異世界セカイ   作:龍狐

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物語は、次のステージへ



15 「異世界セカイ」

 皆さん。こんばんわ。星乃一歌です。

 あれから、40年が経って―――、

 

 

兄「は~~……」

 

一歌「――――」

 

 

 ――いるかのように思えるけど、違います。

 お兄ちゃんが自分のYo○Tubeアカウントの垢BANの件を知ってから4日目の夕方です。

 

 

一歌「ただいま。お兄ちゃん…」

 

兄「かぇり~~…」

 

 

 学校から帰った私が挨拶をすると、ソファーに背を預けて力なく返答するお兄ちゃんは、そりゃあもう酷かった。

 いつもの老け顔はさらに老けており、これで白髪が生えていたら何も知らない人は5~60歳のおじいちゃんと誤認しても全然違和感がないくらいに酷い。

 

 

 

―――4日前。

 

 

 

 セカイにて鼻血を垂れ流したお兄ちゃんに、誰も彼もが唖然としていた。

 

 

咲希「は、鼻血…?」

 

志保「消去した記憶が、戻ったってこと…?」

 

琴音「は?……なんで?Yo○Tubeの件消して…?」

 

 

 冷や汗を垂らしながら後ずさりする琴音さんは、何も知らなかったのだろう。

 家族と(誰が見ているのか分からないが)視聴者しか知らないはずのお兄ちゃんの第二の趣味。“星のカー○ィのゲーム実況”。それを異世界に行っている間にどんぶらで琴音さんに話していたんだろう。だから琴音さんも知っているんだ。だけど、そのアカウントがBANされていることは、流石に知る由もなかったはずだ。

 

 鼻血で教室の床を汚しているお兄ちゃんは、なにかをブツブツと呟いている。

 

 

「そんなはずはないそんなはずはないそんなはずはないそんなはずはないそんなはずはないそんなはずはないそんなはずはないそんなはずはないそんなはずはないそんなはずはないそんなはずはないそんなはずはないそんなはずはないそんなはずはないそんなはずはないそんなはずはないそんなはずはないそんなはずはないそんなはずはないそんなはずはないそんなはずはないそんなはずはないそんなはずはないそんなはずはないそんなはずはないそんなはずはないそんなはずはないそんなはずはないそんなはずはないそんなはずはないそんなはずはないそんなはずはないそんなはずはないそんなはずはないそんなはずはない―――」

 

 

 ふと、目線が私に向いて――、ゆっくりとお兄ちゃんが近づいてきて、戸惑っていると―――私の頭に手を伸ばしてきた。

 

 

兄「記憶の精霊よ。く調査せ――」

 

 

 魔法の詠唱を聞いた瞬間、私の意識が行動に移すよりも先に、近くにいたミクとルカが私をお兄ちゃんから引き離した。

 

 

ミク「お兄さん!?」

 

ルカ「あなたなにをして――…!?」

 

 

 お兄ちゃんの表情を見て、全員が息を飲んで言葉を失った。

 私を掴もうとした手は鼻血で染まり、顎にまで到達した鼻血の流れは床を汚し、喋るたびに口を開いて歯が血で染まり、目が眼極まっていた。

 そんなホラーな光景に、誰もなにも言えなかった。

 

 

兄「そんなはずはない。そんなはずはない。そんなは――あ」

 

 

 ふと、お兄ちゃんの――焦点の合っていない目が合った。その視線の先は――、

 

 

兄「初音、ミク…」

 

ミク「え、私…?」

 

 

 ミクの名前を呼んだと同時に目がカッと開いた。

 

 

兄「初音ミク……ボーカロイド…。ボーカロイドが、1人、2人、3人…。スリーⅤОCALOIDボーカロイドスリーⅤОCALOIDボーカロイドスリー

 

兄「3世代目の音声合成ソフトウェア!!そうだ……4年前のあの日…俺がお年玉握り締めてルンルンで買いに行ったのは……ⅤОCALOIDボーカロイドスリー!!ミクに【カー○ィ!】を歌ってもらう、俺の新たなステージの始まり…なのにトラック……あの日から俺の過酷な異世界…!!いやそんなことはどうでもいい!!一歌!!俺の【カビ友チャンネル】!!俺の青春の集大成は!?」

 

一歌「だから……垢BANされたんだって…」

 

 

 ついには口から吐血しながら喋り、血涙を流しながら迫って来た最早ホラーゲームの敵キャラとしか思えないお兄ちゃんに対して、思考が狭まった私は真実を口にすることしかできなかった。

 

 

兄「ああ!!」

 

 

 その言葉で、お兄ちゃんは頭から崩れ落ちた…。

 

 

咲希「キャー!!」

 

穂波「ヒィ!!」

 

琴音「陽介ー!!傷は深いぞー!やっべこれマジでどうすんだ!!??」

 

 

 

――回想終了。

 

 

 

 あのあと、琴音さんによってどんぶらに運ばれたお兄ちゃんは、なんとか翌日に意識を回復することができたが御覧の有様で、お父さんとお母さんもお兄ちゃんの変貌具合に顔を引き攣らせていた。

 それと、お兄ちゃんと担いでいた琴音さんが原因で更なるひと悶着があったけど、それはまた今度で。

 

 

兄「一歌…俺は、思い出した。全てを思い出したよ…」

 

一歌「お兄ちゃん…」

 

 

 4日間まともに言葉を発さなかったお兄ちゃんが、言葉を…

 

 

兄「ようやく心の整理がついた…。二か月前、一歌と対面したあの日――俺はYo○Tubeアカウントの垢BANに関する記憶だけを消した……はずだった。しかし動揺して魔法の制御に失敗――垢BANに“繋がる恐れのある記憶”までごっそりと忘却の彼方に封じてしまったようだ…」

 

一歌「――――」

 

兄「その結果。俺が五年前のお年玉で買おうとしていたものを“ゲーム”だと誤認するほどまでに欠落していた…。そこまで忘れていた俺は、もはや別人格とも言える…。だから…久しぶりだな。一歌!今の“俺”が本当の君の――お兄さんだ…!

 

一歌「え、あ、うん。やっぱり、違う、ね…」

 

兄「だろう?ふふふ…」

 

 

 Yo○Tubeアカウントの認識の有無すっごくどうでもいい…!!

 

 

兄「しかしようやく、今まで感じていた違和感の正体が分かった…」

 

一歌「違和感…?」

 

兄「俺の部屋、机にデスクトップパソコンがあるんだけどさ…なにに使ってたのか思い出せなかった…。でもそれは、俺が中学生になってから始めるつもりだった新たなステージ…ミクを使って【歌ってみた動画】を投稿するためだったんだ…。そのために必要なソフトもダウンロードしてたし、それ以降のお年玉、誕生日、クリプリ、お小遣いを駆使して必要な機材を、カー○ィのゲームと並行して揃えるつもりだった…。でも、道半ばで俺の夢は途絶えた…。それに」

 

一歌「…それに?」

 

兄「琴音さんの忠告のパターンになったことを考えて、異世界系Yo○Tuberにでもなろうかなって考えてた…」

 

 

 ―――そこまで……

 

 

兄「だから、俺の更なる道が潰えたことで、さらに動揺してしまったんだ…」

 

一歌「…そっか」

 

兄「………うん。いろいろ話したらすっきりした。ありがとうな、一歌。それじゃあ俺、ちょっと準備してくるよ」

 

一歌「準備?」

 

兄「俺の初仕事のね。もうそろそろなんだ。いい加減区切りをつけないと…」

 

 

 そういって立ち上がったお兄ちゃんは、フラフラとした足取りで二階へと上がっていった。

 大丈夫かな…あんな調子で仕事なんて…。

 

 私も、部屋に戻らないと…。

 

 そうして階段を上がって角を曲がると――、

 

 

兄「――――」

 

 

 私の部屋の扉の前で、立ち尽くしているお兄ちゃんがいた。

 

 

一歌「お兄ちゃん?そんなところで何して…」

 

兄「……一歌。これ」

 

 

??「キミが陽介の妹さん?よろしくね!!」

 

 

 そこにいたのは、お兄ちゃんの手に握られているスマホ――からホログラムとして飛び出してきた存在。ピンク色のツインテールに甲高い特有の声――

 

 

一歌「……ミク?」

 

 

ミク「初めまして!!私、ミク!!」

 

 

 

 

 

 

 

* * * * * * * *

 

 

 

 

 

 

一歌「えっと、……お兄ちゃんのセカイのミク、ってことでいいんだよね?」

 

ミク「そうだよ!よろしくね、一歌!と…そっちのセカイの私!」

 

レオニミク「うん。よろしくね。それにしても、私も初めて違うセカイの“私”に会ったけど、今も驚きが止まらないよ」

 

 

 お兄ちゃんの部屋にて。私のセカイのミクと、お兄ちゃんのセカイのミクが対面して喋っている。

 とんでもない光景過ぎて今すぐにでも写真に収めたい…けどそのためにはスマホが必要だし…デジタルカメラでもあればよかったんだけどなぁ…。

 

 

一歌「それにお兄ちゃんのセカイのミクのこの姿…いわゆる【桜ミク】だよね?全体的な桜色が特徴のミク!でもこのミクはさくらんぼの髪留めもないし目の色も桜の色じゃなくて青色だしやっぱりそこら辺は違うのかな?まるで【千本桜】そのものをイメージした感じで綺麗だしミクのあの服…星を彩った織姫様みたいで可ッ愛い……!!あ~でもどんなミクも可愛いし…あ、桜ミクと言えば去年の青森県でやった“弘前さくらまつり”の公式応援キャラクターになってたっけ?あれ行きたかったんだけど金銭的な面で無理だったんだよなぁ本当に残念だったけどこうして桜ミク…厳密には違うけどこうして会えるなんて…!!」

 

ルカ「一歌?」

 

メイコ「すっごい早口ね…」

 

一歌「あ、ご、ごめん…!」

 

ルカ「別にいいのよ。ミクが大好きって言うのは伝わるから。(ただ、今まで気にしてなかったけど…)」

 

メイコ(血筋を感じるわね…)

 

 

 なんだろう、ルカとメイコの視線が妙に生暖かい気が…。

 いや、それにしても…

 

 

一歌「お兄ちゃんのセカイが…まさか生まれてたなんて…」

 

 

 セカイはそれぞれの人の思いから生まれるって説明されたけど…お兄ちゃんが抱く強い思い…うん。やっぱりカー○ィしか思いつかないな。

 それによくよく見てみると、お兄ちゃんのセカイのミクの目が青色なのって明らかにカー○ィを意識しているよね?

 

 

兄「――――」

 

一歌「ていうか、なんでさっきからお兄ちゃんずっと黙りっぱなしなの?ミクだよ!?お兄ちゃんにもセカイができてたんだよ!?」

 

兄「え、あ、うん。でも……最初に一歌たちのセカイのこと見てるから、驚きが半減してるというか…。これくらいじゃあんまり驚けないんだよな

 

 

 駄目だこの人。普段のカー○ィ中毒にプラスして4年間の異世界生活で完全に認識がバグってる。

 

 

ミク「ふふ。流石陽介だね。これくらいじゃ驚かないか~。それじゃあ、君のセカイを見ても、そんなこと言えるかな?」

 

兄「え、俺のセカイに?じゃあ…境界の精霊に――

 

ミク「それ裏ルートだから基本的に使わないでほしいな。それにスマホにインストールされてる音楽を再生すればセカイに入れるから。それ使って」

 

兄「あ、そう?えっと、音楽音楽……」

 

 

 ミクによって魔法の詠唱をしようとしたところでやめたお兄ちゃんは、スマホをスワイプして音楽ファイルを探し始めた。

 ていうか、やっぱりアレって裏ルートだったんだ…。まぁ魔法使われたりクロス君だったりムース君の力でセカイに渡ってくるなんて絶対想定されてないだろうしなぁ…。

 

 

一歌「お兄ちゃんのセカイかぁ…。どんなところなんだろう」

 

ミク「やっぱり一歌も気になる?」

 

一歌「うん!」

 

ミク「それじゃあ、一度一歌のセカイに行ってみて?きっと変化が起きてるはずだから」

 

レオニミク「変化…?」

 

ミク「うん。…陽介、見つけた?」

 

兄「あぁ!【カー○ィ!】を再生すればいいんだな!」

 

ミク「全然違うよ。【Untitled】って曲を再生するの」

 

兄「あぁ、こっちか…」

 

 

 と、天然なのかわざとなのか――いや絶対に素だなアレ。ともかくお兄ちゃんが【Untitled】を再生したのか、とても見慣れた光がお兄ちゃんを包み込んで、お兄ちゃんは姿を消した。

 

 

一歌「それじゃあ、私たちも行ってみよっか」

 

レオニミク「そうだね」

 

ルカ「それじゃあ私たちは、咲希たちを呼んでこようかしら?きっと行きたがると思うし」

 

メイコ「そうね。でも、時間が合うかどうかは分からないけれど、声だけでも掛けた方がいいわね」

 

 

 今日は夜に練習の約束はしているけど、学校が終わってからの時間からは各自自由だし、無理に誘う必要もないし…。どれくらい集まるかな?

 

 

 

 

 

 

* * * * * * * *

 

 

 

 

 

 

 

一歌「なんて考えてたけど…」

 

咲希「いっちゃーん!お待たせー!」

 

穂波「ごめんね。待たせちゃった?」

 

一歌「ううん。全然…」

 

志保「ルカさんから話は聞いたけど、お兄さんにセカイができたってだけでも驚きなのに、本当にこっちのセカイにも変化が起きてたね…」

 

 

 あれからすぐの出来事。全員集まりました。まぁ内容が内容だから、皆驚くのも無理ないしね。

 私たちは今セカイの屋上へきている。何故なら、そこに今までなかったものがあるからだ。

 

 

メイコ「本当に、大きな門ね」

 

 

 私たちの視線の先には、2メートルほどの高さの木製扉の門があった。

 昨日まではなかったはずの門。そして今日判明したお兄ちゃんのセカイ。これが示す答えは――、

 

 

レオニミク「この先が多分、あっちのセカイの私が言っていたお兄さんのセカイかな」

 

レオニルカ「セカイとセカイが繋がるのは、本来あり得ないことなのだけれど…このセカイとお兄さんの繋がりができたから…とかかしら?」

 

咲希「まぁまぁ!細かいことはいいじゃないですか!早く行きましょうよ!!私、すっごい気になってるんですから!!」

 

穂波「お兄さんのセカイ…一体どういうところなんだろうね?」

 

志保「まぁメルヘンチックなことは確実だと思うけどね」

 

 

 私は志保の言葉に心の中で全力で同意した。私の予想した通りお兄ちゃんのセカイがカー○ィが元になっているなら確実にそうなっているだろう。

 

 

メイコ「それじゃあ皆。いってらっしゃい」

 

ミク「うん。お土産話、いっぱい持ってくるからね!」

 

ルカ「ごめんねメイコ…。お留守番、ありがとう」

 

メイコ「いいのよ。気にしないで。誰かひとりはいないとでしょ?」

 

 

 ちなみに今回、メイコはこっちでお留守番だ。流石にセカイをもぬけの殻にはできないかららしい。

 私たちもメイコにお礼を言った後、扉の前に立った。

 

 

一歌「それじゃあ、開けるよ…」

 

 

 扉に手を掛けて、力いっぱい押して扉を開く。開いた扉の先は、光に包まれていてその先を確認することはできなかった。

 私たちは固唾を飲みながらも、その光の先へと足を踏み入れた。

 

 そして、そこに広がっていたのは――、

 

 

 

咲希「わぁ~!!緑がいっぱい!」

 

穂波「冷た……って、後ろに噴水が…すっごくおっきい…」

 

志保「草原……建物もポツポツ建ってる…」

 

 

 

 私の目に最初に映ったのは、一面緑の草原だった。木々や平屋がまばらに建っていて、爽やかで温かい風が吹き抜けた。そして、私たちが入って来た扉の後ろにはとても大きな噴水があった。よく見ると、この周りには街灯とかベンチとか自販機とかが置かれている。広場のような場所なのかな?

 

 

ミク「すっごくのどかな場所だね」

 

ルカ「そうね…穏やかな気分になるわ…」

 

 

 

??「待っていたぞ」

 

 

 

 ふと、低い声が聞こえた。でもそれは、人間には出せない高い声。声が聞こえた場所は私たちの頭上――後ろの噴水からだった。

 そっちの方を見上げると、そこには―――、

 

 

一歌「カイト…」

 

??→カイト「知っているか、なら話は早い」

 

 

 黒いタキシードの上に小手などの軽い鎧、さらにその上に黒いマントを羽織った私のよく知るバーチャルシンガーのカイトの姿だった。

 ただ、なんかイメージが…カイトってもっと明るいお兄さんのイメージがあったんだけど…

 

 

レオニミク「キミは…このセカイのカイト?」

 

カイト「あぁ。君たちが話に聞いていた違うセカイのミクとルカだな。そしてそのセカイの想いの持ち主たち…。歓迎しよう。俺たちのセカイの想いの主、【星乃陽介】の思いによって誕生したセカイ――異世界セカイへ」

 

一歌「異世界…セカイ…?」

 

志保「それが、このセカイの名前…?」

 

 

 セカイは、それぞれの想いによってできる場所。そんなセカイの名前が、【異世界セカイ】?でも、お兄ちゃんは異世界のこと素で嫌ってもう二度と行きたくないって思ってるはず…。それなのに、なんで…?

 

 

異世界カイト「思うところはあるだろうが、とりあえず陽介のところまで案内しよう」

 

 

 カイトがフィンガースナップ――指を鳴らすと、私たちに影が差した。再び頭上を見上げるとそこには――、

 

 

咲希「わぁ~おっきいお星さまだ!!」

 

穂波「すっごく大きい…!」

 

 

 途轍もなく大きな黄色い星が、舞い降りてきた。

 驚いていると、カイトが噴水から降りてきて私の隣に着地した。

 

 

異世界カイト「このセカイは広い。そのため、こういった乗り物が用意されている。だが大抵は一人乗りしかないからな。全員乗せるとなると、これしかない」

 

ルカ「それでも十分すぎるわ。ありがとう」

 

異世界カイト「構わない。さぁ、乗ってくれ」

 

 

 大きな星が歩き出したカイトの前に着地すると、カイトはその星の飛び乗った。続けて私たちもその星に乗ると、星はゆっくりと浮かび上がって、土色の道に沿って進みだした。

 ちなみに乗る際、カイトが手を伸ばして乗るのを補助してくれた。しかもちゃんと全員。なんだか気難しいイメージのカイトだったけど、優しくてホッとした。

 

 

咲希「気持ちいい~!」

 

穂波「すっごく快適だね」

 

志保「……あの、この星…乗り物って、一体どこに向かってるんですか?」

 

異世界カイト「ルカの食堂だ。そこにミクと陽介もいる」

 

 

 ルカの食堂…こっちのセカイのルカって料理人なんだ…。それに、ミクとお兄ちゃんもそこにいるんだ。

 

 

ルカ「このセカイの私?こっちの私は食堂をやってるのね…」

 

異世界カイト「あぁ。このセカイ唯一の食事処だ。その上料理のスキルも一級品…。良かったらなにか食べていくといい。ルカなら喜んで作ってくれるだろう」

 

ミク「そうなんだ…楽しみだね」

 

異世界カイト「それと…話に聞いていたそっちのセカイのメイコがいないようだが、どうかしたのか?」

 

一歌「あ、メイコはお留守番をしてくれてるんです。……あ、良かったら、おみあげにこっちのセカイのルカの食事を持って帰れたりできませんか?」

 

異世界カイト「問題ないはずだ。それに…そうか。正直言って、君たちのセカイのメイコが羨ましいよ」

 

志保「……羨ましい?」

 

異世界カイト「あぁ。このセカイではよくトラブルが起こるんだが…そのトラブルの8割から9割の原因がメイコなんだ

 

一歌・咲希・穂波・志保・ミク・ルカ

((((((羨ましいって常識人ソッチの意味で…))))))

 

 

 このセカイのメイコ一体なにをやったんだろう…。どんな人なのかすっごい気になるけど、これ聞いていいのかな…。ていうか、残りの一割は一体…?

 

 

異世界カイト「ちなみに君たちが来る前もいろいろやらかしてな。今はリンとレンが付きっ切りで修繕作業をさせている」

 

 

 このセカイのメイコ、既にやらかしてた。

 

 

志保「本当に根っからのトラブルメーカーなんですね、こっちのメイコさん…」

 

穂波「……あれ、リンちゃんとレンくんもこのセカイにいるんですか?」

 

異世界カイト「あぁ。このセカイは生まれて間もないが、すでに全員いる。それにあの二人ならまぁ……安心してメイコを任せられるからな。なにせ二人は俺の―――む。どうやら着いたようだ。この話はまた今度だな」

 

 

 カイトが話を途中で切り上げると、私たちが乗っていた星がゆっくりと停止した。

 話に夢中で気づいていなかったけど、周りの景色が草原よりも平屋の建物が多くなっていて“村”と言う印象が強い場所で止まっていた。そして、その平屋の中でひときわ目立つ二階建ての建物――【たこルカフェ】と書かれた看板がある建物が目に留まった。

 

 

外観まんま食堂なのに店名カフェなんだ…

 そのツッコミを心の奥底にしまって、別の方角を見る。このお店より、それ以上に気になったのは…。

 

 

咲希「カイトさん!あっちのおっきいお城はなんですか!?」

 

 

 村をさらに奥に行った先にある丘の上――そこには今までの建物とは比べ物にならないくらいに大きなお城がそそり立っていた。

 

 

異世界カイト「アレは、ハリボテだ」

 

志保「ハリボテ…?」

 

異世界カイト「城とは王の象徴の一つ。このセカイの王は、まぁ想いの持ち主の陽介のことだな。一応人が住めるようにはなってはいるが、そもそも陽介に“王”は似合わないだろう。“王”は」

 

穂波「ず、随分直球に言うんですね…」

 

 

 このカイトずばっと言うなぁ…。なんだか私の中のカイトのイメージが…。

 まぁお兄ちゃんが“王”って言われたら全然想像できないから言いたいことは分かるんだけど…

 

 

異世界カイト「そもそも陽介自体そういうのに乗り気じゃない。エクスバハマルでそういう政治がらみのことは面倒だというのは思い知ってるからな」

 

レオニミク(異世界でなにがあったんだろう…)

 

異世界カイト「王のいない城などハリボテ同然だ。観光名所のごとく自由に出入りできるし、なんなら陽介の意向で別の目的で使われているからな」

 

レオニルカ「…別の目的?」

 

異世界カイト「【星のカー○ィ歴史ヒストリー博物館ミュージアム】だ」

 

 

 そんなところまでカー○ィが浸透してるのか…。真顔でお城を見る私たちを尻目に、カイトは“たこルカフェ”の入口であるスライド式の扉を開けると――、

 

 

異世界カイト「陽介、ミク、ルカ。客を連れてきたぞ」

 

異世界ミク「あ!ありがとうカイト!」

 

 

 椅子に座っていたミクがこちらに駆け寄ってきた。うん、可愛い。

 でもちょっと気になるのが――、

 

 

内装が完全に居酒屋のソレ…

 

 

 カウンター席やテーブル席の配置とかお座敷とか、壁に掛けてある墨でメニューが書かれた木札……どう見ても年季の入った居酒屋にしか見えない。まぁこういう内装の食堂もよくテレビで見かけるからその限りじゃないけどさ。

 カイトから“食堂”って呼ばれてて店名が“たこルカフェ”で内装が“居酒屋”って本当にチグハグすぎる…。

 

 

異世界ミク「一歌ちゃん!私!そっちのルカ!待ってたよ!それと…他の皆は始めましてだね!初音ミクだよ!」

 

咲希「初めまして!私は天馬咲希!よろしくね、こっちのミクちゃん!うわぁ~お星さまみたいな恰好、素敵だね!!」

 

異世界ミク「ふふ。ありがとう」

 

異世界カイト「ところでミク。ルカと陽介は?」

 

異世界ミク「二人?二人ならメイコたちの方に行ったよ?みんなでお鍋パーティーするんだって」

 

異世界カイト「やはりか……住民が一切見当たらなかった原因はそれか…。まぁいつものことだ」

 

 

 メイコがやらかした場所でお鍋パーティ…?ますます訳が分からなくなってきた…。ていうか、このセカイってミクたち以外にも住んでいる人たちがいるの…?まぁ建物の数と人数が全く合ってなかったから疑問には思っていたけど…

 そうしていると、私たちの後ろの入口が再び開いた。

 

 

??「あら、こんな大所帯で…。ということは、あなたたちがお客さん?」

 

兄「お、一歌!それに皆さんも!」

 

 

 そこから、聞き慣れた声が二つ。お兄ちゃんの声と、ルカの声。でも私たちのセカイのルカは今ここにいるから、ということは――、

 

 

??→異世界ルカ「初めまして。ルカよ。よろしくね、みんな。そっちの私」

 

 

 このセカイのルカは、定食屋さんの恰好のそれだった。長袖のシャツ一枚にズボン、その上に腰巻エプロンと言うザ・料理人スタイルの恰好。そしてなにより髪をポニーテールにしてまとめているのが印象的だった。

 

 

志保「よろしくお願いします。……ところで、お兄さん、話には聞いてたけど復活したんですね」

 

穂波「本当に良かったです…。一歌ちゃんから元気のないお兄さんの写真送られてきたときは本当に不安で…

 

兄「あぁ…心配してくれてありがとうございます。でももう大丈夫。俺はここで、あの日抱けなかった、零れ落とした夢を再び掴めそうなんだ…」

 

レオニミク「良かったね、お兄さん」

 

 

 そうしみじみと語るお兄ちゃんの隣で、こっちのセカイのルカと私たちのセカイのルカが対面していた。 

 

 

レオニルカ「初めまして、こっちのセカイの私。料理人をしてるってカイトから聞いてはいたけれど、こっちの私はポニーテールなのね」

 

異世界ルカ「料理を提供する側である以上、髪の毛が入らないように配慮しないといけないからね。そっちの私も、よく似合ってるわよ」

 

レオニルカ「ありがとう。ところで、ここではどんな料理を提供してるの?本人を前に言うのはなんだけど、いろいろとこんがらがっちゃって…」

 

異世界ミク「まぁ最初は誰だって戸惑うから、仕方ないよ!」

 

 

 あ、こっちのミクもそう思ってたんだ…。

 

 

異世界ルカ「ふふっ、奇抜でしょう?内装とかはこういう風にしたいって言うイメージがあったから決めやすかったんだけど、店名がどうしても思いつかなかったから…「これでいいや」ってなって…」

 

穂波「肝心なお店の名前は適当なんですね…」

 

 

 なんか、こういう適当なところお兄ちゃんに似てるな…。流石お兄ちゃんのセカイのルカ…。

 

 

異世界ルカ「まぁ私にとって何より大事なのはどれだけ美味しい料理を提供して、どれだけ美味しく食べてもらえるか、だからね。店名なんて二の次よ」

 

兄「あ、そうそうそれでさ!!ルカさんの料理メチャクチャうまいんだよ!皆も食べて――って、あ、そろそろご飯の時間だから流石に無理か…俺も少量で我慢したし…」

 

咲希「へぇ~!お兄さんはなにを食べたんですか?」

 

兄「え、ハンバーガーだけど」

 

 

カフェとは?

 外観が“食堂”で店名が“カフェ”で内装が“居酒屋”で提供料理が“ファストフード”って本当にバラバラすぎるでしょ。

 

 

志保「カフェ…?」

 

異世界カイト「正確に言えばここで提供される料理は文字通り“なんでも”だ。和食から洋食まで幅広く取り扱っている」

 

レオニミク「す、すごい…!」

 

異世界ミク「ちなみに陽介が食べたハンバーガーの材料、全部ルカが作ってるんだよ」

 

異世界ルカ「ミク、流石に全部は言い過ぎよ。ここじゃ手に入らないお肉や野菜は流石に仕入れてるから」

 

異世界ミク「でもそれ以外は手作りでしょ?十分すごいよ!」

 

 

 それでも凄過ぎない…!?和食と洋食じゃ作り方とか下処理とか全然違うイメージあるから、それだけでも“料理”と言う分野においてルカが卓越していることが分かる。それだけじゃなくて、素材も手作りって…!

 簡素なハンバーガーを構成する食材は、バンズ(パン)、パティ(肉)、ケチャップ、マスタード、玉ねぎ(みじん切り)、ピクルス。ってことは、パン、ケチャップ、マスタードは自家製ってこと…こだわり凄い…!

 

 

穂波「えっと、今仕入れてるって言いましたけど、一体どこから…」

 

異世界カイト「このセカイの住民は俺たちだけじゃないからな。農業をやっている住民もいれば、のんびりと過ごす住民もいる。ここはそういうセカイだからな」

 

一歌「穏やかなセカイなんですね…」

 

異世界ルカ「もちろん、それはハンバーガーに限った話じゃないわ。自分でできるものならほとんど自家製のものを使って作りたいからね、日々の研鑽は怠らないわ」

 

兄「と、言うわけでルカさんの作る料理はマジで一級品だからな!今度食べてみてくれ!!」

 

一歌「うん。そうさせてもらうね」

 

 

 話のボルテージがどんどんと上がっていくと、ふと、カイトの方から声が上がった。

 

 

異世界カイト「それじゃあ、俺はここで失礼する」

 

異世界ルカ「あら、もう行っちゃうの?」

 

異世界カイト「流石にメイコのことをリンとレンに任せっきりにはできないからな」

 

異世界ミク「そっか…それなら仕方ないね。でも、できるだけ人は多い方がよかったんだけどな」

 

異世カイト「これだけいれば十分だろう。それではこれで――」

 

異世界ルカ「あ、待ってカイト」

 

 

 食堂から出ようとするカイトをルカが呼び止めると、ルカは厨房の奥へと走っていった。少しすると、今度はゆっくりとルカが出てきた。入る前との違いは、ルカの右手にあるものが握られていた。それを、ゆっくりとカイトに渡した。

 

 

異世界ルカ「はいこれ。差し入れ」

 

異世界カイト「……感謝する」

 

 

 ルカに渡されたそれ――ソフトクリームをカイトが一口、口に含むと…笑った。あの鉄仮面だったカイトが微笑んでいた。そしてそのまま、カイトはここを後にした。

 

 

咲希「カイトさん…今笑った…」

 

異世界ルカ「ふふ。カイトは普段強面だけど、ああ見えてスイーツが大好きなのよ。特にアイス系は特にね」

 

レオニミク「そうなんだ…」

 

異世界ミク「フフッ。それじゃあ、皆、ちゅ~も~く!!」

 

 

 ふと、ミクの声に全員の視線が向いた。ミクはお座敷に上って――その際キチンと靴を脱いで――私たちを見下ろした。

 

 

異世界ミク「これから、一曲歌いま~す!」

 

一歌「え、ミクが!?歌ってくれるの!?」

 

異世界ミク「うん!本当はすぐにでも一曲歌いたかったんだけど、皆が来るのを待ってたんだ!だから、聞いてくれるかな?」

 

一歌「もちろんだよ!皆も、そうだよね!」

 

咲希・穂波・志保・ミク・ルカ「「「「「うん(えぇ)!」」」」」

 

異世界ミク「ありがとう!それじゃあルカ!音楽お願い!」

 

異世界ルカ「任せて」

 

 

 ルカがリモコンのようなものを取り出すと、部屋の照明が一気に消えた。そして、ミクのいるお座敷のところだけにスポットライトが当てられた。スポットライトなんてどこに……まぁセカイだからあんまり気にしなくていいか。

 

 

 そして、徐々に曲が流れてきた。

 

 

~~♪

 

 

兄「―――この曲、このイントロ、もしかして、まさか…!!」

 

一歌「お兄ちゃん…?」

 

異世界ミク「陽介…4年前、貴方が抱けなかった夢。私がしっかり叶えるよ。それじゃあ聴いて…【カービィ!】」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「カービィ! 夢のタンバリン」

「鳴らしはじめよう 今すぐ」

「いこうカービィ! 星に乗って」

「見たこともない世界へ」

 

「青い空見つけた ピンクバルーン」

「風にゆれてる」

「不思議な予感に みんな集まる」

 

「約束してたワケじゃない」

「笑顔広がる」

「歩きはじめれば それがパレード」

 

「ときどき彼方に 黒い雲」

「悪い夢でも 食べちゃえば平気!」

 

「カービィ!虹のトランポリン」

「ジャンプしたら ほら 流れ星」

「いこうカービィ! 星に乗って」

「何かがおこる明日へ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

異世界ミク「―――ご清聴ありがとうございました!!」

 

 

 ミクの一言と同時に、私たちは一斉に拍手を送った。曲がカー○ィなのは予想通りだとしても、やっぱりミクの歌声は素敵だ。

 それに、この曲はお兄ちゃんがミクに歌ってもらいたかった曲。お兄ちゃんは、夢を、目標を、叶えた。本来とは違う形だけど…。

 

 

一歌「良かったね、お兄ちゃ――」

 

 

 私は不意に隣に座っていたお兄ちゃんに顔を向けると――、

 

 

一歌「ヒィッ!!」

 

穂波「どうしたの一歌ちゃ――ヒィッ!!」

咲希「どうしたのいっちゃ――キャッ!?」

 

志保「皆一体…うわっ!気持ち悪ッ」

 

レオニミク「うわぁ…」

レオニルカ「あはは…」

 

 

 これは、全員がお兄ちゃんのことを見て叫んだ言葉である。お兄ちゃんは、気絶していた。とんでもない顔で。分かりやすく言えばヘヴン状態で。泣いて鼻水と涎垂らしてのとびっきりの笑顔だった。そんな状態で椅子に背中を預けて天井を見上げて気絶していた。嬉しいのは分かるけど、もうちょっと顔どうにかできなかったかな、これ…。

 

 

異世界ミク「ふふっ。陽介、とっても喜んでくれたみたいで、良かった!」

 

一歌「いや、喜んでるのは見て分かるけど、この顔見て感想ソレ?」

 

異世界ルカ「これくらいじゃ、あまり驚かないわよ。でもまぁ…このままにしておけないし。おいしょっと」

 

 

 ルカがお兄ちゃんを持ち上げると、お座敷の方へもっていってそのまま寝かせていた。すっごい力持ちだな、ルカ…。

 でも、時間が経ってかお兄ちゃんの顔はとても穏やかなものとなり、気持ちよさそうだった。

 

 

 

……本当に、夢が叶ってよかったね。お兄ちゃん。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ちなみに。このあと普通に解散になったけど、一番悩んだのはメイコにどこまで話すかと言うことでした。

 

 

 

 

 




 人物紹介

・異世界セカイのミク(通称:異世界ミク)
 モデル:カービィ

 陽気な16歳の女の子。
 桜ミクの髪色と髪型に青色の瞳、星の意匠が施された織姫の服の洋服バージョンの服装がデフォルト。■■■すると服の意匠や細部が変化する。
 よく食べてよく寝るがバーチャルシンガーなため太らない。そのためよくルカの料理の試作品を食べさせてもらっている。


・異世界セカイのルカ(通称:異世界ルカ)
 モデル:コックカワサキ

 異世界セカイに唯一存在している食事処、“たこルカフェ”の店主。 
 長袖Tシャツにズボン、その上に腰巻エプロンを装着し、髪はポニーテールでまとめている。
 料理の腕は一級品であり、彼女の提供する料理の具材や調味料もほとんどが自家製であり意識が高く、日々の研鑽を怠らない。

 彼女の店で使われる肉類の70%は豚、牛、鳥などで仕入れているが、残りの30%の■の肉は普段はカイトたちに頼んでいるが、たまに彼女自らが入手している。

・■に入る言葉は“人”ではない。カニバリズムなんぞさせられるか!!


・異世界セカイのカイト(通称:異世界カイト)
 モデル:メタナイト

 異世界セカイを守る騎士。ニーゴカイトのような強面のカイトだが、相手に対してキチンと配慮もするし、そこら辺はちゃんと紳士。
 好きな食べ物はスイーツ全般で、特にアイスがお気に入り。スイーツを口にすると表情筋が緩んでいつもの爽やかイケメンフェイスになる。
 リンとレンを弟子にとっており、主に3人での見回りが主な業務。ただメイコがなにかやらかす度に二人が付きっ切りになるため見回りの業務はカイト一人でこなすことが多い。
 実は■■が使える。


・異世界セカイのメイコ(通称:異世界メイコ)
 モデル:?????

 今回未登場。異世界セカイにおけるトラブルメーカー。異世界セカイの8割から9割のトラブルが彼女によって起こされている。
 え、残りの1割はなんだって?…………続き行こうか。

 今回はリンとレンが付きっ切りで修繕作業をさせられていた。
 その後は3人と住民の皆でお鍋パーティで楽しんだ。


・異世界セカイのリン(通称:異世界リン)
 モデル:???????or????????

 今回未登場。付きっ切りでメイコのことを見ていた。
 この後お鍋パーティを楽しんだ。


・異世界セカイのレン(通称:異世界レン)
 モデル:???????or????????

 今回未登場。付きっ切りでメイコのことを見ていた。
 このあとお鍋パーティを楽しんだ。



・異世界セカイ
モデル:プププランド&プププビレッジ

 【星乃陽介】の想いによって創られたセカイ。辺り一面に草原と木々が広がっており、平屋がまばらにある。中心地には村があり、“たこルカフェ”もそこにある。
 住民はバーチャルシンガーの他にもいるが、どういう見た目をしているのかはまだ不明。だが住民は家の数だけは確実に存在している。ちなみに今回住民たちはメイコ、リン、レンとともにお鍋パーティを楽しんでいた。

 カイトの発言からこのセカイが生まれてまだ間もないことが明かされており、日がそんなに経っていないにも関わらずバーチャルシンガーが全員揃っている。


・たこルカフェ

 異世界ルカが店長を務めている異世界セカイ唯一の食事処。
 見た目は“食堂”名前は“カフェ”内装は“居酒屋”とコンセプトが結構バラバラ。

 居酒屋の内装よろしくカウンター席を挟んで厨房が存在しており、そこから壁とのれんを挟んで業務用の洗浄機やコンロや冷蔵庫などが置いてあるバックヤードがある。冷蔵庫は表の家庭用と裏の業務用と置いてあるが、常温食材を保管する倉庫のほかに冷凍食品を補完する巨大冷凍庫が店の地下に存在している。なお、その巨大冷凍庫の中身の大半は肉である。




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