さてはて……まさかの時間に二本目を投稿です。
なぜか昼に筆が乗っちゃったからね仕方ないね()
というわけで、本編をどうぞ。
放たれた光線は正面のバリケードを貫通し、基地内部のアスファルトに着弾するとともに青白い光と共に爆発。
周辺にいたPMC兵やその他の兵器たちを巻き込み、まるで食い破られたかのように消し飛んでいた。
しかしそれだけでは終わらない。
「ヌウゥゥゥ……オォォォォォッッッッ!!!!!!」
苦し気にしつつ、セイジはその光線の発生源である武器を薙ぐようにゆっくりと振り払う。
それに合わせて光線も横へ薙ぎ払うように照射され、光線が途切れた後に残っていたのは基地本体と奥の防衛設備のみであった。
「フゥゥゥゥゥ………」
『ぱ、パラディン!?大丈夫なのか!?』
Pip-Boyに機械が収納された瞬間、セイジはその場に膝をついて息を切らしていた。
「……やっぱり、アイツみたいに使うのはキツイな。
こんな怪物、まともに扱えるわけないだろうが……」
そう口にしつつもPip-Boyを操作するセイジ。
彼の目の前にT-51が出現したところで何とかして立ち上がり、腰につけたシリンジ用のホルスターから一本の注射器……スティムパックを取り出した。
「……連中の派手な前掛けは剥がしてやった。
あとは本丸を潰してやるだけだ」
ブサリと腕にスティムパックを突き刺し、アーマーのバルブをひねりながらセイジは全体通信を起動した。
「これよりオペレーション「Octopus Hunt」を開始する。
連中を一人残らずキヴォトスからたたき出してやれ!』
『『『『『『Yes, sir!!』』』』』』
セイジの声に呼応し、パワーアーマー装備のB.O.S隊員たちは気を引き締め直して各々武器を構え始める。
セイジもまた、ライトマシンガンを出現させてそれを構えた。
『……第一陣、突入開始!俺に続けぇぇッ!!』
『『『『『『Ad Victoriam!!うおおぉぉぉォォォッッ!!!!』』』』』』
真っ先に突撃していくセイジに続き、ナイト数名を含むパワーアーマー部隊がカイザーPMC基地へと突撃し始める。
戦いの狼煙は今、大きく空へと焚かれた。
「……どういうことだ?」
「どうした?通信機が故障でもしたか?」
場所は変わってゲヘナ地区に存在するカイザーPMCの所有する基地。
その通信室では二人のオートマタ兵がコーヒー片手に通信機の監視をしており、片方があくびをかきながら近くの手軽な菓子を摘んでいるともう片方が何かの異変に気がついた。
「いや……確か昨日理事たち本隊がアビドスを攻めてるって話だったろ?」
「ん〜……?あぁ、そういやそうだったな。
あれ、まだ終わってないのか?」
「少なくとも通信記録には何も……というか昨日からどこの支部とも全く連絡した記録がないな?」
「定期報告の通信もか?んじゃまぁ……試しに本部辺りに通信入れてみろよ」
相方にそう促され、PMC兵は本部へと通信を入れようとした。
しかし……。
――ジジ……ザーー……
「んん……?なんだこりゃ、通信が繋がらねぇぞ」
「おいおい勘弁してくれよ……
ここただでさえ治安が悪いせいで補給が難しいってのに、通信機が壊れたら色々とマズイじゃねぇか」
そう言いつつ、オートマタ達は色々と試していく。
しかし……
「あぁ、クソ!コイツ本格的に壊れやがったな!」
「嘘だろおい……!こんなんで始末書とかかんべ……いや待て、何か通信入ってねぇか?」
突然、片方のPMC兵が何かに気づいて通信機を弄りだす。
「これは……公共の電波通信?」
「しかも全体通信だ……
秘匿回線じゃない通信につなぐのは規則違反だが……」
そこでふと、二人は顔を見合わせた。
そして何か通じ合ったのか、すぐに通信機を操作して通信の周波数へと合わせ始めた。
『………ザザ………し、す………せよ』
「おっ、この辺か?どれどれどんな通信で……」
「おい待て、この声はまさか……!?」
片方のオートマタが止めようとしたも束の間、完全に周波数があったことでその通信の内容がはっきりと聞こえてきた。
『繰り返し、カイザーPMCに告ぐわ。
貴方たちは今、キヴォトスを脅かす反社会的な武装組織として指名手配されている。
あぁ、我々風紀委員の包囲網が敷かれているから抵抗は無駄よ?
わかったら今すぐ武装を解除し、速やかに投降せよ』
「「…………は?」」
流れてきたその音声に、二人は声を揃えて呆気にとられていた。
「お、おい……!?この声ってまさか……」
「空崎……ヒナ……!?なんでゲヘナの風紀委員長がこんなところに……!?」
そう二人が驚くも束の間、外から大きな振動が響き渡り始めた。
「おいおいおい、嘘だろ!?」
「ま、待て!?この部屋は逃げ場が……」
慌てて外に出ようとした片割れのオートマタを引き留めようとするも、ときすでに遅し。
――ドゴォォォォンッ!!
「「グワァァァッ!?!?」」
部屋のドア側の壁が突然吹き飛び、二人揃って壁へと叩きつけられた。
比較的奥の方にいたオートマタはなんとか意識を保っていたが、間もなくして意識が落ちていった。
その最後に見た光景は……
「……一人残らず無力化しなさい。
ドローン一機だろうと逃さないように」
「「「了解です、委員長!」」」
白い髪をたなびかせる
また所は変わってカイザーPMC本部。
「クソッ、理事への通信はまだ繋がらないのか!」
「駄目です!全チャンネルがロストして……」
「全員動くな!」
中央司令室では複数のオペレーターが慌ただしく本社や自分達の代表である理事へと通信を入れようとしていたが、そこに無数の見覚えある制服と装備の少女達が突入してきた。
全体的に白を基調とした制服に暴徒制圧用のライオットシールドとボディアーマー。
キヴォトスにおける秩序の番人、ヴァルキューレ警察学校。
それも、対テロリスト部隊である公安局の生徒たちだった。
その先頭に立つのは、鋭い目に今にも犯罪者へと噛みつかんとする風貌の少女……
公安局局長「尾刃カンナ」は手に持った令状をその場の全員が見えるように突き出し、PMCオペレーター達を睥睨していた。
「貴様らにはキヴォトス転覆や一部連邦生徒会閣僚との癒着などの容疑がかけられている!
その場で手を頭上に組み、大人しく投降せよ!
抵抗するようであれば……」
しかしカンナが相当睨みを効かせたためか、彼女が言い切る前にその場のオペレーター達は全員彼女の言葉に従って投降し始めた。
「……これ以上は不要か。連行しろ!」
「了解!……ほら、さっさと立て!」
「ぐぁッ!?ちょ、年長者はもう少し丁寧に扱え!」
「知るか!犯罪者に払ってやる敬意は無い!」
投降したPMCのオペレーター達はブツクサと文句を垂れていたが、彼女達に反抗したところで敵わないことを理解しているために大人しく連行されていった。
更に所は変わって百鬼夜行自治区の海域付近に存在するカイザーPMCの海上基地。
いわゆる海上プラットフォームと呼ばれる建造物の周りを無数の艦艇が取り巻き、更には空には「SRT」の文字が書かれた強襲ヘリによって包囲されていた。
基地は既に制圧が完了しており、たった数人……両の手で数えられる程度の人数の少女達の前でPMC兵達が全員縛り上げられていた。
「……こちらFOX1、基地の制圧が完了した。
任務完了、直ちに容疑者の回収を要求する」
『了解です、FOX1。直ちに回収班を向かわせます』
「はぁ……大したことはなかったけど、なんかどっと疲れた……。
早く帰ってシャワー浴びたい……」
「FOX3、気を抜きすぎじゃな〜い?
ま、コイツらに私らをどうこうできるとは思わないけど」
「油断は禁物だ、FOX4。
……ところでだが、FOX2はどうした?」
「ん〜?あぁ、FOX2なら後輩ちゃんたちのケアをしに行ってるよ?
ま、あの子たちもこれが初の実戦だしね?
頼れる先輩な私達が色々とケアしてあげなきゃ♪」
「……はぁ。
分かった、それについては任せる」
色々と言いたい気持ちはあったが、FOX1……「七度ユキノ」は特に何も言うことなく拘束したPMC兵達の監視に専念することにしたのであった。
いかがでしたか?
ちなみに他基地については諸事情で省略します。
さすがにトリニティはシナリオ的にも結果的にも言わずもがなですし、○○学園についてはとりあえず入れておいた場所なんでまあ……
レッドウィンター?
あそこもあそこで数の暴力で制圧してるでしょう(適当)
というわけで、また次の話をお楽しみに。