いろいろと力尽きた結果、少し遅れました……。
正直、頭が完全に回りきってない状態で仕上げたのでもしかしたら後日何かしら修整いれるかもです。
とりあえず、いろいろと今回は大目に見てください……
というわけで、本編をどうぞ
「"シロコ、ミサイルドローン展開!
ノノミ、セリカはナイト•Mumに合わせて弾幕を張って!"」
「ん、了解!」
「さぁ、お仕置きの時間ですよ〜♪」
「これ以上アビドスで好き勝手はさせないわ!」
『Yes, sir。イニシエイト、貴女達も合わせなさい』
『っしゃあ!もうここまで来りゃ一蓮托生よ!
スケバン魂見せてやらぁ!』
『うわ、こいつ熱血系か……ま、ほどほどに頑張ろ』
『"アヤネ、君は一旦下がってベルチバードを呼びつつサポートに回ってあげて!
B.O.Sの子たちの弾薬とかは今、補給役のスクライブの子がこっちに来てるはずだからそれを受け取って!"』
「はい!
……皆さん、どうかご無事で」
矢継ぎ早に〇〇先生は生徒たちへと指示を出し、シッテムの箱に映された戦術指揮用の情報を元に対ビナーの戦術を構築し始めていた。
まず、ビナーは全身が頑丈な装甲で覆われている関係でかなり頑丈。
全く銃弾が効いてないわけでもないが、ただバラバラと撃って当てた所で多少表面を削れる程度。
限りある弾薬のみで真正面からやり合った所で弾切れで仕留め損なうのがオチだ。
しかし、ナイト•Mumの情報からミサイルや爆発の類いであればあの装甲にそれなりのダメージを負わせることができるらしい。
ただし、比較的効果があるというだけでビナーの巨体に対してナイト•Mumのサブマシンガンの弾から発生する小爆発のようなものだけでは削り足りない。
そのため一旦はシロコのドローンミサイルを展開して様子を見つつ、セイジから予め聞いてた回線でB.O.Sの後方支援部隊に爆撃による支援攻撃や爆発系兵装供給の要請を送った。
現在、B.O.Sの主力である前線部隊はアビドスに向けて逮捕者を連れて撤退中。
しかし、元から後方で待機していた後方支援の部隊……
いわゆる補給部隊や砲兵にあたる戦車や迫撃砲、牽引式対空砲等を装備した支援部隊、そして一部のベルチバードを爆撃機仕様に改造した航空部隊はまだ持ち場で待機していた。
そこで先生は前線部隊の生徒たちが引きつけている間に支援部隊を所定の位置に展開。
準備ができ次第、支援部隊による砲撃とその隙間を縫うように航空部隊による空爆を行うことで一気にビナーを弱らせるという作戦に出た。
通信からは既に部隊の展開は完了しており、今は大急ぎで目標までの測量と弾道計算を行っているそうだった。
『オラオラオラオラァァッ!!!
どうした化け物!全くミサイル当たってねぇぞヘタクソ!』
『なぁんでわざわざそんな煽るかなぁ……
っと、それはちょっと通せないな』
アサルトライフル持ちの隊員が走り回りながらビナーを引きつけるかのように攻撃する傍ら、ミニガン持ちの隊員は彼女へと飛んでくるミサイルのいくつかをCIWSのように正確に撃ち抜いて迎撃していた。
ビナーはイニシエイトの言葉こそ理解してないが、自分が侮辱されていること自体は理解していた。
それ故にか、機械である身ながらも少しづつ理性を溶かしていくようにフラストレーションを溜め込みだしていた。
「……ん、あの二人結構やる。
なんでB.O.Sに入るようなことになったのか不思議なくらい」
『色々とあるのよ、私たちにも。
強ければ学校になじめるっていうのはあくまで傾向でしかない。
実力とか学力とかがあっても、学校に馴染めなくてスケバンや傭兵になる奴はなんだかんだ多いのよ』
「意外と貴女達も世知辛い世界で生きてたのね……
私たちもかなりひどいと思ったけど、まだ学校に通えてなじめるだけ幸せってことか」
「悪気があって不良になる子はいないと〇〇先生も言ってましたね〜。
……本当に、先生たちはすごいです〜」
銃のリロードや囮役の交代待ちをしつつ、アビドスの三人とナイト•Mumはそんな会話を交わしていた。
彼女たちから見て、元スケバンや単に軽犯罪を犯した一般の不良生徒らしい二人の動きはそこらの治安維持組織に所属している隊員たちと遜色ないどころかそれ以上に動きが良い。
シロコ達は何故彼女達が現状元不良か傭兵しか所属していないB.O.Sにいるのか疑問に思っていたが、その疑問に答えたのはナイト•Mumだった。
彼女の言うとおり、不良や傭兵となる生徒たちは基本的に学園生活に馴染めなくなった者がほとんどだ。
その経緯もいろいろとあるが、シロコたちが元々想像していたように落ちこぼれてそうなってしまうだけではない。
何かしらの理由で悪目立ちをしてしまい、学業での成績やその他の実力で秀でていたとしても鼻摘みにされた挙句に孤立した結果その道に堕ちてしまう者も多い。
本来であれば転校やら生活支援やらの受け皿でサポートされるべきなのだが……
残念ながら、ここキヴォトスにはそんな受け皿の概念がない。
そもそもその受け皿を用意する大人がおらず、受け皿を作るという考えを生徒が持たないというのがこの悪循環を加速させていた。
それ故に、そういったキヴォトスのシステム的な問題を認識して改善しようとしているセイジや〇〇先生に対してアビドス生達は相応の関心が向いていた。
『"……みんな、そろそろ爆撃が始まるよ!
シロコ、ありったけのミサイルを撃って!"』
「ん、了解!置き土産、全部持ってって!」
先生からの指示を受け、シロコがドローンミサイルを全弾発射したタイミングに合わせてその場にいた生徒達は一旦後退した。
ビナーは彼女達を追いかけようとしていたものの、シロコの置き土産を直撃で受けてしまったが為に大きく怯まざるを得なくなってしまった。
そして、それがビナーにとっての致命的な隙となってしまった。
ビナーとB.O.S&アビドス生達が交戦している戦場から大きく離れた砲撃陣地。
ずらりと位置列に並んだ戦車達の中心にいたパワーアーマーを着た隊員……B.O.Sナイトの一人がその腕を大きく振り上げた。
『……よし、全車座標入力完了したな!?
おっしゃぁ、撃ち〜方始めぇッ!!!』
彼女がそう叫ぶと同時に腕が振り下ろされ、それに合わせて一斉に並んでいた戦車達……
クルセイダーからT-54、一式中戦車やシャーマンとこれと言って統一感のないバリエーションの砲口が火を吹いた。
――ズドドドドドドドドドォォォォンッ!!!
「おー、行ってる行ってる。
え〜、だんちゃ〜く……今!」
――ズズゥゥンッ……!
戦車たちが一斉に砲撃すると同時に観測手の隊員が双眼鏡をのぞきながら弾着を確認。
そこそこ距離は離れているものの、低く重いくぐもったような爆発音が彼女たちの鼓膜を小さく揺らした。
『スクライブ、命中弾は!!』
「ん〜と、命中十二発で不発が三発。
たぶん何発か軽い弾が風で流れて周りの砂に着弾したねぇ」
『巻き添えは無いか!?フレンドリーファイアはシャレにならんことになる!』
「あ、だいじょぶだいじょぶ。
みんな着弾前にしっかり退避済み」
『そっちはうまくいったみたいだな。
よっしゃ、私らもやるぞ!総員、撃ちまくれぇぇッ!』
――ポポポン、ズドドドン!
――ズズゥゥンッ……!
ほどなくして再びどこからか号令の声が響き、それに合わせて独特な発射音が鳴り始めた。
戦車よりも圧倒的に速いサイクルで撃ち出された弾の雨がビナーを襲い、その全てが爆発したことでビナーはかなりのダメージを受けていた。
しかし、これだけ受けてもビナーの装甲の中身は固く封じられて中を調べることもできない。
『よしよし……良い感じにダメージは嵩んでるな。
爆撃隊、やったれ!』
『OKナイト!
よぉし、全機出撃!』
ほどなくしてナイトは通信にまた声をかけ、その一方で基地にいた無数のベルチバードが彼女の声に合わせて一斉に飛び立つ。
無数の鉄の雨が降り注ぎ、オマケでビナーを囲むように展開し始めているのは無数の爆弾を抱えた鳥たち。
これは負ける気がしないとナイトが少し油断した時だった。
――ジジッ……
『………ん?なんだこれ?』
突然、ナイトの腹に当たる部分に何らかのレーザーポイントのような物が当たっていた。
照射元はビナー、よく見ればなんか口のあたりが光り始めて………
――バシュゥゥゥゥッ!!
『へ?何の光……』
次の瞬間、ナイトの視界を埋め尽くしたのは圧倒的火力の光の奔流であった。
いかがでしたか?
ここまで一切活躍がなかったアツィルトの光、ここで始めて登場です。
……思えばあれ、アサルトロンのチャージレーザーの上位互換なんですよね?
ヘイローによる強化がないパワーアーマーで受けた場合、直撃を受けても耐えきるのかしら……?
まぁ、少なくともレイダーアーマーシリーズは間違いなく溶けてるでしょうけど。
というわけで、また次の話をお楽しみに