ダンモン掲示板 作:睡眠不足野郎
【とある冒険者の証言】
1匹だったし、楽勝だと思った。
でも、攻撃が1発も当たらなかった。
アルミラージ1匹に勝てないなんて、他の冒険者達の笑い者になる。
意地になって、仲間達と攻撃を続けた。
だけど反撃されて…負けた。
信じてもらえないと思うけど、気がついたら斬られていた。
全員が、アルミラージの持っていた斧で。
何も見えなかった。
自分が斬られた瞬間も、仲間達が斬られた瞬間も。
死んだ。
そう思いながら意識を失って、目が覚めたら
斬られた傷も治っていた。
本当だって!
全財産を賭けてもいい!!
【とあるギルド職員の証言】
嘘ではないですよ。
神様が確認されていますし、私も目撃者ですから。
目を開けれない程の眩しい発光でした。
発光が納まると、
外傷はありませんでしたが、呼びかけても目を覚まさず、3日も眠っていました。
医療班が診察した結果、毒や呪い等はなく、原因不明。
目を覚ましてから、もう1度診察しましたが…。
やはり異常は何1つなく、健康そのものだったそうです。
件のアルミラージについては、あるファミリアに調査を依頼しました。
とはいえ、闇派閥が活発に行動している今、調査は遅れるでしょう。
【とある闇派閥の会話】
闇派閥A「あの噂を聞いたか?」
闇派閥B「何の話だ?」
闇派閥C「知ってるぜ。消える階層主だろ。」
闇派閥B「なんだそりゃ?」
闇派閥A「ゴライアスが消えるらしい。ふっと幻のように。」
闇派閥B「はあ?そんなくだらない噂があるのかよ。」
闇派閥C「ところがな、戦闘中にマジで消えたらしいぞ。」
闇派閥A「目撃者の中には、ロキ・ファミリアもいる。」
闇派閥C「今は噂扱いだが、時期に大騒ぎになるかもな。」
闇派閥B「そんな馬鹿な…。」
【とある酒場の主人、その1】
「それは面白い話ですね。」
常連客である女性の話に、興味を惹かれた。
彼女は冒険者で、人語を話すミノタウロスに出会ったらしい。
「あの時は驚いたわ。人生で1番の衝撃だったかも。」
それはそうでしょね。
人語を話すモンスターなんて、聞いた事がありません。
「怪我して動けず、仲間達とも逸れて、死を覚悟したわ。」
広大な迷宮であり、モンスターの巣窟であり、未知の領域ですから。
「そんな時にね、大丈夫か?って、話かけてきたの。」
人語だけでなく、心配するとは…。
本当にモンスターでしょうか?
「最初は悲鳴を上げて攻撃しちゃったけど。」
「普通の反応だと思いますよ。」
「あははは、そうだよね。」
「それで、そのミノタウロスは?」
「私から離れて、襲わないから現状を説明しろって、言われたわ。」
なんと!
攻撃されても怒らず、彼女を安心させ、会話を続けますか。
不思議な存在ですね。
「現状を話したらね、安全な所まで運んでくれたの。」
「…信じられない話です。」
「だよねー。」
彼女は笑ってから、酒を一口飲み、真剣な顔で呟いた。
「でも、ミノタウロスが…彼が運んでくれなかったら、私はここに居なかった。」
「命の恩人ですね。」
「うん。あーあ、困ったな。今後、ミノタウロスと戦い難くなったわ。」
その後もミノタウロスの話を続け、日付が変わる頃に彼女は帰って行きました。
しかし、冒険者を助けたミノタウロスですか。
実に興味深い。
粗暴な冒険者や酔っ払いの戯言は聞き流しますが、彼女は別です。
真面目で、嘘をつくよう性格ではありません。
真実なのでしょう。
さてさて、この話は胸の内に閉まっておくべきでしょうか。
それとも…。