アパラチア帰りの外道の先生生活日記   作:SCOPEWOLF

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――にはは、何かお金になりそうなデータはありますかね〜?

――ふんふん……うん?このファイルって……

――うーん、セキュリティが少し硬いですが、これぐらいなら……

――はっちゃ!やってやりましたよ!

――さぁてさて、中身は何でしょうか?


開発記録:ミレニアムエンジニア部

①VB-01EC ベルチバード•エンジニア部カスタム

 

説明

我々エンジニア部がクライアント……セイジ氏より依頼されて初めて量産に成功したベルチバードの一機。

元々輸送機ということもあって武装などは設計時点でそう積まれてはいなかったが、この機体をカスタマイズするにあたっていくつかの武装や機能を盛り込んだ。

まず、本来の設計上固定機銃となっている正面の機関砲を自動制御の機関銃タレットへと変更。

更に機体下部に爆撃用のハッチとコンテナを増設。

爆撃とは言っても、いざとなれば消火剤を搭載して火災現場に投下することも可能である。

これらの改修を行うにあたり、ドア部分に配置されているミニガンを軽量化したりそのミニガンを自動で動かせるように半自動タレット化したりと他にも様々な部分を改造した。

だが、一番この機体の改造でこだわれた点は別にある。

それは、Bluetooth機能の搭載だ。

音楽を機体内外で流す機能としても使えるが、一番の目玉はそこではない。

Bluetoothでスマホと接続して専用アプリを使用すると、わざわざ操縦席に座らずとも遠隔で操縦ができるのだ。

この機能は野外での作業でウィンチ等の代用が可能となるので、我々にとって非常に役立っている。

唯一自爆機能は取り付けることが叶わなかったが、しかたない。

この機体はそうそう自爆させることができないほど、私たちにとっては貴重な物なのだ。

現状量産型とはいっても、そのほとんどの卸先は連邦生徒会やその系列組織のみ。

先行量産機であるこの子のように再び手に入れることは困難。

いつか私たちでもライセンス生産が可能となった時に取り付けよう。

 

 

 

②Rb-2072 ASC アサシネイトロン

 

説明

私たちエンジニア部とリコンストラクション•ウェイストランド社、そしてミレニアムの部活の一つ「ゲーム開発部」によって開発された合同作。

開発はゲーム開発部の企画書を読んだセイジ氏の一声によって始まった。

リコンストラクション•ウェイストランドの新製品「アサルトロン」をベースに我々エンジニア部が仕様通りの高機動かつ高い運動能力を持った機体を製造。

それにゲーム開発部のユズ部長が制作した動作プログラムをセイジ氏が最適化を施して注入。

デザインと性能の元となったのは「ギルティコア」というロボット格闘ゲームのキャラクター「チャップ•ダナム」。

ゲリラ指導者でもある忍者という設定らしいが、この機体はそんな彼の特徴を様々な形で受け継いでいる。

まず、彼の基本戦術である超高速移動。

背面の高出力ブースターに加えて、セイジ先生監修の元脚部の新規格のモーターを開発してこれを搭載。

結果は限界最高速度時速180km、巡航速度でもセーブしない限りは80km程出せる原作そのままの性能で再現された。

他だと全体の間接部等を予算度外視で総取り替え。

原作程ではないものの、道具なしでそれなりの立体機動も可能とする高い運動性等を持たせることができた。

そして、この機体には自爆機能に近しい機能を盛り込んである。

ギルティコアにてプレイヤーが操る機体たちに換装して搭載できるパーツの一つ「アサルトアーマー」。

再現にはかなりの時間と労力、そして予算をつぎ込んだ。

しかし、それでもこの機能だけはなんとしてでも搭載したかった。

ユズもこれを搭載することが前提の動きでプログラムを構築してくれた。

そういえば、このデータを持ってきたモモイが何やら目の下に隈を作りながら震えていたような気がするが、何かあったのだろうか?

それはひとまずおいておき、そのプログラムをアサルトロンのOS規格に合うようにセイジ氏が直々に最適化処理を施した。

こうして開発された本機は、原作ほどの動きではないものの元のゲームキャラを彷彿とさせる高性能なロボットとして誕生した。

……が、もちろんのことだが問題点もある。

まず、単純に軽量化のために装甲を薄くしているが故に銃弾一発でも当たれば致命傷、最悪は爆発四散してしまう。

加えて動力にはセイジ氏が用意した超小型核融合炉を使用。

このため、戦闘用兵器でありながら被弾しないように運用しなければならないという欠点がある。

原作ならば多少の被弾でも破壊されることはなかったが、これは現実だ。

幸いにも、ユズのプログラムのおかげでそうそう被弾するようなことにはなっていない。

とはいえ安全性に問題があることは確かな為、現在はセイジ氏の下で管理されている。

モモイからは他キャラの企画書を渡されてはいるものの、彼の二の舞いになるような機体にはしたくないものだ。

 

 

③ドライブボット

 

説明

我々エンジニア部が独自に改造を施したプロテクトロンの試作機。

プロテクトロン上半身部分をセイジ氏が不良生徒から押収してきた軍用ジープの運転席に搭載した。

これだけであれば手抜きかとも思われるかもしれないが、実際は様々なところに我々のこだわりを盛っている。

まず武装面については非常に簡素ながらも、たとえ戦場真っ只中であろうとその場を離脱するのに充分な量の武装を搭載。

後部のミサイルタレットや前面の掃射用機銃等、私達の失敗作やセイジ氏が流してきた押収品をリサイクルして構成している。

もちろんBluetooth機能も付いているが、それよりも重要なことがある。

この機体には、しっかりと自爆機能が搭載できたのだ。

もちろん、誤作動が起きないようにセイジ氏からのチェックと修正は入ったが、それでも自爆そのものは可能なようにしてくださった。

……ただ、その威力はどうだったかをあまり覚えていない。

あまりにも嬉しすぎて相当な量の新型爆薬を起爆装置に搭載したが……

不安しか無いが、爆発はロマンだ。

もし予想以上に爆発が大きすぎても、それはそれで素晴らしいはずだ。

ただまぁ……今度メンテナンスの時にどれだけ積んだか確認しよう。

 

 

④ヒキヨセル君12号

 

説明

セイジ氏から提供された「フュージョンセル」という電池を使って動くガントレット型の装備。

元々11号まで作っていたが、未だ完成度までいくほどの出来のものを製作できなかった。

一番の障害となったのはバッテリー……つまり、原動力だ。

従来の動力源では稼働時間に限りがあり、大体連続使用で一時間持てば良い方な性能だった。

が、フュージョンセルによって問題は解決。

交換式ではあるものの、それでもフュージョンセル一個で最大五時間は稼働可能。

ヒキヨセル君の目玉機能であるフックショットの引き寄せ機能も、同じくセイジ氏から提供された素材で作られたワイヤーによってその強度が上がった。

そのワイヤーの素材については何も教えてくれなかったが、その性質は凄まじい。

ワイヤーというよりはファイバーに近い材質だが、芯の部分に使われているその素材はなんと、水をかけただけで自己修復を始める不思議な性質があった。

表面の金属材も未知の材料で作られている為、現状彼だけがその製法と出処を知っている。

いつの日にかその技術の特許を買わせてくれないだろうか?

 

 

 

⑤■■■■•■■•■■■■

 

説明

これは厳密に言えば私たちの開発したものではない。

だが、セイジ氏がこれを修繕するついでに私たちも混じえて改造を施すことを提案。

データに特殊な暗号化プロトコルを仕込む事を条件に、こうして記録を取らせてもらうことができた。

当機は現在開発中の「■■■■■■■■」をベースにした改造機……のように見えるが、そうではない。

どうやら、この機体はとある■■施設にて発見したプロトタイプの物だったらしい。

■■操作によって稼働し、まるで■■乗りの■■のようなコンセプトで作られたのだそうだ。

だが、セイジ氏の話だと■■■■■■■という■■■■■■■にコンペティションで敗北。

以降は■の保管庫で埃を被っていたらしい。

そして、当時のセイジ氏とその仲間がそれを発見。

回収されたそれを■■■■氏という、セイジ氏の仲間で■■■だった人物が魔改造を施した。

その結果セイジ氏以外にまともに■■こなせないピーキーな■■へと生まれ変わったのだそうだ。

私たちができた改造と言えば、■■の換装とキヴォトスの技術へと対応できるように規格などを最適化した程度。

アレの開発者と魔改造した方には足元にも及びそうにもない。

ぜひとも一度、一技術者としてお会いしてみたいものだ。




――うーん、これは設定図とその記録でしょうか?

――これはお金になりそうです!……と思いましたが、この暗号は何でしょうか?

――うむむ、まったく解けません!無理に解こうとしても文字化けしたりなんか重要そうなところが抜けたりで使い物にならなさそうです!

――ですが、この私の手にかかればこんな暗号なんて……「コ〜ユ〜キ〜!!!!」……はっちゃ!?

――ゆ、ユウカ先輩!?なんでこんなところに!?

「エンジニア部からサーバーに不正アクセスされてるかもしれないって聞いて来てみたら……!今日こそは逃さないわよ!!」

――ヒィィ!?い、嫌だぁぁぁッ!?!?太ももに挟まれるのはもう嫌だぁぁぁッッッ!?!?

「待ちなさぁぁいっ!絶対に因数分解してあげるんだからぁぁぁッ!!」

――はっちゃぁぁぁぁッ!?!?
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