サブマスの兄になったのなら   作:大豆ミート

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残された者達 上

 

「自分の事大事にしない兄さんなんて大っ嫌い!!」

 

目の下にくっきりした隈を浮かべた兄さんに向かってつい口から溢れた

 

「良いよ別に!勝手に嫌ってくれ!!」

 

初めて聞いた兄さんの感情的な声、そのまま兄さんは扉の鍵を閉めてしまった

僕だって…兄さんの事心配してるのに…

 

そう思ってしばらく経った時

 

ガチャ

 

上の階から何かが開く音がした

 

「兄さん?」

 

階段から覗いても兄さんは見えない

 

「ねえ、兄さん」

 

返事は無い

少しだけ空いた扉の隙間から部屋を覗く

 

「あれ…?」

 

居ない、居ない、居ない、いない、イナイ、イナイ、イナイ

机にはインクが倒れて真っ黒に染まったノートとペンがあるだけ

 

…もしかして、窓から外に出たのかな

連絡を取ろうとライブキャスターを起動して兄さんの番号に電話をかける

 

ピリリリリ

 

「え…」

 

兄さんのベッドの上に、ライブキャスターが置いてあった

 

兄さんは凄く方向音痴だから外に出る時はライブキャスターをつけてるはずなのに…

でも、でも、兄さんうっかりしてるから、もしかしたら、もしかしたら忘れてっちゃっただけかもしれない

 

「グルォ…?」

 

「…え?」

 

なんで?

兄さんは外に少しでも出る時は絶対手持ちのどれかを1つは持って行ってるはずなのに5つ共、全部揃ってる…

 

「ノボリ!ノボリ!!」

 

「クダリ?どうしました?」

 

「ノボリ、あのね、兄さん…居なくなっちゃった…」

 

────────────────────────────

 

あの後、ノボリと一緒に家中を探した

結局兄さんは見つからなかった

 

次の日になっても兄さんは帰ってこなかった

また次の日になっても帰ってこなかった

 

警察に連絡した、父さんと母さんやクラウドも慰めてくれた

 

僕のせい?僕のせい?僕があんな事言ったからいなくなっちゃったの?

ごめんなさい、もうあんな事言わないから…

 

「お願い…帰ってきて…」

 

────────────────────────────

 

「フェックショイ!!

あー…身体冷えちゃったかな〜…ん?フジにシトウ、あっためてくれるのありがとう〜」

 

ヒスイゾロア2体居るからニックネームを付けてみた

色違いの方がフジ、通常色の方がシトウ

意味はどっちも藤だけどね!

 

あ〜モフモフ最高〜!!!!!

 

「ソイヤッサ」

 

ん?きのみとクスリソウ取っててくれたの?

このオヤブンカイリキー…有能すぎる…!!

 

「ありがとう〜!これでみんなのキズぐすり作れるよ!!」

 

子供の頃から色々手作りしてた経験が無事活かせて嬉しいよ〜

縄編みで俺の右に出る者はユウガオサンしか居ないぜ…

 

本当にユウガオサン早いんだよな〜

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