たった今、晴らしたばかりの空だが、早くも空に雲が集まってきている。
今すぐに降りだす雰囲気ではないが、本当にしつこい奴だ。
この降雨の原理を解明できれば、砂漠の緑化にも利用できそうだ。
地球環境の改善に役立つならノーベル賞は俺のものだろう。
もっとも、理論を解明できる気はまったくしないが。
歩きながら発電所の施設内へ鳥の使い魔を飛ばして、まずは事前偵察する。
「手前が管理棟ですかね? 出口は正門前と勝手口の2つ。窓もドアも見た感じ、どこも閉まっているので内部の調査はできそうにないですね」
全員に伝わるように状況を口で説明する。
「奥のレンガ造りの建物は……かなり大きいですね。小学校の遠足で行った水力発電所と同じ構造に見えます」
「私が小学校の頃は原発の見学に行ったな」
「オレは火力。やっぱりみんな小学校の頃に一度は行くんだな」
ハセベさんは原発。ウィリーさんは火力なのは土地柄だろうか。
「カーターは?」
「オレも水力発電所だよ。今の仕事で役に立つ知識だったし、当時、もっと見ときゃ良かった」
対して他の10代メンバーは無言だ。
住んでいる場所の差か、それとも年代の差か。
「俺たちの世代はコロナで色々あったので小学生の遠足イベントがかなり飛んじゃってるんですよ」
「ああ……そういやその世代か」
俺とモリ君とは5歳差だが、その間にいろいろあった。
ハセベさんは俺より5歳年上だが、同じ平成世代なのでほとんど変わりがない。
逆にコロナ禍を挟んだ令和世代のモリ君との5歳差は途轍もない隔たりを感じる。
教職に就いた俺の友人ですら「今の中学の教科書の内容マジ分からん。知らん話が次々出て来る」
というくらい、大幅に学習指導要領が違っているらしい。
話が微妙に通じないのも仕方ないのか。
「俺の近所には、たまたま市民の森があったんだけど、遠足はそこばっかりだった。結局、今通っている高校もその公園の裏だし」
「私も、学校のすぐ近くに山とか森に行ってたよ。そこは同じなんだ」
「私も近所の公園だけでした。都内だから集団で行けるところがほとんどなくて」
ガーネットちゃんは2つ下のはずだが、基本的にはモリ君たちと話が合うようだ。
「同年代の子供と遊んでいたはずなんだけど、みんなマスクをしていたから顔も名前も覚えてなくて」
「アイちゃんかな? バレンタインのチョコを貰ってただろ。ちゃんとお返しはした?」
「名前はアイちゃんじゃなくてアヤちゃんですよ。でもなんでそんな話を知ってるんですか?」
「アイちゃんってのは単なるカマかけだが、マヌケは見つかったようだな」
俺の誘導に見事引っかかったモリ君がエリちゃんに「アヤちゃんとまだ付き合ってたりするの?」と問い詰められている。
そういうとこだぞ。
手前の管理施設は扉も窓も閉まっていたので、窓ガラスが割れていた奥の発電施設の中へと鳥を侵入させた……が、一瞬にして連絡が途絶えた。
「ダメですね。発電施設の中には例の仮称ウニがいます。鳥の使い魔がいきなり食われました」
「食われた!?」
「狭い通路の中で口を開いて待ち構えていたところに、暗い上に音が伝わらないせいで無警戒に使い魔を突撃させちゃったせいですね」
「つまり発電施設の内部には敵がいるってことか」
ウィリーさんがライフル銃を両手で構え直した。
今のところ仮称ウニに有効なのは、遠距離からの銃撃だ。
ガーネットちゃんと組めば弾道を曲げられるウィリーさんが攻めの要になる。
「手前の管理棟は密閉されているようなので、そちらには仮称ウニは入っていないかもしれません」
「では、そちらの方から調べてみるか」
◆ ◆ ◆
ハセベさんが勝手口らしき扉のノブを掴むと、あっさりと扉が開いた。
施錠はされていないようだ。
いつでも
施設内の通路はそれほど広くなさそうなので俺の攻撃スキルは何の役にも立たないかもしれない。
戦闘はない見込みだが、今回は盾役に徹したい。
狭くて真っすぐな板張りの通路を淡々と歩いていくと、先の方に、市庁舎でも襲ってきた仮称ウニがいた。
数は4体。
巨大なその体は通路を完全に塞いでおり、倒さないことには先へ進めそうにない。
「だが、こちらに向かってくる気配がないな」
「そこの窓が開いているからですかね?」
よく見ると、建物の天窓から陽の光が通路内に差し込んでいた。
どうやら仮称ウニは、その光を嫌って、陰になる通路の端に潜んでいるようだ。
「シンプルな弱点ではあるが、安全というわけではないだろう」
「太陽の光ですからね。時間経過で太陽の角度が変われば、当然動き出すでしょう」
「ならば、今のうちに仕留めておくか」
ウィリーさんが構えたライフル銃の銃口に、ガーネットちゃんが作り出した風がまとわりつく。
銃口から放たれたエネルギー弾は仮称ウニの手前で弾道を変えて、本体を横から撃ち抜く。
仮称ウニはその攻撃一発で崩れて消えていった。
「ガーニーの強化が残っている間にオレが何匹か仕留める」
ウィリーさんがライフルを連続発射。
通路を塞いでいた仮称ウニを次々と撃ち落としていく。
「でも、こいつらどこから入り込んだんだ?」
「ラビさん、調べてもらえますか?」
モリ君に頼まれたので、仮称ウニが塞いでいた通路の先へ鳥の使い魔を向かわせる。
少し飛行させたところで、侵入経路が判明した。
「単純な話だ。換気のためなのか、トイレの窓が開け放たれていた」
「それはなんとも……シンプルな話ですね」
「どう考えても窓よりも体の方が大きいので、入れることが謎なんだけど」
「そういう概念の魔術なのかもしれないな。太陽が出ると消えるのと同じで、窓を閉め切ると中に入れない。開いていれば入れる」
「どういう理屈だ?」
「魔術には鏡からのみ現れるとか、鋭角的な角があれば出現できるみたいな概念的な理屈があるんだよ。ビデオテープを再生するという条件があえば出現できる貞子みたいなもんだ」
理屈がよく分からないが、カーターが魔術的な見地からそう言うならばそうなのだろう。
鳥に指示を出して、トイレの扉を閉めさせた。
これで、増援が建物内に入ってくることはないはずだ。
「一応、侵入経路は塞ぎましたが、他にも侵入経路があるかもしれません」
「ああ。注意しながら進もう」
◆ ◆ ◆
通路の脇には、相変わらず読めない文字で何やら標語らしき貼り紙が貼られている。
どうせ「安全第一」だの「労働環境を守りましょう」だの書いてあると思って、流そうとしたが、どうも様子がおかしい。
「ハセベさん、この標語はなんかおかしくないですか?」
「何が書いてあるんだ?」
貼り紙の横に対比表を並べると、それを見たハセベさんが顔をしかめた。
『我が神を讃えよ』
『終末は近い』
貼り紙はこのような内容だ。
なぜ、こんなものが発電所の通路に貼ってあるのか?
「許されるのは『ネコと和解せよ』とか『週末は近い』まででしょう。ここの従業員は怪しい思想にでもハマっていたんでしょうか」
「発電所にこの内容はおかしいな。しかも廊下に貼り出してあって剥がされていないということは個人ではなく、組織全体がこの思想に影響されていたということだ」
個人がカルトにハマっていただけならばいい……いや、ダメなのだが。
だが、もしも、この発電所で邪教の信者による工作が行われていたと仮定すると、事故ではなく町一つを巻き込んだテロ事件という可能性が出てくる。
それに例の赤い女が関わっているとしたら……。
いや、関わっていてもどうにもならないのか。
この事件は既に終わっている過去の出来事だ。
俺たちが今さら犯人捜しをしたところで、消えた町の人々は戻らない。
町が復活するわけでもない。
結局、謎を解いたところで何になるという話だ。
俺たちにできることは、事件当時に何があったのかの解明。
そして、町にはびこる得体の知れないモンスターを駆除するだけだ。
貼り紙は物証としてバリバリと剥がして折り畳み、鞄へ詰め込んだ。
あとで伊原さんに聞けば、何か分かるかもしれない。
そこから管理棟内を手分けして調べたのだが、目ぼしいものは発見できなかった。
◆ ◆ ◆
「では、次は発電施設内だ」
目の前には分厚い金属製の扉がある。
先行させた鳥の使い魔により、この建物内には仮称ウニが複数体存在していることは分かっている。
戦闘は不可避だろう。
「この中には、赤い女が導入にかかわった新型発電機があるはずだ。それが、この町の異変に関係している可能性は高い」
「扉を開けた瞬間に、ウニが飛び出してくる可能性は高いってことだな」
ウィリーさんが銃を構えながら前に出たが、それをハセベさんが抑えた。
「敵は太陽の光の下では存在できないはずだ。だから、扉を開けても飛び出してくることはない」
「逆に言えば、扉を開けた状態で、外から中に攻撃を仕掛ければ一方的に倒せるのか」
「そういうことだ。その作戦で、まずは進路を確保しよう」
「防御スキルを使える俺が扉を開けます。皆さんは退避を」
モリ君がスライド式の扉の取っ手を掴んだ。
そのまま入り口の扉を開いていく。
予想通り、中には数体の仮称ウニが待ち構えていたが、やはり外へ飛び出してくることはない。
それどころか、開いた扉から差し込む陽の光を嫌ってか、どんどん奥の方へ下がっていく。
「こいつら、光に弱いってことは、ラビさんの極光でまとめて焼き払えたりはしないですか?」
「光に弱いんじゃなくて、太陽が隠れると現れるという条件の話だから、効かないとは思うんだけど」
「試してみてください。やれることは全部やりましょう」
モリ君にそう頼まれては断る理由もない。
それに、トライアンドエラーで、思いついたことを試しておくことに損はない。
逃げていく仮称ウニに向かって極光を放つ。
やはり口を向けている個体には通じないが、横を向いている仮称ウニには命中した。
だが、表面をジリジリと焼くのみで、それだけで倒れたりはしてくれない。
同じ個体に対して閃光を当て続けることで2体ほど倒せたが、これは弱点を突いたとは言えない。
単純に物理で倒しただけだ。
「世の中、そんなにうまくいかないってことですか」
「だけど、効率の良い倒し方があるってことは分かった。それだけでも成果としては十分だ」
要するに、正面以外から攻撃を当てれば比較的楽に倒せるのだ。
つまり、ホーミング攻撃が得意な俺の鳥の使い魔の出番である。
ウィリーさんとガーネットちゃんの連携攻撃も参考になった。
鳥の使い魔を喚び出して、その場でグルグルとドリルのように回転させる。
もう少し回転力が欲しいところだが、さすがにパワーが足りない。
何かの強化スキルで外部からエネルギー供給があれば、さらに威力を増せそうではあるが、贅沢は言うまい。
「貫け!」
限界まで回転させた鳥をミサイルのように一斉発射させる。
仮称ウニへ真正面からではなく、側面へ突撃させると、あっさりと体に食い込んだ。
だが、それだけで倒すにはパワー不足のようだ。
「横からだとパワーが足りないか……ならば上からだ!」
一度仮称ウニの上部に回り込ませて、重力を利用して突撃させると、今度は仮称ウニの体を貫けた。
仮称ウニはそのまま塵のように砕けて消えていく。
「すごいじゃないですか。新しい必殺技ですよね」
「そこまでじゃない。溜めが長いから、今みたいに相手が反撃して来ない状況でしか使えない」
「それでも、オレとガーニーの連携攻撃の合間に挟んでくれると助かるぜ」
ウィリーさんがライフルを構えながら言った。
「残りの敵はオレが仕留める。目に見える敵が全部片付いたら、中に入って行こう」
◆ ◆ ◆
敵を一通り撃破したところで、再度鳥の使い魔を施設内部へ潜入させる。
少し進んだところで、下る階段が出現した。
鉄板を溶接して作られた細くて狭い階段だ。
ここで敵が襲撃してきたらまともに身動きが取れない。
発電施設はどうやら施設の地下に広がっているようだ。
「通路の幅はどれくらいかね?」
「狭いですね。人1人が精いっぱいで、横には並べないくらいです」
「そういうことならば、メンバーは絞った方がいいですよね」
モリ君の言うとおりだろう。
近接攻撃組は、その狭さではまともに戦闘できない。
真正面からの攻撃を受け付けない仮称ウニ相手ではなおさらだ。
「攻撃の主軸はウィリーさんとガーネットさん。サポートにラビさん。分析にカーターさんの4人でお願いします」
「言っておくけど、専門の魔法使いじゃないんだから、オレの知識はオマケみたいなもんだぞ」
カーターはどうやら外で留守番をするつもりだったようで、面倒そうな表情を見せた。
「いいんだよ。俺たちはもっと素人なんだから」
渋るカーターの手を引き寄せる。
さすがに知識担当がいないとお話にならない。
「残った3人で馬車の見張りをしています」
「もしもまた雨が降ってきて仮称ウニが湧いてきたら、すぐに屋内に退避する方向で頼む」
「分かってますよ。無理な戦闘はしません」
話がまとまったので、調査チーム4人で中に入って行く。
ウィリーさんがオイル式のランタンに給油した後に火を灯した。
ランタンと、俺の体に浮かんだ紋様から発せられる光が暗い発電所内を照らす。
歩くだけでカンカンと鳴り響く金属製の階段を下りていくと、広大な空間に出た。
小学校の遠足で見た水力発電所を何十倍にも巨大化したような光景だった。
巨大な送水管。
横向きに据え付けられた発電タービン。
社会科見学で見た模型と構造は同じだが、その大きさだけが桁違いだった。
空間には巨大な鋼鉄製のパイプと横倒しにした円盤状の機械がいくつも取り付けられている。
おそらくそのパイプは水力発電で使用した水を通すためのものだろう。
そう考えると、ここが水力発電の機関部だと判断しては間違いなさそうだ。
その施設の中に異質なものがあった。
施設の最奥。
古びた発電設備とは明らかに材質の異なる機械が設置されている。
そこだけが低いうなり声のような音を響かせていた。
「発電所も町も無人。電力はないはずなのに、こんな状況で動作している機械がある?」
「まずは、その機械が何なのかを調べたいところだが……」
俺たちが立っているのは、床から5メートルほどの高さにある足場だ。
歩けるのは幅1メートルほどの、点検用らしい細い通路だけだ。
左右には転落防止の柵こそあるものの、その向こうは数メートル下のコンクリート床まで一直線だった。
ここで戦闘になれば身動きは取りづらい。
なのに、敵は全く空気を読んでくれないようだ。
空中には目の錯覚かと思えるような不自然な
その割れ目から、例の化け物がまるでシャボン玉のように次々と噴き出している。
割れ目の向こう側は黒くなっていてまるで見えない。
鳥の使い魔の目でも見通せない深淵が広がっている。
数は4……5……時間と共に次々増えている。
「先に床に下りるか? それともこの通路で迎え撃つか?」
「先に下りましょう。ここだと敵の攻撃も避けられないし、射角を取れません」
さすがに通路が狭すぎる。
敵が真正面から素直に向かってきてくれるだけなら良いのだが、違う角度から攻めてこられると、対応しきれない。
「そういうことならば、階段に頼らず下りる手はあるぞ」
「分かりました。風を起こします!」
ガーネットちゃんがそう言った直後に、発電所の床からつむじ風が舞い起こった。
ウィリーさんは慣れた様子で、被っているテンガロンハットを手で抑えながら、そのつむじ風に飛び込んだ。
すると、まるで一人用のリフトに乗っているかのように、ゆっくりと下降していく。
「風のリフトです。一人ずつなら降りられます。でも、あまり長く持たないので急いでください」
「じゃあ次はラビ助が行けよ」
「カーターが先だ。俺が飛べるのを忘れてるだろう」
「それもそうか……って、この風って大丈夫か?」
「信じてください!」
正直、敵が出現するまであまり時間はないのだ。
カーターの手を掴んで、半ば無理矢理つむじ風の上に乗せた。
「最後はガーネットちゃん」
「分かりました」
ガーネットちゃんがスカートの裾を抑えながらゆっくりと降下をしていく。
自分の能力だけあって慣れたものだ。
最後に残った俺は「
背負ったままの箒で速度調整をしながら、なるべく素早く床に着地する。
先ほどできた割れ目からは仮称ウニが次々と姿を現していた。
「俺は
「もちろんだ、任せろ!」
「ンなこと言ってもオレの弾丸は曲がったりしないんだぞ」
ウィリーさんとカーターが共にライフルを構える。
「カーターさんの弾丸が曲がらないなら、牽制に徹してくれ。オレたちの合成スキルで、まとめて倒す」
「そういうことならば、やってみるさ」
カーターが早くもライフルの引き金を引いた。
迫り来る仮称ウニに命中するも、やはり口の中には効果はないようだ。
一瞬だけ怯むも、何事もなかったかのように迫ってくる。
それでもカーターは連射をやめない。
一瞬だけ怯むことを利用して、時間を稼ぐつもりだろう。
「ウィリーさん、強化します」
「ああ、よろしく」
ウィリーさんが銃を掲げると、ガーネットちゃんがその銃口部分に青白い光を放つ渦巻きをまとわせた。
今のところは先ほどの曲射と同じに見える。
「あのカエルの化け物に攻撃が効かなくてショックだったからな。あれから2人で共同開発したスキルだ」
「2人の共同作業です」
アッハイ。お幸せに。
先ほどと違うのは、その後にライフル全体が光を放ったことだ。
そして射撃。
ウィリーさんがライフルから放ったエネルギー弾は、グネグネと何度も空中で向きを変えながら、次々と現れる仮称ウニの体を貫いていく。
銃口からの弾道上には光の残像の線が走っており、まるでビームでも射出したように見える。
それでも全ての敵は倒せていない。
「ラビ助、盾を展開しろ!」
カーターが突然叫んだ。
一瞬だけ意図が分からずに悩んだが、カーターがライフルから空の弾倉を投げ捨て、予備弾倉に付け替えているのを見て、やりたいことを察した。
要するに、ウィリーさんとガーネットちゃんの連携の真似っこだ。
「
鳥たちに命じて盾を形成させる。
そして同時に跳ね返す力を発動させる。
カーターはその盾に向けてライフルを撃った。
弾丸は盾に弾き返されてその弾道を変える。
結果、弾丸は仮称ウニの体を貫き、大穴を開けた。
「角度補正。2体目を狙え!」
「応よっ!」
盾の角度を変えたところで、カーターが2発目を放った。
弾丸はまたも盾に反射されて2体目を貫く。
「最後の1匹だ。仕留めろ!」
「これで終わりだ!」
残念ながら3発目は仮称ウニを外れて明後日の方向に飛んでいった。
何の打ち合わせもしない連携なので、まあこんなものだろう。
ただ、残り1体ならば問題ない。
「極光!」
腕から放った閃光は盾に反射されて、最後の1体の仮称ウニの側面に命中。
そのまま光線を収束させて、一気に焼き払う。
これでもう、俺たちを邪魔する敵はいない。
「今の間に、あからさまに怪しい機械を調べに行くぞ!」