ただ真っ白い空間にいた。
その中に俺……
「ここはどこなんだ? 確か3人で地獄をひたすら頑張って降りていって……」
ただ、そこからの記憶が繋がらない。
一体何が起こったのか?
俺は槍を携えて外へ向かって歩き出そうとしたところ、結依が服の裾を掴んだ。
「小森くん、どこに行くの?」
「結依はもういないんだ。だから、こんなところにいるのは、幻覚か妄想でしかない」
「なんでそんなことを言うの? 小森くんの……カズ君のせいで私は死んで、こんな地獄に落とされたんだよ」
結依は恐ろしい力で俺の体を引き寄せて、鬼のような形相で俺を睨みつけてきた。
「なんでまだ生きてるの? 早く死ねばいいのに」
「違う、結依はそんなことを言わない!」
「私のことなんて何も知らないくせに! 私の身体が欲しかっただけなんでしょう! ちょっと昔に仲が良かったからってそれを利用して近付いてきて!」
「違う!」
「その癖、中途半端な嘘をついて私をからかって。私を虐めていた連中と同じだったんでしょう!」
「違う、俺は……話を聞いてくれ」
うなだれて言うと、突然に結依の姿が消えた。
「ヒロカズさん、こんなところで何をやっているんですか?」
背後から急に声がかかったので振り向くと、今度はリプリィさんが立っていた。
いやおかしい。リプリィさんはあの世界の住人だ。
もう二度と会うことはできないはずだ。
こんなところにいるはずがない。
これは偽物だ。
頭の中では理解しているのに、目を離すことができない。
「どうして私たちの世界を捨てていったんですか? どうして残ってくれなかったんですか?」
「それは前にも話したはずだよ」
「違うでしょう。本当はあの世界に1人だけで残るのが怖かったんでしょう。ラヴィさんやエリスさんに冷たい目で見られて嫌われるのが怖かったんでしょう」
「止めろ!」
「それなら、あの時、一言でも私に付いてきて欲しいと言ってくれたら、私は貴方に付いて行ったのに……」
「これはただの幻覚だ! リプリィさんとはちゃんと話をして別れたんだ。今になってそんな嫌な言葉を言うはずがない!」
「どうして最後に何も言ってくれなかったんですか? そのせいで笑顔のまま見送れなかったじゃないですか」
「そうだよ……俺はあの時も恥ずかしいって感情のせいで一歩踏み出せなかった。結依の時と同じことを繰り返してしまった……」
目を瞑って頭を振っていると、リプリィさんの声は聞こえなくなった。
「なんで頭を振り回すとか、バカみたいなことやってんの?」
「そうだよ、モリ君。バカみたいだぞ」
今度は
この2人にも罵倒されるのか……
「俺たちだけでもう中村を倒しちゃったよ。本当に役立たずなんだから」
「裕和は全然役にたたないもんね」
「ラビちゃん、あんなのは無視して2人だけでうどんを食べに行こう」
「そうそう、香川へうどんを食べに行こう。モリ君は、せいぜい、うどんの水を切って揚げた麺に野菜たっぷりの中華餡をかけた熱々のかた焼きそばならぬ、かた焼きうどんを食べて、麺が口の中に突き刺さったり、熱々の餡で火傷したりして地獄を味わうが良い」
遠巻きに俺の悪口を連呼しながら、2人だけで装甲車に乗ってどこかへと走り去っていく。
「待ってラビちゃん、そのかた焼きうどんってどこで食べられるの?」
「小さな中華屋なんだけど『かた焼きうどんあります』の張り紙に釣られて入ってみれば、それはもう美味い美味い」
「2人とも待ってくれ、俺にもそのかた焼きうどんを食べさせてくれ!」
「こんがりと揚げた小麦粉生地の旨さは餃子や春巻きの皮で御存知だとは思います。シンプルに小麦粉で作るうどんをきつね色になるまで揚げることで、カリっとした食感と香ばしさが口の中に広がります。そこに、乾燥ホタテから取った磯の香りが濃厚な中華だしが餡にコクを与え、見た目からして安っぽい業務用冷凍シーフードの味を倍増! 九州独特の甘い醤油、口の中に入れると甘さだけを残してトロリととろける新キャベツ。甘ーい新玉ねぎ。突然にやってくる甘さのトリプルアタック。だが、なんだこの上に乗っている菜の花のような野菜は!
ラビさんの詳細なレビューが食欲をそそらせる。
カリカリのうどんに中華餡? そんなの絶対に美味しいに決まってるじゃないか!
「あと、その店にはうどん肉団子なる謎のメニューがあってだな。結局頼まず店を出たんだが、今頃になって、やっぱり気になってる。今度近くに寄ったらチャレンジしてみる」
「うどん肉団子!? それも気になる! でも裕和にはあげません」
「うどんー!」
「うどんー!」
おかしい。
なんとなく……いや、完全にいつもの2人だ。
幻覚に違いないのだが、何かがおかしい。
それはともかくとして、俺もかた焼きうどんを食べたい。
涙を浮かべて地面へ握り拳を叩きつける。
何故、俺はかた焼きうどんを食べられないんだ……。
ふと顔を上げると、たった今、車で走り去ったはずのラビさんが前に立っていた。
「限界超越だよ。それを使えばその球体を破って自由になれる」
先程までと雰囲気がまるで違う。
まるで俺に何かを教えるために戻ってきたように思える。
「限界超越を使う?」
「そう、カズくんもできるはず。自分の心の中で無意識にかけているブレーキを壊して限界を超える。カズくんを縛っているのは僕への罪悪感」
「えっ?」
「もう一度、その手を伸ばして。仲間を……友達を信じてみて」
気付くとラビさんの姿はどこにもなかった。
俺がいる場所も真っ白な空間ではなく、見覚えのある光景……俺の通っている高校の裏庭に変わっていた。
結依と再会した場所。
何回か一緒に昼食を食べた思い出の場所……。
「ここは?」
「よう、俺。限界超越を使うつもりなんだな」
突然に声を掛けてきたのは、学校の制服を着た俺と同じ姿をした「何か」だった。
「お前は誰だ?」
「お前の中の負の感情だよ。さっきまでありえない幻覚を見せた奴には一時退場いただいた」
「さっきのかた焼きうどんの話もそいつの仕業か?」
「いや、俺の精神を攻撃しようとしてた奴なら、あんなことを言わせるはずがないんだが……何故ああなった?」
俺と同じ顔をした「何か」が、露骨に嫌そうな顔をした。
どういうことだろう?
俺と同じ姿をした「何か」は裏庭の奥へと歩いていった。
顔の半分が闇に沈み、その表情は見えない。
「さっきラビさんが言っていただろう。お前の心を縛って成長に制限をかけているのは過去の後悔だ」
「俺が過去を捨てきれないということか?」
「いや違う。過去は捨てるものでも、忘れるものでもない」
俺と同じ姿をした「何か」が指差した先には子供の頃に結依と遊んだ思い出。
そして、高校になってから結依と再会してからの僅かな思い出の光景が動画のように浮かんでいた。
「そもそも俺は結依とはそれほど親しくはなかったんだ。それこそマスクで顔も分からない昔の友達と大差ない。裏庭で偶然話すまで存在すら忘れていたくらい。だから、思い出はそこに浮かんでいるものが全てだ」
「その通りだ。本当に親しい仲なら、結依をあんな状態まで放置することはなかった。何とか助けられるかもとか、希望を与えてしまったとか、それは全部勝手な思い上がりだった」
「でも、あの時にもう一歩踏み出せば、助けられたかもしれない。そうすればまた違う未来はあった」
「だけどできなかった。それを謝罪する機会はもうない。奇跡でも起きない限りはもう結依と話すことはできない」
「だから、お前はこれから死ぬまでずっと後悔して生きるんだ」
「もちろんだ。結依を忘れたりはしない。だけど、だからこそ、もう同じことは繰り返さない」
ふと気付くと、校門の前に恵理子、ラビさん、リプリィさんの3人が立っていた。
その後ろにも大勢の人がいる。
ハセベさん、ウィリーさん、ガーネット、フォルテ、アデレイド……異世界で出会った多くの人たち。
リプリィさんが俺に笑顔で手を振りながら裏庭……過去の方へと歩いていった。
異世界に残ったので、もう会うこともできないハセベさんたちもどんどんと裏庭の方へと歩いていく。
だが、誰も消えはしない。罵ったりもしない。
みんな過去から俺のことを見守ってくれている。
その人たちの中に、結依の姿もあった。
校門前には恵理子とラビさんの2人だけが残った。
「お前はどうする? 過去を忘れて進むのか、それとも過去へ戻るのか?」
「どちらも選ばない。過去は背負ったまま、先へ進む。どんな酷い過去も、悲しい過去も、全部背負って生きていく」
「そうだ、絶対に忘れるな。過去も未来も全部繋がっている。過去の思いを受け入れた上で、未来へ進むんだ」
ここで気付いた。
あの2人は俺の希望だ。
だからこそ、あの2人を悪役にすることはできずに、単にうどんの美味しさを語るだけの変なキャラクターになってしまった。
もちろん、過去のみんなが見守ってくれていることも忘れない。
過去のみんなが支えてくれて、未来に待っている2人を信じられるからこそ、前へ進める。
「さあ行って」「一緒に行こう」
恵理子とラビさんが手を伸ばしてきた。
「未来へ」
みんなありがとう。
俺は……先に進む。
ポケットからカードと結依とお揃いの……文化祭で作ったガラスの勾玉を取り出して、握り潰した。
必要なのは物じゃない。
そこに込められた心だ。
「限界超越!」
◆ ◆ ◆
小森くんが球体を突き破り、外に飛び出してきた。
一瞬だけ涙を拭うような仕草を見せた後に、目の前にいる赤い女を睨みつけた。
「お帰り小森くん」
小森くんの装備も変化していた。
見た目は普通のシャツにポンチョ。
初期状態に似たような雰囲気だ。
だが、よく見ると服は細かい刺繍などが入っており、ただの村人服だった初期と比べれば雲泥の差だ。
そして、大幅に変化したのは槍の形状だ。
今までは1メートル以上あった槍が、50センチほどのバトンくらいに短くなっている。
これではまともに槍としては使えないのではないだろうか?
小森くんも「何故こうなった?」とばかりに自分の槍を見つめていると、突然にガシャンと音を立てて槍が形を変えた。
まるでクロウさんの武器のように、柄が伸びたり縮んだりする。
「まさか、俺の思う通りの形に変化するのか? プロテクションの応用に対応した武器の進化……いや、それだけじゃない」
「残るはエリちゃんか」
ふとここで気になった。
「エリちゃんって限界超越のアイテムを持っているんだっけ?」
「何も聞いていませんけど。ラビさんは何か聞いてますか?」
「こちらも全然。自宅から何か持ってきたとか、異世界でそれらしいアイテムを見つけたとかもなかったし……」
ふと嫌な予感がした。
「エリちゃん、もしかして限界超越できないんじゃ?」
「えっ?」
エリちゃんが囚われている球体を見るが、まるで飛び出してくる気配はない。
「すみません、恵理子を助けに行って来ます!」
「どうやって?」
「あとはラビさんの判断に任せます! もう同じことは繰り返しません!」
小森くんは一切躊躇わずにエリちゃんが入っている球体の中へと飛び込んでいく。
そしてエリちゃんを抱きしめると、そのまま目を閉じて……動きを止めた。
どうやら中に飛び込んだ時点で、また例の謎空間に取り込まれるようだ。
「いやちょっと待って、確かにエリちゃんが大事なのは分かるけど、もっと考えてから行動しようよ!」
◆ ◆ ◆
色々な人が次々に現れては私を罵倒していく。
そのせいで、辛い過去を思い出してしまう。
私……
小学校の頃から運動なんて全くできない。
マンガが好きなだけの、ただの地味な眼鏡の学生。それが私だった。
マンガは好き。
何もできない私と違って、マンガの中のヒロインは心も身体も強くて……私にはないもの全てを持っていた。
だから、嘘をつくようになった。
嘘で語るのは理想の自分。
でも、嘘をつくたびにどんどんと友達は減っていった。
酷いことを言われるようにもなった。
今もそうだ。
私は明るくて運動ができてみんなと仲良くできるキャラを装っているけど、根っこの部分は何も変わっていない。
もし、この嘘がバレたら……ラビちゃんも……裕和もいなくなってしまうんじゃないだろうか?
だから、この昔の姿は絶対に誰にも見られたくはない。
もし見られてしまったら、全部バレちゃう。
もうみんなに嫌われるのは嫌だ。
「なんだ、恵理子は男に媚びるようなキャラを無理矢理作って演技してたのかよ。失望したよ」
顔を上げるとそこには裕和がいた。
その表情は呆れにも怒りにも見える。
「こんな奴だと知っていたなら、あの世界に残ってリプリィさんと結婚すれば良かった」
「やめて、そんなことを言わないで!」
「いやもう、お前は話しかけるなよ」
裕和は私に一切顔を向けることなく去っていく。
裕和の姿が消えると、今度はラビちゃんが立っていた。
「出雲は出雲そばが名物です。出雲そばの特徴は殻ごと挽いたのでそばの風味が強いのが特徴です。ただ、そのために好みは分かれるところだと思います。ただ、この蕎麦を宍道湖で獲れたしじみの濃厚な出汁で食べる温かい蕎麦は評価がまた違ったものになります。そういう意味では、出雲で割子そばを食べる以外にも松江で食べる出雲そばという選択肢を含めるのもありかとは思います」
「うどんの話は?」
「出雲なら蕎麦だよ! 日本海沿いの町はどこも蕎麦祭りだ! ちなみに土産物屋で売っている濃厚しじみ醤油を買ってとろろ昆布にかけた後に熱湯で薄めると簡単にしじみ汁を作れる上に美味いぞ」
「ラビちゃん、うどんの話をして」
「せっかく出雲に来たんだから出雲そばを食おうぜ! そこのお前! うな丼一杯の値段は蕎麦6杯分だぜ」
「そんなに?」
「6000円ですけど」
そばの話だけして何処かへ駆けだしていった。
全体的に意味が分からなかったけど、私の味方をしてくれないということだけは分かった。
また暗闇に私だけが残された。
「もう誰も助けてくれない……」
「そんなことない」
さっき私に厳しい言葉をぶつけてきた裕和が戻ってきていた。
「今度は何なの?」
裕和は私の問いには答えず、私の真横にわざとらしくドシンと音を立てて座った。
「こんなところに1人でいないで、俺と一緒に行こう」
「私には行く資格がないよ。私はただの嘘つきだよ。体を動かすのが得意なんて嘘。明るく振る舞っているのも嘘。本当は1人で本を読んでいるのが好き」
「なら、俺のことが好きというのも嘘なのか?」
少しの沈黙。
「それも嘘かも。ただ見捨てられなくて、強そうな、助けてくれそうな人に媚びを売っているだけなのかも」
「それならドロシーの面倒を見ていたのも嘘か?」
「あの子は寂しかったんだよ。構って欲しくて色々と暴れていただけ。それが分かったから、あの子には優しくしないとって」
「なら、それは本当のことだ」
「リプリィさんとの別れで泣いたのは?」
「それも本当。リプリィさんは最初にできた友達だから」
「うどんが好きなのは?」
「うどんは大好き。子供の頃から四国の親戚の家に行く時に食べる思い出の味だから」
そこまで言うと、裕和が私の手を持って立ち上がった。
温かく、力強いその手は、私に再び立ち上がる力を与えてくれるようだった。
「こんなにたくさん本当のことがあるじゃないか。なら、君は嘘つきじゃない。心の優しい人だ。それに、君は本音を隠せないから、すぐにバレるような嘘しかつけないんだ。根は正直者だから」
「そんなにすぐにバレる?」
「ああ、下手な嘘しかつかないからな。長い付き合いなんだから分かるよ」
裕和が私を抱きしめた。
嫌じゃない。
私を何度も助けてくれた彼が、今度も私を守ってくれている。
「だから、最初は助けて欲しくて媚びを売っていたというのも嘘じゃなくて本音だと分かる。そして、今は俺のことを好きだということも嘘じゃない」
「なんか、私のことをただのバカ扱いしてない?」
「ごめん、恵理子のことはちょっと頭が悪いなと思ってる」
「いくらなんでも酷すぎなんですけど、それ」
元の調子が戻ってきた。
なんで私はこんなに落ち込んでいたんだろう。
昔と違って今はこんなに頼りになる人がいるのに。
よく考えたらおかしい。
裕和が私にあんな酷いことを言うはずがない。
「恵理子はバカだから、俺が付いていなくちゃって思う。できれば、俺のことは都合良く助けてくれる便利屋程度の存在でいいから、ずっと側にいさせて貰えたらって思う」
「それなら、ずっと面倒を見て欲しい。ずっと頼りにしてるから」
「ずっとっていつまで?」
「死ぬまで」
私達は初めてキスをした。
今までは何度もチャンスがあったのに、ずっと関係が壊れるのが怖くて踏み込めなかった。
だけど、今なら大丈夫だ。
この人なら、私と一緒に、楽しみも苦しみも分かち合っていける。
「それでここはどこなの?」
「地獄の中。俺とラビさんは敵の仕掛けた罠から限界超越を発動して脱出できたけど、恵理子だけ出られなかったので助けに来た」
「なるほど。それで私たちはどうやってここから脱出するの?」
それを聞いた裕和はバカにしたような顔で笑った。
「何笑ってるの? せっかく裕和は脱出できたのに、私を助けるために一緒に捕まっちゃ意味がないじゃない!」
「やっぱり恵理子ってバカなんだなって」
「バカにしないでよ」
「だって……閉じ込められた俺たちを助けてくれる人なら、そこにちゃんといるだろ」
「ああそういう」
そう、今の私には信頼できる友達がもう1人いる。
あの人ならどんな状況からでも絶対に私たちのことを助けてくれる。
最初の部屋に3日も閉じ込められた時も助けにきてくれた。
ほら、今もすぐそこに来ている。
◆ ◆ ◆
小森くんが結局戻ってこないので、俺が助けに入ることにした。
あの球体は、限界超越……ステータスの回復で破壊された。
つまり、ただの物理的な拘束ではなく、魔法での状態異常に近い。
ならば、それらの魔法を解除してやればどうにかできるはずだ。
魔法の知識などない俺にはそんな発想しかできなかったが、やれることは全部試すつもりだった。
なので、ただの思い付きで試してみた作戦が大成功だったようだ。
何かのきっかけで術の一部を破壊すれば、あとは自力で脱出できる……はず?
スタイリッシュさには欠けるが、これで勘弁してもらいたい。
何はともあれ、球体から2人は解放された。
「信じていました、ラビさん!」
「俺が助けられる範囲にも限度ってものがあるんだから、あんまり無茶するなよ」
「でもラビさんに任せれば大丈夫って信じてました」
さすがにそこまで信頼されると、こちらとしても強く言いにくい。
「それで、2人とも無事か?」
「はい、俺たちは大丈夫です」
「それならいい。これから3人で力を合わせて、敵をぶちのめすぞ!」