収穫祭の魔女   作:れいてんし

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Chapter 15 「2人の魔術師」

「生体センサーに反応……人間が4、人間以外が……多数」

 

 建造物に侵入前に装甲車の機能でスキャンをかけると、中に多数の生物が存在していることが確認出来た。

 

 たまに数が減少しているのは、中で戦闘が行われて倒されているのだろう。

 

「人間4のうち2はクロウさんとレオナさんだとして、残り2は?」

「魔術師風の人物を含む敵ですね。あとは人間以外。これは魚人かそれと似たような存在が内部に存在しているということですね」

「正確な数は? 出来れば把握しておきたいのだが」

「……そうですね。1、10、20……37ですね」

 

 さて、ここからが問題だ。

 多数の敵がいる中へ子供達を連れて行って良いものかどうか。

 

「レルム君とドロシーちゃんはここでこの装甲車を守ってくれ。こいつを破壊されたら脱出できなくなる。あとタルタロスさん、子供達の護衛をお願いします」

 

 建造物内に入るのは俺とハセベさん、カーターの3人で良いだろう。

 他の三人を連れて行くのは色々と支障がある。

 

「そんな、僕も行きますよ。連れて行ってください、師匠」

「ダメだ。誰かがこの車を守らないといけないのは確かなんだ。だから、ここは君達にお願いしたい」

 

 レルム君が真剣な目で俺を見た。

 

「それは嘘ですね。僕が子供だから、危険な場所へ行かせたくないだけでしょう」

「いや違う。レルム君の電撃は建物の内部構造が鉄骨だと、そこから電気があちこちに飛び火して大惨事になることが確定しているからだ。さすがに天然洞窟みたいなところでないと、全員が危ない」

「えっ?」

 

 合理的な理由を説明したところ、レルム君がポカンとしている。

 

「僕の電撃ってそんなに巻き込みがありますか?」

「うん……君のビームを海中に叩き込んだ時に魚人達がプカプカ浮いてきてたけど、あれは最低でも落雷並みの1億ボルトはないと出来ないんだ。10万ボルトとかそんな次元じゃない。1億だ」

「1億……」

 

 レルム君はどうも自分の実力を低く見積もっている気がする。

 発生させているエネルギー量は俺達の中でぶっちぎりトップで速度は雷速。

 何をどう考えても弱いわけなどないのだ。

 

「ドロシーちゃんの場合は水をバラまかれると、内部に電気系の物がある場合はショートして破壊される可能性が高い。能力の特性が向いていないんだ」

「……ま、まあそんなことはうちも分かってたけど。あんたも先生が私達のことを頼りにしてないと思ってたの?」

「いやそんなことはないです。僕も師匠を信頼している!」

「というわけで、屋外向けの2人はここで装甲車を守る役目だ。2人はこういう潜入任務よりもここでの防衛が向いている。分かるよね」

「もちろん!」

 

 ドロシーちゃんが素直に答えた。分かればよろしい。

 

「では、タルタロスさんは、その2人に敵を近づけさせないよう、お願いします」

「ああ、わかっておる」

 

 俺達三人は子供達を残してコンクリ造りで装飾などない武骨な建物に近付く。

 

「ところで、子供達を車内に残すための方便はどこまでが本気だ?」

 

 やはりハセベさんにはバレていたらしい。

 

「3:7ってところですね。ここでは間違いなく対人戦が発生するので、それを子供達に見せたくないってのが7です。3は本当に能力が不向きという合理的な理由」

「やっぱりお前詐欺師向きだわ」

 

 カーターが俺の肩に手を置いて嫌なことを言ってきた。

 

「誰が詐欺師だ」

「普通は君達を危険に巻き込みたくないけど分かってくれと説得するんだよ」

「それだと絶対に2人とも絶対に付いてくるだろ。あとドロシーちゃんが気に入らないことがあると繰り出してくるローキックは当たると地味に痛いんだ。それならちゃんと理論立てて説得する方が良い」

「あれってそんなに痛かったのか?」

「猫パンチみたいなものだ」

「そろそろ無駄口は終わりだ。いつ戦闘が発生するか分からないのだから」

 

 ハセベさんに叱責されたので、俺とカーターは口を噤む。

 

 建物を回り込んで入り口らしい場所に来ると、ガラス扉が粉々に割れていた。

 どうやらここから侵入したのだろう。

 

 入り口のすぐ横を見ると、かなり大きな黒い牛が地面に生えている草をもしゃもしゃと食べていた。

 すぐ近くには荷車があり、クロウさんとレオナさんの2人はこの牛車に乗ってここまでやって来たのだろう。

 

「扉の破壊はレオナさんの仕業だな。クロウさんなら何とかして開ける方法を考えて穏便に突破しようとするはずだ」

「……なるほど、エリちゃんと同タイプなんですね」

 

 俺とモリ君がどう扉を開けようか考えている最中にエリちゃんがガラス扉を蹴破る光景が脳内で再生されてしまった。つい頭を抱えたくなる。

 

「それにしても、ここは一体何の施設なんだ?」

 

 建物を見るが、何に使われていたものなのかさっぱり見当が付かない。

 それほど大きなわけではないので倉庫ではないだろう。

 

 窓が開けっぱなしになっていたり、セキュリティが杜撰なあたり、研究施設でもないことは分かる。

 

「位置的にはグリーンドルフィン刑務所なんだよなここ」

「どこにある何の話なんだよそれは」

「ジョジョの6部の舞台で――」

「――またマンガの話か」

 

 カーターには呆れられるが、ピンポイントの場所にあるのだから仕方がない。

 

「まあ、せっかくなのでここから侵入させてもらいましょうか」

「ああ。今度こそ敵がいつ出て来てもおかしくはない。くれぐれも注意して欲しい」

 

   ◆ ◆ ◆

 

 黒いロングコートの男、クロウさんとレオタードに軍服の上着という痴女スタイルのレオナさんは広場のような場所で複数の魚人達と戦っていた。

 

 ここの魚人は魚っぽい大きな目と口の頭部に人間と同じ形状の鱗に覆われた胴体と手足を持った半魚人……いや、3/4魚人タイプだ。

 

 手には武器として槍を所持している。

 

 以前に戦ったことがある特撮怪人タイプよりは弱いことは分かるが、これだけ数が多いと流石に苦戦は必至だろう。

 

 数は……28か?

 

 クロウさん達は柱を背にして、うまく背を取られないように立ち回っているが、魚人達は広場を埋め尽くすほどの数がいる。

 

 倒しても倒してもキリがないように見えた。

 

 それを俺達は階上にある手すりのない作業用通路の上から眺めている。

 何も考えずに乱入しても状況は変わらないだろう。

 

「クロウさん、助けにきたぞ!」

「ハセベさん? それと確か前に遺跡で会った」

「何故ハセベさんがここに? いや、今はいい」

 

 クロウさん達は一瞬だけこちらの方を見たが、すぐに魚人達に視線を戻した。

 さすがに数が多すぎて対応出来ないようだ。

 

「ラヴィ君『魔女の呪い』で一掃できないか?」

「ダメですね。今の俺の攻撃範囲だと、クロウさんごと吹き飛ばします」

「あの遺跡ではそこまで範囲は広くなかったはずだが……」

「あれからランクアップしたんです。そうしたら攻撃力と貫通性能はそのままに、攻撃半径と射程が伸びたせいで、こういう狭い屋内では逆に使いにくくなりました」

「ええ……」

「だから、こうやって地道に戦います」

 

 第3のスキル「極光」を使用。

 魚人達が密集している場所目掛けてを極彩色の閃光を放つ。

 

 閃光は貫通性能は高く、攻撃範囲もそれなりにあるので、広場に居た半数以上の魚人を射程内に捉えることが出来た。

 

 少し当てるでは、大した傷を負わせることは出来ないが、照射時間の限界30秒を当て続けた場合は流石に別だ。

 

「密集しているのが仇になったな!」

 

 普通はこれほど長時間当てることは出来ないが、このような状況だと、相手は密集しているために効果範囲外に逃れることが出来ない。

 

 短時間では表面の皮膚と内部を少し焼くくらいの弱い熱が、30秒当て続けることで内臓……そして脳へ到達したようだ。

 

 魚人達が呻き声を上げて次々と倒れていく。

 

「何が起こったんだ? 外傷はほとんどないようだが」

「内臓への熱ダメージです。じわじわと皮膚から伝わった熱が脳へ到達すれば全ての身体の制御は出来なくなり、肺細胞を焼けば呼吸はもう出来なくなる」

「それでも半数以上は焼け残ったか」

「でも、こちらが乱入しても邪魔にならない程度には倒せました。あとは近接戦闘で地道に倒していきましょう」

「ああ、任せろ」

 

 ハセベさんが通路から飛び降りて広場に降り立った。

 刀を抜いて顔の高さまで持っていく八双の構えで魚人達へとじりじりと詰め寄っていく。

 

「カーターはライフルで援護を。俺も次にスキルが使えるようになるまで、近接戦闘で時間を稼ぐ」

「お前は後衛で体力もないんだから無茶するなよ。体は中学生の女ってことを忘れるな」

「分かってる。無茶はしない」

 

 箒に掴まってゆっくりと階下に降りると、早速、俺の方にも敵が向かってきた。

 (シールド)を展開して向かってくる魚人達を防ぎつつ、ハセベさんの近くへ移動する。

 

「一応背中を守るくらいは出来ますよ」

「ラヴィ君は魔法使いなのだから、あまり無理はしないように」

「はい、わかっています」

 

 腰の短剣を抜こうとすると、ハセベさんが腰に差していた脇差を鞘から抜いた状態で渡して来た。

 受け取ると意外と軽い。

 

「これは?」

「そのリーチが短い短剣よりは、まだ戦いやすいだろう」

「ありがとうございます。これくらいの刀ならば、俺の筋力でも何とか振れそうです」

 

 それでも流石に片手で振り回すのは重いので両手で持つ必要が有るだろう。

 

浮遊(フロート)

 

 箒を浮遊させて上空へ逃がした後に、脇差を両手で構えなおして向かってきた魚人を肩口から斜めに袈裟切りで切り裂く。

 

 流石に俺の筋力では表面を浅く斬る程度が限界だが、それでも相手を怯ますくらいは出来る。

 

 傷を受けて怯んだところに、先ほど付けた刀傷めがけて2羽の鳥を全力で抉るように回転させながら叩きつけた。

 

 鳥がめり込んだ箇所から傷口はメリメリと広がっていき、やがて魚人は半ば裂けたようになって、不気味な色の鮮血を吹き散らして倒れた。

 

 脇差を構えなおした直後に、別の魚人が向かってくる。

 だが、そちらの魚人は突然頭が炸裂して、そのまま動かなくなった。

 

 上を見ると、カーターがこちらを見て親指を立ててサムズアップをしている。

 どうやらアシストしてくれたようなので、こちらもサムズアップで返す。

 

「無理はしなくていい。私が囲まれないように魚人を牽制してくれるだけで良い」

「分かっています。こちらの本業は魔法使いなので」

 

 ハセベさんの言う通り、敵に取り囲まれないようにとにかく牽制に徹する。

 刀を長時間振るう体力はないが、ハセベさんへ攻撃が集中しないようにターゲット逸らしくらいならば何とかなる。

 

「こちらの援護を頼む! 10秒あればオレの大技で一掃できる!」

 

 クロウさんからこちらに声が飛んだ。

 

 それを受けたハセベさんは、間髪開けずに刀を納刀した後に、手を腰溜めに構えてクロウさん達の前にいる魚人に向かって跳躍した。

 

「斬るぞ」

 

 着地と同時にいつの間にか抜いていた刀を鞘に納める。

 

 パチンと鍔鳴りがしたと同時にクロウさん達の前にいた三体の魚人の首が全て切断された。

 

 以前にサンドワーム(仮)を倒す時に使ったハセベさんの必殺技だ。

 

 大物専門というわけではなく、魚人のような小さいターゲットにも使えるとは思わなかった。

 

「助かったハセベさん!」

 

 クロウさんが剣の柄に付いているリングを高速回転させながら、刀身を折り曲げ、柄の端の部分を掴んで引き出して何かの形へ変形させている。

 

『Sword』『Axe』『Shooter』『Scissors』『Glaive』

 

 特撮玩具のような電子音声が鳴り響くと、持っていた剣が薙刀のような形状へ変化する。

 

 いや、さっきまでそんなに柄も刀身もそこまで長くなかっただろう……物理法則はどこに行った?

 

「ラヴィさん、今すぐ伏せてくれ!」

 

 クロウさんの叫びを聞いて慌ててその場で伏せる。

 

『Finish Attack GlaGlaGlaGlaive!』

 

 クロウさんが薙刀を真横に薙ぎ払うと、その軌跡に合わせて青白い半円形の光の塊が生み出された。

 

 その光の塊は大きく膨らみ、広場にいた魚人達全てを貫くと、直撃を受けた魚人達が次々と倒れて……爆発した。

 

「なんで爆発するんだよ! 爆発要素どこから出て来た! お前らは特撮の怪人か!」

「この爆発はおそらくオレのスキルによるものだ。多分なんとかエネルギーが敵に注がれることで、色々あって爆発する」

「色々の部分を省かないでください」

「まあ、そういうものでいいじゃないか」

「……まあ、こちらにも身に覚えがあるので、分からなくはないですが」

 

 タラリオンで戦った幽鬼(エイドロン)も至近距離で極光を叩き込んだら何故か特撮っぽく爆発したのを思い出した。

 

 やはりなんたらエネルギーを叩き込むと敵は爆発するものなのだろうか?

 

「助けてくれたのはありがたいが、サンディエゴに向かったはずの君達が何故ここに?」

「それについては長くなりますが」

 

 クロウさん達に簡単に今の状況を説明する。

 

 サンディエゴからでは日本へ帰ることが出来なかったので、マサチューセッツ州の町を目指していること。

 その途中でここに立ち寄ったこと。

 運営から手に入れた装甲車の無線受信機能で、ここからビーコン信号が出ていることなどだ。

 

「ここで倒したのは28体ですから、まだ9体ほど敵がいますね。あと人間が2人」

「ということは、そいつらを倒せばマイアミに平和は戻るってことだな」

「はい。敵の能力が未知数なのは気になりますが」

「それは仕方ない。オレ達は出来ることを全力でやるだけだ」

 

   ◆ ◆ ◆

 

「通路の先にいますね。こちらにはまだ気付いていないようです」

 

 天井の近くを通っている何かの配管沿いに使い魔の鳥を飛ばして偵察させたところ、杖を持った魔術師風の男女が何か立ち話をしているところを発見した。

 

「周囲に魚人は?」

「いないようですね」

「なら、奇襲をかけるか?」

「そうですね。とりあえず今がチャンスかもしれません」

 

 先行で飛ばした鳥と同じルートで4羽の鳥を飛ばして、天井からぶら下がっている照明を釣っている紐に体当たりをさせる。

 

 照明はそのまま真下にいた魔術師の女の頭上へ落下、直撃した。

 

 脳天にもろに直撃を受けた女は流血する頭を押さえながら四つん這いの姿勢になり、ただ呻き声をあげている。

 

「お、おい大丈夫か?」

 

 男の魔術師が驚いて女に駆け寄ったところで、レオナさんが通路に飛び出した。

 

「行け!」

 

 レオナさんは左手に付けていた円形の盾をフリスビーのように投げつける。

 

 魔術師は咄嗟に手に持っていた杖を体の前に構えて何とか防御しようとするが、円形の盾はその杖を簡単にへし折り、そのまま魔術師の胴体に付き刺さる。

 

 魔術師は「グエッ」と呻き声をあげて後ろの壁に叩きつけられ、そのまま動かなくなった。

 

「やりすぎだ。死んだら聞く話も聞けなくなる」

「だが手加減はしたぞ。本気ならばこの魔術師くらいなら胴体を真っ二つに出来る」

 

 何やら物騒な話が聞こえてくるが、多分突っ込んだら負けだろう。

 

「何か拘束するための紐のようなものを持っていないか?」

「ロープは車に置きっぱなしなので拘束は出来ないですね」

「仕方ない。とりあえず武器を取り上げよう」

 

 男の魔術師が持っていた杖は破壊されているので、女の方の杖は取り上げておく。

 

「女の方の身体検査はオレに任せてもらおう!」

 

 カーターが何やら強気な口調で前に出てきたので、肩口に「なんでやねん」とチョップを入れる。

 

「ここは私の役目だろう。もし動いてもすぐに拘束できる」

 

 レオナさんが身体検査を行うことになった。

 クロウさんは同様に男の方を調べる。

 

「カードを持っているな。やはり私達と同じ召喚者か」

「こちらも持っている……同じ日本人なのに、一体何があったというんだ?」

 

 クロウさんとレオナさん、どちらも魔術師の所持品からカードを取り出していた。

 

 男は[アルフ R]、女は[ティナ R]。

 

 間違いなく俺達と同じ召喚された人間だ。

 

「運営側に付いたのか、それとも操られているのか、それとも単に錯乱しただけなのか判断に困りますね」

「どのような理由があるにしろ、魚人達を率いて町を襲ったのは事実だ。このまま無罪放免というわけにはいかない」

 

 拘束するものがないので、仕方なくローブを脱がせてその袖の部分をくくりつけて拘束する。

 

 これだけで身動きを封じられるとは思わないが、それでもこの拘束を解いて逃げ出せば更に攻撃を加えられると理解していれば、抵抗などしないだろう。多分。

 

「ハセベさん、この人達に見覚えは有りますか?」

「いや……見たといえば見たような気もするし、初見の気もする。もしかしたら別人と見間違えしているかもしれないくらいだな。私はろくに会話もしていない相手の顔を覚えているほど記憶力が良いわけではない」

 

 つまりは手掛かりはなしということだ。

 

「仕方がないので、ここに放置していきましょう。まずは魚人達の発生源を潰すことを優先しないと」

「ああ、この傷でかつ拘束しているのだから、それほど早く動けるわけではないだろう」

 

   ◆ ◆ ◆

 

 光を発する祠は更にその奥の会議室用のような部屋の真ん中に鎮座されていた。

 

 あちこちにはフジツボや海藻などが付着しており、割と最近まで海中に有ったと予想される。

 

 これをあの魔術師2人が海中から引き上げて、この建物内へ運びこんだのだろうか?

 

 近くに寄って、祠の中で光を放っている魔法陣を短剣で無茶苦茶に引っ掻くと、発光が止まった。

 これで一件落着……のはずだ。

 

「海の中に沈めたままにしないでこんなところに持って上がっていたり、そのくせビーコン信号を隠さないあたり、運営とは無関係の可能性もありますね」

「その癖、この祠を破壊しなかったのは、魚人達を自分達の手駒にするつもりだったのか」 

「一度あいつらを町に連れ帰って尋問しよう。それで色々な謎は解けるはずだ」

「その前に、この施設が何の目的で作られたのかは調べておきたいですね。もし何か悪用されそうなら、破壊しておいた方が良さそうなので」

 

 話し合いの結果、クロウさん達が2人の魔術師を牛車で連行。

 

 俺達はこの施設の捜索を継続。夜にマイアミの町で合流ということになった。

 

「ではクロウさん、後はよろしくお願いします」

「ああ、ハセベさん。後でまた会おう」

 

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