ダンモン掲示板   作:睡眠不足野郎

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その他、その2

 

【とある冒険者の証言】

あれは悪夢だったよ。

1週間前の地下大迷宮(ダンジョン)の遠征。

大きな成果を上げ、俺達は意気揚々と凱旋していた。

そんな時だ。

上層に入って、ゴブリンの群れと遭遇。

300匹…いや、もっと居たと思う。

最弱のモンスターだが、数が揃えば脅威。

ただ、遠征メンバーの大半がレベル2で、団長と副団長はレベル3。

負けるはずがない。

最初は驚いたけど、態勢を立て直し、撃退に成功。

負傷者は無し。

ほっと安堵したものの、俺は気がついた。

戦闘の際、邪魔にならないよう放り出した荷物が…1つもない!?

慌てて周囲を見渡すがない。

う、嘘だろおおおっ!?

全員で必死に探したよ。

でも、結局見つからなかった。

誰が持っていった!?

あの場には、ゴブリンの群れと俺達しか、居なかったはずだ!?

なんてこった。

大量の魔石と、モンスターのドロップ品を失った。

遠征の苦労が水の泡だ!!

俺達は意気消沈したまま、迷宮都市(オラリオ)に帰還。

まだ立ち直れない。

今回の遠征は大赤字。

ファミリアの資金が、一気に苦しくなった。

ちくしょう!

盗んだ奴を絶対に許さん!

そいえば、あれだけ倒したのに、ゴブリンの魔石が1つもなかったような…。

 

 

【とある団長の悲劇】

「ゴブリンだ!数が多いぞ!新米共、気張れよ!」

俺は中堅ファミリアの団長だ。

新米達を鍛えている途中で、ゴブリンの群れに遭遇した。

冒険者になって10年。

これだけの数のゴブリンは、初めて見た。

怪物進呈の経験は何度かあるが、それに匹敵…ちっ、それ以上か。

まずいな、囲まれた。

俺だけなら突破は可能だ。

しかし、新米達には無理だな。

何人かは脱落…死んでしまう。

守りに徹して、耐えるしかない。

「くそったれめ。」

またゴブリンの数が増えた。

俺に守りきれるか?

いいや、守り切ってみせる!

「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!」

相棒の両手斧を振り回し、ゴブリンの群れを蹴散らす。

「なんだ?」

倒したゴブリンの消滅が、いつもと違わないか?

「変化の術」

不気味な声が、地下大迷宮(ダンジョン)に響く。

ば、馬鹿な!?

ゴブリン共が、人語を使いやがった。

驚愕して動きが止まる。

そして、とてつもない異変が起きた。

「ひいっ!」

新米が悲鳴を上げる。

無理もない。

俺がいる、無数の俺がいる。

変化したのだ、ゴブリン共が俺に。

「げ、幻覚魔法か!?」

異変の原因を探ろうと、必死に考えるも、別の事に気が取られる。

着てないのだ。

無数の俺は、素っ裸だった。

服はどうしたあああああああああああああああああっ!!

 

 

【とある団員の恐怖】

私は目の前の光景が、信じられなかった。

前を見ても団長、右を見ても団長、左を見ても団長、後ろを見ても団長。

身長は高く、筋肉ムキムキで、全体的に毛深く、下半身のアレが丸出し。

全裸の団長達に囲まれていた。

い、いやああああああああああああっ!!

心の中で絶叫した。

身体が振るえて動けない。

帰りたい。

ファミリアの本拠地(ホーム)に帰りたいよ。

神様助けて!

「気をしっかり持て!見た目は変わったが、あれはゴブリンだ!」

団長の叱咤が飛ぶ。

そ、そうだ。

あれはゴブリン…ゴブ…無理無理無理!

どう見ても全裸の団長だよ!!

「ぐへへ、俺と抱擁(ハグ)しよう」

「ぐへへ、俺と接吻(キス)しよう」

歪な笑みを浮かべて、全裸の団長達が迫ってきた。

「団長!?」

「何を言ってるんですか!?」

「そ、そんな人だったなんて!」

「近寄らないで!変態!」

「俺じゃない!やめろおおおっ!俺の姿で、変な事を口走るなーっ!」

パニックに陥った私達は、阿鼻叫喚の状態だった。

まともに抵抗出来ず、全裸の団長の群れに呑み込まれ、意識を失った。

 

 

【アストレアファミリアの会話】

アリーゼ「はーい、注目!ギルドから、また指名依頼がきたわ。」

リオン 「あの、アルミラージの調査を受けたばかりでは?」

アリーゼ「人気者の美少女は辛いわね、フフン。」

ライラ 「あほ団長、寝言は寝てから言ってくれ。」

輝夜  「人使いの荒いギルドと、請け負い過ぎの団長様ですねえ。」

リオン 「アリーゼ、どんな依頼ですか?」

アリーゼ「変身するゴブリン集団の調査よ。さあ、出発出発出発(ゴーゴーゴー)!」

リオン 「大変ですが、正義の為に頑張ります!」

輝夜  「はあぁ、この糞雑魚妖精まで。」

リオン 「なっ!?く、くそざこようせい!?」

輝夜  「闇派閥も活発なのに、ファミリアの状況を考えろ。この愚か者め!!」

ライラ 「止めろよ、団長。まーた頭が固えエルフと極東姫様の喧嘩だぜ。」

アリーゼ「大丈夫!確か…そう!雨降って地固まるよ!ばちこーん☆」

ライラ 「イラッ☆」

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