最近エスコン8にばかり潜ってて幻聴(ミサイルアラート)が酷かったので癒しを求めてアパラチアに戻ったんですが、なんかそっちはそっちでスラッシャーとかいう猟奇的殺人鬼の高笑いがゲームをしてなくても聞こえてくるようになってしまった今日この頃。
あの野郎許せねぇ……
アーマー着てても2〜3撃攻撃食らったら死ぬってどんだけSが強いんですか……?
まぁそれはともかく本編をどうぞ
――ドゴゴォォォォンッ!‼
『ガガツ……!?ダメメメメージジジジジンンンンガイイイイイ……』
――ドガァァァンッ!!!
『ユニット11、反応消失。ユニット13、カバー』
「ん、また一機やられた!」
「シロコちゃん、13ちゃんのほうを援護してあげて!
先生、ここからどうする?」
『"……間違いなく、ビナーの装甲が少しづつだけど削れてる。
えぇっと……セントリーボット、でいいのかな?
そのロボットたちの攻撃はそのまま、みんなは彼らに飛んでくるミサイルの迎撃を優先しつつ牽制射撃を!"』
『Yes, sir。……イニシエイト、優先ターゲットを変更。
あの骨董品を全力でサポートするわよ』
『『イエス、マム!』』
一機のセントリーボットが複数のミサイルの直撃を受けて派手に爆散する傍ら、先生の指揮のもとアビドス生達とB.O.Sは彼らの援護をしながら確実にビナーへとダメージを与えていっていた。
セントリーボットは彼女たちよりも手数が多く火力が高いのもそうだが、その重厚な見た目からは想像できないほどには機動性もある上でほとんどの攻撃を避けられる程の圧倒的な性能を見せつけていた。
もちろん、ミサイルの集中攻撃を受けて爆散してしまう機体も出ているが、それでも彼らの攻勢を崩すには至っていない。
――ギシャァァァァッ!!!!
「……ん、でもやっぱりもう一押し足りない」
ビナーが放ったミサイルを迎撃して自身のドローンのミサイルをカウンターで放ちつつ、シロコはポツリとビナーを観察しながら呟いた。
そう、間違いなくビナーへのダメージは通ってはいる。
しかしそれは、決定打と言えるほどではない。
じわりじわりと削ることも不可能ではないものの、それだと自分たちの消耗もバカにならない。
今でもかなりギリギリ優勢だが、あと一つ決定的な物が欲しい。
それはシロコだけではなく、遠隔で指示を出している〇〇先生も同じだった。
たった一つ、大きく戦況を変えることができるピースがあれば……
そうすれば、ビナーを押し切る事が出来るはずなのだ。
――ギシャァァァァッ!ギシャァァァァァッッ!!!
『……!?先生、ビナーから高エネルギー反応です!
アツィルトの光が来ます!』
『"なっ……マズイっ……!!"』
シッテムの箱から〇〇先生へとアロナの警告が届き、彼は思わず焦りの声を漏らした。
先程のはB.O.Sの隊員達が張ったシールドの影響で弾くことができたが、彼女達が持っていたシールド発生装置はあの一発でオーバーヒートを起こして壊れたらしい。
そしてあの装置は試作品を実験的に配備したこともあって予備が無く、今の彼女達にあの攻撃を防ぐ術はない。
強いて対策を取るとしたらホシノの盾で受けることぐらいだろうが……それは彼女への負担が大きすぎる上に、あまりにもリスクが大きすぎる。
迷う時間などないが、ここで先生はすぐには判断を下しきれなかった。
『"みんな、避けてぇぇぇッ!!!!"』
かろうじてそんな指示とも言えない叫びを通信機に向けて叫ぶが、突然のことに生徒たちも対応しきれていない。
ビナーの口が開かれ、その中にあった砲身が彼女たちに向けられる。
発射体制となり、ビナーは目の前の少女達を薙ぎ払うようにアツィルトの光を………
――バシュゥゥゥゥンッッ!!ドゴォォォンッ!!
放とうとしたところで彼女達の頭上を青白い巨大な閃光が通り過ぎていき、ビナーの口内へと吸い込まれるように飛翔。
直撃と共に青白い爆発が発生し、ビナーの口内の砲身が歪んで塞がった。
ビナーが慌てて止めようとするも虚しくエネルギーが歪んだ砲身へと出力されてしまい、逃げ場を失ったエネルギーが内部で暴走したことでビナーの口からとてつもない爆発が発生した。
――ギシャァァァァッッ!?!?
どうやら口から出ているわけではないらしい叫びをあげつつ、ビナーは突然の大ダメージに悶絶するような挙動を取り始めた。
シッテムの箱にアロナによる解析情報が更新されて先生が確認を取ると、どうやら先程の爆発でアツィルトの光を放つための口内主砲が完全に破壊されて使用不能となったらしかった。
『"さっきのは……!?"』
『先生、通信です!セイジ先生からです!』
突然の事態に先生が思わず動揺していると、アロナがセイジからの通信が来ていると声を上げた。
すぐに先生はシッテムの箱を操作してチャンネルを合わせると、なにやらセイジの通信から機械音の混じった音声が響いてきた。
『……こちらセイジ。すまんな〇〇、救助と仕込みに手間取った』
『"セイジさん!!さっきのは……"』
『ん?……あぁ、シッテムの箱のデータ上にはまだ出ていないのか。
アロナ、俺の通信の発信源辺りを〇〇に写してやれ』
『え?あ、はい……って、えぇぇぇぇッ!?
せ、セイジ先生、まさかソレの中に居るんですか!?』
突然、アロナが何かに驚いたような声を出した。
先生はこの時何が起きていたのかさっぱり分からなかったが、そう間もなくしてアロナが映したその映像を見て先生もあんぐりと口を開けて驚いていた。
ソレは、ビナーへと今もなお追撃を加え続けているセントリーボットと同じ外見をしていた。
しかしそれは機体本体の外見だけであり、それ以外……その大きさや取り付けられた装備は全く違う。
全体的なサイズだが、隣に立つイニシエイトのT-60や二体の見覚えのないパワーアーマー二機との差から推測すると通常のセントリーボットよりも明らかに大きい。
両腕の先に取り付けられている武器は先生たちとしては見覚えがない物だが、ウェイストランダーであればソレがプラズマ兵器であると理解できる独特な外見をしていた。
両肩にはミサイルポッドや迫撃砲らしき物が搭載されているようであり、どちらもその外見から連装式の物であると先生には理解できた。
そして特に目を引くのがその背部に搭載された巨大な"砲"。
先程の青白い閃光を放ったのはこの砲らしく、急冷却をしているのか白い蒸気のようなものがソレの至るところから噴き出していた。
そしてつい最近、〇〇先生はその"砲"と似たようなものを見て知っていた。
『""せ、セイジさん……背中のそれってもしかして』
『ん?あぁ……ガウス系の兵器だ』
『"お、おぉぉぉっ!!"』
〇〇先生はセイジからの返答に対し、思わず感激の声を上げていた。
幼少の頃より、〇〇先生はサブカルチャー……その中でも、特に特撮やSF作品等を好んでいた。
ただでさえキヴォトスは外の世界にはないようなロボットや技術が至るところにあるが……
それでも、セイジが持つ一部の兵器等は〇〇先生の中の童心へとクリティカルヒットを決めるほどに彼の心を惹きつけていた。
特に先生が彼の持つ兵器類のなかでも強く興味を示したのがガウスガン……
ガウスライフルをはじめとした、いわゆるコイルガンの一種だった。
コイルガンはいわゆるレールガンと同じく電磁気を使って投射物を飛ばす兵器なのだが、レールガンに比べて使用する電力が少ないかわりに威力が低くなりやすい傾向がある。
しかし、ウェイストランドのコイルガンことガウスガン系の武器は様々な技術革新があった故なのか威力が凄まじい。
少なくとも携行可能なサイズのものであっても、やろうと思えばガッツィー等に使われるような軍用機の装甲板を一発で容易く貫ける程度には火力が凄まじいのだ。
それ故に、SF系の作品で出てくるコイルガンのように大型化すればもっと火力が出せるのではないか?
そう推測した〇〇先生は一度セイジに尋ねたことがあった。
すると……
――実際、それで大型化して威力を上げた物もあるな
彼から返されたのは肯定……
それも、実際に作られていたという証言込みであった。
その時はなんだかんだで資料すら見せては貰えなかったが、今目の前にはその現物らしき物が実際に放たれた状態で存在していた。
『これであの光線は封じた。
〇〇、あとは分かるだろう?』
『"……!"』
〇〇先生はセイジの言葉でハッと意識を戦場へと戻した。
ビナーは先程の爆発の衝撃でスタン中。
もっとも驚異であったアツィルトの光も無力化されている。
今ここに至って、流れは完全に自分たちの方へと来ていた。
『"みんな、ビナーへと総攻撃だよ!
ありったけ叩き込んで!"』
その一声に、生徒達と彼女達の銃が一斉に火を吹いた。
ミニガンやライフルなどはその場から、ショットガンがメインのホシノはセントリーボットに総攻撃の指示を出しつつ全体の統制に専念。
控ナイト•Lillyとイニシエイト姉妹もセイジから貸し出されたレーザーライフルやガトリング、ブームスティックをビナーに向けて一斉に集中砲火。
セイジも搭乗しているセントリーボットのようなナニカのコンソールを操作してすべての武装をアクティブ化。
肩のミサイルポッドや迫撃砲から絶え間なくミサイルや迫撃砲弾が放たれつつ、両腕のプラズマ兵器……
スプリッターのガトリングプラズマによる悍ましさを感じる緑色の弾幕がビナーへと一気に襲いかかった。
――ギシャァァァァッ!?!?ギシャァァァァァッッ!?!?!?
津波のごとく襲いかかった弾幕の雨にビナーは悲鳴を叫ぶ。
そんなビナーへとダメ押しをするかのごとく、セイジの機体から機械的な音声が響く。
――砲身冷却、完了。次弾装填完了、チャージMAX
それと同時に彼が乗るセントリーボットのようなナニカの背中についたガウス兵器が青白いスパークのような光を放ち始め、その砲口がビナーの頭部へと狙いを定めるように持ち上がる。
そして……
『ぶっ飛べ』カチリ
――バシュゥゥゥゥンッッ!!
特徴的な発射音が響き、青白い閃光が再び空を駆けた。
ソレはなんとか起き上がろうと鎌首を持ち上げんとしていたビナーの頭部……正確には顎のあたりへと吸い込まれるように飛翔していき………
――バゴォンッ!!!
――ギシャァァァァッ!?!?!?!?
着弾したビナーの下顎で小さく爆発を起こしつつ、その巨体ごとかち上げるかのようにその頭部を大きく弾いた。
いかがでしたか?
さてはて、これでビナー戦が終わる……
と、思っていましたか?
残念ながら、そう簡単に終わりはしません。
ここまででビナー戦の第2ラウンドです。
つまり何が言いたいか……お分かりでしょうか?
というわけで、また次の話をお楽しみに。