祝日の月曜日と祝日明けの火曜日は特に大きな事件もなく平穏そのものだった。
それが水曜日に突如として崩壊した。
朝に登校すると学校の環境が先週とは激変していた。
廊下のあちこちに巨大な黒い虫やヘドロのような不気味な物体が這いまわっている。
また、授業中に窓の外から視線を感じて目をやると、窓のすぐそこに立って中を覗き込んでいる正体不明の人物がいたりする。
2階教室でなければ、ただの変質者で説明がついたのだが。
僕たち以外の生徒は誰もそれらの奇妙な存在が見えてはいないようで、何の反応も示していない。
明らかな異物が紛れ込んでいるのに、ごくごく普通の日常を送ろうとしている人々という異様な光景があった。
綾乃の方へ目をやると、他の生徒に合わせて見えないフリを努めてはいるが、やはり限度があるようで落ち着きがない様子だ。
何とか1限目の授業は耐えきったが、それが我慢の限界だった。
僕と綾乃は教室を勢い良く飛び出した。
「朝から幻覚が見えるのでと言ったら保健室で寝かせてもらえると思う?」
「理由はそれで良いと思うよ。授業を抜け出しても自然な理由として」
「いや、保健室は今は行かない方が良いと思うぞ」
僕たちが話しているところに隣の教室から出てきた小森君が声をかけてきた。
その肩には男子生徒がもたれかかっている。
男子生徒の顔色は真っ青で明らかに体調が悪いのが分かる。
僕たちと違って本当に保健室で寝てもらった方が良さそうだ。
「今朝から体調不良を訴えるやつが続出して大変だよ。うちのクラスはこの吉田で3人目。2組はどう?」
「うちのクラスからは私が1番に立候補予定」
綾乃が辛そうに手を上げた。
体調よりもおかしなものを見続けて精神的にやられているという意味だろうが。
「授業中に3人倒れるのはインフルエンザ大流行並みに問題だと思う」
「1組と2組でそこまで違うのか。教室の位置の関係もあるのかな?」
「僕たちには分からないけど何かあるんだろうね」
さすがに正体不明の虫に囲まれての授業継続は無理だと思い、小森君と一緒に保健室へ向かうことにした。
階段を降りて1階にある保健室へ向かう。
だが、僕たちの足は保健室に向かう途中で止まらざるを得なかった。
保健室のはるか手前まで、診察待ちの大行列が出来ていた。
どうやら他の学年、他のクラスでも体調を崩して保健室に駆け込む生徒が続出しているようだ。
入場待ちの生徒達は程度の差はあれ体調はかなり悪いようだ。
廊下にへたり込んで診察を待っているような生徒の姿もある。
まるで負傷して治療を待つ野戦病院のような光景がそこにあった。
思っていた以上に大事になっているようだ。
「吉田、ここで待ってもらうけど、眩暈は大丈夫か?」
「ああ、助かった。ここまで来たらちょっと気分が良くなった」
小森君が吉田という男子生徒を廊下の壁にもたれかけさせた。
吉田君は口ではマシになったように言っているが、素人目でも体調が改善したようには見えない。
「お前たちここにいたのか? やっぱり体調不良か?」
吉田君の体調を診ていた僕たちの前にクラス担任の西原先生がクラスメイトの女子生徒、
生田さんは先程までごく普通に授業を受けていたはずだけど……この数分の間に体調を崩したのだろうか?
「話には聞いていたが、この分だと保健室に入ることが出来るまでどれくらいかかるか……生田、ここで待てるか?」
「はい、なんとか待ちます」
全く健康とは思えないことを言いながらも生田さんは保健室入場待ちの最後尾に並んだ。
壁にもたれ、膝を抱えて座り込み、頭をうずめた。
「矢上と柿原もここに並んでるってことは体調不良か?」
「私はちょっと気分が悪くなったので来ましたけど、この行列に並ぶことを考えたら元気になりました。大丈夫です」
「綾乃、その言い方だと人の不幸で元気になったみたいだよ」
軽く返したが、西原先生の目にはまだ心配の色が残っていた。
優しい声で、僕たちの体調を気遣うように話しかけてきた。
「少しでも体調が悪いなら並んででも診てもらった方がいい。見ての通りで、朝から体調不良で倒れる生徒が何人も出て、光化学スモッグでも出たんじゃないかって話が出てるんだ」
「ガスですか? そんな話どこから?」
「この体調を崩した生徒の数を見れば誰だってそう思う」
西原先生はそう言って行列を指差した。
最低でも20人は保健室への待機列に並んでいる。
「教室に残っていたやつにはもう言ったが、今は講堂へ移動させてるところだ。クラス委員長が点呼取ってるから、安全確認が済めば今日はもう荷物をまとめて帰っていいぞ」
「まだ1限目が終わったところですけど」
「生徒の安全もあるんだから、授業継続は無理だ。私はもう一回りした後に職員会議に入るから付き添いはできんが、お前たちも早く帰れよ」
西原先生はそう言うと階段を上って行った。
おそらくどこかで倒れていたり、体調を崩して動けなくなっている生徒がいないかの確認に校舎を周るのだろう。
そのタイミングで全校放送が流れ始めた。
生徒は一度講堂に集まってくださいという内容だ。
ざわざわとどよめく音の後に、集団が廊下を歩いている音が聞こえてくる。
どうやら思っている以上に大事になっているようだ。
学校のあちこちに溢れている存在を誰も視認できていないようだ。
「教室に鞄を取りに戻ろう。一度は家に帰っておかないと両親が心配する」
「でも原因は間違いなく旧校舎の地下だよね。このまま放置するのはまずいんじゃ……」
「やりましょう!」
いつの間にか僕の横にいた友瀬さんが両手に握りこぶしを作りながらそう主張した。
「友瀬さん、いつの間にここへ?」
「私も友達の調子が悪くなって保健室に付き添いに来たんですけど、人がいっぱいで入れなくて待ってたんです」
「友瀬さんにもやっぱりそこの廊下のやつが見えるの?」
友瀬さんが無言で頷くと、何の前触れもなく半透明のアクリル板のようなものが出現した。
その表面にはまるでコンソールパネルのように様々な計器や文章、何かの映像が表示されている。
もしかするとこれは友瀬さんが喚び出すことが出来る使い魔の能力なのだろうか?
友瀬さんに近付いてコンソールパネルを覗き込むと、友瀬さんが着ているブレザーの胸元から文鳥サイズの赤い孔雀がひょっこりと頭を出した。
「おお……このサイズだと可愛い」
綾乃がそう言いながら孔雀の頭に手を伸ばそうとする。
すると、孔雀の頭の横から今度は尾羽が一本だけ飛び出してきた。
尾羽は機械のような規則正しい動きで回転したと思うと、先端に付いている目玉からレーザー光線を放った。
着弾地点を這い回っていた虫はその直撃を受け、一瞬のうちに焼き払われて消滅した。
綾乃は手を伸ばした姿勢のまま、首だけをロボットのように妙にぎこちなく動かして僕の顔を見た。
「怖い」
綾乃の言うとおりで、赤い孔雀は小さくなっても凶暴な性質はそのままだ。
全く可愛い要素などないし、色々とシャレになってない。
「アル君の能力なんですけど、こうやってレーダーで表示させて――」
「――隠して! 見られるから隠して! コンソールも孔雀も」
「は、はい」
慌てて友瀬さんは出現していた半透明のアクリル板に見えるそれを赤い孔雀と一緒に胸元からブレザーの下へ押し込んだ。
ただでさえ赤孔雀が入っていて不自然に服が盛り上がっていたところにコンソールまで隠したので、不自然極まりないが、今は体調不良ということで押し通したい。
「また喚び出しちゃった? その使い魔はいつから出てるの?」
「今朝からです。学校に来たらなんか変な虫みたいなのがいっぱいいて気持ち悪かったから、アル君に出てきてもらって片っ端からレーザーで焼いてたんですけど」
「ねえ、無理に喚び出すのは暴走の危険があるって言ったよね」
綾乃はそう言うと両手の握りこぶしを友瀬さんのこめかみに当ててグリグリと動かす。
これを止める気はしない。
「この際だからその鳥が出来ることを全部教えてくれないかな? 何ができるのか把握しときたい」
「は、はい。アル君……アルゴスは周りにいる人やそこらにいる魔物、場所の情報なんかを分析して出すことが出来るみたいです」
「アルゴス?」
名前は聞いたことがある。
スマホを出して検索するとギリシャ神話の百の目を持つという巨人の情報が表示された。
ただ、友瀬さんが着ているブレザーの第1ボタンと第2ボタンの隙間からひょっこり頭を出してきた孔雀とはイメージが結びつかない。
僕と目があった孔雀は不思議そうに首を傾げてまじまじと見つめてきた。
さらに検索を続けると、気持ち悪い百目の巨人に混じって孔雀の写真が何枚も表示された。
巨人アルゴスが死んだときに目をえぐり出して孔雀に埋め込んだので、それ以降は孔雀の尾羽には目のような文様が付くようになったというグロテスクな話が出て来た。
アルゴスは千里眼……遠く離れた場所の光景を映し出す能力があると伝説では言われているようだ。
友瀬さんの使い魔が使うレーダーのようなものはその反映だろう……と思う。
「アル君はレーダーとレーザーを能力として使えるんです」
そう言っている間にもまたも尾羽が服の隙間から飛び出してきてレーザー光線で虫を焼き払った。
友瀬さんの命令とは無関係に、アルゴスが勝手に虫を敵と認識して攻撃をしているようだ。
虫に向いているうちは良いが、これが人に向いたらと考えると頭が痛い。
「危ない危ない!」
「早く消して」
「は……はい……どうやって消せば?」
ダメだった。
友瀬さんがまさかここまで何も考えていないとは思わなかった。
失敗のパターンが日曜に暴走させた時と全く同じだ。
「小森君、ライターは持って来てる? とにかく友瀬さんの使い魔を消さないと」
「鞄には入れて学校には持って来ているけど……」
「どのみち教室に戻らないとダメなのか……いや消すのはちょっと後回し」
綾乃が僕たちに落ち着けとばかりに両手を真横に広げたポーズを取りながら言った。
「友瀬さん。もしかしてあなたの能力でこの虫の大量発生の原因とか探れない? まあ十中八九、旧校舎の地下なんだろうけど」
「……多分、レーダーで調べられます」
綾乃の真剣な表情を見て友瀬さんは少し考えた後に答えた。
「ただ、調査をしている間は見た目が派手なことになるので、ちょっと目立たないところへ移動して貰えたら」
「じゃあ渡り廊下ね。今の状況で別棟に行く人はいないでしょ」
多くの生徒が講堂へ移動していく騒然としたなか、僕達は逆方向、
周りに人影がないことを確認する。
みんな講堂の方に向かったので、別棟の方には誰もいないようだ。
友瀬さんがブレザーのボタンを外して隠していたコンソールと赤い孔雀……アルゴスを解放した。
一応釈明はしておきたい。
コンソールではなく、ついブレザーに押し込められていた友瀬さんの胸の方へ目線が行ってしまった僕だけど、健全な男子高校生として別に悪いことはしてないと思う。
これは真面目に見える小森君も僕と同じ視線移動をしていたので同罪だ。
小森君の彼女の赤土さんも胸が大きかったこと。
綾乃には反応が薄かったこと。
上戸さんに至っては無反応だったことから考えて、小森君は僕と同じタイプなのだろう。
きっと男子高校生としてはこれが普通の反応なのだ。
今は非常事態なので話を友瀬さんの能力の方に戻そう。
今まで1つだったコンソールを何枚も表示させた後に、友瀬さんの頭の上にアンテナのような棒が何本か立った。
コンソール上には次々と様々なグラフが表示されては消えてを繰り返していく。
これには僕と小森君は一緒に感嘆の声を上げた。
SF映画に出て来る未来のコンピューターで何かを分析するシーンのようにも見えるこの能力はかなりロマンがある。
「旧校舎のB5って出ました」
「B5? 地下5階って意味?」
「待ってください」
友瀬さんがまたも別のコンソールを起動させると、今度は僕たちを斜め上からカメラで撮影したような映像が表示された。
現実でも同じ方向にカメラがあるのだろうか?
右上の天井近くを見上げると、そこには眼球のような物体が浮遊していた。
どうやら友瀬さんのレーダーに見える能力は電波などを受信しているのではない。
眼球の形をしたドローンのような子機を飛ばして、そこから転送された映像などを映し出す能力のようだ。
「今は2Fって出てます。ここは校舎の2階なのでこれがそのまま当てはまります」
「その法則通りだと、B5は地下5階の意味で合ってるのか。それでそこには何があるの?」
「学校にいる虫みたいなのをばら撒いてる何かがいるんだと思います。詳しくは分かりませんが」
詳しく不明というのは、それが能力の限界なのか、それともアルゴスが放った眼球ドローンが、地下5階にいる「何か」に倒されているかのどちらかだろう。
ただ、状況は把握出来た。
旧校舎の地下にいる「何か」を放置していたら、学校にみんなの体調を悪くする何かが湧き出してきた。
この状態が続くことが良いとは思えない。
事態を解決できるのは、そこらを這い回っている正体不明の敵を見ることができる僕達しかいない。
「僕は行くよ。土曜日までじっとしていようとは思ったけど、学校がこんな状態だと見て見ぬふりは出来ない」
既に学校のみんなが酷い目に遭っている。
それに、学校がおかしな虫に占拠されれば、学校から近い僕の家にも被害が出る可能性は高い。
いくら暴走の危険があるとはいえ、敵に抗える力があるというのに、何もせずに傍観しろという意見は聞いていられない。
「私も行きます。きっとアル君のレーダーは先輩の役に立つはずです」
友瀬さんも協力する意思を示した。
かなり危険な力ではあるが、レーダーとレーザーの2つはきっと旧校舎の地下を調査する上で助けになってくれるはずだ。
後は小森君が協力を申し出てくれたらいつでも出発できる。
小森君は僕と友瀬さんを見て軽くため息を付いた後に言った。
「俺だけで解決するつもりだったんだけど仕方ない。矢上君と友瀬さん、一緒にこの事件を解決しよう!」
「もちろん!」
「はい、頑張りましょう」
「それじゃあ私は」
「綾乃はダメ」
「柿原は一般人だ。出来ればこのまま土曜日を迎えて欲しい。本当は矢上君や友瀬さんも何もしないで欲しいくらいなんだ」
綾乃も付いて来ようとしたが、僕と小森君がそれを止める。
綾乃には敵と戦える能力などないのだから、安全な場所で待機していて欲しい。
これは嫌がらせで言っているわけではない。
綾乃が心配だからこそだ。
「でも私だけ何もしないってのは」
「分かって欲しい。綾乃にしかできないことはきっと他にあるし、それは僕たちに付いてきて戦うことじゃないってことだ」
諭すように言うとしぶしぶながら分かってくれた。
「じゃあ作戦だ。生徒はこれから一度学校から全員追い出されるはずだ。その後は、警察やら消防やらがやってくると思う。毒ガスってことになってるから」
「ならいつ調査を?」
「夜になってから。闇に紛れて旧校舎に潜入しよう」
◆ ◆ ◆
「よりにもよってこのタイミングで問題が起こるとは」
俺……上戸佑は小森くんから届いた状況報告の電話を受けてため息をついた。
折戸教授が書いた本が届いたので読み込み、古本屋で購入した他の2冊と合わせて、警察の横やりで埋められた「遺跡」の位置を特定することができた。
なので、木曜日に有休を取って1日調査を行う予定だったのだ。
遺跡調査の予定を切り替えて横浜に向かえるか、新幹線の時刻表とにらめっこをする。
仕事が終わってからすぐに横浜に向かったとしても、俺の職場から新幹線の停車駅である姫路、新神戸への到着には微妙に時間がかかる。
そして、その時間から新幹線に乗るとなると、到着はどうしても遅くなる。
空港までの移動に時間がかかる空路はなおさらだ。
小森くんたちのダンジョン攻略の手伝いには間に合わない。
中途半端なことをするくらいならば、俺はこちら……奈良の遺跡の調査に集中した方が良いだろう。
「そういうわけだから俺は協力できない」
『それは仕方ないです。俺たちだけでなんとかするつもりですけど……何か注意することはありますか?』
小森くんから尋ねられたが、ダンジョン攻略については情報不足過ぎてアドバイス出来るようなことがほぼない。
ただ、これから事件解決に向けて調査して欲しいポイントならばある。
「旧校舎の地下へ行く前に学校内で調査して欲しいことが1つある」
『「学校内」ですか?』
小森くんから意図が分からないという雰囲気の声が返ってきた。
おそらく地下で何が起こっているか調べろと俺が言うと思っていたのだろう。
「自分がもし調査の責任者だったらと仮定して考えるんだ。『決して目立つな。静かに調査を進めろ』と言われていたのに、有毒ガス疑惑で大騒ぎになってしまった。これから学校に警察、消防、救急、報道機関なんかがやって来る。このままだと旧校舎の工事がガス発生源だと考えられて調査が行われるのも時間の問題だ。さてどうする?」
『今回の事態は「神父」サイドにとっても想定外だったと?』
「『学術調査』は3月までの予定だ。納期が迫ってるわけじゃないから、別に急ぐ必要なんてないんだ。だから、魔物の大発生なんてやって、これまで秘密裏に進めてきた計画を台無しにする意味が分からない」
これは俺の推論だが、そこまで見当外れではないと思う。
今の状況で学校内に魔物を放って一般人にまで騒ぎを広げる理由が思い当たらない。
『柿原さんの能力覚醒……とか』
「柿原さんや他にいるであろう能力者への覚醒にしては影響範囲が広すぎる。『神父』が能力者にどれだけウェイトを置いているか、何をさせたいのかについては不明のままだけど」
小森くんが電話の向こうで「むぅ」と唸った。
その後ろで「じゃあこうじゃない?」とワイワイ騒いでいる声が聞こえる。
学生同士楽しそうでよろしい。
俺の話を聞いて、電話の向こうでも「ああでもないこうでもない」と相談して推測しているのだろう。
不謹慎ではあるが、学校の勉強だけではなく、こういう体験も貴重な「学習」だと思う。
こうやって少ない情報から仲間と相談して考察、推理した経験は糧になり、今後の人生でも役に立ってくれるだろう。
この輪の中に学校が違うエリちゃんが混ざれないのは本当に悲しいことではあるが。
『俺たちが敵の立場ならば、外部の人間が旧校舎以外の場所で、ダミーのガス発生源を作ります。その上で今晩あたりに地下に潜っての原因調査をして、魔物の大量発生だけは食い止めておきたい』
「ほぼ答えが出たじゃないか。この状況下で、学内で火消しに動く奴がいないかどうかを確認しておいて欲しい。生徒の安全とか避難と逆なことをやっている人物だ」
『つまり、その人物が、学校内に入り込んで何かを企んでいる敵の協力者……』
「ただし、すぐにそれを阻止するのはダメだ。この状況で動くのは下っ端にすぎない。その上で指示を出しているやつの情報を掴むために泳がせるんだ」