

 

そして辿り着いた先に待っていたのは…

 

???「……」

 

ショウマ「アイツ…初めて見るヤツかも。」

 

龍二「見た目はクワガタムシだな…」

 

清夏「いや気にするとこそこ?」

 

ショウマ「龍二、どうする?」

 

龍二「一緒に聞きに行こう。何かわかるかもしれない。」

 

清夏「私も行く。アンタもおいでよ。」

 

エージェント「わ、私も?」

 

龍二「話したいことがあるんだろ?」

 

エージェント「は、はい…」

 

こうして俺とショウマ、そして不法侵入してきたエージェントは中へと侵入する。クワガタムシのグラニュートはランゴの眷属であるエージェントを連れて入ってきたことに違和感を感じていた。

 

???「お前たちは何者?私に何の用で来たの?」

 

龍二「君に色々と聞きたいことがあってな?フレージングガトーに侵攻してきたグラニュートとエージェントについて聞きたいんだ。」

 

ショウマ「君、名前は?」

 

ヒルシュ「私はヒルシュ、ストマック社の元バイト。ここには喧嘩で捕まったの。」

 

ショウマ「喧嘩だけで?」

 

龍二「おいおい、たかが喧嘩で刑務所にぶち込むのはよくないだろ?」

 

ゆかり「そう思うのも今のうちよ?コイツ、ストマック社のことを色々も知っ

ているみたいなのよ。」

 

ヒルシュ「ストマックのとこで何をしていたのか聞きたいの?」

 

ショウマ「うん。」

 

ヒルシュ「ヤツらの闇菓子の性質について調べてたのさ。どうしたら闇菓子を作ったのか、人間の幸せをどうやって抽出するのかをね?」

 

龍二「要はスパイとして侵入したのか?」

 

ヒルシュ「いいや?単に下心として調べてただけだよ。あぁ、それと私はバイトとして働いていたけど、闇菓子は食べなかったよ?」

 

ショウマ「ストマック社が壊滅したあとはどうしてたの?」

 

ヒルシュ「放浪してたよ。チンピラを倒してソイツらから奪った金で買った人間の食べ物でなんとか補おうとしていたけど、ある時を栄にストマック社に関わったとして捕まったんだよ。」

 

清夏「ふーん…なるほどね?」

 

エージェント「……」

 

ショウマ「どうしたの?」

 

エージェント「実は……ここへ来る前にグラニュート・スミールに襲われました。そして彼とは別の人物に注射器で変な物を投与されたあと…こんなことに…」

 

そう言ったエージェントは黒いジャージの右袖を捲ってその露出したところを見せつけた。

 

清夏「肌!?」

 

星南「待った!エージェントに中身なんてあるの!?」

 

エージェント「いえ、特には…」

 

龍二「あとで調べてみるか。」

 

ショウマ「うん……んじゃ、俺たちは帰るから。」

 

ヒルシュ「気をつけなよ?今のバミューダ・トライアングルは普通じゃない。」

 

ヒルシュが投獄されている檻を出てった俺たちはゆかりとあきらがいるところへと戻った。すると清夏が悩んだような顔をしてエージェントを見つめた…

 

エージェント「え、えぇと…そんなにジロジロと見ないでくださいよ…」

 

清夏「ちょいと見せてみ〜…うーん、どれどれ…」

 

龍二「グラニュートがエージェントを襲う…か。なんとも信じられない話だな?」

 

ショウマ「白いエージェントは今のグラニュートの味方で、黒いエージェントは逆にソイツらのターゲットにされているってことだね?」

 

ゆかり「そうね…どちらとも警戒は必要よ。」

 

龍二「……」

 

ゆかり「どうしたの?浮かない顔をしているわよ?」

 

龍二「あのグラニュートと戦って違和感がずっと残っているんだ。あれは外殻だけを破壊したに過ぎないんじゃないかってな。」

 

清夏「どういうこと?」

 

龍二「中身が完全な化け物…つまりグラニュートじゃないってことだ。」

 

清夏「まさか…あの中身は?」

 

龍二「……」

 

あきら「まさか…人間が闇菓子を?」

 

龍二「だな…でも、何を材料に?」

 

ストマック社に関することを考えていたその瞬間、外で爆風が起き始める。どうやら誰かが襲撃してきたようだ。

 

星南「襲撃!?まさか…」

 

ショウマ「ヒルシュを狙ってきたのかも。」

 

清夏「龍二!」

 

龍二「あぁ、急ごう!」

 

俺たちは急いで爆発があった場所へと向かう。するとそこには複数のバトルマギアが警備員たちを襲っていた。俺たちの後を続いてゆかりとあきらもやってきて、その悲惨な光景を目の当たりにする。

 

マゾウドライバー!

 

龍二「ゆかり、暴れても構わないか?」

 

ゆかり「えぇ構わないわ。それにちょうど私も暴れたいところだったのよ。」

 

あきら「私もだよ、ゆかり。」

 

2人の同意を得た俺は懐からあるライダーリングを取り出す。

 

龍二「今回はこれでいくか。」

 

クウガ!

 

龍二「変身。」

 

ライダーライズ!クウガ!マイティ!

 

俺は仮面ライダードラゴナス:クウガフォームへと変身し、目の前にいるバトルマギアたちと戦っていく。

 

菓梨那「私もいく!」

 

スナック!

 

EATスナック!EATスナック!

 

菓梨那「変身!」

 

ザクザクチップス!ザックザク~!

 

菓梨那は仮面ライダーガヴ ザクザクチップスフォームへと変身、俺に続いてバトルマギアと戦う。しかし…

 

???「随分と騒がしいと思ったら…こんな場所で大乱闘をしているとはな?」

 

俺たちの前に黒いコートに赤いセーター、黒ベースのマフラーと黒いジーンズを着用した男が現れた。

 

龍二「誰だアイツ?」

 

ゆかり「吠?」

 

清夏「知ってるの?」

 

ゆかり「遠野吠、無鉄砲で粗暴で愛想が無く口も悪いせいで、仕事を早い段階で雇止めにされてたはぐれアルバイターだったの。困っていたところを私たちのとこの機関が引き取ったんだけど…」

 

あきら「おい吠!おまえ、散歩しているんじゃなかったのか!?」

 

吠「手を出すなあきら。あそこにいるのは俺の獲物だ。」

 

龍二「アイツ、なにを言ってるんだ?」

 

吠「エンゲージ!」

 

クラップユアハンズ!

 

吠という男は手に持った金色の武器に指輪をセットした後に2回クラップし、足のステップを2回、そして顔の横でクラップを1回したあとに、前で大きな円を描き、腰の前でクラップをまた2回する。

 

そして最後に頭の上で円を描く様にターンし、頭の上でクラップを1回した。

 

ウォーオオッオー!オー!

 

ゴジュウウルフ!

 

ウォーオオッオー!

 

オー!

 

吠「わぁおおおおおおおぉぉぉん!」

 

菓梨那「うわっ!?うるさっ!?」

 

清夏「なんて咆哮!?」

 

吠「はぐれ一匹、ゴジュウウルフ!」

 

龍二「ゴジュウ…ウルフ。」

 

先程の男、遠野吠が変身したゴジュウウルフと俺が変身するドラゴナスが衝突することはまだ先の話であった。




次回

・とある戦闘員のお話。
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