仮暮らしの成田さん 作:ぽぽんぽん
魔蜂のミツロウっぽいのが結構いろいろ出てたし、ものは試しでやってみるか。どうせそろそろ、新しい棒を買おうと思っていたのだ。
古い棒でちょいちょい試してみるのもいいだろう。
クラフトジンジャーシロップが出来上がったので、清掃をかけた瓶に保存。保存瓶が足りなくなったので新しく買った。結構大量に出来てしまうものだな。シロップのまま収納に突っ込むことも考えたが、なんか嫌だったので瓶にした。そのうち慣れるかもしれないが、今は嫌だ!
これは常温保存。
残りの生姜もとりあえずは収納へ放り込んでおく。冷めたら食べてみて考えよう。
鍋を清掃して、次はミツロウを購入。めんどいので前と同じ価格帯のでいいか。50gで20D。
湯煎で溶かす……前にちょっとにわかに気になってきてしまったので、青色ゼリーを煮てみることにする。
青色ゼリーを煮ると色が濃くなってゲルになるって書いてあったんだもん! 青色ゼリーって皮膜が青いだけで中身は水だからそんなことないだろうと思うんだが、めちゃくちゃ気になるじゃん。
早速鍋に青色ゼリーを放り込み、煮込む。しばらくするとデロンと皮膜が溶けて、鍋の中に水が広がる。……青いわ。へえ~皮膜ごと溶けると青くなるのか。
これを煮詰めると書いてあったが、鍋のサイズに対してゼリーが少なくてあっという間に焦げそう。2個足して3個にして煮込む。ヘラで混ぜていると、なんか青いもったりとした物体になっていく。
おお、本当になんか青いネトネトになった。
へえー、これにポーションとか入れたらどうなるんだろ。今度ポーションが余ったときには試してみるのもいいかもしれない。
さて、このゲル、名前は青色塗料。作ってみたけどどうしよう。
……。
せっかくだからこのまま塗るか、ミツロウと混ぜて塗るかだよな。
ちょっと触ってみたが、クリームより水っぽくてサラサラしてる。うん、ミツロウとは混ざらんなこれ。
てことで、塗ってからミツロウも塗る、これにしよう。
棒を取り出し、試しに青いゲルを塗っていくと、するすると吸い込まれていくような感覚がある。そして棒は青くなる。まあ、青色ゼリーだから…。
やたらと伸びがいいのであっという間に塗り終わってしまった。少し余ったものはぷにもちに食われた。おまえそれ……いや、何もいうまい。
次に、ミツロウを湯煎して少し油を足したものを今度は塗っていく。塗りすぎないように布に少しとっては磨くように………これめっちゃ大変だな。
青色ゼリーが楽だった分、すごく大変な気がする。
せっせと塗り終えた頃には日が暮れていた。なんか無駄に疲れたが、出来は悪くない。
鑑定してみると、耐久が回復、魔力+1、そして棒が「10フィート棒」から「10フィート青杖」に進化した。
…その進化大丈夫?? 俺、この棒扱えなくなったりしない?
まあいいか、駄目だったら新しい棒を買おう。
しかし魔力+1か。微妙にいらない効果ではある……いや、ヒールの効果が上がるから有りか。
うっかりヒールのことを忘れそうになる。MPの余裕がないのよ。
もう今日は疲れたので飯くって風呂入って寝るぞ!
あ、生姜糖はめちゃくちゃ懐かしい味だった。ばあちゃんちのほうじ茶飲みてー。
翌日、ゴロゴロしつつ昨日みていたサイトを見ている。武器作るページ。
そこにあった「杖の作り方」がさあ、昨日の青色ゼリーの使用方法が合ってたから気になってしまって。
木の棒に次の模様を刻み、青色塗料を塗り、ミツロウを塗る。
この次の模様ってやつが、メイジの杖に似てるんだよなあ。全く同じってわけじゃないんだけど。
これが無属性の紋様で、こっちが光属性の紋様っていうんならなるほどな~て感じがする。
しかしネットの一情報を鵜呑みにするのはよくない。
もうちょっと調べてみるか……とか思ったのが運の尽きだったね。
クラフト沼ふっかい!!!
あぶねえ!!
それにしても器用タイプ冒険者の道ってやはりこっちなんだな。
器用あるあるがあってなかなか面白かった。メモリが減りづらいのも、金が貯まりづらいのも、スライムでまずは資金を作るのもあるあるだったらしい。
最初からクラフトスキルを取り、仕事の傍らついでに冒険者用クラフトもする、というのが元々もの作りで暮らしてる人のだいたいのパターンだ。武器や防具も買わずに初期投資として素材を買い、それをクラフトしたものを市場で売ってDを稼ぐ、というのが王道。
次に最初は冒険者やろうと頑張ったけど挫折するパターン。これは武器スキルを取って冒険頑張ってみるけど無理で、パッシブを得た頃にそのSPを使ってクラフトスキルを取って転向するパターン。ゴブリンくらいまでなら倒せるので、素材に使うD資金は自力で稼いでる人も結構いる。俺がここに足を踏み入れてる感じか。
クラフターになってる器用極に共通するのは、魔法を持ってないことだ。魔法がないのでダンジョン内での長期活動が難しく、結局はクラフターを選択する。
はー…。そう考えると俺はなかなかレアパターンかもしれんな。
今時珍しいブログだったり、ノートだったり場所はいろいろだったけど、いろいろな物を作って生きてる人がいるんだなって感じで結構面白かった。