ダンモン掲示板   作:睡眠不足野郎

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その他、その7

 

【闇派閥の本】

これは悪夢か。

アルミラージ単体に俺達が負けた。

斧で斬殺された仲間達が、光の粒子になって散っていく。

「あのさ、人聞きの悪いこと言わないでよ。」

なっ!?

「殺してないから。地上へ強制転送しただけ。」

こ、こいつ。

噂の人語を話すモンスターか!?

「まあ冒険者に捕まって、牢屋行きだろうけど。ご愁傷様。」

逃げなければ。

俺では逆立ちしても勝てない。

慌てるな、隙をみて…。

「逃がさないよ。時よ止まれ、ザ・ワールド!」

 

「時は動き出す。ほい、完成と。」

壁画?

あれはロキファミリアの九魔姫…何故、バニー姿?

いや、それよりも、壁画が突然現れたぞ!?

「スタープラチナと同じく、素早く精密に描けたね。さすが、ザ・ワールド。」

言っている意味が分から、うわあっ!?

身体のあちらこちらが、本のページのように捲れている!?

おまけに転倒してしまった。

「コンボの実験は成功。」

一体これは…。

まさか、呪詛の類か!?

「情報収集したい時は、ヘブンズ・ドアーだよね。」

アルミラージが近づいてくる。

くそっ、身体が上手く動かせない。

「へえー、あと数日で助っ人が来るんだ。」

はっ?

「邪神エレボスと凄腕の元冒険者2人。誰かは知らないのか。」

ま、待て。

極秘事項を何故知っている!?

「うん?ああ、気になる?」

俺が頷くと、アルミラージは笑った。

邪悪に嗤った。

背筋がゾッとする。

やばい、ロキファミリアやフレイヤファミリアより、こいつがやばい!

「内緒だよ。さて、仲間のいる地上へ強制転送させるね。」

や、やめろーっ!

まだやる事が、がはっ!?

強い衝撃と共に、俺は意識を失った。

 

 

【邪神エレボス、その1】

エレボス 「2人とも迷宮都市(オラリオ)まで、あと数日だよ。」

アルフィア「お前が寄り道ばかりしなければ、もっと早く着けた。」

ザルド  「まったくだ、フラフラしやがって。」

エレボス 「ごめんごめん。もしかしたら、2度と行けないかもしれないだろ。」

ザルド  「………そうだな。」

アルフィア「………ふん。」

エレボス 「迷宮都市(オラリオ)といえば、ヴィトーから手紙が届かなくなった。」

ザルド  「冒険者にやられたんじゃないか?」

エレボス 「簡単にやられる眷属じゃないんだけどね。」

アルフィア「行けば分かる、急ぐぞ。」

 

 

【とあるフレイヤファミリアの団員】

私はフレイヤファミリアの団員。

入団したばかりの新入りで、裏方専門のサポーター。

まだレベル1なのに、団長()のサポーターになりました。

………。

いいえ、違いますね。

なりましたではなく、押しつけられました。

「おらああああああああああっ!」

「あっちにもあったぞ!」

「ククク…美の女神を汚す壁画に…我らの死の鉄槌を…。」

「黙って破壊しろ。」

団長及び幹部達が、壁画を発見しては破壊しています。

ああ、本拠地(ホーム)に帰りたい。

迷宮都市(オラリオ)を騒がしている地下大迷宮(ダンジョン)壁画事件。

フレイヤファミリアに関係する壁画もあります。

特に目立つのが、美しい女神フレイヤ様。

白髪赤瞳のヒューマン少年と、一緒に描かれている壁画が多いです。

目撃した幹部達は激怒。

あのガキは半殺しと呟き、捜索する程です。

時間の経過と共に、冷静になったようで、捜索は中止。

ほっと安心したのですが…。

壁画は、フレイヤ様とイチャイチャする内容に変わり、どんどん過激に。

嫌な予感しかせず、数日後に的中しました。

うわーん!

フレイヤ様を抱きしめ、悪い笑顔でorz状態の団長達を見下ろす少年。

そんな問題しかない壁画が、発見されたのです。

描いた人は、フレイヤファミリアに喧嘩売っているんですか!?

ずっと静観していた団長も、ついにブチ切れ。

あのクソガキぶっ殺すと叫び、捜索が再開。

おまけに描いた犯人は、白髪赤瞳のヒューマン少年になっていました。

証拠は無いですし、確証も無いですよね!?

闇派閥の事がなければ、ファミリア総動員で、捜していたかも。

ほぼ違うと思いますが、疑われている少年の絵を渡し、フレイヤ様に懇願しました。

団長達の暴走を止めてほしいと。

「あら?この子…会ってみたいわ。」

ええええっ!?

フレイヤ様の口から信じられない言葉が…。

どうしてですか!?

「神の勘…いえ、女の勘かしら。捜してね?」

は、はい。

団長及び幹部達と始まるファーストライフ。

闇派閥の起こす事件を解決しながら、壁画の破壊と少年の捜索。

サポーターとして、必死に働く私。

誰か、代わってええええええええええええええええぇっ!

 

 

【強制転送の謎】

迷宮都市(オラリオ)では、多くの人々が頭を悩ませていた。

治療師・薬剤師・魔導士・魔道具作製者など、職業問わず。

悩みの原因は、強制転送である。

地下大迷宮(ダンジョン)から地上へ放り出される現象。

原理は不明だが、いくつかの発生条件は判明している。

特定のモンスター(・・・・・・・・)に敗れて、大怪我か気絶すること。

判明しているだけで、発生条件すら謎だらけ。

「うーん、傷が治るなんて…。」

11歳にして、一流の治療師であるアミッドも、頭を悩ませていた。

強制転送された時、怪我は治るのだ。

たとえ致命傷でも。

地上へ強制転送するだけでも、神の御業に近いのに回復まで。

心的外傷(トラウマ)は治らないが…。

神々も頭を悩ませていた。

もしも、神が関与していた場合、重大な禁忌である。

天界へ強制送還ものだ。

しかし、神の力を感知しておらず、神の関与は薄い。

ギルドの主神であるウラノスは、この件に関して沈黙を貫いている。

強制転送に手掛かりがあるとすれば、特定のモンスターだ。

人語を話すモンスター。

このモンスターに敗れる事で、強制転送が発動する。

繋がりは不明なものの、関係性は極めて高い。

どうすべきか、ギルドは頭を悩ませている。

3日間の眠りについて。

強制転送された者は、深い眠りに入る。

何をされても、絶対に目を覚まさず、3日間眠ったまま。

こちらも原因不明である。

食事は要らず、トイレは不要で、健康に一切害は無し。

診察した医療班は匙を投げた。

最後に、複雑な心境のガネーシャファミリア。

闇派閥の者達が強制転送で、楽々逮捕に。

どんな凶悪犯でも眠った状態では、抵抗できない。

拘束されて、牢屋へ直行である。

どうでもいい事なのだが、とりあえず報告書に記載しておく。

目が覚めた犯罪者が見るのは、とある男神。

おはようの挨拶代わりに、ある言葉を聞かされる。

「俺がガネーシャだ!」

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