ダンモン掲示板   作:睡眠不足野郎

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その他、その4

 

【ヴィトーの代償】

ふふ…ふふふふっ!

素晴らしい!

いいえいいえ!

素晴らしいという言葉では、表せない程の気分です!

色が見える、雑音が聞こえない、味がする、香りがする。

世界が輝いて見える!

神々に対する憎しみも、薄れていくようです。

「うぐっ、違う!私は神々も、この不完全な下界も憎み…ぐおおおおっ!」

暇潰しに襲った蜥蜴人には、感謝ですね。

まさか私の欠陥が治るとは。

そして、覗きという至高の一時を、教えて頂きました。

ありがとう!

本当にありがとう!

「や、やめろ!私の心を歪ますな!あのトカゲめ…あああああっ!」

んん?

何やら男の喚き散らす声が聞こえますね?

静かにして欲しいものです。

さあ、覗きに行きましょう。

迷宮都市(オラリオ)は…駄目ですね。

闇派閥のせいで、公衆浴場は使えない状態。

一般市民が居ると興ざめですし。

やはり18階層の、迷宮の楽園が狙い目でしょうか。

水浴び出来る泉や湖が多い。

何より、冒険者しかいない。

最高じゃないですか!

「ぐおおっ、私を…元に戻せ…がああぁ…変わって…しま…しまう…うぅっ…。」

 

 

【ウラノスとフェルズの会話】

ウラノス「…特大のイレギュラーだ。」

フェルズ「異端児(ゼノス)ではないのか?」

ウラノス「完全な別物。何者かの介入も感じた。」

フェルズ「神か?」

ウラノス「可能性はあるが…もしかすると…。」

フェルズ「ウラノス?」

ウラノス「…いや、まだ断定は出来ぬ。しばらくは様子をみよう。」

フェルズ「会話できるなら接触して、正体を探るべきでは?」

ウラノス「………。」

フェルズ「危険を冒すつもりはない。」

ウラノス「いいだろう。どれに接触するつもりだ?」

フェルズ「それは…。」

 

 

【ロキファミリアのとある団員、その1】

今日の訓練も疲れたー。

食堂で休憩だ。

「アイズは?帰って来たんでしょ?」

「団長達に怒られているっす。」

「懲りないわね。」

ラウル達が会話している。

話題は、ちょくちょく問題を起こしているチビッ子の事だ。

強くなる事以外、興味がないというか。

協調性が皆無だ。

まだ子供だし、リヴェリア様の教育に期待しよう。

「そういえば聞いた?」

「何を?」

「ミノタウロスの強化種に遭ったらしいよ。しかも、人語を話すんだって。」

人語を話すモンスターだって!?

しかも強化種!?

よく無事だったな。

気になるし、聞き耳を立てるか。

「身体の一部を、鋼鉄化するんだって。」

「うわー、戦いたくないなっす。」

「ラウルじゃ、手も足も出ないわね。」

いやいや、お前や俺が相手しても同じだろ。

鋼鉄化するモンスターに、どう対処するんだよ。

絶対勝てないって。

「あっ、まずい。」

「えっ?」

「はっ、そうだったっ!」

強化種の事を話した奴が、慌てて周囲を見回す。

何事だ?

「団長にミノタウロスの事は、誰にも言うなって命令されてた。」

「バッチリ聞いたっすけど!?」

「ごめーん。」

おいいいいいいいいいいいぃっ!

俺も聞いちまったぞ!?

「おや?おやや?」

げっ、目が合った。

「盗み聞きなんて、いけないんだー。」

「ほっ、犠牲者は自分だけじゃなかった。」

「一緒に団長に怒られよう。」

どちくしょう!

顔を逸らすも、手遅れだった。

ラウル、嬉しそうな顔で近づくな!

俺は何も聞いてない。

団長に怒られてたまるか!

「楽しそうに会話しているね。全員ちょっと執務室まで、来てくれないかい。」

「「「「っ!?」」」」

ギギギッと、ゆっくり首を動かせば…。

食堂の入り口に、笑顔の団長がいた。

お、終わった…。

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