アパラチア帰りの外道の先生生活日記   作:SCOPEWOLF

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どうもこんばんわ。
ここ最近とあるブルアカの動画の影響か、BF6でUH-79を操縦してるとUsagi Flapが聞こえてくるように……
しかもちょうどいいタイミングで味方さんがドアガン撃ってくれますし。
なお私の操縦するヘリは基本的にカプコンかベセスダ製です()
それはともかく本編をどうぞ


九十八話:タコ狩り⑤

セイジがカイザー理事と共に穴の奥へと消えたちょうどその頃……

 

『"……みんな行くよ!シロコ、お願い!"』

 

「ん、先手必勝!」

 

「な、別働隊だと!?て、敵襲!敵sy………」

 

 

――バシュゥゥ………ドゴゴゴォォンッ!

 

 

「「「ギャァァァァッッ!?!?」」」

 

シロコの修理したてのドローンから放たれたミサイルの直撃により、カイザーのオートマタ達が宙を舞った。

 

現在、〇〇先生率いる別働隊は東側から強襲をかけている。

 

ほとんどの戦力が西に集中しているのもあるが、東側の方に残った部隊というのがそこまで練度の高くない者たちだった。

 

そしてセイジがあらかじめ調べた情報を下に計算した結果、彼の率いる部隊が突入した方向とは逆の方向から攻め入れば容易く制圧できると判断された。

 

もちろんアテが外れる可能性もあったのだが、結果としては大正解。

 

シロコのミサイルによる掃射だけで容易く防衛陣地に穴が空いた。

 

「よし、空いたね。

じゃ、いこっか」

 

「「「おう!」」」

 

先行したシロコに続くように数名のB.O.S隊員も突入していっており、西側の防衛にあたっていた部隊へと接近戦を仕掛けだした。

 

「ヒィィィャッハァァァッ!!!カチコミだぁぁぁッッ!!!!」

 

「オラオラオラァッ!汚物は消毒だぁぁぁッ!!」

 

「こんなもんかよカイザーPMCさんよぉ!」

 

突入していく彼女達の姿は仮にも軍隊所属とは思えない。

 

テロリスト相手に暴れているために半ば免罪符のようにもなっているが、場所が違えば彼女達はレイダーに間違えられるだろう。

 

「ん!こいつらよく見たら財布を持ってる!」

 

「そ、それは勘弁してくれ!

俺達今からこんな場所から逃げるつもりなんだ!

だから………だからそれだけは……!」

 

「関係ない、貴方達は敵。敵に容赦はしない」

 

「なっ……お、おいちょっとま…………!?」

 

 

――タァンッ!

 

 

「アギャッ!?」

 

「よし倒した。

………ん、結構入ってる。これもらってこ」

 

……訂正、彼女達はレイダーであった。

 

「……どうします、先生?」

 

「"後でお説教だね。セイジさんにも伝えておくよ"」

 

後方から確認していたアヤネと〇〇先生は彼女の所業に呆れつつ、後で説教フルコースの刑に処すことを決定していた。

 

……そんな二人の背後へと忍び寄る影

 

「……もうどうせ逃げれねぇんなら……せめてこいつらだけでも……!」

 

そう口から呟きを漏らしつつ、後方から指揮をしていた二人の下へと忍び寄るオートマタ。

 

彼は元々西側にいたのだが、どうにか前線から逃げ出して基地からも逃げ出そうとしていた。

 

……しかし、空を見上げれば基地周辺には何機ものベルチバードが旋回するように飛行し、地上も至るところに包囲網を敷くB.O.Sの隊員達。

 

オートマタは出口のない鳥籠のなかに閉じ込められたことを悟りつつも、砂のなかに隠れて足掻くように這いずり回っていた。

 

……その末に、後方から指揮を取っていた〇〇先生とサポーターのアヤネの姿を見つけていた。

 

周りにB.O.Sの隊員や他のアビドス生はおらず、彼のほうが若干高台になっているところにいた為に狙いもつけやすい。

 

オートマタは肩にマウントしていたロケットランチャーを静かに取り出し、その銃口を〇〇先生とアヤネに向けていた。

 

「正直アビドスに恨みはねぇが……俺だけ死ぬのは不公平だよなぁ……!」

 

彼はオートマタゆえに表情こそ無かったが、もし彼が人間であればその顔には狂気的な笑みが浮かんでいただろう。

 

もはや生きのびる術のない彼にとって、二人を排除するのは半ば八つ当たりのようなものだ。

 

……だが、それを指摘して止めるものは此処にいない。

 

いるのは絶望と恐怖で精神が無敵と化したオートマタと、それに狙われた二人の犠牲者。

 

彼にためらいなどあるはずもなく、その引き金は引かれた……

 

 

 

 

 

 

 

……そのはずだった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――ギィチチチチチチチチチッ…………バサッ!

 

 

 

 

「……はぇ?」

 

 

引き金が引かれようとしたその直前、謎の羽音のようなものが聞こえたかと思うとオートマタの目の前に何かの影のようなものが現れた。

 

彼があっけにとられたその瞬間にロケットランチャーがまたたく間に破壊され、ギギギと音がなっているかのような挙動で視線を上へと向けた。

 

そこに居たのは……

 

 

 

 

――ギィチチチチチチチチチチッ……!

 

 

 

 

何やら怒っているかの様子で威嚇する、黄色い目のモスマンがそこに居た。

 

「あ…………アヒぃあああぁぁぁッッッ!?!?!?!?」

 

突然目の前に現れた状態不明の怪物に対し、オートマタは悲鳴を上げながらその場から飛び退った。

 

しかし……

 

 

――ぽすん

 

 

なにかに背中からぶつかり、オートマタの動きは止まった。

 

「あぇ……?」

 

もはや知性などかけらもない声を漏らしながら彼が後ろを振り返ると……

 

 

 

――ギィチチチチ?

 

 

 

赤い目のモスマンが、まるで「どこに行こうというのかね?」と言わんばかりの態度で彼の背後へと立ち塞がっていた。

 

「ぁ………あ………ぁ………」

 

アイカメラからはウォッシャー液を、脚部パーツからは冷却水を排出して絶望するオートマタ。

 

そこにまたバサッと音を立てて青紫色の目のモスマンが現れた。

 

青紫のモスマンはオートマタへと近づくと、前脚を器用に動かして彼の身体についたホルスターから拳銃を奪い取った。

 

そして、それをあっという間に分解すると………

 

 

 

 

――ギィチチチチチ………チチチチチ

 

 

 

 

何かを伝えるように羽音を鳴らしたあと、分解した拳銃のバレル部分のパーツへと圧力を加えて真っ二つにへし折った。

 

青紫のモスマンが拳銃の残骸を捨てたのと同時に、まるで糸が切れた人形のようにオートマタはその場に倒れた。

 

恐怖と絶望のダブルパンチによる高ストレスにより、どうやら気絶してしまったらしい。

 

 

 

 

――ギィチチチチチチチ

 

 

――チチチチチ………チチチ

 

 

 

羽ばたく音で何らかのコミニュケーションを取ると、モスマン達は鮮やかな脚つきでオートマタを縛り上げた。

 

 

 

 

 

 

「"………ん?"」

 

〇〇先生がなにかに気がついて横の方の砂丘へと視線を向ける。

 

そこには何故か縛られた状態のオートマタが気絶した状態で"一人だけで"転がされていた。

 

「"アヤネ………あれは?"」

 

「え?……ッ!?な、何故あんなところにオートマタが!?」

 

〇〇先生に言われてアヤネもそちらを見ると、彼女も見覚えどころか心当たりもないオートマタが転がっていた。

 

状況的に近くまで忍び寄られていたのだろうが……

 

「一体………誰がこれを……?」

 

 

 

 

 

 

 

――ギィチチチチチ………

 

 

 

 

 

 

 

 

「"うん……?"」

 

突然、どこからともなく羽音のようなものが聞こえた。

 

しかし、アヤネはそれに気づいた様子がない。

 

("気の所為………なのかな?")

 

〇〇先生は正体不明の羽音のようなものに疑問符を浮かべていたが、まだ戦闘中だったことを思い出してシッテムの箱へと向き直った。

 

 

……そんな彼を静かに見守るように、赤と黄と青紫の目がじっと静かに見つめていたのであった。




いかがでしたか?
まさかのお久しぶりなモスマンの登場です。
なんでここまで再登場しなかったかって?
そりゃまぁ……主にシロコの前にしか現れてなかったのと、彼ら自身は影から見守るスタンスだったためですね。
そもそもモスマンってFalloutのアボミネーションの中でもあまり戦闘向きとは言えないスペックをしてますし……
そりゃまぁ出番は減りますよね。
というわけで陰ながら彼らは先生たちを見守ってるということで今回の登場です。
なお、他にキヴォトスに来ていることが確認されてるアボミネーションであるデスクローはまだ幼体なのでシャーレでお留守番です。
というわけで、また次の話をお楽しみに
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