本日は豪華二本立てで投稿いたします。
まぁ今回の話達は一応本作のメインストーリーに強く関わるので番号が付いてますけど、内容は普通なら閑話に使うような内容なので……
すっごいあっさりかけちゃうじゃんね☆とか言いつつ調子乗っていつの間にか二つも書いてましたわ。
そんな訳で本編をどうぞ
「……それで、こういう仕様なのだけど。」
「なるほどな。神秘に対応したカスタムは初めてやるが……やるだけやってみるか。」
「お願いするわ。……にしてもこれ、直せるの?」
「機関部はバラしていくつかパーツをとっかえたりする必要はあるだろうが、バレルは同じ規格で新造すれば問題ない。ぶち抜かれた部位は装飾が大して無かったのが幸いだったな。」
「……さすがにそっちのカスタマイズや修理は難しいのかしら?」
「できなくはないだろうが、期待はできないとだけ言っておこう。」
便利屋の襲撃から一夜が明けた。
俺は現在、アビドスの工作室を借りて"ある銃"の目の前へと立っていた。
銃身と機関部にそれぞれ一発、本来は空いてないはずの穴が付けられたスナイパーライフル……陸八魔の愛銃「ワインレッド•アドマイアー」。
銃としては完全に破壊されたと言っても過言ではないソイツに対し、俺はひとまず分解のために工具を取り出して差し込んだ。
なぜ、俺が陸八魔の銃を修理しているのか?
それは少し前に遡る……
「な、ななな……なんですってぇぇぇっ!?」
小鳥遊との面談を終え、保健室に運ばれた便利屋達の様子を見に来たのだが……
突然、陸八魔の絶叫と称せるほどの叫び声が保健室から轟いた。
中を覗いてみれば、気まずそうにしている黒見に砂狼、そして声の主である陸八魔。
驚愕の表情で白目を剥きながら固まる彼女の手には、遠目から見ても分かるぐらいに大きく破損した様子のスナイパーライフルが握られていた。
「ん、ごめん。その銃は修理できなかった。」
「いつも頼んでる業者さんも「買いなおしたほうが何倍もマシ」って返されちゃって……」
「そ、そんなぁ……」
ガクリと擬音が聞こえそうなほどに肩を落とし、陸八魔は絶望のどん底に落とされたかのように落ち込んでいた。
「……何があった。」
「あっ、セイジ先生。」
「えーっと……実は……」
――少女説明中……――*1
「……なるほどな。銃を返そうとしたら陸八魔のやつだけは完全に破壊していて、直そうにも状態が酷くて突き返されたと。」
「ん、仕方ないとはいえちょっと申し訳ない。」
「まぁだろうな。ここじゃ武器は服と同じくらいに必需品だったからな。」
ここキヴォトスにおいて、銃を持ち歩かない人物というのはまったくと言っていいほどにいない。
七神から前に聞いた話だが、「キヴォトスで銃を持たない人間は服を着ていない露出魔よりも珍しい」とのことだった。
実際ロボット市民も獣人も……言わずもがな生徒たちも、大なり小なり銃を携行している。
俺もPip-Boyの中だけではなく、腰のホルスターにはウェスタンリボルバーことコルトSAA、戦闘用の服ならコート裏で今はスーツの裏に仕込んでいる隠しホルスターに10mmオートピストルを差して常に携行している。
まぁ、見えるところにあるのが
それに舐めてかかってくる連中程度なら、
話はそれたが、つまるところ今の陸八魔は早い話服を着ていないのと同じくらいに無防備な状態ということだ。
しかも、こいつの獲物はスナイパーライフル。
ハンドガンとかアサルトライフルよりもそもそもの単価が高い上に、キヴォトスなりの風習で外装のカスタマイズまでしようとすると相当な金がかかる。
そして、陸八魔にとってもっとも致命的なのはその資金……
現状、依頼に失敗して破産寸前のこいつでは新しいスナイパーライフルどころか、キヴォトスで一番安く売られているのを確認しているFP-45……通称「リベレーター」*2すらも買えるか怪しいのだ。
そしてこれに関してはアビドスには賠償の責任は無いため、陸八魔は自分の得物を用意する手立てがない。
まさに八方塞がり。
因果応報とも言えなくはないかもしれないが、それにしても悲惨である。
「……はぁ、仕方ないか。陸八魔、ちょっといいか?」
「……先生!?な、何かしら!?」
……どうやら今更俺の存在に気づいたらしい。
まぁ、それは別にいい。
「それの修理だが……俺に任せてみないか?」
「………?……………!?」
「え……えええぇぇぇッッ!?!?!?」
……と、そういう訳で俺がこいつの銃を修理をしている。
取り外した外装の穴を塞いで研磨を施し、内部パーツはイカれてたり磨耗してたりするパーツを手持ちの新品に可能な限り交換、無いパーツは調整を繰り返しながら自作していく。
バレルは本人の希望でカスタマイズを施しつつ、先端にマズルブレーキを採用。
使用した材料も元のバレルより頑丈かつ熱耐性も優れている、俺のオリジナル配合で製作した鋼材を採用。
多少重量は増えるが、耐久力や耐摩耗性は非常に高くなった。
レジデント達はこの一連の工程をまばたきする間もなくやっていたが、俺はそんな技術を持っていない故にそれなりの時間がかかった。
……やっぱりあいつらの技術は頭おかしいのだと、今ならはっきり分かる。
「……後はここに油を差しとくか。それと……」
「ねぇ、先生。ちょっといいかしら?」
突然、俺の作業をみていた陸八魔が声をかけてきた。
「……なんだ?何か追加でカスタムするか?」
「い、いや、そういうわけじゃなくて……。」
陸八魔は一呼吸入れ、俺に改めて向き直った。
「どうして、ここまでしてくれるのかしら?私は……私達はこの学校を襲撃したのに……?」
「……なんだ、そんなことか。」
彼女のそんな疑問に、俺は手を止めずに言葉を返す。
「お前たちは既に俺と契約を結んだ、言ってみればビジネスパートナーだ。互いの円滑な仕事の為にもこれぐらいはサービスしてやるさ。」
「ビジネス……パートナー……!」
陸八魔が何か歓喜に震えているような気がするが……
これには続きがある。
「それともう一つ……まぁ、襲撃の件での詫びというのもある。」
「……?それってどういう……?」
「お前たちが雇った傭兵たちだが、俺がこっちに寝返るように工作していただろう?」
「そ、そういえば……!?あれってどうやったの!?私、仕事の内容とか傭兵の子達については何も言ってなかったじゃない!!」
確かに、こいつはそういった肝心なところについては一言も言及していなかった。
だが、こいつは組織の長として致命的な部分を俺に教えてしまっている。
「お前、俺に便利屋の運営システムについて漏らしただろう?」
「そ、それは確かにそうだけど……それだけでは…………ッ!?まっ、まさか……!?」
「……まさか業務用PCやスマホだけで管理してるとはな。しかもお前……そんな重要なデータがあるのに、セキュリティソフトがガバガバな骨董品だったぞ。」
「は、ハッキングしたの!?しかも、パソコンと私のスマホを!?」
「拍子抜けするほど簡単に情報を抜けたな。通話履歴まで何もかもこっちには筒抜けだったぞ。」
「な、なななぁ………!?」
「なんですってぇぇぇぇぇぇッッッッ!?!?!?!?」
その後、銃を修理し終えた俺たちは最新のセキュリティソフトとハッキング対策ソフトを便利屋のパソコンと陸八魔のスマホに導入する作業に入った。
……あまりにも酷すぎるセキュリティ状態だったため、俺がこっちに来て製作したアンチウイルスプログラムもぶち込むことになった。
そのおかげか、陸八魔のパソコンへの不明な接続による相当な規模のデータ容量喰いが改善された。
今後、このタイプのソフトを商品として売り出すのも手かもしれない。
いかがでしたか?
セイジさんや……そのソフト、私にも売ってくれ……
それでは本日二本目に続きます
とあるキャラのメモロビ回で使う曲は何が良いでしょう?(字数の都合により日本語です)
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親愛なる優しい人々
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家に帰ろう
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Maybe 「たぶんね」
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ジングルジャングルジングル