仮暮らしの成田さん 作:ぽぽんぽん
具体的にはMPを3軽減する杖に仕上がった。MP5のエンチャントは2に、MP10のディザームは7、ヒールは12になる。
んん、もう一声…! という気はするがこれが効果なのだから仕方あるまい。ちなみにオークメイジの杖だと軽減は5である。
まあ、素材が関係しているんだろう。俺のなんかその辺で拾ってきた枝だもんな。
しかしMP軽減杖が作れたのはめでたい。この勢いで新しい10フィート棒にも、と思ったがさすがに時間がないのでまた後日。
輝く青色ゼリーももちろん気になるのだが、こうなってくると白色ゼリーも気になってしまう。白色なら入手方法もほぼ確立出来ているしな。
輝く青色も出来てるみたいなもんだけど、ぷにもちの態度を見るに連続して与えていいもんか迷っちゃうからなアレ……。まあ苔は取っておくとして、与えるのは様子見てにしよう。
解体室で味噌汁とご飯と焼き魚の食卓。肉と野菜が恋しくなる…。
いつも食事時になると市場で野菜を見るのだが、全然売ってないもんなー。見る時間帯もよろしくないのだろうとは思うけど、それ以外の時間はついつい忘れてしまう。働いてますからね!
最初に比べればいい飯食ってるとは思うけど、欲は尽きない。弱化覚えたし、洞窟ウリボーにチャレンジしてもいいかもしれんな…などと思いつつ。
麦茶で締めて、ごちそうさまでした。
売れたー!
何がって白色ゼリーが。7000D。あざっす!
ぷにもちのおかげよーというと、まかせろーと言っていた(ような気がする)。
簡易木工キットやらナイフの分が戻せたな。
白色ゼリーの塗料化が気になってたところなのでちょっと惜しい気もしてしまうが、まあまたゲンキノコ取ってくればいい話だ。……たぶん。
気になって塗料にはスライムのゼリーしかないのか調べてみたが、そんなことはもちろんなくいろいろなものがあるらしい。
そして色をつけられるアイテムは色々あるが、○○塗料と名称がつくもの以外には特殊効果はつかないんだそうな。
今のところ赤、青、黄、紫の塗料がわかっており、調合でだいたいの色が作れるとかなんとか。
一番手軽なのが青色塗料だが、ただ煮るだけでは作れない。これが作れるかどうかがクラフターになれるかどうかの分かれ道となるらしい。
へえー、器用値の差かね? キット使うかどうかとかも関係してるような気がするが。なにせダンジョンのすることだから。
なお赤は虫、黄色は花のおしべ、紫は貝から取れるんだって。
それぞれ魔物の素材で、生息域が限られるが、いるところにはスライム並にいるので市場でよく売られている。
見てみたところ、赤虫、黄蕊、貝水の名前で販売されていた。赤虫は3Dくらい。黄蕊と貝水は20~50Dと高い。へー。
特にこの色にしたいとかはないけど、真っ青だと目立つのでくすんだ色にしたさはある。しかし混色とかめんどくさそうだ。
今日はゴブリンに会いに来ている。右手に10フィート棒、左手にMP軽減杖という二刀流が出来ないかと思い試しに来たのだ。
結論、だめです。
俺の魔法って右手から出てたらしい。
やはり10フィート棒を軽減仕様にしないとダメらしい。まあ俺の中二心が疼いちゃっただけで、二刀流が無理なのはわかってたんですけどね…!
10フィート棒は長さ的に片手で扱うのは難しいのである。もうちょいレベルが上がったら可能かもしれないけどね。
〈「魔法:エンチャント」のレベルが上がりました〉
お。そんな遊びをしていたら、ついに来た。
噂通り、防御アップ、命中アップ、魔力アップの3種類を覚えた。
ただのエンチャントは攻撃アップと言われているが、筋力アップではないのでこれも汎用的に使える。
戦闘に使いそうなのは防御アップ、作業用に使えそうなのは命中アップになるのか…? でも器用とは言ってないから別? 今まで通りただのエンチャントでいいのかも?
まあいろいろ試してみたらいいか。
杖を仕舞って、10フィート青杖オンリー装備に戻す。ゴブリンやらスライムをぺちぺちしつつ進む。
突然、前方から熱の塊が飛んできた。
「あっつ!!」
え、は??
魔法の流れ弾か?
とっさに棒でガードしたので棒が焦げた。ついでに俺の腕もちょっと焦げた。痛い。
防御アップを重ねがけして、周囲を調べる。前方から飛んできた、と思うのだが、まったく反応がない。
どうする。進むか、ここで一旦、手当てとするか。ポケットに入れているポーションを飲むべきか。
うなじがビリビリするような感覚がする。
6層だぞ?
いても無手のゴブリンメイジがいいとこだったはずだろ。
しかし冷や汗が止まらない。
〈これまでの経験により「危険察知」を習得しました〉
あっはい。
危険ってことね!?
スキルの助言を信じて、ポーションをひとくち飲む。すぐさま痛みが引いていく。ステータスのHPは全快までまだ30ほどある。100近く減ってたのか!?
もうひとくち飲む。これで全快。
治ってからわかる、腕の感覚がなくなっていたこと。なるほど、戦闘時は緊張や興奮から痛みが認知出来なくなることがあるっていうけど、こういうことか。