アパラチア帰りの外道の先生生活日記   作:SCOPEWOLF

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どうもこんばんわ。
SAOの新作ゲームに手を出しつつ、なんとか投稿です。
ソードアート・オンラインβテストの頃の話とは聞いてましたが、ここからあのデスゲームになるのかと感慨深かったですね……
アクションもフロムよりは難易度がマイルドかつ爽快感のある仕組みでしたし、中々やりごたえがありましたね。
因みにステータスはもちろんSTRとDEXにツッパです()
ブラボや76も似たり寄ったりのステ振り構成の為、どのゲームでも大体技量系ゴリラになるんですよねぇ……
とまぁそんなどうでもいいだろう私のゲーム事情はさておき本編をどうぞ


九十話:嵐の前の静けさ

『……攻撃止め!』

 

その言葉が響いた時、そこは死屍累々の地獄と化していた。

 

無数のオートマタや兵器であったのだろう残骸達、所々で燃え続ける炎、そして一部煤や銃弾を受けた跡などによってボロボロになったアーマーを着た少女達がその場に残っていた。

 

カイザー理事は……どさくさに紛れて逃げ遂せたらしい。

 

 

『カイザー理事及びカイザーPMCの残存兵の敗走を確認。

我々の勝利だ!』

 

 

「「「『『『うぉぉぉぉぉッ!!!!』』』」」」

 

 

セイジの勝利宣言により、B.O.Sの隊員たちは一斉に勝ち鬨を上げた。

 

 

「「「『『『B.O.S!B.O.S!』』』」」」

 

 

武器を掲げ、負傷した者たちまで起き上がって自分達の所属する組織の名前を賛称する。

 

『お前達、ここからは後始末と次の作戦への準備だ!

ナイトと戦闘に参加したイニシエイトはアビドス高校付近に臨時の陣地を構築し待機!

スクライブとその他イニシエイトは散らばったスクラップの回収とアーマーの整備を急げ!』

 

「「「『『『Yes, sir!!!!』』』」」」』

 

セイジの号令のもと、B.O.Sの少女達は各々それぞれの持ち場へと動き出す。

 

空から再びベルチバードが降下して着陸していくのを傍目に確認しつつ、パワーアーマーのヘルメットを取って〇〇先生とアビドスの面々へと向かい合った。

 

「……さて、聞きたいことは山程あるだろうがそれは少し置いといてくれ。

俺たちもそうだが、お前たちにもまだやるべきことがのこっている」

 

「……もう何が何だか訳がわからないわよ!

突然ホシノ先輩を連れて来たかと思ったらなんかよくわからない服を着て無双しだすし!

その次は先生が訳わかんないことを喋った挙句にベルチバードが飛んできてあの鎧が沢山降りてきたし!

それで私たちにまだやることがあるから説明も後回し!?

ふざけんじゃないわよ!」

 

極めていつも通りの調子で語ろうとするセイジに対し、セリカは少しキレながら言葉をまくし立てていた。

 

荒ぶる彼女をアヤネが宥めようとしていたが、それよりも先にセイジが口を開いた。

 

「何事にも優先事項っていうものがある。

形式的ではあるが、これをやらん限りは俺たちも自由には動けん」

 

そう言いつつセイジはパワーアーマーから降り、一枚の紙を懐から取り出してホシノへと渡した。

 

「……ホシノ先輩、その紙なに?」

 

「ん〜、これ?

正式な連邦生徒会……というかB.O.Sへの支援要請の書類だね〜」

 

シロコの質問に対するホシノの回答に、彼女とセイジを除く全員が疑問符を浮かべる。

 

「……今そこにいる部隊はあくまで「テロリストに襲われているアビドスを救出する」という建前のもとで出撃させた奴らでな。

ここから先の作戦で運用する場合、アビドス生徒会からの正式な支援要請と連邦生徒会からの承認が無いとB.O.Sは動かせんのさ」

 

ホシノの説明に補足するようにセイジは語る。

 

それを聞き、〇〇先生はどういうことかと思考を回した。

 

彼が語った内容的に、B.O.Sは連邦生徒会直属の軍隊。

 

確かに公的な手続き等は必要だろうが、既に部隊が来ているということはその必要は……

 

そこでふと、〇〇先生はセイジの言葉を思い出す。

 

そこから再度思考し直し導き出したのは……

 

「"……もしかして、あの基地に攻め込むの?"」

 

「正確には連中をアビドスから叩き出す……ってところだがな」

 

事もなげに言うセイジに対し、ホシノ以外のアビドス生四人はざわついた。

 

セイジからはあの基地については近いうちにどうにかするとは聞いていた。

 

……だが、ここまで比較的穏便な手段で対応していた彼の突然の力技的解決方法に全員が驚愕したのだった。

 

「……言っておくが、これは本当に最後の手段だったからな?

どっかの阿呆が口車に乗せられて変に先走ったりしなければもう少し穏当なやり方で解決できたんだぞ」

 

「ヴッ……!?」

 

セイジの言葉にホシノがうめき声を上げる。

 

抗議の声を上げたいところだが、やったことがやったことゆえに何も言えなかった。

 

「……というわけでだが、この後13:30(ヒトサンサンマル)に合流予定のB.O.S本隊も交えて状況説明を兼ねたブリーフィングを行う。

それまでに応急手当やシャワー等を済ませるように」

 

それだけを言い残し、セイジは戦後処理をしているB.O.Sの隊員に混じって作業をし始めた。

 

既に負傷者……気絶したまま意識が戻っていないアルとハルカの二人も担架に乗せられて運ばれており、先程のアーマーを着ていたイニシエイトとよく似た制服を着た少女達が必死に救護活動を行なっている。

 

「"……とりあえずみんな、怪我の治療をしようか。

その間、私はムツキとカヨコを迎えに行って来るね"」

 

〇〇先生の言葉でその場の全員が動き出し、各々救急箱を手にしたり傷口をB.O.Sの隊員が持ってきた仮設の水道で洗浄したりと一先ずの安息が訪れた。

 

……そんな中、〇〇先生は遠い空を見る。

 

彼の見る先にはまた無数のベルチバード。

 

中にはやけに大きなコンテナをぶら下げた機体もあり、その規模からしてあれがB.O.Sの本隊なのだろう。

 

この先、アビドスは……キヴォトスはどうなるのだろうか?

 

嵐の前の静けさにも思える空気の漂う防衛戦場跡から離れつつ、先生はただ静かに生徒達に危険が及ばないことを祈っていた。




いかがでしたか?
さて、地獄の一丁目は通り過ぎました。
じゃ、カイザー君……二丁目も行こか(無慈悲)
それとB.O.Sの立場ですが……
一応連邦生徒会直属ではありますが、実際に彼女らを動かせるのは防衛関係の官僚と生徒会のトップのみ。
SRTに比べて投入しやすいというだけで、一応出撃にもある程度の制限があります。
一応設定上はSRTに比べて装備のグレードや練度は低いことになってますし、運用的にも圧倒的物量と装甲による力押し戦法が基本なのでかなり差別化はされています。
というわけで、また次の話をお楽しみに
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