死ぬほど忙しいながら書いてたら、何故か五千文字を突破してた今日この頃。
普段は読みやすいように二千〜三千で書いているのですが……
諸々の都合でいつもなら二話に分けている物を一話にまとめた結果こうなりました。
どうしてこうなった……
とまぁそういうわけで、ちょっと読みづらいかもですが本編をどうぞ。
追記:ちなみに最近出た水着カスミは皆さん引きましたか?
私は貯めてた計100連分の石とチケット全ツッパで引きました()
まぁオマケで持ってなかったコユキとかチヒロとかアルバイト衣装のスミレとか……
何故かミレニアムに偏ったラインナップで引けたので良しとしましょう
あちこちで銃声や爆発音が響くカイザーPMC基地。
東から攻め込んだパワーアーマー部隊に大半の兵士を蹴散らされながらも、必死に本丸である中央司令室がある旧アビドス本校舎へと近づけまいと抵抗を続けるカイザーPMC本隊。
一方、西も〇〇先生が率いるアビドス生や便利屋68、コンバットアーマー装備のB.O.S隊員達で構成された別働隊によって半壊レベルの被害を受けていた。
しかし、それでもカイザーにはまだ希望があった。
「怯むなぁ!通信さえ……広域通信さえ他支部に届けば……!」
『それよりも早く理事を……グぅッ!?』
『クソ、このッ……ガキが調子に乗るなッ!』
『行かせるかよ!』
彼らは知る由もないが繋がるはずのない通信に望みをかけ、自分たちのトップであるカイザー理事を助太刀してこの状況を打開することを願うことしかできなかった。
……しかし、そう簡単に理事達のいる場所へと向かわせてくれるほどB.O.Sや先生率いるアビドス高校組は甘くない。
B.O.Sのパワーアーマー隊達が絶え間なく浴びせる攻撃によって、カイザーの誇る最新鋭兵器「ゴリアテ」をはじめとしたカイザー側の兵器類は次々と破損や大破が相次いでいる。
前衛のナイト•Lilly率いる近接部隊は次々にカイザーの部隊へと斬殴り込みをかけており、戦車やパワーローダー達を次々にスクラップへと変えていっている。
ナイト•Lilly自身もゴリアテの一機を相手にタイマンで殴りかかっており、ブースターがフル稼働状態のスーパースレッジを巧みに扱い、やたらと頑丈な装甲へととてつもない威力の連撃をまるでベーゴマのように回転して叩き込んでいた。
一方、後衛のナイト•Mum率いるガンナー部隊も弾幕の嵐をカイザーへと叩き込んでいた。
ミニガン、ヘビーマシンガン、ライトマシンガン、ウェイストランド製の5.56mmアサルトライフル、ミサイルランチャー……
彼女たちが使うほとんどの武器はセイジが用意したウェイストランド製の武器であり、レジェンダリー効果こそ付いてないがそれぞれに合わせてカスタマイズが施されている。
そんな中、唯一サブマシンガンを両手で二丁持って戦うナイト•Mumもナイト•Lillyと同じくゴリアテの一体を相手にしていた。
彼女の持つサブマシンガンはセイジの手により完全にカスタマイズされたトンプソンサブマシンガンであり、その実力を見込んだ彼はこの二丁にのみレジェンダリーモジュールを第三等級レベルまで盛り込んでいる。
その効果は……
『ば、馬鹿な……ッ!?
たかがSMGの弾でこのゴリアテを……!?』
『戦場で相手を見くびったのが間違いよ。
新兵からやり直しなさい、この[自主規制]野郎』
ゴリアテの装甲に彼女のサブマシンガンの弾が当たるたび、弾かれることなく刺さった.45ACP弾が小さく爆発を起こしていた。
壊し屋のサブマシンガン★★★
内訳は「Troubleshooter*1」「Explosive*2」「Nimble*3」
パワーアーマーT-60もセイジの手により高速機動を取れるようにオーバードライブ•サーボやコア•アセンブリ等を搭載したうえで、一部可動域的に邪魔となる部分や当たっても大して問題にならない部分の装甲を肉抜きしているため、他のT-60と比べても圧倒的に動きが良い。
もちろん、この機体をカタログスペック的に表現するなら防御性能が下がっているのだが……
パイロットであるナイト•Mum曰く、
「当たらなければいいでしょう?」
とのことだった。
そんな魔改造パワーアーマーとレジェンダリーサブマシンガンを使う彼女の猛攻に押され、遂にゴリアテの一機がスパークと煙をあげ始めた。
『ま、マズい……!?だ、脱出を………………ッ!?!?』
どうやら機体の限界がきたらしく、慌てて脱出を試みようとするカイザー兵士。
……しかし、どうやらコックピットハッチが開かないのかガンガンと硬いもので内側から叩かれる音がしていた。
『た、助けてくれぇッ!?脱出装置がイカれやがった!!
このままじゃ死んじまう!!』
『……ハァ』
ナイト•Mumは心底面倒臭そうにしながらスパークをあげるゴリアテへとよじ登り、コックピットハッチのある辺りを数発撃ち抜いて無理やりこじ開けた。
『出るなら早く出なさい。
変なことしようとしたら撃つわよ?』
「ひ、ヒィッ!!!!た、たたた助かった!!降参だ降参!!
もうこんなことで命をかけてられねぇよ!!」
早口でまくし立てながら白旗代わりのハンカチを手に持ち、カイザー兵士は慌ててゴリアテから這い出るように逃げ出した。
逃げた先で他の降伏したカイザー兵士たちと共に拘束されたのを確認し、ナイト•Mumもゴリアテからすぐに離れた。
直後……
――ドゴゴゴォォンッ!!!!
機体の燃料に引火したのか、ゴリアテは自ら放出した爆炎に飲まれて爆発四散した。
『汚い花火ね』
『違いねぇ』
吹き飛んだゴリアテを冷めた目でヘルメット越しに眺めるナイト•Mum。
その後ろから声をかけつつ彼女の隣に並び立ったのは、肩にスーパースレッジを担いだナイト•Lillyだった。
『そっちは終わったの?』
『おう、案外動きがトロいから殴り放題だった』
そう言いつつナイト•Lillyは自分の後ろを親指で指した。
ナイト•Mumがそちらを見ると、全体がボコボコに変形したゴリアテの残骸からカイザー兵士がぐったりとした様子で上半身だけはみ出して気絶している姿があった。
よく見てみれば兵士の頭にも凹んだ跡があり、どうやら無理やりコックピットをこじ開けて中身を直に叩いたようだった。
『……中々やるわね。
伊達にパラディンがヘルメット団から直接スカウトしたわけじゃないみたいね?』
『スカウトって点ならアンタも同じだろ、傭兵さんよ?』
『元よ、元。今はB.O.Sのナイトよ』
『ま、そうだな。昔の私らなんてとっくに死んだも同然だしな』
そう軽口交じりに言葉を交わすナイトの二人。
まるで戦場にいるとは思えないほどに緊張感のない二人のやり取りにイニシエイト達が慄きつつ自分達の仕事をこなしていると、突然下の方から何かが爆発したような衝撃が響いてきた。
『……あっちも終わったか』
『Lilly、ちょっと賭けない?
私はパラディンがカイザー理事の首根っこを掴んで持ってくるのにアイス一個を賭けるわ』
『お、そりゃいいな。
んじゃぁ私はパラディンがゴリアテごと引き摺って出てくるのにアイス一個だ』
「な、なぁ……うちの理事がアイツに勝って出てくるってのは?」
『無理だろ。そこのスクラップみたいなカスであんな化け物を倒せるわけがねぇ』
『無理ね。あんなおもちゃに負けるほどパラディンは軟弱じゃないの』
「……そうか」
唐突に賭けを始めた二人に質問を投げたゴリアテ乗りのカイザー兵士だったが、揃って即答で彼の質問は切り捨てられた。
反論しようにも、目の前にいる二人はそれぞれ単騎でゴリアテを潰した者達。
これ異常無いほど説得力のある返答に対し、カイザー兵士は自分達の完全な敗北を悟ったのであった。
間もなくして、下からの穴をふさいでいた瓦礫が吹き飛んでセイジが現れた。
彼の手にはゴリアテのパーツらしきものがあったが……
そのパーツは途中で消し飛んでしまったかのように大きく欠けた状態であり、彼はそのパーツだったのだろう残骸しか手に持たないまま穴から体を引き出した。
『……パラディン、理事は?』
『自爆で吹き飛んじまった。
あの野郎、最後の最後に機密を抱えて地獄までぶっ飛んでいきやがった』
『……まぁじか、クソが。
せっかくここまで追い詰めれたってのによぉ……!』
その瞬間、その場にいたカイザー兵士たちは全てを悟った。
――自分たちは、完全に敗北してしまったのだと。
未だ抵抗を続けていた残党たちは一斉にその場に武器を捨て、全員揃って白旗代わりのハンカチを取り出して降参の意を表していた。
直後、どこからともなくノイズ混じりの放送音が響いてきた。
――ジジッ……『あー、あー、みんな聞こえるかな〜?』
どこか間延びした雰囲気を感じる気の抜けた声。
それは先ほどこの場を離れ、セイジの指示でどこかに向かっていたらしいホシノの声だった。
『え〜、ただいまをもって旧アビドス高校の防衛設備だとかは私たち現アビドス高校の制御下に置かれたよ〜。
カイザーの人たち〜、聞こえる〜?
もうアンタらは負けた。
さっさと降伏するなら少なくとも命の保証はするからねぇ〜?』
『……とまぁ、そういうことだ。
イニシエイト、そこにいる奴らは全員拘束してやれ』
『『『『Yes, sir!!』』』』
セイジの指示が降り、イニシエイト達はその場で降伏しだしたカイザーの兵士達を次々に拘束し始めた。
『はぁ……やっと作戦終了か』
『気を抜くには早いわ。
ま、コイツらがこれ以上何ができるとは思わないけど』
ナイト•Lillyは早速気が抜けたような声で腕を伸ばしていたが、そんな彼女をナイト•Mumはたしなめていた。
しかし口ではそう言いつつも彼女もまた全身から力を抜いており、達成感からか少しだけ身にまとう雰囲気も柔らかくなっていた。
『……〇〇、そっちはどうだ?』
『"こっちも終わったよ。
中央司令室のオペレーター達を全員逮捕して、今からそっちに連れてくつもり"』
『了解した。回収用のベルチバードをこっちで呼b……』
『……なんだ、この警報?』
「や、ヤツだ……!!おい、早くここから連れて行ってくれ!!
ヴァルキューレだろうが何でもいい!
とにかくここから出してくれ!!!」
『おわッ!?ちょ、何すんだこの変態!』
突然の警報にB.O.Sの隊員たちが困惑していると、カイザー兵士の一人が必死の形相でイニシエイトの足にすがるかのごとく懇願を始めた。
『このッ、いい加減に……!』
『待てイニシエイト!……そこの兵士、この警報はなんだ?』
「ヤツがこっちに向かってるんだ!この最近は全く無かったのに、今になって何で……!」
『おい、落ち着け!ヤツってのは一体……』
セイジはイニシエイトの足からカイザー兵士を引き剥がし、鳴り響く警報が一体なんのものなのかを問い詰めた。
しかしその直後、先ほどの全体放送からホシノの慌てた声が聞こえてきた。
『みんな、なんかこっちにデカいのが近づいてきてる!
これ……もしかして砂の中から?』
それを聞き、セイジの頭はこの警報が何が近づいているかの答えを導き出していた。
『……全隊に告ぐ!イニシエイトは逮捕したカイザーPMCの兵士を連れて回収地点まで連れて行け!
ナイト、イニシエイトから適当な奴を連れてついて来い!
〇〇、お前もすぐに迎撃態勢を整えて基地外縁部に戦力を送れ!』
『はぁッ!?あークソッ!おい、そこのノコを持ってる二人!
アンタらもこっちに来な!』
『お?こりゃ覚えもめでたくなるチャンスか妹よ?』
『そんなこと言ってる場合じゃないでしょ姉さん……
ま、ちょっとしたボーナスタイムとでも思えばいいんじゃない?』
『……そこのミニガン持ちとライフル持ち、貴女達も来なさい』
『うげッ!?だぁぁ、クソッ!貧乏くじ引いたの私かよ!』
『マジか……もう肩が痛くてしかたないんだけど……』
突然のセイジの指示に対し、一瞬戸惑うのも束の間にナイトの二人はイニシエイト達の中からそれぞれ二人ずつ目についた隊員を引き抜いた。
近接部隊から引き抜かれた二人は目を輝かせてヘルメットの中で舌なめずりをしていたが、一方でガンナー部隊の方から引き抜かれた二人は文句を垂らしながら命令に従った。
迎撃に向かうセイジの後ろを追いかけるようにナイト達も走り出す。
その場に残されたイニシエイト達は多少混乱しつつも指示通りにカイザーPMCの兵士達を担ぐか掴むかして持ち上げ、彼らが向かった方向とは逆の方へと一斉に駆け出した
「クク……?これは一体……」
カイザーPMC基地から大きく離れた場所にある廃ビルの一室。
特殊な手段を用いて〇〇先生やセイジたちのことを観察していた黒服は、突然現れたイレギュラーに対し疑問符を浮かべていた。
「何故……?ビナーは未だここから離れた場所で自己修復を続けていたはず……
まさか、もう完了したというのですか?」
黒服の疑問は尽きない。
彼の持つ"ソレ"に映し出されているのは砂の中を一直線に泳ぐクジラのようにも蛇のようにも見える謎の機械らしきナニカだった。
「……いやソレはいい。
問題は今、かの者が向かっているのは先生達がいるカイザーの基地。
これは……非常にまずいかもしれません」
いつもの不気味な笑い声は鳴りを潜め、黒服はデスクに置かれた固定電話の受話器を取った。
「私の主義には多少反しますが……ここで先生方に何かがあってはこちらも困ることになります。
今回だけは"観測者"でなく動くしかありませんね」
カチカチと番号を入力し、黒服は何者かへと電話をコールした。
しばらく音がなったかと思うと、プツリという音と共に電話が繋がった。
「クックック……〇〇先生、昨日ぶりですね」
いつも通りの態度を装い、黒服は相手……
シャーレの〇〇先生へと不気味な笑い声と共に新たな戦いへと介入を始めた。
いかがでしたか?
あぁ、ゴリアテ君が見るも無残な姿に……
それも一重に、カイザーに作られて使われてしまったが故の末路なのですが。
ちなみに個人的にゴリアテ君そのものは結構好きですよ?
何ならB.O.Sというかウェイストランド仕様機とか作りたいです。
欲を言うなら原作でもカイザーから奪い取ったのを使えないかなぁって……
というわけで、また次の話をお楽しみに