収穫祭の魔女   作:れいてんし

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第七話 「神域」

 タブレットに周辺の航空写真を表示させて眺めてみる。

 

 集落や国道沿い、観光客で溢れる高千穂峡は発生源ではないだろう。

 そこが発生源ならばもっと前に大きな騒ぎが起こっていたはずだ。

 

 ただ、範囲を絞り込めるのはそれだけ。

 周囲の山全部が調査対象であり、それらを俺とエリちゃんの2人だけでは調査するにはとても手が足りない。

 

 近くにいるのは頭を使う仕事だとあまり頼りにならない(失礼)エリちゃんと一般人の優紀だけで、相談出来そうな小森くんやカーターがいないのは厳しい。

 

「とりあえず山狩りしてみる?」

 

 エリちゃんから期待を裏切らないパワープレイの案が出てきた。

 

「時間がある時なら地道に探すのも良いんだけど、流石に広すぎるからな」

「ダメかー」

 

 何故大丈夫だと思った。

 

「さっき結界に入れられた場所の近くは? その敵のテリトリーに入ったから攻撃されたのかもしれない」

「それは俺も考えていた。というか現状はそれくらいしか手掛かりがないんだよな」

 

 まずは優紀の案に沿って先程のソーラーパネル群の近くから探していく方が良さそうだ。

 

 車に乗って先程の場所へ戻ろうとした時に1人の青年が近付いてきた。

 

 先程ティーポットや銀杏の砂糖漬けを運んできてくれたおそらく八千代さんのお孫さんだ。

 

「少しよろしいでしょうか?」

「なんでしょうか?」

 

 問い返すと青年は懐から一枚のカードを取り出すと、俺達に見てくれとばかりに渡してきた。

 

 銅色のカードにイラスト、3つのアイコン。

 

 そして一番上に記載された剣を構えた少年のキャラクターネームは[ナタリオ R]

 

 カードのフォーマットは俺がかつて持っていたものと同じである。

 

 それでいて俺達の把握している8人……7人の帰還者+中村の誰とも違うカードだ。

 

 やはり俺達以外の帰還者は存在したのだ。

 しかもこの高千穂に。

 

「そのカードは?」

 

 もしや青年が帰還者なのでは?

 

 一瞬だけそう考えたが、青年の外見とカードのイラストは一切共通点がない。

 髪の色も顔立ちも全てが異なる。

 

 怪訝な顔をしてカードを見つめていると、青年は2枚目のカードを取り出して同じように渡してきた。

 

[レイチェル R]

 

 カードにはナタリオと同じく剣を構えた少女のイラストが描かれている。

 

 何故俺達が持っていたのと同じフォーマットのカードをこの青年が2枚も所持しているのだろうか。

 

「このカードは2年ほど前、金網に引っかかっているのを見付けて回収しました。最初はゲーム用のカードが台風の時に風で飛ばされてきたのだと思ったのですが、どうもおかしいと」

「おかしいとはどのように?」

「形代と同じで霊の力が込められています。それも相当な力が」

「霊の力?」

 

 俺の目にはただの紙のカードにしか見えない。

 

 向こうの世界でもみんなこのカードを持っていたし、一般人にも見せたことはあるがただの紙のカード扱いでしかなかった。

 

 あれだけ力を持っている伊原さん、異世界の冒険者達であるフォルテ達ですらただの紙扱いしていたのだから当然の話だ。

 

 それをこの青年は何か力が込められているという。

 どういうことなのか?

 

「これと同じものですよね」

 

 エリちゃんはそう言うと財布からカードを取り出して青年に見せた。

 

 「エリス R」

 

 俺と小森くんは限界超越の際に破壊してしまったのでもう手元にカードは残っていないが、エリちゃんは向こうの世界から持ち帰ったカードを大事に保管していたようだ。

 

「確かに同じもののようです。そのカードからもかなりの力を感じます」

 

 青年がエリちゃんの持つカードと手元にある2枚のカードを交互に見比べながら言った。

 

「カード以外に何か流れ着いたものはありませんでしたか?」

「いえ、これだけです。梅雨に大雨で増水した際に上流から流れてきたようでしたので、これよりも軽くて小さい物は網の隙間を抜けて更に下流へ流されたのかと」

「増水ですか」

 

 俺はタブレットに表示した地図を辿ってみる。

 

 整備された道はないようだが、川は青年が言う通り更に山が深い場所まで続いている。

 

「川の上流には何があるのですか?」

「昔から神域として祀られていた場所で険しい岩崖(がんがい)の奥に昔は修験者の修行場や社があったらしいです。ただ、長い間は放置されて今はどうなっていることやら」

 

 青年は山の奥の方を指差した。

 

 航空写真で確認すると、高千穂峡のように切り立った岩場が広がっているようだ。

 

 カードが発見されたのは2年前。

 

 3年前に向こうの世界から日本に誰か……ナタリオとレイチェルという2人組が帰ってきたと仮定しよう。

 

 その際に落としてしまったカードが増水でここに流されてきて引っかかったというのは十分考えられる。

 

「何か参考になりましたでしょうか?」

「はい、ありがとうございます。上流の方を調べてみようと思います」

 

 カードを返すと青年は大事そうに持って家の中へ戻っていった。

 

   ◆ ◆ ◆

 

「白やら黒やらの出所も気になるが、それ以上に俺達の先輩がどうなったのかも気になる。2年以上前の話だから、もう上流に行ったところで誰も待ってはいないだろうけど、痕跡くらいは見つけられるかもしれない」

 

 とはいえ、全く整備されていない自然の川や沢を昇るのは装備もなしにはかなり厳しい。

 

 エリちゃんは勿論、一般人の優紀に冷たい水に漬かりながら山道を進むなどして欲しくない。

 

 ならば解決策は1つ。

 

 俺が単身、箒で空を飛んでいけば良いのだ。

 

 一切濡れることなく沢を溯って進んでいける。

 

「ラビちゃんだけで大丈夫?」

「大丈夫だと思う。現代日本だからおかしな敵も出ないだろうし、それに危険があるようなら電話も通じるからすぐに助けを呼べる」

「呼ばれたらすぐに行くからね」

 

 エリちゃんからの頼もしいお言葉だ。

 

 なるべくならば危険は避けたいが、どうしようもない事態には頼ることにしよう。

 

 箒にまたがりながらバランス調整をしてみる。

 

 流石に日本に帰ってきてからまだ2カ月しか経っていないので、感覚は全く鈍っていない。

 

「佑、気を付けろよ」

「ああ、分かってるよ」

 

 優紀にも手を振って答える。

 

「戦闘もだけどパンチラもだぞ」

 

 余計な心配をするやつだ。

 

「下に短パンを履いているから大丈夫だ。そもそも冬場にそんな寒い恰好をするわけないだろう」

「寒いならパンストかタイツを履けばいいのに」

「パンストはダメだ。女子みたいだろ。ロングソックスで勘弁してもらいたい」

「素足は寒いだろ。小中学生までだぞ、素足でも平気なのは」

「中学生ですけど」

「それなら大丈夫だな。子供は風の子だ」

 

 何が大丈夫なのかはともかくとして、優紀が安心したところで出発だ。

 

 刀は鹿島さんの家に帰したのでもう手元にはないが、幸いにもオウカちゃんは刀を扱うための技術については俺の中に残してくれていったようだ。

 

 技術さえあれば、もしも近接戦闘を行うような状況に逢ったとしてもさほど困ることはないだろう。

 

 体力と筋力がないので派手な戦闘は出来ないが、それでも技術だけは一流剣士だ。

 

 もちろん、剣術だけに頼るつもりはない。

 あくまでも俺のメイン戦法はスキルを使用した魔女の戦い方なのだからだ。

 

 鳥1羽を使い魔にして先行させてその後をついていくことにする。

 

 進路はクリア。

 特に問題なしだ。

 

 箒に括り付けた鐙を踏みしめて一言。

 

浮遊(フロート)

 

 箒は穂先から虹色の光を推進剤のように吹き出しながらゆっくりと浮上した。

 

   ◆ ◆ ◆

 

 川の上空を少し飛行して……すぐに異常事態に気付いた。

 

 清流で川底まで見通せるおかげで、何か黒いヘドロのようなものが胎動しているのが空から見ていても分かる。

 

 全てが八千代さん言うところの黒いやつ=穢れだとすると、想定以上の影響があるようだ。

 

 もしこいつらが悪意を持ったモンスターとして暴れ始めると相当厄介な事態が発生するだろうことになる。

 全滅は無理だろうが、少しでも数は減らしておきたい。

 

「極光!」

 

 第3のスキル、極光の性質は光に近い。

 残念なことに雨や霧の中、もちろん水に向かって放つと光が乱反射してしまい、まともな威力を保てなくなる。

 

 とはいえ、浅い川底くらいならば吹き散らすには十分な威力だ。

 熱と圧力を伴った極彩色の光が川底にたむろっていたヘドロどもを泥や小石などと一緒にまとめて薙ぎ払った。

 

 割と自然破壊な気がするが、流石にヘドロを残したままだと川の状態にもよろしくないと思うので勘弁して欲しい。

 威力が相当減衰していることは間違いないので、丈夫な生き物なら耐えてくれるだろう。

 

 適度にヘドロを駆除しながら水源である上流へ向かうと、川幅は段々と狭くなっていった。

 

 八千代さんの家の近くでは2m程の幅があったが、それが数10センチまで狭まった。

 

 それまでは川の上には木が生えていないので、高度を上げても川を辿ることが出来た。

 

 ただ、川幅が狭まると両岸の木の枝が水面を隠すように伸びているために上空からだと視認出来ない。

 真冬なので木の葉はないが、それでも枝が地表を覆い隠している。

 

 仕方なく高度と速度を落として、川沿いに続く旧いかつての行者道の上を辿って進んでいく。

 

 帽子の縁を掴んで真上を見上げるとまだ昼だというのに鬱蒼(うっそう)と茂った木々に阻まれてかなり暗い。

 陽が届かないのと冬の寒さのお陰で雑草などはほとんど生えていないために、草木をかき分ける必要がないのは助かる。

 

 それにしても音がない。

 

 野生動物も寒さで身を潜めているからなのか、残雪があちこちに見られる森はしんと静まり返っており、自然豊かなはずの森だというのに死の世界……地獄を想起させる。

 

 昔の人間が別世界への境界線……端境(はさかい)だと表現したことや現世からかけ離れた神域として修験者達が修行場として利用した気持ちも理解出来る。

 根の国や常世の国と表現されたのはこういうことか。

 

 大雨などによる崩落により足を踏み外せば死ぬような半ば崩れた岨道(そばみち)を越え、アスレチックのような巨石が並ぶ地帯を抜け。

 普通に歩けば地獄へ至る伊賦夜坂(いふやさか)のような過酷な道だったに違いない。

 

 もちろん俺はその上を箒で飛んでいるので全く疲労はない。

 人間楽するのが一番だぞ。

 

   ◆ ◆ ◆

 

 険しい道を抜けると、少し広い場所に出た。

 道の脇には不気味な彫刻がされた石……結界標石が置かれ、進路上には苔生した石の鳥居が姿を現した。

 

「ここから先は神域の証か」

 

 民俗学についてはうろ覚えの知識しかないが、標石と鳥居は境界線の証であり、その先は神の住まう領域……神域であるという(しるし)のはずだ。

 

 近くの開けたスペースにはあばら家の残骸が残っていた。

 こちらも長い年月放置されたことで、雪の重みと木材の腐敗により朽ちたようだ。

 

 修験者達が険しい道を越えて一時休憩するための宿坊だったのだろう。

 

 視線を鳥居の先に向けると、何やら黒くうごめく多数の影がある。

 

 例の黒いやつ=穢れがたむろしているのだろう。

 

 ただ、そいつらは鳥居を越えて外に出て来る気配はない。

 

 自主的に引きこもっているのか?

 

 それとも俺には検知できないバリア的な「何か」によって神域から出ることが出来ないのか?

 

 鳥居を抜けるとそれなりに戦闘も発生しそうだ。

 流石に負けることはないだろうが、疲労からミスを引き起こして余計な傷を負う可能性もある。

 

 かつての修験者がそうしたようにここで一時休憩を取らせてもらおう。

 

 近くの倒木に腰かけて、鞄からペットボトルのお茶を、虚空からクッキーを取り出してエネルギーの補給を行うことにする。

 

「しかし、人が訪れた形跡は全然残っていないな」

 

 異世界からの帰還者がいたのならば、少しくらいは誰か歩いた形跡は有っても良いと思うのだが、それらしい靴跡やら何やらは何も見つかっていない。

 

 苔生した石畳を何度か踏みしめてみる。

 

 自分の軽い体重でも石の上についた苔は簡単に削れる。

 

 なので、誰か通ったならば、足跡くらい残っても良いとは思うのだが、それらしい形跡は何もない。

 2年以上の歳月で完全に痕跡は消え去ってしまったのだろうか?

 

「勘弁してくれよ先輩。日本に帰ってきたのなら何か手掛かりを残してくれよ」

 

 ぼやいてみるが、もちろん返事などない。

 

 否、反応があった。

 

 鳥居の陰から何やら黒い人影のようなものが半身を出して俺の方へ無言で視線を向けてきている。

 

 鳥の使い魔の目で視ると、やはり例のハワイのホテルマンと同じような存在……黒い紙人形を核に何か力場のようなものが人型を作っているようだった。

 

「何故見てるんです」

 

 そいつに呼びかけると「グギギ」と何やら聞き取れない奇声をあげて反応した。

 もちろん何を言っているのかさっぱり分からない。

 

 ホテルマンはもう少し分かる言葉を話していたはずだ。

 こいつが人間を模倣し切れていないのか、それとも音声も含めて鳥居より先に情報を送ることが出来ないのか判断に困る。

 

「バゼ、リデギスボバ。バビバギデデブザガギ」

「ギギギ」

 

 通じそうな雰囲気の呼びかけをしてみるが、やはり、はだしのゲンのような反応しか返ってこない。

 まあ、別に人間の言葉が通じたとしても、まともな会話が成立するとは思えないのだが。

 

「ここではリントの言葉で話せ」

 

 仕方ないので鳥を突撃させ、こちらを覗き込んでいた黒い影を粉砕した。

 

「さて、フェリーの時間もあるし手っ取り早く片付けますか」

 

 軽く準備体操を行った後に鳥居の先へ進むことにする。

 

   ◆ ◆ ◆

 

 まともに歩くと相当苦労するであろう崩壊した苔生した石段の上を低空飛行で進む。

 

 反則なようだが、こちらは修行に来ているわけではない。

 時間短縮も兼ねて精一杯楽をさせてもらおう。

 

 何度か崩れそうな鳥居を越え、その度に襲ってくる黒いやつを粉砕しながら進むこと数分。

 

 ようやく開けた場所に出ることが出来た。

 

 目の前には切り立った断崖絶壁がそびえている。

 

 そして岸壁の前には小さい沢と洞窟があった。

 

 水は洞窟の中から湧き出ているようなので、水源を確認するためには奥へ入っていく必要があるだろう。

 

 洞窟の入り口にはかつて紙垂(しで)……白い紙を折って作った飾りが付けられており、木造の祠だか社だかが建てられていたようだが、こちらも全て朽ちて痕跡しか残っていない。

 

 いや、それらの残骸はこいつらまっくろくろすけの核として再利用されたのか。

 

 沢の周りにたむろしていた連中を増幅(ブースト)極光のレーザー光線で薙ぎ払って全滅させた後に鞄からタブレットを取り出して現在位置を確認する。

 

 航空写真でも今の岩場は確認出来るのでいつの間にか別世界や結界内に取り込まれたということはなさそうだ。

 

 八千代さんの家からは直線距離で10kmというところ。

 帰りは低空飛行などする必要がないので、高度を上げて全力で飛行すれば5分程度で戻ることが出来る。

 

 あとは素早く洞窟の探索を済ませれば小一時間もあれば帰ることが出来るだろう。

 

 朽ちかけている紙垂やしめ縄の残骸を再利用されてまっくろくろすけがリポップされたら困るので、まずはそここから片付けることにしよう。

 

 箒を使ってそれらの残骸を掃いて一か所に集める。

 

八百万(やおよろず)の国なんだし、役目を終えたモノには正しい終わりを与えてやる必要があるんだな」

 

 肩掛け鞄を漁ると線香が出て来た。

 

 鹿島さんの家に墓か仏壇があれば供えようと事前に購入していたものだが、そちらでは使うことがなかったので新品のまま鞄に入ったままになっていた。

 

 備えあれば憂いなしというか割れ鍋に綴じ蓋というか。これを再利用させてもらおう。

 

「本当に長い間お役目ご苦労様。形だけの儀式だけど、これで何とか成仏して欲しい」

 

 ライターで線香に火を点けた上に残骸の上に乗せ、両手のひらを合わせて拝む。

 

 こういうのは気持ちが大事なので、スマホで調べて出てきたような祝詞やお経の読み上げを添える必要ないだろう。

 感情の籠っていない形だけの儀式よりも想いが大切なのだと思う。

 

 線香の先に灯った火はそれらの残骸に燃え移り、大きな火となった。

 

 乾燥していた木や紙ということもあり、意外とすぐに燃え尽きたので、山火事防止のために沢の水を汲んで灰を川へ流して作業完了である。

 水で流すことにより禊がされるのならば、この鎮火作業も浄化の助けになるはずだ。

 

 これである程度解決してくれると助かるのだが。

 

 鳥の使い魔達を5羽喚び出して、そのうち一羽にLED懐中電灯を持たせて洞窟内に入らせる。

 

 これならば敵が待ち伏せしていようが、毒ガスが充満していようが一切関係なく調査を行うことが出来る。

 

 洞窟内はそれなりに奥の方まで伸びているようだが、それでも数分もあれば調査は終わるだろう。

 

 空が抜けているおかげか4G電波も入るようなので一度状況報告をすることにする。

 まずは優紀に電話をかけると、向こうも待ちわびていたのか1コール目で電話がつなった。

 

『佑、そっちは大丈夫か?』

「まっくろくろすけは大量発生してるけど戦闘力は皆無なので特に大きな問題はなし」

『それなら良かった』

 

 通話中にまたまっくろくろすけが洞窟の中から飛び出して襲ってきたので視線を軽く向けた後に極光で処理しておく。

 

「それで水源近くに怪しい洞窟を見付けたんだけど、今からその中の調査をしてみようと思う」

『ラビちゃん、洞窟とか大丈夫?』

 

 こちらはエリちゃんだ。

 どうやらスピーカーホンで通話しているようで2人の声が一緒に聞こえる。

 

「今はLEDライトを持たせた鳥に先行させて調査させてる。そんなに深い洞窟じゃないみたいだし、すぐに調査は終わると思うよ」

『本人が入るわけじゃないんだね』

「当然。楽が出来るところは楽するのが一番だぞ。と、もう調査完了だ。鳥達が洞窟内で何か見つけたみたいだから回収させてる。小一時間もあれば戻れると思う」

『早いね』

「そんなもんだよ。また進捗があったら連絡する」

 

 さて、洞窟内の探索開始だ。

 

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