アパラチア帰りの外道の先生生活日記   作:SCOPEWOLF

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どうもこんばんわ。
ここ最近買ってた遊戯王のパックで目当てではない大当たりばかり出ているせいか、ブルアカのガチャの運が少し吸われたかもしれない今日この頃。
いやぁコトネは一発で出ましたが、ココロのほうが全く……
とはいってもまだ六十連ぐらいしか回してないのでまだわからんですが。
そんなことはさておき本編をどうぞ

追記:その後すぐに出ました(by.8/28 0:50のWOLFより)


九十七話:タコ狩り④

「ぼ、防衛線が……ぐぁッ!?」

 

『……パラディン、アンタそれで何キル目だ?

戦車とかも合わせて五十ぐらいは吹き飛ばしてるぞ?』

 

『さぁな。後でアーマーの記録映像でも確認すればわかるだろうが……まぁ、別にそこまで気にすることでもないだろう、イニシエイト?』

 

カイザーの防衛前線がついに崩壊し、なだれ込むかのようにパワーアーマーを着たB.O.Sの隊員たちが基地中枢をめがけて侵攻していく。

 

カイザー側も次々と彼や彼女達を中枢には近づけんと迎撃を試みているが、ほとんどの銃弾や砲弾はことごとくT-60の分厚い装甲に弾かれて効果がない。

 

徹甲弾を装填した戦車も何台かいたものの、それらはPip-Boy越しに感知したアロナの警告により全てセイジの手で蜂の巣にされてしまっていた。

 

故に、今のカイザーにパワーアーマー部隊へと対抗できる手段はほぼ無いにも等しかった。

 

 

……とある兵器が出てくるまでは。

 

 

 

 

 

 

――ゴゴゴゴッ……!

 

 

 

 

 

 

『?な、何の音……いやコレもしかして揺れてる……!?』

 

『これ……何か下から来てる?パラディン!!』

 

『パワーアーマー全隊、一旦停止!

総員、防御姿勢でバラけろ!』

 

イニシエイトの一人の忠告を聞き入れ、セイジはその場にいる全隊員へとすかさず指示を出した。

 

直後、地面の一部が吹き飛んで巨大な三体の人型兵器が現れた。

 

『……なんだアレは?パワーローダー……にしては随分とデカいが……』

 

『パラディン、どうする?

アンタと私とMumでチーム分けして処理するか?』

 

『そうだな……』

 

セイジが横にいたナイト•Lillyに進言されている中、件の人型兵器に続いて何機ものパワーローダーが地面に空いた穴から次々に湧いてきた。

 

『竜胆セイジぃぃッ!!よくも……よくも我々の基地をぉぉッ!』

 

『……ありゃカイザー理事か?』

 

『みたいだな。どうやら相当俺にオカンムリらしい』

 

穴から這い出てき、腕のガトリング砲やその他搭載火器をセイジに向けた中央の一際目立つ機体からカイザー理事の声が響いてきた。

 

『……まさかターゲット自らここに来るとは。

パラディン、アレは私にやらせてほ……』

 

『いや、アレは俺が直接相手してやる。

ナイト•Lilly、ナイト•Mum、お前達には他の二機とパワーローダーどもを任せる』

 

『……分かった』

 

飛んで火にいるなんとやら、カイザー理事が乗っていると思われる人型兵器に狙いを定めながらナイト•Lillyとは反対側の方に控えていたもう一人のナイト……ナイト•Mumがセイジへと提案をした。

 

しかし、彼はナイト•Mumの進言を取り下げて自ら相手すると言い、その他の連中を片付けるように命令した。

 

『総員、傾注!

中央の機体……カイザー理事は俺が始末する!

お前達はナイト•Lillyとナイト•Mumの指揮の下、その他二機の人型とパワーローダーを始末しろ!』

 

「……ねぇ、先生。私ここまで何もできてないんだけど?」

 

『安心しろホシノ。俺がアレを抑えてる間に、お前にはやってもらうことがあるからな』

 

粗方その場の隊員達と後ろで控えていたホシノに指示を投げると、セイジは展開しきったカイザーPMCの部隊の中へと勢いよく突撃した。

 

『馬鹿め!

真正面から突っ込むとは、よほど我々に蜂の巣にされたいらしい!

全機、あの男をミンチに加工してやれ!』

 

理事の号令とともにカイザーのパワーローダー達は一斉に銃を構え、突撃してくるセイジに向けて集中砲火を行った。

 

しかし……

 

『オオォォォォッ!!!!』

 

雄叫びを上げつつ、どこからともなく呼び出した巨大な白い盾を前に構えた彼は全く止まらない。

 

パワーローダーの銃弾や人型兵器の弾幕は全て白い盾に傷一つつけることもできずに弾かれ、砲弾も炸裂したところでかなりの勢いをつけているセイジの突撃の足を止めるほどの衝撃を与えられない。

 

そしてあと数歩でカイザー理事の機体に接触できるというところで、セイジは盾の裏からナニカを引き抜いて構えた。

 

引き抜かれたそれはその直後からスパークをその先端に走らせており、まるでトゲ付きの球体が付いてるかのようにも見える凶悪な見た目の鈍器であった。

 

『カイザー理事!テメェは俺が直接……ブチのめす!』

 

『な、なんだその盾とぼ……グァァァァァッ!?』

 

弾幕の雨の中から無傷で抜けてきたセイジに理事が驚愕していると、その隙を突くように彼の振るった鈍器が人型兵器の土手っ腹に叩きつけられた。

 

突撃してきた勢いとセイジ自身の腕力、そしてT-51パワーアーマーのアシストの全てが乗ったその一撃は理事の乗る機体を宙に浮かし、理事たちが這い出てきた穴の中へとその巨体を大きく吹き飛ばさせるのに充分なものであった。

 

穴の向こうへと吹き飛ばされた理事を追うようにセイジも穴の中へと侵入し、道を塞ぐかのようにいくつかの爆弾を起爆させて地下への穴を土砂で封じてしまった。

 

『り、理事ぃぃッ!?』

 

『お、おい!早くそこの穴をまた空けて……『やらせるかよデカブツ!』がぁッ!?』

 

もちろん、PMC兵達は理事を助けようと塞がってしまった穴を開けようとしたが……

 

ゴィンという音と共に人型兵器の一つの装甲に衝撃が走り、怯んだ隙を逃さないように無数の弾丸や砲撃が人型兵器へと殺到するように叩き込まれた。

 

『おいおい、お前らパラディンに夢中で私らは見向きもしねぇってか?』

 

『甘く見られたものね……

まぁ、そんなに私たちに興味がないというなら無理やりにでも振り向かせるわよ』

 

PMC兵達が振り返ったその先には二人のパワーアーマーを着たB.O.S隊員。

 

ナイト•Lillyとナイト•Mumは各々スーパースレッジとサブマシンガンを構え、イニシエイト達を先導するかのように彼らへと対面していた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「よしよし、みんな始めてるね」

 

B.O.SとカイザーPMCが対面で睨み合っている中、ホシノはB.O.Sの部隊から外れて基地中枢にあるある廃墟を目指していた。

 

「……まさかここにもある可能性が高いだなんてね?

ま、"あの子"ほどじゃ無いかもだけど」

 

そうつぶやきつつ、ホシノはセイジから渡されたメモに書かれた場所を目指していた。

 

 

 

「ここは……もしかして、トイレ?」

 

ホシノがたどり着いたのは廃墟……旧アビドス本校舎の一角にある女子トイレ。

 

全体的に埃まみれであり、誰かが使った形跡などは全く見られない。

 

「……まぁ確かに廃墟とはいえ、こんな所をカイザーも調べはしないだろうけどさぁ……」

 

もうちょっと他に隠し場所はなかったのかと愚痴りつつ、ホシノはトイレの個室の一つの中へと入って壁の辺りを探り始めた。

 

ホコリ被っていて肉眼では見えづらいが、コンコンと軽く叩いて見ると一箇所だけ不自然な音のする場所があるのを探り当てた。

 

ホシノは一瞬考え込むように動きを止めたが、意を決してその部分を強く押し込んだ。

 

次の瞬間……

 

 

 

 

――ゴゥンッ!

 

 

 

 

「……!動いた……!?」

 

軽く個室が揺れ、まるで部屋全体が降下してるかのように浮遊感を感じていた。

 

降下するうちに彼女ははセイジから渡されていたマスクを被り、腰につけていた小型の酸素ボンベへとマスクについていたノズルを接続した。

 

しばらく降下したところでガタンと音を立てて止まったらしく、ホシノはトイレの個室だった部屋のドアを開ける。

 

 

――スキャン……認証完了

 

 

――クライオガスを排出、酸素を注入します

 

 

――アビドス生徒会副会長様、おかえりなさい

 

 

開けたドアの向こうにある暗闇に徐々に明かりが灯され、その全貌を彼女の目へと露わにした。

 

「……先生、ビンゴだよ」

 

カパリと付けていたマスクを外し、目の前に広がる光景に対してホシノはそう呟いていた

 

そこにあったのは少しだけホコリをかぶってはいるものの、まるで長い時をかけて主を待ち続けていたかのように静かに佇む無数の兵器たち。

 

現アビドス校舎で見つけたそれとは異なり、部屋全体が低温で保たれていたからかほとんど劣化が見られない鋼鉄の兵士達。

 

ホシノは彼ら……無数のセントリーボット達を見つめつつ、無意識にか目尻に涙を浮かべつつ拳を握りしめていた。




いかがでしたか?
因みにカイザーが何故最後の部屋に気付かなかったかというと、隠し場所がアレな場所だったのと隠しエレベーターを囲うように下水道とかが違和感がないように張り巡らされていたせいで調べても気づけなかったという感じです。
まぁ原作のPMCには女子生徒の隊員もいますが、本作ではアビドス支部の方にはオートマタしかいないということになってるので誰も使わない故に気付かなかったという理由もあります。
え?普通に調べるためにオートマタ入るだろうって?
……いくら誰も見てないとはいえ、普通に考えて誰もいないとしても女子トイレに入るのは心の中の醜聞的にオートマタでもためらうでしょう。
だからこそ見つけられなかったということなんですが。
まぁ若干下世話気味にはなりましたが、また次の話をお楽しみに
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